絵合わせカード3種の作り方に関する記事

『絵合わせカードの作り方!お風呂や外出先でも楽しめる3種』

絵合わせカードは未就園児など幼児の知育玩具としてだけでなく、ひらがな学習などの入学準備や小学生の家庭学習にも使えます。こちらでは基本の絵合わせカードの作り方、お風呂用や外出用へのアレンジなど3種類の絵合わせカードの作り方や遊び方などを紹介。

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手作り絵合わせカードは最高の知育玩具!お風呂用・マグネット式など3種の作り方とメリットを解説

幼児がいろいろな物に興味を示し始めたら、ぜひ試してみたいのが「絵合わせカード」です。100円ショップにも「どうぶつ」「たべもの」「のりもの」の絵合わせカードが売られていますが、お子さまの好みに合わせて国旗や昆虫、アンパンマンなどキャラクターの絵合わせカードを与えたい方も多いのではないでしょうか。

絵合わせカードの作り方を知っておけば、アルファベットやひらがな、音符や地図記号のカードなどを安く作ることもできますので、小学校の入学準備や入学後の家庭学習に役立てることも可能です。学習用の絵合わせカードは購入すればかなりの額になりますが、手作りすれば節約効果も期待できます。

しかも、親子で楽しく手作りする経験は、お子さまが物を作る楽しさを学んだり、親の愛情を感じたりと、お子さまだけでなくママやパパにとってもメリットが非常に大きいです。さっそく、お子さまの成長に合わせたオリジナルの絵合わせカードを作ってみましょう。

子育て4コマ漫画:絵合わせカードのやりすぎで知育への興味が深まる!?

絵合わせカードは何歳から始めるのがおすすめ?

絵合わせカードは、いつから与えるといった明確なルールはありませんが、一般的に幼児教室などでは2~3歳のクラスからレッスンを始めることが多いです。

お子さまが興味を示すようであれば、1歳頃から遊びに取り入れても構いませんし、5~6歳ごろであれば神経衰弱などのより高度な知育遊びや、平仮名や時計の読み方などの入学準備にも楽しく取り組めます。

ただし、お子さまの成長は早いため、その子の年齢や発達に合った絵合わせカードを選んであげることが大切なポイントです。

与えたカードに興味を示さない場合は、無理やり遊びに誘うのではなく、おもちゃの一つとして目につく所において様子を見てください。身体や心の発達が追いついてくれば、自発的に興味を示して遊び始めるようになります。焦らず、根気よく接してあげましょう。

幼児の年齢ごとにおすすめの絵合わせカード

  • 1~2歳
    視覚で興味を引くカラフルでシンプルな絵合わせカード(同じ絵を合わせるタイプ)
  • 2~3歳
    自分でめくる、動かすなど、手指を動かすことを誘う絵合わせカード(2分割パズルなど)
  • 3~4歳
    身の回りの物の名前や形を遊びながら覚えることができる絵合わせカード
  • 4~5歳
    クイズや神経衰弱などのゲームもできる絵合わせカード
  • 5~6歳
    イラストに文字や数字をプラスした学習ができる絵合わせカード(ひらがな、アルファベットなど)

特に2歳頃からは、物と物の対応関係を理解する力が伸びてくるため、絵合わせカードが効果的にお子さまの集中力や思考力を育むきっかけになります。

絵が苦手でも大丈夫!手作り絵合わせカードの簡単な作り方

市販の絵合わせカードを購入するとそれなりの費用がかかりますが、家庭で作れば材料費はほとんどかかりませんので、本格的な商品を購入する前のお試しにも最適です。

ここでは2~3歳から楽しめる、2分割したイラストを1枚にあわせる基本的な絵合わせカードの作り方と遊び方を詳しくご紹介していきます。

2歳未満の幼児に作ってあげる場合は、絵を分割せず同じ絵のカードを2枚作り、同じ絵を選び取らせる「マッチング」遊びから始めると遊びやすいでしょう。

絵が苦手なママやパパは写真や絵本の切り抜きを活用

絵合わせカード自体は単純な作りなので短時間で作ることができますが、絵を描くのが苦手だというパパやママは、破れていらなくなった絵本のイラストを切り抜いてカードに貼りつけるといった手があります。

他にも古くなったカレンダーの写真を利用したり、スマートフォンで実際に写真を撮って使ったりしてもよいでしょう。お子さまがよく知っている家族の写真や愛用の乗り物、動物、食べ物などの写真を使えば、より興味を引き出せます。

アンパンマンやポケモンなどのキャラクターものでも、この方法であれば簡単に、しかもきれいな絵合わせカードにすることができます。

2分割する基本の絵合わせカードの材料

  • 段ボール(厚みのあるものがめくりやすいです)
  • 色紙や折り紙
  • サインペン(油性)
  • 色鉛筆やクレヨン
  • ハサミ
  • ノリ

手書きのイラストや写真、絵本の切り絵は半分に切り、6×10cm程度のダンボール2枚に1枚ずつ貼り付けますので、写真は横撮りにしてください。またできるだけ大きく明るめに撮影するか、拡大や輝度の調整をして印刷しましょう。

2分割する基本の絵合わせカードの作り方

  1. カードは小さい子供でも握りやすいように、トランプやカルタよりも少し大きめに作るのがポイントです。今回は6×10cmのカードを2枚で絵合わせができるように段ボールをカットしていきます。
  2. 段ボールの端は鋭いので、お子さまの手を傷つけないよう色紙などを両面に巻きつけてノリで貼り合わせましょう。両面で色を変えるとカラフルになり、小さな幼児の興味を惹きつけるカードになります。
  3. 絵合わせカードに貼り付けるイラストを描きます。シンプルで太い線で描くと、お子さまにとってより分かりやすくなります。
  4. イラストを切り抜き、絵合わせカードに貼ったときに半分になるようにカッターでカットします。
  5. イラストが噛み合うように調整をしながら、段ボールのカードにノリで貼り付けます。
  6. 絵合わせカードのイラストの頭部分にはひらがなで、お尻の部分にはカタカナで名前を入れます。
  7. 裏側にひらがなとカタカナの頭文字を記入すれば、基本の絵合わせカードの完成です。

お子さまが使いやすい絵合わせカードを作るコツは、厚みのある段ボールを使うことです。中がナミナミになった厚みのある段ボールを使うと、絵合わせカードをめくりやすく、持ちやすくなって小さな幼児でも楽しく遊べます。

色紙を巻いてしまうので、段ボールはわざわざ100円ショップなどで購入する必要はなく、通販などの荷物が入っていたもので十分です。費用を抑えられるのも手作りの大きなメリットですね。

基本の絵合わせカードを使った遊び方のポイント

今回作ったのは一番ベーシックなタイプの絵合わせカードですが、イラスト素材の選び方でよりバリエーションが増えるのも、絵合わせカードの魅力です。次のような知育遊びもできますので、飽きてきたら教えてあげてください。

  • 動物の名前でクイズ遊びをする
  • 文字からイラスト、あるいはイラストから文字を探す文字合わせ
  • 色を揃えてグループ分けをする
  • カードを伏せて神経衰弱のように遊ぶ

年齢や発達状態によって興味を示す遊び方が違いますので、お子さまの様子をよく観察して、お子さまの好む方法で繰り返し遊んであげましょう。

お子さまの興味を引き立てるポイントは、パパやママが楽しそうな姿を示しながらたくさん褒めてあげることです。お子さまの「嬉しい!楽しい!」というやる気を引き出せます。

楽しさがわかると、お子さま自身が自分でさまざまなルールを決め、一人でも遊べるようになりますので、最初のうちは根気よく付き合ってあげてください。

お風呂に浮かべて遊べる!発泡スチロールを使った絵合わせカードの作り方

荷物の梱包材に使われている発泡スチロールの板を使って、お風呂で遊べる絵合わせカードを作ってみましょう。発泡スチロールはプカプカ浮いて捕まえにくく、動きだけでもお子さまの興味を惹きつけて、楽しく学習に導いてくれます。お風呂嫌いのお子さまにもおすすめです。

お風呂用の絵合わせカードの材料

  • 発泡スチロールの板(または食品用のプラスティックトレー)
  • 油性ペン
  • カッター

発泡スチロールの板はダイソーやセリアなどの100円ショップでも購入できますが、薄い食品用のプラスティックトレーを使っても大丈夫です。ただし、水に濡れるため、必ず油性ペンを使用しましょう。

お風呂用の絵合わせカードの作り方

  1. 発泡スチロールはコップなどで丸く型をとり、カッターで切り出します。
  2. 絵合わせカードの裏面は白いままだと味気ないので、「?」マークなどを入れます。
  3. 絵合わせカードの表面に2枚を1組として海の生き物などのイラストを描けば完成です。お湯にインクが溶け出さないように、必ず油性ペンを使って描きます。カラフルに色を付けたほうが、お子さまは喜びます。

お風呂場で使う場合はプカプカと動くので、神経衰弱のように同じ絵柄を探すゲームで絵合わせをして遊びます。1枚ひっくり返したイラストにあうカードを探して、楽しくゲームをしましょう。2枚のカードがあったら名前をクイズに出して、正解したらどんどんカードを取っていく対戦形式もおすすめです。

もちろんイラスト面に名前を入れて文字の勉強に使っても良いですし、裏面に数字を入れて、数の勉強をするのもおすすめです。熱中して遊べるので、子供のお風呂嫌いの改善にもつながるかもしれません。

お出かけ先で落とさず遊べる!マグネットを使った絵合わせカードの作り方

絵合わせカードは遊んでも音がでず、持ち歩いてもかさばらないので、外出先に持っていくおもちゃにもおすすめです。持ち運んだときの紛失を心配せずに遊べるように、マグネットを使ってパズル型の絵合わせカードを作ってみましょう。電車や車での移動中、待ち時間などに活躍してくれます。

外出用の絵合わせカードの材料

  • ホワイトボード(台紙として)
  • マグネットシート(両面タイプが便利です)
  • 油性ペン
  • 色紙・色鉛筆
  • ノリ・ボンド
  • ハサミ・カッター

100円ショップで売っているマグネットシートには、片面だけ磁石になっているものと両面のものがあります。両面使えた方が遊びのバリエーションが増えますので、マグネットシートは両面タイプを選びましょう。

外出用の絵合わせカードの作り方

  1. 絵合わせカードに使うイラストを描きます。今回は表はまるごと果物や野菜、裏側は切った様子で作ってみました。
  2. マグネットシートをイラストの大きさにあわせて7×8cm程度にカットします。お子さまが手に持っても安全なように、角はハサミを使って丸く整えます。
  3. 絵合わせカード用のイラストを切り出し、カットしたマグネットシートに貼り付けます。
  4. ノリが完全に乾いてから、マグネットシートをジグザグにカットして分割すれば外出用の絵合わせカードの完成です。小さめのホワイトボードを用意して、パズルのように絵合わせをして遊びましょう。

紙や段ボールをジグザグに切った絵合わせカードは動きやすく、小さな子供は2枚を1枚にするのに苦労をしてしまうのですが、マグネットなら余計な動きがないので楽しく遊べます。

ホワイトボードに貼り付けておけば紛失も予防できますが、カバンなどに入れて持ち運ぶ場合はプラスティック製の書類フォルダに入れておくなど、持ち運び方にも工夫をしてみてください。

そもそも絵合わせカードとは?モンテッソーリ教育でも使われる教材

絵合わせカードと聞くと、幼児教室やモンテッソーリ教育をイメージする方もいるでしょう。20世紀初頭に教育家として活躍したイタリアの医師マリア・モンテッソーリ博士が考案した「モンテッソーリ教育」を行う園では、今なお教具として絵合わせカードを重要な教材として活用しています。

平安時代には日本でも「貝合わせ」で親しまれていた!

絵合わせは日本でも古くから親しまれ、平安時代には「貝合わせ」として貴族の間で雅に楽しまれてきた遊びです。現在では無料で絵合わせカードのイラストをダウンロードすることも、100円ショップや書店で購入することもできますし、幼児向け雑誌を購入すると絵合わせカードがついてくることもあります。

高齢者の介護予防やリハビリにも活用される絵合わせカード

ママやパパも幼児期に絵合わせカードを楽しんだ思い出があるでしょう。戦後の昭和時代には動物の頭・胴体・尻尾の3つのカードを合わせる絵合わせゲームが店頭に並ぶようになり、知育教材として現在まで長く愛されているロングセラー商品です。

そのため、絵合わせカードは高齢者にも親しみやすい脳トレ教材として、現在デイサービスなどでも活用されています。さまざまな教育現場で子供達の学習内容への興味感心を高める効果があるとして、絵合わせカードが利用されているのです。

幼児の知育遊びに絵合わせカードを取り入れるメリット5つ

絵合わせカードはトランプのように難しいルールを覚えなくても良いですし、カルタと違って字や数字がわからなくても楽しめます。幼児の知育教育に取り入れると、次のようなお子さまの成長へのメリットが期待できるでしょう。

手作りの絵合わせカードなら、お子さまの興味や発達段階に合わせて内容を柔軟に変えられるため、より効果的にこれらのメリットを引き出すことができます。

お子さまの語彙などの知識量を増やせる

絵本だと1枚の絵にさまざまな情報が入り込みますが、絵合わせカードで示すのは1つの物だけなので、幼児がピンポイントで情報を取り込むことができるのがメリットです。家族との会話が増えることで自然に語彙力を伸ばしていけます。

小さな子供は視覚優先ですし、繰り返して遊ぶことで長期記憶がしやすくなりますので、絵合わせカードは学習に最適です。動物や野菜、乗り物などの形や名前だけでなく、文字や数字の学習にも積極的に活用しましょう。

手指の機能と脳の発達を促せる

普段大人が何気なく行っているカードをめくったり、繋がるようにあわせたりする動作は、手指の機能が発達していない幼児には難しいものです。

夢中になって絵合わせカードで遊ぶと、お子さまは自然に指先を器用に動かす機能を伸ばすことができます。指先を動かす刺激は脳を刺激し、あわせて記憶力や思考力の発達にも効果的です。

絵合わせの遊びを通してルールを学べる

絵合わせカードはあわせて1つになるカードを探して楽しむだけでなく、さまざまな遊び方ができる知育玩具です。神経衰弱のように同じ絵を探す、同じ種類を集めてグループ分けをする、クイズのように裏の絵を推察するなどの知的な遊びは一定のルールを学び、決まりを守る意識を養うのにも効果的です。

絵合わせカードは1人でも遊べますが、パパやママ、お友達などの集団でも遊べますし、人と一緒に遊ぶ中で順番や協調などの社会的なルールを学ぶきっかけにもなるでしょう。

楽しく夢中になることで集中力を養える

絵合わせカードは大人から見れば単純なおもちゃですが、幼児は夢中になって遊びます。なぜなら絵合わせカードは子供の好奇心をそそる遊びだからです。

「これはなんだろう?」とか、「できるかな?」という子供の知りたい気持ちややる気をくすぐることで、自然と学ぶことに向き合う時間を増やし、集中力を養えます。

小さな幼児でも手軽に達成感を味わえる

絵合わせカードは幼児が「ヤッタ!」「できた!」という達成感を手軽に味わえる遊びです。達成感は子供のやる気や学習意欲を伸ばすだけでなく、自分を誇りに思えるため自己肯定感を養います。

上手くできなくてガッカリしてしまったり、イライラしてしまったりといった場合でも大丈夫です。パパやママが頑張っていることを褒めてあげれば、お子さまはさらに努力をして、より大きな達成感を得ることができるでしょう。

絵合わせカードにおすすめの絵柄と選び方

絵合わせカードの素材は何でも構いませんが、お子さまが喜ぶポイントは黒く太い線で、できるだけシンプルでわかりやすい絵を描くことです。黒は幅広い年齢でわかりやすい、強い印象を与える色です。太い線でイラストを強調することで、ダイレクトにお子さまの記憶付けをしましょう。

絵合わせカードのイラストにおすすめの絵柄(検索サジェストワードから)

  • どうぶつ(身近な犬、猫からライオン、ゾウまで)
  • 野菜・くだもの(食育にもつながります)
  • 乗り物(特に男の子に人気です)
  • 季節の飾りや遊び道具
  • 文房具や服などの生活用品
  • ひらがな・アルファベット・数字(学習用)

低年齢の子供の場合は赤・青・黄といった明るく、視認性の高い色に反応しますので、面倒でも色を付けてあげることをおすすめします。

年齢が高くなるほど色のバリエーションが増えますが、男の子は原色系、女の子はパステル調を好む傾向がありますので、お子さまの好みの色も取り入れてみましょう。

あまり絵合わせカードに興味をもたないお子さまには、アンパンマンやポケモン、妖怪ウォッチなどの人気キャラをモチーフに作ると、喜んで手を出すようになります。

絵合わせカードは楽しく活用を!親の関わり方と注意点

年齢や手の発達に合わせて絵合わせカードを手作りすれば、お子さまは楽しくお勉強ができることでしょう。ただし、過剰な期待はいけません。

「せっかく作ったんだから」と無理強いしてしまうと、お子さまは楽しめませんし、学ぶこと自体が嫌になってしまうこともあります。子供の知能はどんどん発達しますので、昨日まで喜んで遊んでいたカードを、今日になったら見向きもしないというのもよくあることです。

でもガッカリする必要はありません。愛着感はあっても、費用がかかっていないからこそ廃棄しやすいのが手作りの魅力です。一番身近にいるパパやママならではの観察眼で、お子さまの好奇心の方向や発達の状況、楽しみ方を把握して、その子に一番合った絵合わせカードを作ってあげましょう。

また、親が主導する過剰な早期教育にはさまざまな問題点も指摘されています。絵合わせカードはあくまでも子供が楽しめる範囲で活用することをおすすめします。親子で笑顔で遊ぶことが、何よりも大切です。

この記事を書いたライター

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!