魔の2歳児は子供の成長には欠かせない、大切な時期なんです!
だんだんと自我が芽生えてくる2歳児になると、何でも自分でやりたがったり、今まで大人しく従ってくれていたことにも拒絶しはじめます。それまで順調に子育てをしてきたというママにとっては、初めてぶつかる壁と言えるかもしれません。
子供なりにその都度言いたいことがあるのでしょうが、「魔の2歳児」と呼ばれる時期はまだうまく話せないので簡単な「イヤ」という言葉で大人に気持ちを伝えているのです。
魔の2歳児をもつママは、なだめたり説得したりしつつも自分のイライラを抑えるのにも苦労しますが、時には泣き叫んだり暴れたりする「魔の2歳児」の特徴や2歳児のイヤイヤ期への接し方を知ることで、上手に乗り越えることが大切です。
「魔の2歳児」を理解しよう!第一次反抗期の特徴
「魔の2歳児」と言われる2歳の時期は、「第一次反抗期」「イヤイヤ期」とも言われ、自我の芽生えを迎えて自主性が出てきます。
これは、目覚ましい成長ですから喜ばしいことです。しかし、やはりまだまだ2歳児ですから、全てを上手にできるわけがありません。言葉でうまく伝えられませんし、欲求がうまく通らないことに癇癪を起すこともあるでしょう。
「こうしたい」「自分でやりたい」が高まる時期ですから、それを認めてあげることも必要でしょう。それに対して、ただただ怒ってしまうのは良くありません。
単なる「わがまま」ではないと、ママも認識してあげることが大切です。
【魔の2歳児】 主な2つの特徴
- 「イヤイヤ」が多くなる(自己主張するようになる)
- 自分で何でもやりたがる(自主性が高まる)
魔の2歳児の上手な対処法・接し方7つ
魔の2歳児には怒鳴ったり怒ったりしてもムダです。この時期の子供の記憶力は長時間覚えていられるほど発達していませんし、怒られた理由を理解する能力も我慢する能力も乏しいため、何度も同じ過ちを繰り返します。
そのためパパやママは怒ると無駄にエネルギーを消耗し、その瞬間はスッキリしても、また同じ過ちを繰り返した時にイライラがよみがえり、前回の分と重なって募っていくだけなのです。
とはいえ何でも許してしまうと入園後の集団生活が困難になりますので、ママもパパも魔の2歳児にどれくらいの能力があるのかを意識しつつ、正しい行いが出来るように手を差し伸べてあげることが大切です。
1注意を他に向けるようにする
泣いて嫌がる子には、まずその原因から注意をそらすことが大切です。泣き叫ぶ子供は、ひとまず落ち着かせなくてはいけません。
抱っこしてあげたり、歌をうたってあげたり。自分が泣いているとママはなだめてくれるんだ…と子供が安心できるようにして、信頼関係を築いていくことが重要です。
2ちゃんと認めて言い聞かせる
2歳頃には、だいぶ大人の言っていることの意味が分かってきます。子供の要求を頭ごなしに押さえつけるのではなく、まずは子供の気持ちを尊重してから「これは、~~だからやめようね」「今日は~~だから急ごうね」など、きちんと理由を説明してみてください。
ただただ「急いでいるからダメ!」「まだ自分でできないでしょ!」と、怒るのは良くないのです。子供にとっては、自分が否定されていると思ってしまう場合もあるでしょう。それが自己否定につながってしまう場合もあります。
ちゃんと理由を伝えて言い聞かせることで、信頼関係がうまれ、今後の聞き分けの良さに繋がっていきます。
3じっくり付き合う
時間のある時は、子供のイヤイヤやワガママにとことん付き合ってみましょう。
どうしてイヤなのかな?どうしてそんなことするの?などと質問してみます。ママもしっかり子供の言葉に耳を傾けてあげることが必要です。
ママがじっくり向き合うことで、泣いたり怒ったりしていた子供も次第に落ち着いていくでしょう。
その後は、一つ何か指示したことができたら大げさなほどに褒めてあげましょう。
気持ちをくみとり、コントロールしてあげることで、子供は怒りから満足へと変化してくれるでしょう。
4受け入れて見守る
いったん子供のイヤイヤを受け入れます。例えば、オムツを変えたいのに嫌がって逃げてしまった。そんな時は「いいよ、でも変えたくなったら言って」とひとまず子供の行動を認めてあげるのです。
すると、意外と後々子供のほうから、おむつを変えて欲しいと願い出てきます。子供なりにも決まったタイミングというものがあるのでしょうね。
時間のある時にしかできない方法ですが、いつもはママのタイミングで行っていることを、時には子供のタイミングに合わせてあげるのも良いですね。
5怒りをコントロールする
子供の自我が芽生え、要求が増えてくる時期です。本人もワケが分からなくなって、泣き叫んでしまうこともあるでしょう。
そんな時、大人も怒りに任せて怒鳴ってしまっては何も解決につながりません。心の余裕、時間の余裕を十分にとるようにして、笑顔で接してあげるよう意識してみてください。
大人の笑顔が増えると子供も笑顔になって、イヤイヤやイタズラは減っていくものです。
6動画やテレビを活用する
おうちならテレビ、外出先では携帯動画など、子供の興味のあることへ意識を向けさせます。そのすきに、嫌がっていた着替えやオムツ替えを行ってしまいましょう。子供に向き合ってじっくり付き合うことも必要なのですが、やらなければならないことができずに、ママのストレスが増してしまうのも良くありません。
動画やテレビを見せすぎることはお勧めできませんが、上手に活用することもママの負担を減らすために必要だと言えるでしょう。
しつけという面も考慮して、テレビや動画に頼りすぎないように注意してくださいね。
7リラックスできる時間を作る
毎日子供のイヤイヤに付き合うと、どうしてもストレスが溜まりがちになってしまいます。この時期、「子供が寝ない」というママも少なくないようです。心も体も疲れてしまうことがないように、自分の心と体のことも気遣うことが必要でしょう。
毅然とした態度をとりながらも、笑顔で接しなくてはならない…自分の知らないところで、大きな疲れ・ストレスになってしまう場合もあるのです。
疲れがたまってしまう前に、大人も十分リラックスできる時間を作りましょう。可能ならば子供をパパに預けたりして、少し子供と離れてみるのもリフレッシュできて良いでしょう。1人になると、改めて子供のかわいさが認識できて、「明日からまた頑張ろう!」という気持ちが沸いてきます。