音の出る絵本の魅力とは?先輩ママのおすすめ絵本12選
絵本には、ママやパパが読み聞かせる一般的なものの他に、目で見て楽しむ飛び出す絵本やしかけ絵本、手で触れて感触を楽しむ布絵本など様々な種類があります。その中でも、音の出る絵本は特にお子様に人気です。
音の出る絵本とは、見た目は普通の絵本と変わりませんが、ページを開いたりボタンを押したりすることで、お子様の興味を引く様々な音やメロディが流れる絵本のことです。
ここでは、他の絵本にはない音の出る絵本の魅力や、お子様を遊ばせる際の注意点について解説します。さらに、先輩ママがおすすめする、お子様に人気の音の出る絵本についてもご紹介します。
音の出る絵本のメリットとは
一見普通の絵本から楽しい音が聞こえてきたら、お子様はきっと興味を持つでしょう。具体的に音の出る絵本には、次のようなメリットがあります。
月齢の低い赤ちゃんでも楽しめます
まだ小さく、絵の内容を十分に理解できない赤ちゃんでも、音が出るという単純な仕掛けだけで十分に楽しむことができます。
ボタンを押したら音が出たので、「なんだろう?」と思い、また押してみたら音が出た…というシンプルな行動でも、好奇心旺盛な赤ちゃんにとっては、楽しい遊びの対象となり、因果関係を学ぶきっかけにもなるのです。
視覚と聴覚を同時に刺激できます
音の出る絵本は、絵を目で見て、音を耳で聞くことで、お子様が同時に2つの感覚の刺激を受けることができます。
乳幼児期は、脳の可塑性(かそせい)が高い時期です。聴覚・視覚・触覚などの様々な感覚への刺激は、脳の神経回路の発達を促し、感覚統合(複数の感覚をまとめる力)の基盤を養うことにつながると考えられています。
手や指先の発達につながります
音が出る絵本は、触れることで音が出る仕掛けになっているため、指先が刺激を受け、微細運動能力(手や指先を器用に使う能力)の発達を促します。
絵本の音を出す仕掛けは、「指先で押す」「叩く」「にぎる」「タッチペンで触れる」など様々です。最初はうまくできなくても、ママやパパが音を出したやり方を見て真似ることで、徐々に上手に操作できるようになるでしょう。
遊びながら言葉や歌が覚えられます
日本語の発音や童謡などの歌が流れる絵本なら、繰り返し遊ぶことによって、耳から聞いた言葉やメロディを自然と覚えるようになります。
その際は、保護者の方も一緒に発音したり口ずさんであげましょう。ママやパパと一緒に楽しく遊ぶことで、言葉への興味が深まり、より自然な形で習得につながります。
音が出る絵本で遊ぶ際の注意点
音の出る絵本は、お子様が夢中になって遊べる反面、使用する際にはいくつか注意すべき点があります。特に、次のようなことには十分に配慮しましょう。
周囲の迷惑にならないよう気を付けましょう
音の鳴る絵本は持ち運びしやすいため、外出先に持って出かけるという方も多いでしょう。特に、病院の待合室や乗り物の中のように、静かに過ごすべき場所では、お子様を落ち着かせるのに役立つアイテムです。
しかし、音が鳴ることで周囲の方々に迷惑をかけてしまう可能性があるため注意が必要です。外出先で音を鳴らして遊ぶ際は、音量を小さく調整するか、人通りが少ない場所を選ぶなど、公共のマナーを守るように心がけましょう。
ママやパパと一緒に遊びましょう
音の出る絵本は様々な機能が付いているため、お子様が一人で遊んでくれるので助かるかもしれません。しかし、音の出る絵本で遊ぶ際も、お子様を放置せず、声をかけたり、一緒に操作したりするなどのコミュニケーションをとることが大切です。
一方的に情報を提供するテレビやスマートフォンを、長時間お子様に見せ続けるのは良くないと言われています。音の出る絵本も同様に、家事などで手が離せない時を除き、できるだけそばにいて、お子様と楽しい気持ちを共有しながら遊ぶようにしましょう。
先輩ママ12人のおすすめ!子供に人気の音のなる絵本は
お子様に音の出る絵本をプレゼントしたいけれど、どんな絵本が良いか分からない…という方は、先輩ママの体験談を参考にしてみませんか?
ここでは、言葉の発音を学べる絵本や、メロディに合わせて指で触れると太鼓やピアノの音が出る絵本をご紹介します。「言葉を覚えさせたい」「楽器に触れさせたい」など、知育につながる絵本をお探しの方はぜひご覧ください。
1押すと日本語やアルファベットを発音する絵本
毎日鳴らして遊んでいます
ポプラ社 脳科学からうまれた にぎにぎえほん
義理母から、ポプラ社の「脳科学からうまれた にぎにぎえほん」を初めてのクリスマスプレゼントにいただきました。
当時、娘はまだ2ヶ月でしたが、押すといろいろな音楽が鳴るので、機嫌の良いときに鳴らして聞かせていました。また、子守歌も入っていたので寝かしつけにも使用していました。
現在1歳になり、自分で音を鳴らせるようになったので、自分で鳴らして遊んでいます。
音楽の歌詞が可愛いイラストで本になっているので、一緒に遊ぶときに、本を見せながら歌ったりしています。
また、音楽の他に横の☆を押すと「ピコーン」と音が鳴るのですが、不定期に「こんにちは」としゃべるので、何度も鳴らして「こんにちは」が聞ける度に喜んでいます。
生まれてすぐから、1歳を過ぎても遊べるのでおすすめです。
兄弟で一緒に楽しめました
東京書店 にほんご・えいご なまえずかん
娘が2歳の時に「にほんご えいご なまえずかん」を購入しました。
娘は上の子に比べると言葉が遅く、あまりいろんなものの名前を覚えていないようだったので、絵本を見ながらだったら一緒に楽しめるかなと思い、買うことにしました。
最初は、タッチペンがうまく使えず、ただ音が鳴ることだけを楽しんでいるようでした。
けれど、2歳半を過ぎる頃にはタッチペンも上手になって、おうむ返しで発音するなどして、一緒にたくさんの言葉を繰り返すようになりました。
特に、娘はハッピーバースデーの歌が鳴るページが好きで、1番先にそのページを開くことが多かったです。
この絵本は日本語と英語バージョンが楽しめるので、質問しながら6歳の上の子とも一緒に遊べました。
兄弟でシェアしながら長く遊べるので、とってもオススメの一冊です。
ひらがなの勉強になりました
朝日新聞出版 あいうえお ABC タブレット
2歳の誕生日に「あいうえおABCタブレット」を購入しました。現在3歳になりますが、今の方がよく遊んでいます。
誕生日に購入した時は、押すだけで音が出るので、意味も分からずにいろいろと押したり、あいうえおーと真似をしているようでした。
それでも充分満足していましたが、徐々にひらがなの下に載っている絵から文字を覚えていき、英語の歌や数字を押しながら楽しみ始めました。
ボタンを押して文字を当てる「もじクイズ」では、正解すると「すごいね!」と音声が流れて褒めてくれるため、それを喜んで集中して遊んでいる時もあります。
いろいろな方法で長く遊ぶことができ、自然に勉強にもつながるので買ってよかったと思っています。
2好きな曲を選んで一緒に歌える絵本
おでかけの必需品でした
ベネッセ こどもちゃれんじ 1さいのだいすきうたえほん
子供が1歳前から2歳のころ、こどもちゃれんじの特別号(申し込みの際の準備号)についてきた「1歳のだいすきうたえほん」でよく遊びました。
ボタンを押すと歌が流れるところが好きで、大好きなしまじろうがキャラクターなのも良かったようでした。
また、音が出るだけでなく、しかけ絵本のようにもなっているので、音も視覚も触覚も満たされたようです。親としては、歯ブラシなど教育的な内容が含まれている点も嬉しかったです。
この本は、断トツで長く遊んでくれるため、お出かけの際には必ず持って行きました。音のボリュームが二段階調節できるのもお出かけにはよかったです。
一歳代の時の食いつきがよく、長時間ドライブでぐずったときや、おもちゃなどがなく退屈しがちな義実家によく持って行きました。
何度もボタンを押して遊んでいました
ベネッセ まねっこメロディあそび/音としかけの絵本
お勧めの音の出る絵本は「まねっこ♪メロディあそび」です。購入したきっかけは、子供が歌や踊りが大好きだからです。
うちの子は、ボタンを押すとメロディが流れるのがすごく気に入っていて、2歳くらいの時によくその絵本で遊んでいました。
ボタンの絵と絵本のページの絵が同じなので、ボタンを押した後に絵本を開いて、絵本を見ながら指差しして、一緒に歌ったり踊ったりしていました。
歌の歌詞がついているので、私が隣で歌ってあげるとすごく嬉しそうにしていました。持ち歩くのにも丁度良い大きさなので、お出掛けの時にもよく使っていました。
兄妹3人で繰り返し遊びました
永岡書店 きいてうたって!どうよううたのえほん
「どうよううたのえほん」という絵本を、長男が1歳くらいのときにおばあちゃんが買ってきてくれました。
いろいろな歌が歌詞付きとカラオケで歌えて、しゃべれない息子も手をたたいたりととても楽しそうでした。
これはどこに行くにも持参していくので、もうひとつ「どうよううたのえほん②」も購入しました。ひとつ車に置いてきても、もうひとつあるので泣いたりしなかったですね。
ただ、聞きたい歌がないと怒ることはありましたが…。次男も3番目の娘もこの本が大好きで、今でも電池を入れ換え使っております。
表紙やうたの歌詞が書いてある本の部分はちぎられてしまいましたが、子供は耳から聞いて覚えるので土台があれば十分です。ずっと使える一冊です。
音が鳴るとご機嫌になります♪
ポプラ社 いないいないばあっ!おうただいすき
私のおすすめの音の出る絵本は、「いないいないばあっ!おうただいすき」です。遠方の実家へ帰る時に、車の中で飽きないように音の出る絵本を探していて出会いました。
1歳すぎの頃から毎日のように今も読み続けています。娘は、いないいないばあっ!が大好きなので、絵本の曲ボタンを押して大好きな曲をかけながら、一緒に歌ったり踊ったりしています。
少しグズって泣き出した時にも、この絵本の曲を鳴らしてあげればたちまちご機嫌になります。
この絵本には、いないいないばあっ!の人気曲が4曲流れるボタンがついており、どんなお子様でも楽しめるお歌が入っています。
また、「タンバリンボタン」と「すずボタン」が付いており、曲を流しながらリズムに合わせて音遊びができるようになっているのでオススメです。
3伴奏に合わせて鍵盤を押すとピアノの音の出る絵本
ピアノが好きになるきっかけに
フレーベル館 アンパンマン・ピアノえほん
私のおすすめの絵本は「アンパンマンピアノえほん ピアノであそぼう 」です。2歳からずっとアンパンマン好きの娘に、友人がこの本をプレゼントしてくれました。
表紙にアンパンマンが描いてあるだけでも大興奮なのに、アンパンマンの曲や童謡がハイクオリティーの音で聴けて驚いていました。
絵本には楽譜も書いてありますので、本についているピアノ鍵盤で子供と親が一緒に弾き、ピアノの練習をすることもできます。
アンパンマンの歌には振付も書いてありますので、アンパンマンをテレビで見ながら一緒に踊ることもできるようになりました。
全ての曲とピアノの音がとてもクリアで、綺麗に聴こえる点が素晴らしいです。
娘は2歳から4歳まで、何度も何度もこの本を聴いていました。楽譜を見ながらピアノを練習できるところがお気に入りのようです。
この本の鍵盤のおかげでピアノに興味を持ち、自分からピアノ教室に通いたいと言い出しました。音楽が好きになってくれ、数年間も飽きずに使用した本はこの本だけです。
コストパフォーマンスも高く、何年たっても壊れないクオリティーには大満足です。
手をたたいたり歌ったり楽しく遊びました
サンリオ ハローキティ たのしいピアノえほん
私には娘が2人おり、音の出る絵本でよく遊びます。おすすめは「ハローキティ たのしいピアノえほん」という絵本です。
この本は長女が1歳の誕生日の時に、義両親からプレゼントされました。童謡が入っているため、保育園で習ってきた歌を一緒に口ずさんだりします。
もらった当初はまだ小さかったので、音を鳴らす程度であまり遊べなかったのですが、次女が産まれて2人で遊ぶようになりました。
ピアノもついていて歌詞を見ながら弾く事もできるので、長女はピアノを習い始めた事もあって楽しく弾き、次女は童謡を歌っています。
毎日大切に使っているので、この絵本を頂いてよかったなと思います。童謡とピアノがついた抜群の絵本だと思うのでオススメです。
4メロディに合わせて太鼓をたたくと音の出る絵本
本屋さんのお試しコーナーで発見!
ベネッセ 0・1・2歳 おててでたんたん たいこあそび
息子が1歳半くらいのころ、一緒に本屋さんに行ったときに興味を持ったのが、ベネッセの「おててでたんたん たいこあそび」でした。
実際に叩いて遊べる本があるのだから、そりゃあ気になりますよね。何気なく絵本コーナーを見に行ったら、もちろん買わされました。
何と言っても「大きな○を叩けば音が出る」という単純明快さが一番です。
他にも、簡単な童謡などが伴奏で流れたり、打楽器の音を変えたりする機能がありましたが、1歳児が理解できるわけもなく、ひたすら叩いて遊んでいました。
ボタン型のリチウムイオン電池で動いていましたが、これが切れるころには息子も飽きていたようです。2000円くらいだったと思いますが、元を取るには充分なくらい遊び倒してくれたと思います。
長く使える絵本です
金の星社 うたって たたこう! リズムあそびどうようえほん
娘の2歳の誕生日に、祖母から「うたってたたこう! リズムあそびどうようえほん」を買ってもらいました。
2歳~3歳半くらいまで、この本で本当によく遊びました。また、4歳を過ぎてからも、時々思い出したかのように引っ張り出して遊んでいます。
オーソドックスな童謡が14曲ほど入っていますが、「うたごえ」「カラオケ」「じどうえんそう」の3パターンからお好みで選べます。
また、ボタンが「カスタネット」「鈴」「曲によって違った面白い音が出る星」の3つあり、歌だけでなく、音楽が好きな子なら誰でも楽しめると思います。
ひらがなが読めるようになってからは、歌詞を読みながら歌うというカラオケのような遊び方がお気に入り。その効果からか…5歳の娘は、現在カラオケ大好きっ子です。
9歳になってもまだ遊んでいます
講談社 音とメロディのたいこえほん 太鼓の達人たいこえほん
私がおすすめする音の出る本は、「太鼓の達人たいこえほん」です。
息子が4歳の時に入院した際、売店でこの本が売っていて、とても表紙が楽しそうに見えました。中は見なくても、表紙を見れば音が出ることと、曲名がすぐにわかりました。
その時の価格は2000円くらいでちょっと高めでしたが、入院しているときくらい楽しいものを買ってあげようと思い、悩まず買いました。
今は15歳なのでもう遊びませんが、4歳から8歳くらいまでたくさん遊べ、8歳くらいになると、楽しそうに妹にも教えてあげるようになりました。
息子がこの本の好きなところは、ゲームセンターにある、誰でも知っている遊びだからだと思います。
ゲームセンターだとお金がかかりますが、この本の場合は1冊買えばお金いらずで、何度でも気が済むまで太鼓がたたけます。
テレビゲームの太鼓の達人のソフトと太鼓もあったのですが、出すのが面倒くさくなってもう使っていなかったのに、この本は、思い出した時に本棚から出しては遊んでいました。
また、バチをしまうところがあるので、なくさない所が便利です。
ご兄弟がいたら2つあるとなお良いと思いますよ。ひとつしかなかったせいで、うちはよくケンカしましたから(笑)。