子供が植物に興味を持つか否かは親次第!?おすすめの方法や花育
ママやパパの係わり方次第で、毎日のお散歩でも子供の植物への興味を育むことはできます。
植物が子供に与える効果は良いことばかり。情操教育にもなりますし、植物をきっかけに小学生になってから理科好きになる子も少なくありません。
大人が関わり方を工夫することで、ぜひ子供の心を成長させてあげましょう。
子供が植物から受ける6つの効果
お見舞いや子供が植物に興味を持つか否かは親次第!?おすすめの方法や花育お祝いに花を届け、室内には観葉植物を飾り、週末の家庭菜園やガーデニングで心の健康を取り戻す人が多いように、植物が人間の心身にポジティブな影響を及ぼすことはよく知られている事実。植物は子供にも多くの良い影響を与え、心を豊かにする情操教育となります。
1優しい心を育める
子供に植物を育てさせることで、自分より弱い物を守る優しい心を自然に育む効果が期待できます。
当たり前ですが植物は水と酸素、太陽の光が無ければ育ちませんが、タブレットで天気予報をチェックしながら「今日は晴れるからお水を多くあげたら喜ぶね」と言った幼児もいます。ママの植物による子育ての成果です。
毎日植物のお世話をすることで、幼児期から小学校の理科に繋がる知識を身に着けただけでなく、植物も生きていること実感し、慈しむ心が生まれたのです。
2探求心や好奇心が育つ
子供にとっては道端に生えている野草も好奇心の対象になります。「これはなんて名前?この植物○○公園にもあった!」などと、注意深く周りを見るようになる子もいます。
そのため日頃の親の関わり方次第で、一見同じような花が咲く野草でも「葉っぱの形が違うから○○だね」などと、植物図鑑を見ながら観察し始める子もいて、知的好奇心や探求心をより高める効果が期待できます。
子供の探求心は無限大。時間が許す限り、子供の植物観察に付き合ってあげましょう。
3観察する目が育つ
植物とひとことで言っても花、葉、茎とたくさんのパーツからなります。
植物のお世話では毎日の変化を観察する目が自然に育ちますし、フラワーアレンジメントでは花の顔や全体の様子などを見る力が養われます。もちろん日々興味を持って様々な植物を見ることでも観察眼は養われます。
観察眼は理科の授業に非常に役立ちますので、ぜひ幼児期から楽しく育ててあげましょう。
4達成感を体験でき、続ける力が育つ
家庭で育てる植物は、手をかけるとより綺麗な花を咲かせることができますが、手を抜くと咲かないこともあります。毎日の水やりはその代表例。
水やりは土の状態、植物や天気の様子を見て行う単純作業。ですが子供は続けたからこそ花が咲く体験を通して、継続することの大切さを学べます。継続は力なり。
「この子にはまだ無理!」などと決めつけて失敗を回避させず、続けたからこそ花が咲き、実が生るという体験をさせることで、子供に達成感を与えてあげましょう。
5日本の四季を実感できる
日本の四季は小学校のお受験でも出題されることがありますが、子供は植物に興味があれば自然に四季を学べます。春は桜を始めたくさんの花が咲き、虫たちが動き出します。夏になれば緑が増え、太陽の日差しも強くなります。
大人には当たり前のことですが、子供には生まれて数回しか四季を経験していません。そのため子供が日本の四季をたくさん感じられるように、公園に出かけて四季折々の植物を探しましょう。
6家族との会話が増える
植物を育てることで「芽が出たよ」「葉っぱが出たよ」「元気がないよ」と、家族の共通の話題が増えます。
その都度子供の喜びや疑問に向き合うことで親は子供の観察眼や表現力の成長を楽しめますし、子供は語彙力やコニュニケーション力を高める効果が期待できます。
春先や習い事におすすめの「花育」
花育とは、花を育てることで子供に生命の大切さや優しい心、美しいと感じる心を育くむことです。花は観葉植物と違い美しく咲くため喜びを感じやすく、小さな子供に育てさせるにはおすすめ。
花育は近年、道路脇の花の植え替えなどの地域のボランティア活動、キッズフラワーアレンジメント、幼稚園や小学校など全国各地で行われています。
子供の情操教育だけでなく、地域の高齢者やフローリストなどの専門家と関わるチャンスにもなるため、社会性を育む効果も期待できます。機会があるご家庭ではぜひ、積極的に子供の花育活動に参加してみましょう。
子供に植物への興味を持たせる方法
幼児期からお花見に連れて行くなど植物への興味を育んでおくと、理科への興味・関心や観察力の高さが身につきやすく、小学生になってから学校の授業を楽しみやすくなります。
小学生の通知表の高評価や学力向上に、興味・関心の高さは欠かせません。
親子で散歩や外遊びに行く機会が多い幼児期こそ、子供が植物に興味を示せる環境を作り、興味を持てる声かけをしてあげましょう。
- 公園に出かける
- 家族でお花見や紅葉狩りに行く
- 山菜採りや果物狩りを体験させる
- 植物園や温室に出かける
- 部屋に飾る花をいけさせる
- 親子で家庭菜園や花を育てる
- フラワーアレンジメントを体験させる
- 林や森、土手や山で絵を描かせる
- カメラ等で植物の写真撮影をさせる
- 図鑑で調べる
- 育てる植物の名前をつけさせる
子供におすすめの植物図鑑
子供が植物で疑問を抱いた時に植物図鑑が側にあると、すぐに答えを探し出すことができます。また答えを見つける際、新たな疑問に出会うこともできます。
野の草花
文:古矢 一穂 絵:高森 登志夫
副音館
1400円 + 税
1982年発行された35年以上のベストセラー。近所に咲いている見たことある植物がたくさん載っています。
写真ではなく絵での解説なのですが、詳細に書かれているため図鑑としても優秀です。また絵の雰囲気が優しく読んでいて心が温かくなります。子供にもわかりやすく好評です。
小学館の図鑑NEO POCKET 植物
監修・執筆:和田 浩志
小学館
950円 + 税
公園にお出かけの際の持ち歩くきに便利です。持ち歩くことで子供の疑問をすぐ調べ解決できます。花飾りの作り方や葉っぱで遊ぶ方法なども書かれています。お散歩がいつも以上に楽しい時へと変わること間違いなしの一冊です。
学研の図鑑LIVE 植物
監修・執筆:樋口 正信
学研
2,200円 + 税
日本の植物中心なので、親しみやすい植物図鑑です。DVDが付いているだけでなく、スマホを使うと動画が見られるなどの楽しい仕掛けがあり、最初は動画だけを楽しんでいてもそのうちしっかりと中身を読みたくなります。子供だけでなく大人も一緒に楽しめます。
子供と植物を育てる際の注意点
「お花にお水あげたい」「植物を育てたい」と、植物を育てる意欲を伝えてきた時が子供に育てさせる最良のタイミング!子供の植物への関心を大人がしっかり察知し、子供をサポートして自主的に育てやすい環境を整えてあげましょう。
子供が育てやすい植物を選ぶ
育てるからには、子供がお手入れしやすく長生きするような植物を選びましょう。
ベゴニアのように半日陰でも育つような丈夫な花はおすすめです。ベゴニア以外でも丈夫な花は他に色々ありますので、植物を育て始める際はプロ(花屋さん等)に相談し、子供が気に入った植物を購入するといいでしょう。
子供に無理に育てさせない
子供が植物に興味を示さない場合は、無理に育てさせないようにしましょう。育てることが義務になりイヤイヤお世話をしても、小学校に上がった際に植物が苦手になり、ひいては理科嫌いになる恐れもあります。
子供が興味を示すようになるまでは、TVのニュース(天気予報)を見ながら四季の草花の話をするなど、自然な形で植物に接しましょう。
一度育て始めたら最後まで子供にさせる
子供が植物を育てることを望んだ際は、最後まで植物の面倒をみることを最初に約束してから始めさせましょう。
いくら約束をしても子供ですから、忘れたり飽きたりして水やりをしなくなることもあるでしょう。そんな際は「水やりは終わった?」ではなく、「一緒に水やりしよう」と声掛けをしてさりげなくサポートしてあげましょう。
枯れた際は、再生を試みる
子供に植物の世話をさせたことで枯れてしまった際は、けっして怒らず一緒に悲しんであげましょう。
ただし、ただ悲しむだけで枯れたらすぐに捨てるでは、命を軽く考えてしまう子供もいます。植物を育てることを「どうせすぐに枯れて捨てるだけだから」と、面倒で無意味な体験として記憶してしまう子供も。
ですからすぐにあきらめず、親子で再生方法を調べて試したり、堆肥に再生して次の植物を育てるのに役立てたりしましょう。無理と思っても簡単に命を諦めず、救ったり命を繋いだりする方法があることを、言葉ではなくできるだけ体験させてあげることが大切。植物への思いやりのある親の姿勢は、子供の情操教育に大いに役立ちます。
情操教育は家庭で行うのが子育ての基本。ぜひ植物とのふれあいなど様々な方法を通して、温かな心を育んであげましょう。