【ベビーカーマナー】狭いお店/病院など場所別ポイントまとめ
小さな子供がいるご家庭にとっては必需品であるベビーカー。ところが、子供を連れていない方々にとっては、迷惑に感じることも…。
最近、電車内でベビーカーをたたまず利用することについて、マスコミでも議論の対象とされましたが、あなたもベビーカーで外出した際に、他の方に迷惑をかけてしまった、イヤミを言われたなどの苦い経験はありませんか?
公共の場でのベビーカーマナーを知っておくと、安心して子供とお出かけできます。ここでは、場所別にベビーカーマナーをまとめているので、外出の際の参考にしてみてくださいね。
「ベビーカーマーク」とは?
みなさん、「ベビーカーマーク」というものをご存知ですか?「ベビーカーマーク」とは、平成26年3月に国土交通省が発表したマークで、電車やバスなどの交通機関でベビーカーを畳まずに利用できることを示すものです。
多くの人がベビーカーを利用するママに好意的
平成25年6月に国土交通省に「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」が設置され、電車やバスでベビーカーを安全に利用できるように検討がされました。
国土交通省が、ベビーカー利用者や一般の利用者だけでなく、施設側の意見を含めて広く調査した結果、交通機関でベビーカーを畳まずに利用することに対して、8割以上の人が肯定的な意見をもっていることがわかりました。
ベビーカーを畳む危険性
また、ベビーカーを畳んで利用した場合、子供を抱っこしながら大きな荷物を抱え、畳んだベビーカーを引くことは非常に困難で、転倒するなど危険がおよぶ可能性が高いことなどが指摘されました。
これらの検討結果をふまえ、電車やバスに乗る際は、ベビーカーを畳まずに乗れるということになり、ベビーカーマークが制定されました。また、周囲の理解を得るために、啓発ポスターの設置が進められています。
ベビーカーマーク
- 左側が、ベビーカーを畳まずに利用できること場所であることを示すもの。
- 右側は、ベビーカーを畳まずに利用することが適切でない場所であることを示すもの。(エスカレーターなど)
電車でのベビーカーマナー6つ
原則として、ベビーカーを利用して電車に乗る際は、畳まなくてよいということになっていますが、周囲の乗客からはベビーカーを利用しているママ達のマナーについて、不満の声が依然として多いということも事実です。
ベビーカーを利用する側にも最低限のマナーは必要です。電車に乗る際にベビーカーを利用する場合は、周囲の迷惑にならないように以下の5点に注意して乗車しましょう。
1混んでいる時間帯は避ける
電車でのベビーカー利用のマナーについて、他の乗客からもっとも不満が多かったのが「電車内が混雑しているときのベビーカーの利用」です。
満員電車でのベビーカー利用は、他の乗客に迷惑をかける上に、子供に危険が伴う可能性もありますので、できる限り避けましょう。ベビーカーで外出する時は時間に余裕を持って出発すると、1本電車を遅らせる、急行ではなく普通電車にするなどの対応が可能ですね。
2混んでいる時はベビーカーを畳む
やむを得ず満員電車に乗る際は、ベビーカーを畳みましょう。畳む際は、他の乗客の邪魔にならないような場所で、乗る間際に慌てないように早めに行いましょう。
ベビーカーを利用して電車に乗る際は、いつベビーカーを畳むことになっても困らないように、抱っこ紐を携帯しておくとよいでしょう。
また、ベビーカーを畳んだ際に荷物の持ち運びに困らないように、荷物はリュックサックやショルダー型のバックにまとめておくのがお勧めです。
3大型ベビーカーは持ち込まない
電車に乗る際はコンパクトなベビーカーの方が狭いホームやエレベーターなどでも利用しやすく、周りの方への影響も少なくなります。保育園の送迎などで毎日ベビーカーを利用して電車に乗るママやパパは、軽量タイプ・片手で畳めるワンタッチ開閉タイプ・自立するタイプなど、電車移動に適したベビーカーがお勧めです。
万が一、大型ベビーカーで電車を利用する場合は、畳んで利用するのが望ましいでしょう。
4ホームや車内では必ずストッパーを
ベビーカーが勝手に動くと、他の乗客にあたってしまうこともあります。また、赤ちゃんに危険が及ぶ可能性もあるので、ベビーカーにはストッパーをして手を離さないようにしましょう。ホームには傾斜があるので、ベビーカーはホームに平行にして待ちましょう。
5車内での子供の動きに注意を!
子供連れで電車に乗る際のマナーで不満が多いケースとして、「親が子供をほったらかしにしている」ということがあげられます。子供から目を離してスマホに夢中になっている。お友達と一緒の場合、親同志がお話に夢中になっている。などの行動は、マナー違反を指摘されても仕方ありませんね。
ベビーカーに子供を乗せたまま乗車している場合であっても、子供が他の乗客に迷惑をかけないように注意をしましょう。子供が足をバタつかせ、靴が他の乗客にあたり洋服を汚してしまう可能性もあります。必要なら、靴を脱がせましょう。子供の気を紛らわせるために、絵本や音のならないおもちゃを持っておくと便利ですね。
泣き声があまりにも大きく長い間泣き止まない場合は、一度下車することも必要でしょう。その方が子供の気分も変わり、早く泣き止んでくれる可能性もあります。
6子供が乗っていないベビーカーは畳む
ベビーカーのまま乗車したけど、子供が途中で泣き出したなんてことはよくあるケースです。あやしても泣き止まない場合は、ベビーカーから降ろして抱っこしてあげましょう。子供がベビーカーから降りた場合は、ベビーカーはそのままにしておかず、きちんと畳むのがマナーです。
「子供がのってないのにベビーカーを畳んでいない」という親のマナーを疑問視する声も多くあがっています。ベビーカーで電車を利用する場合は、いつでも畳める準備をしておきましょう。
子連れの電車移動が楽になるちょっとした工夫
子供連れで電車を利用する場合は、ベビーカーのマナーや子供のご機嫌など色々と気になるものです。でも、たまには、ママもパパも気分転換にお出かけしたいもの。楽しく子供とお出かけできるように少し工夫してみませんか。
景色が見える電車がおススメ
外の景色が見えない地下鉄の中で長い時間じっとしているのは、子供にとっては苦痛のはずです。子供とお出かけする際は、少し遠回りでも外の景色がみえる電車がおススメです。抱っこして外の景色を見せてあげながらの乗車であれば子供も気がまぎれるでしょう。
お昼寝の時間に電車移動
ベビーカーのまま乗車できる電車に乗る場合、時間に余裕があるなら電車に乗る前に子供を寝かしつけてから乗車すると、子供も親も楽になります。
利用駅のバリアフリー状況をチャック
子供と電車で新しい場所へお出かけする時は、利用する駅のホームや出入り口にエレベーターが設置されているかなどバリアフリー状況を事前に調べておきましょう。利用する駅にエレベーターが無いことがわかっていれば、ベビーカーはやめて抱っこひもにした方がよいでしょう。
子供とベビーカーを抱えての階段利用は、非常に危険です。子供に危険が及ぶ可能性もありますので、もしそのような場合は、駅員さんなどに手を貸してもらいましょう。
狭いお店でのベビーカーマナー4つ
少し狭いお店などでは、ベビーカーのまま入店してよいか迷いますよね。他のお客さんのご迷惑にならない様に利用するために、ベビーカーで入店してよいかの判断基準と注意すべき点をまとめましたので参考にしてみてください。
1カートありのお店はベビーカーOK
多少狭いお店でも、店内で利用するためのカートが置かれている広さのお店なら、ベビーカーのまま入店してもOK。ただし、カートとベビーカーを横並びに併走することはやめましょう。
2狭いお店では抱っこ紐にチェンジ
店内が狭くベビーカーが通れそうにない場合は、店の外にベビーカーを置かせてもらい、抱っこ紐に切り替えて入店しましょう。その際は、他のお客様の出入りの邪魔にならないように、ベビーカーは畳んで隅に置くのが望ましいですね。
3空いている時間帯を選んで
抱っこ紐をしているだけでも意外とスペースをとるものです。狭いお店に行く時は、空いている時間帯を選んでいきましょう。どうしても混雑しているお店に入らなければならない場合は、手早く用ことを済ませましょう。
4子供が陳列品に触れぬように注意
ベビーカーや抱っこ紐で狭いお店に入店する際は、子供がお店の商品をむやみに触ったり、壊したりしないように注意しましょう。割れる恐れのある食器が置かれているお店やパン屋さんなどでは、特に注意が必要となります。
レストランでのベビーカーマナー4つ
子供を連れてレストランで食事をするのは、色々と気を遣う点が多いですね。特にベビーカーを利用する際は、他の客さんの迷惑にならない様な配慮が必要になります。
気持ちよくレストランを利用できるように、ベビーカーでレストランへ食事に行く際には、以下の4点に注意しましょう。
1ベビーカー入店可否を最初に確認
事前に、または入店する際に、ベビーカーでの入店が可能か必ず確認することが必要です。ベビーカーで入店したい場合は、広い席が空くまで待たされる可能性もありますので、その点は覚悟しましょう。
待ち時間が長くなると子供の機嫌が悪くなる可能性もありますので、あらかじめ予約をしていく方がよいですね。
2比較的広いお店を選ぼう
まだ食事をしない月齢の低い赤ちゃん連れで、食事中にベビーカーに座らせて待たせたい場合は、お店や他のお客さんの迷惑にならない様に広いお店を選びましょう。赤ちゃんのお昼寝時間にあわせて入店すると、赤ちゃんが泣いて周囲に迷惑をかける心配もありません。
3狭いお店ではベビーカーは畳む
狭いお店では、ベビーカーは畳んで入り口付近、または座席付近に置かせてもらいましょう。ベビーカーを置けない場合、お店に子供用の椅子がなく、座席で抱っこしなければならない場合は、子供に危険が伴う場合もありますので、残念ですが入店をあきらめる方がよいでしょう。
4テラス席は子供もママも楽しい♪
テラス席のあるレストランは、子連れにお勧めです。比較的広々していているので、席にベビーカーを置きやすいです。外なので子供も開放感があり、ご機嫌が悪くなることも少ないでしょう。また、多少泣いても外だとそれほど気にならない点もよいですね。
ベビーカーマナー!こんな所では?
子供とベビーカーで出かける場合、目的の場所がベビーカーを利用できるのか事前に確認しておいた方がよいですね。ベビーカー利用の判断が難しいコンビニ・病院・博物館や展覧会のケースについて、判断ポイントをまとめました。
コンビニはベビーカーOK?
一昔前まで、コンビニは単身者が早朝や深夜にお買い物をする場所というイメージでしたが、最近のコンビニは食料品もリーズナブルで美味しいものが揃っています。また、ATMの利用や各種料金の振り込みも出来るので、子育て中のママやパパも行く機会が増えたのではないでしょうか。
コンビニは、比較的狭いお店が多いのでベビーカーで入り辛いこともありますよね。場所にもよりますが、コンビニは、朝の出勤時間帯やお昼のランチタイムに混雑する傾向にありますので、ベビーカーでコンビニを利用する際は、混雑が予想される時間帯を外して行くとよいでしょう。
混雑している時やベビーカーを利用するのが難しいような狭いお店の場合は、ベビーカーをお店の外の邪魔にならない場所に置かせてもらい、子供を抱っこして利用するのが望ましいです。
病院ではベビーカーはどうする?
比較的広い小児科では、ベビーカーのまま入れる病院もあるかもしれませんが、基本的には病院の外に置かせてもらいましょう。
病院は色々な方が利用しますし、病気をもらう可能性もあります。子供をベビーカーから降ろしたら抱っこしてあげて、子供が色々な場所を触って菌などが付着しないように注意してあげましょう。
院内が混雑していている場合は、待っている間に子供がぐずる可能性もあります。受付を終えたら病院の方に断って、順番が回って来るまで、ベビーカーで病院の外で待たせてもらってもよいでしょう。
博物館や美術館/展覧会など
博物館や美術館/展覧会に子供を連れていきたい場合は、子連れ可否とベビーカーでの入店可否を事前に確認しておきましょう。安全上の問題や展示物を守るため、子供連れやベビーカーでの来場を禁止している場所も多くありますので注意しましょう。