子育てがしんどいママは多い!だからこそ心のセルフケアを怠らないで
平成20年の世論調査結果によると子育てをしんどいと感じたことのある人はとても多く、40.7%の人が「楽しさと同じくらい、あるいはそれ以上に辛い」と答えています。
子育ては楽しいことと辛いことの連続。しんどいと感じているのは確かにあなただけではありませんが、だからといってしんどい心をおざなりにするのはよくありません。あなたは心への何らかのケアを行っていますか?
子育てがしんどいママのメンタルケアに役立つ本
「本なんか読む時間がない」「頭を使いたくない」と、子育てがしんどいのに自分の心をケアする余裕がないママに、まずは7冊のマンガや育児書などの本を紹介します。
短時間で手軽に読めるマンガや絵本、幼稚園や美容院などで子供と離れている時間におすすめの本など、ママの心が軽くなり、優しい気持ちにしてくれる本ばかりを選びました。
ありのまま子育て
著者:井桁容子
赤ちゃんとママ社
1,200円 + 税
NHKすくすく子育てに出演されている先生の本です。言葉がストンと入ってきて、子供にイライラ、ガミガミ叱っていた頭が柔らかくほぐれる感じがします。
ありのままの子供を受け止める事を考えさせてくれ、自分のペースで子育をしていいと後押ししてくれる一冊で、すぐに読めるので時間が無い方にもお勧めです。
おかあさんがもっと自分を好きになる本
著者:北村年子
学陽書房
1,400円 + 税
全てのママに読んで頂きたい一冊です。ママだって褒められたいんです!この本を読んでいると「子育てで自分が嫌になる前に、無理せずに自分を好きになってみて。」と言われているように感じます。
ママの心が救われ、心が洗われるようです。プラス思考になれる本です。
ママも子どももハッピーになる!がんばらない子育て
著者:高見知日子
総合出版すばる舎
1,300円 + 税
子育て中はどうしても毎日「ダメダメ」と子供に言ってしまうことが多く、どう対応したらいいものかと筆者が悩んでいた時に出会ったのがこの本。「ダメ」ではなく「~して欲しい」と伝えれば良かったのだと目から鱗の一冊です!
子育てでイライラしないのは無理と書いてあり、私だけがイライラするわけじゃないのだと心が軽くなります。
子供はみんな問題児
著者:中川季枝子
新潮社
1,000円 + 税
「ぐりとぐら」の著者であり、保育園の主任保母さんの経験もある書いた本です。焦らないでだいじょうぶ。悩まないでだいじょうぶ。子どもをよく見ていればだいじょうぶ。子どもらしいのがいちばんよ。と優しく伝えてくれる本です。
問題だらけと思っていた子供の行動が、子供らしく育っている証拠と感じられ、愛おしく思えます。挿絵もとっても可愛いので、癒されます。
ママの心がふらりと軽くなる子育てサプリ
著者:佐々木正美 画:松本ぷりっつ
主婦の友社
1,200円 + 税
児童精神科医の佐々木正美さんとテレビアニメ化した「うちの3姉妹」でおなじみの漫画家の松本ぷりっつさんのコラボ作品。真面目な文とゆるい漫画の配分がとても良く、読みやすい本です。
筆者は「子育て以上に価値のある仕事はありません。」と書かれていたのを見た時、誰にも評価されない育児を認めてもらったように感じました。読み終った時に、明るい気持ちにさせてくれる一冊です。
たまご絵日記
著者:ナナイロペリカン
マイナビ出版
1,000円 + 税
面白おかしく、共感できます。自分の悩みは、皆も悩んでいることだと解らせてくれます。パパとのやり取りも作中にあり、面白かったのでパパにも読んでもらいました。するとこの漫画を読んだパパは、子育ての大変さを感じてくれたようで、以前より家事に協力的になりました。
続編も2冊があり、そちらは第2子も誕生後の二人育児がしんどいママにもおすすめ。大変で辛いはずなのに、クスッと笑いが出てしまいます。
おやすみ、ぼく
文:アンドリュー・ダッド 絵:エマ・クエイ 訳:落合恵子
クレヨンハウス
1,500円 + 税
子供と一緒に読むと優しい気持ちになります。「おやすみ、ぼくの~」のぼくの部分を子供の名前に置き換えて読むと、子供が喜びます。そして、身体の部位を物語に沿って撫でてあげて読むと、子供が安心して落ち着きます。
おすすめは子供が寝てしまった後。イライラした日や怒りすぎてしまった夜に読むとママの心が落ち着きますし、子供の寝顔を見ながら読むと、いっそう子供への愛おしさが増します。
大人にお勧めの絵本は他にも沢山あります。子育てがしんどい時の栄養ドリンク代わりに読んでみて下さい。優しい気持ちになれて、心がすっきりします。
子育てがしんどいママへのおすすめは泣ける子育てソング
子育てがしんどいママには、マーミー記事でおすすめしている心を癒す子育ての曲もおすすめです。音楽には心を癒す力がります。
辛い時は明るい曲を聞いて元気を出そうろ思うかもしれませんが、本当にしんどい時はむしろ悲しい曲に癒し効果があります。
涙があふれてくればしめたもの。泣いて元気を取り戻す「涙活」には心のうっぷんを洗い流す効果があるので、子供のお昼寝タイムなどを利用して子育てソングを聞き、こまめにストレスを解消しましょう。
なぜ現代ママの子育てはしんどいの?手助けなしのワンオペ増加が一因
平成16年度からの世論調査を見てみると、子育てを楽しいと感じる方が多い人の割合は年々高くなっていて、平成16年度の49.7%から4.2%も上昇しています。ですが、半数のママやパパは子育てをしんどいと感じることがまだまだ多いのです。
パパやママが子育てをしんどいと感じる一因として、少子化、核家族化が進んだことが挙げられます。昔は沢山の家族の中で当たり前のように子育てのアドバイスを年長者(母、祖母)から受ける事が出来ましたし、地域との結びつきも強く家族以外の人からも容易にアドバイスが貰えましたが、現在は孤立した育児を強いられるママが増えてきて、ご存知の通りワンオペ育児(家事や育児を一人で行っているママ)も増加しています。
子育てがしんどいママに必要なのは楽しいと感じられる時間
子育てを就労と考えると、条件はかなりハードもの。年中無休24時間労働(毎晩当直)、賃金0円。仕事だったらとても楽しいと感じられないでしょう。それでもパパやママが子育てを楽しいと感じられるのは、心によるところが大きいのです。
【子育てを楽しいと感じる理由】
- 子どもの成長に立ち会える
- 子どもの様子を見ているだけで楽しい
- 子育てを通じて自分が成長できる
- 家族のきずなが強まる など
子育てがしんどいのは当たり前!ですから子育てがしんどいママは自分の心のケアを怠らず、子供のお世話ばかりに偏り過ぎないように自分自身を大切にすることが必要です。
ママが楽しく生活する姿をみせることって、実はトイレトレーニングやしつけ同様に子供にとっても必要で大切なこと。ママやパパの楽しそうな姿を見て育った子供は、「大人って楽しそう」と未来の自分に希望を抱き、勉強やスポーツなどを自主的に行うように成長しやすいのです。
いつまでしんどい子育ては続くの?答えは人それぞれ
とはいえ先が見えない子育てがしんどいママは大いでしょう。いつまで続くのか、この返答に明確な答えはありません。なぜならば、子供の成長スピードがそれぞれ違うように、ママの感じ方も様々だからです。ただはっきり言えるのは、成長するにあたり、現在の子育ての悩みは解決するということ。
現在、おむつ外しで悩んでいるママも、半年後もしくは1年後にはおむつが外れてトイレトレーニングの苦悩から解放されます。永遠におむつが外れないわけではないのです。
本を読むということは気持ちの切り替えに大いに役立つだけでなく、客観的に現状や未来の姿をイメージしやすくなるため新しい発見もあります。沢山の不安を少しでも和らげてしんどい子育てを乗り切るために、心の栄養剤として本を読むことを習慣化するとよいでしょう。
子育てがしんどいのは頑張り屋さんの証拠だけどセルフケアも忘れずに
子育てがしんどいと感じるのは、子供と真剣に向き合っている証拠。一生懸命投げ出さずに頑張っているからこそ、辛い、苦しいと感じて悩んでしまうのです。ところがしんどいママの多くは自己評価が低く、頑張り屋さんのママであることに気づいていません。
今回ご紹介した子育てがしんどいママを楽にする本を読んで、まずは自分の頑張りを自分自身が認めて評価し、心がリラックスできるようにケアしましょう。そうしたママの姿から、子供も自分自身を大切にすることを学んでいくはずです。