知らないと怖いSNSへの子供の写真の投稿被害!我が子を守る対策6
SNSに可愛い子供の写真を投稿して「いいね」をたくさんもらいたい!でもトラブルに巻き込まれるのでは?と心配。と思っているアナタ。危険性や回避するためにすべき対策をきちんと知り、それを行ってから投稿していますか?
総務省はインターネットトラブル事例解説集(平成28年度版)の中で、「一度ネット上に情報を流してしまうと、削除はほぼ不可能」と注意喚起しています。SNSを安全に思いっ切り楽しむために、安全対策は忘れずに行いたいものです。
今回はSNSに子供の写真を投稿する危険性、親がすべき6つの安全対策、ママ友など他人が子供の写真を投稿してしまうことへの対処についてご紹介します。
なぜ怖い?SNSの子供の写真による危険性
SNSの子供の写真。投稿する親にとっては「可愛い」「面白い」というだけでしょう。
けれど見る人によっては貴重な個人情報。それを何の対策もせず無差別に流すということは、今の時代、それなりの危険性があって当然の行為なのです。
1「ブサイク」などの心無い言葉の被害
我が子の写真をSNSに投稿する親に対しての非難は、ネット上に溢れています。怒りの矛先が我が子に向き、知らない人の心無い言葉によって将来我が子を傷つけてしまう可能性があることを、親は投稿前に考慮することが大切です。
芸能人が子どもの写真をSNSに投稿したところ、「ブサイク」と書き込まれて話題となってしまったことをご存知の方も多いでしょう。
子供の写真を見た人達によるSNSの心無いつぶやきを、有名人だけの話と断言するのは危険です!
2空き巣被害
旅行先でSNSに子供の写真を投稿したことにより家に人が居ないことが分かってしまい、空き巣被害にあったという被害報告があります。
これはコメントや写真に個人情報となり得る情報を書き込んだり、写り込んだりしていなくても起こり得る被害。
なぜならスマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真には、Exif(イグジフ又はエグジフ)という情報が自動的についてしまうからです。
Exifとは?
撮影した条件を情報として写真と一緒に保存する機能です。カメラの情報の他、GPS機能が情報源となる次のような情報を流出させてしまいます。グーグルマップにExifの位置情報を入力すれば、すぐに撮影場所が特定できます。
- 撮影日時
- 撮影者の本名
- 位置情報
3デジタル誘拐
海外で実際に起こった事例です。赤の他人がインターネットに投稿した我が子の写真をダウンロードし、なんと自分の子供としてSNSに写真を投稿していたのです。
可愛いからこそ狙われるので要注意!「赤ちゃんロールプレイ」とも呼ばれるデジタル誘拐。
こんな遊びが流行ってしまう現代社会では、トラブルを相手の責任にしても被害を防ぐことはできません。自己責任で子供の個人情報を守ることが大切です。
4ママ友トラブル
身近なところでは次のようなことが原因で、ママ友とのトラブルにつながるケースもあります。
- 許可なし投稿
- マウンティングや自慢
人の子供の写真をSNSに無断で投稿するのは、肖像権の侵害。ところが親に許可をとらず、他人の子供の写真を勝手にSNS投稿してしまうママ友もいます。
海外では親が子供のオムツ替えなどの写真をSNSに投稿し、子供から訴訟を起こされたトラブルも起こっています。親子でも揉めるSNSへの写真の投稿。他人となればママ友トラブルどころの話では済まずに訴訟に発展することも、十分に配慮すべきでしょう。
また子供の写真をSNSにバンバン公開することで「自慢?マウンティング?」と受け取られることもあります。その結果、ママ友トラブルに発展することもあります。
SNSに子供の写真を載せる際の安全対策6つ
危険性について理解したところで、次はSNSに子供の写真を投稿する際の安全対策を抑えておきましょう。
1写真データのExifを消去する
Exif情報は、スマホアプリの使用で簡単に消去できます。TwitterやFacebookではExif情報が自動的に削除されますが、他のアプリを経由した写真、他のSNSでは削除されないこともあります。
写真を撮ったらすぐにExif情報を消去することを習慣にしましょう。
Loooks
Exifの情報を簡単に確認でき位置情報も消去できます。操作機能を絞ればより簡単に使用できます。最大5枚まで削除できる機能が便利です。
Exif消しゴム
とても簡単にExifが消せます。Exifを消した画像とは別に元画像も残るので情報を保存したい人も安心です。最後に処理したファイルを共有で簡単にSNSにアップできます。
androidのExif消去のやり方
こちらではandroidスマホを使用している方に、「Exif消しゴム」を使用した際の方法をさらに詳しくご紹介します。
- アプリをダウンロードする
- アプリを立ち上げて表示された画面で、中央の「画像を選んでExif削除」をタップし、写真が表示されたら選択してタップする
- 「Exifを消去しますか?」と、Exif情報と共に表示されますので「はい」を選択し、SNSで使用する場合は「最後に処理したファイルを共有」をタップして使用するSNSを選ぶ
2GPSをOFFにする
GPSをOFFにすることはSNSの写真投稿トラブルを防ぐ有効な対策の一つですが、その反面GPS機能をONにしていることで、後日写真を見返した時に旅行先の撮影場所を特定でるなどのメリットもあります。
ですからSNSに投稿する子供の写真撮影はGPSをOFF、それ以外はONといった使い分けも、SNSの子供の写真への対策としては有効な方法の一つです。
iPhoneのGPS設定方法
- 「設定」から「プライバシー」を選択
- 「位置情報サービス」を選択
- タブ操作で、位置情報のON/OFFを選択
AndroidのGPS設定方法
- 端末設定アプリ(歯車マーク)を起動
- 「位置情報」を選択
- ON/OFFを選択
3スマホアプリで子供の顔ぼかし
美形揃いの芸能人でも、子供の写真をSNSに投稿する際は顔が分からないように後ろ姿などにしている人もいます。人の好みは千差万別。子供が可愛いか不細工かという問題ではなく、多くの人の目に晒す危険性については、親として配慮してあげたいところ。
子供の写真を安易にSNSに載せるのは、見ず知らずの人の中傷を受ける可能性があり得策ではありません。そんな事態を招かないよう、スタンプなどで子供の顔をぼかして隠す対策を取りましょう。
スノー SNOW
普通に撮影するより面白く、可愛く写せると評判のアプリです。可愛いスタンプで子供の顔を可愛く加工できます。悪用防止の機能でスクリーンショットを取られたら、あなたに情報が届く機能も。タイマー設定で3秒だけ友達に写真を見せる方法もできます。可愛く楽しく加工できるアプリです。
4個人情報の書き込みをしない
SNSへの子供の写真投稿時に、子供の名前や幼稚園、保育園、学校の名前を書き込まないのは勿論ですが、ママ友へのコメントなどにも最新の注意を払いましょう。
間違っても「〇〇小学校の学芸会楽しかったよね~。」「AちゃんとBちゃんの写真可愛い。」なんて、学校名や実名のコメントはしないように。
5映り込みに注意して撮影する
LINE、Twitter、Facebook、Instagramと言った大手SNSでは、位置情報を自動削除してくれるサービスがあるものの、背景で位置を特定されてしまうことがありますので注意が必要です。
- お友達の写真に映り込まない
- お友達を映り込ませない
といった注意も必要です。
もし一緒に映り込んでしまった場合は、しっかり親御さんの許可を取り、お友達の顔もスタンプなどで隠す対応をしましょう。
6公開範囲を限定する
不特定多数にみられることはSNS犯罪やトラブルに繋がりますので、公開範囲を限定することは、トラブル対策として有効的な方法です。
ベストは「友達のみ」に公開すること。ただし整理しておきたいのが、知らない「友達」です。
子供の写真を公開するSNSアカウントでは、友達の友達だから「友達」になるのではなく、自分の中でしっかり線引きをして、安心できる友達だけを登録するようにしましょう
ママ友からのSNS投稿許可を断るには
「嫌だからきっぱりNOと伝えたいけど、今後のお付き合いにヒビが入ったら怖い」と感じている方に、お勧めの断り方をご紹介します。
子供の写真を公開しない家庭方針を伝える
普段のママ達の井戸端会議の際にSNSの話題が出た際、「家の方針として子供の写真は公開しないの」とさりげなく言っておくとよいでしょう。
少しずつ会話の中で伝えておけば、「投稿してもいい?」と聞かれにくくなりますし、万が一聞かれた際も「ごめんね、以前も話したけど家の方針で公開できないの。」としっかり伝えられます。
旦那や義親に禁止されていると伝えて断る
自分の意志ではどうにもならないと伝わるため、相手も気分を害することなくスムーズにお断りできます。
「私は、載せてもいいと思うのだけど、主人(または義両親)が本当に厳しくて、絶対ダメって言うからごめんね。」と伝えれば、しつこく言われることもありません。
「家族に聞いてみる」と即答せずスルー
SNSに投稿の許可を求める人ならば、こちらの返事が無いうちは勝手に投稿しないはず。頻繁に合うママでなければ、即答しなかったことで諦めてくれることもあります。
もし後日「家族に聞いてくれた?」と聞かれたら、「最近忙しいみたいで旦那も疲れているから、ちょっと聞きにくいんだよね」などと誤魔化せば、相手もこちらの気持ちを察してくれるでしょう。
ママ友に勝手にSNS投稿された際の対処法
ママ友が勝手にSNSに子供の写真を投稿してしまった場合、「削除のお願いをしたい。でもうまく言えない。」と思うママもいるでしょう。けれど子供の安全を考えると、スルーするのは好ましくありません。
ママ友との人間関係を崩さない、2つの勝手な投稿への対処方法を知っておきましょう。
幼稚園の方針を確認する
個人のSNSの場合、多くの幼稚園は写真の扱い方を保護者のモラルにお任せしているところが多いのですが、もし明確にNGの場合は、それを理由にSNSに投稿された写真を削除して貰いましょう。
また現状はグレーゾーンの場合も、一言幼稚園に相談してみることで、トラブルの仲介役になってもらえることがあります。
芸能人が幼稚園で撮った写真をブログに掲載し、映り込んでいる子供のママから幼稚園側にクレームがあったことで、芸能人の息子さんが転園したという話もあります。幼稚園で撮影された写真の場合は特に、他のお子さんへの被害も考えられますので、幼稚園側に相談しましょう。
相手の気持ちに配慮して削除をお願いする
しっかり理由を伝えて削除をお願いしましょう。その際、「旦那に怒られた」や「義両親に注意された」などとママ友の気持ちに配慮した伝え方をすれば、ママ友付き合いに溝も生じず解決できます。
こちらに非は無いのですが、円滑に削除して頂くために「本当にごめんね」と言うスタンスで伝えましょう。
SNSへの子供の写真は投稿マナーを守ろう
SNSへの子供の写真の投稿マナーを守ることは自分の子供を守るだけでなく、ママ友との円滑な関係構築にも大変重要です。
その一方で、きちんと理由を伝えてもマナーを守らないママとのお付き合いは、距離を見直す必要があります。子供を守るために釈然とした対応が求められることもあるのが、現代社会の写真事情。親としてしっかりと心得ておきましょう。