気にし過ぎはよくない!?言葉と心の発達スピードは個人差大!
一歳半検診は定期検診です。保険センターなどで集団検診を行っている自治体が多いのではないでしょうか。各自治体でチェック項目は様々ですが、主にひとり歩きができるかなど、身体的発達と言葉の発達をチェックしていきます。
しかし、「周りより発達が遅いからお子さんは問題がある!」と言われるような検診ではありません。よく検査に「ひっかかった」なんて言いますが、それまでに単語を◯個言わせないと!などと焦る必要はありません。
もちろん、「要観察」や「要再検査」となることもありますが、徹底した準備は不要なのです。その子のそのままの発達をみてもらうことが大切でしょう。
また、言える言葉の数よりも、大人の言うことをきちんと理解しているかの方がポイントとなるようです。そのため、日々のコミュニケーションの取り方がとても重要になります。
言葉の早い・遅いは個人差が大きい
赤ちゃんはまず大人の話す言葉を吸収する期間があります。たくさん吸収して、ある日から爆発的に出力させては語彙をどんどん増やしていきます。その爆発する日には個人差がありますから、言葉が出ない・言葉が遅いからと不安を抱く必要はないでしょう。
言葉の教え方
言葉をたくさん吸収させるにはどうしたらよいでしょうか。「言葉が遅いから、言葉を教えなければ」というママも多いかもしれません。
言葉を早くたくさん覚えて欲しいというママに、効果的な言葉の教え方をご紹介します。
しかし、子供と楽しみながら言葉を教えることが大切です。決して焦らず、言葉を覚え、言葉が出るようになるのを待ってあげることも必要でしょう。
「どのくらいの単語を覚えたら良いのか」「平均何個なのか」と覚えた言葉の数を気にするママも多いですが、数よりもきちんとその言葉を理解できているか、コミュニケーションを取れているか、といったことも大切と言えるでしょう。
日頃からたくさん話しかける
当然のことながら、言葉は聞かせないと覚えてくれません。家にいる時、散歩の時、何の気なしに見た物や風景についても細かく言葉にしてあげてください。最初は大人もその都度口にするのが大変かもしれませんが、慣れてしまえば上手な話しかけができてきます。
まだ言葉が出ない時期は、ママが話かけても言葉が返って来ないでしょう。しかし、ちゃんと子供は言葉を聞いています。たくさん話しかけてあげてくださいね!
絵本の読み聞かせ
絵本は刺激がいっぱいです。動物の名前・色の名前・擬音など、たくさんの情報が詰まっています。
今は反応が薄くても、その子なりに吸収しているのだと思うと、読む方も気合が入りますよね。
その子が好きな絵本を読んであげることも大切ですし、その時期に合った絵本を選んであげるようにすると良いでしょう。
声をかけてから行動する
「これから◯◯へ行くよ」「お洋服脱ごうね」など、行動を事前に説明してから行うようにしてください。だんだん言葉と動作を結び付けられるようになり、理解力も増してきます。
コミュニケーションの取り方
「お片づけしようね」「◯◯ちょうだい」「そでにおてて入れて」など、毎日の行動を話しかけ、見本を見せながら楽しく行ってください。
大人のマネをし始める時でもあるので、言葉にしながら見本を示してあげると理解しやすくなります。そして、それに応じられたら、大げさなくらいたくさん褒めてあげましょう。
それでも言葉が遅いかなと心配な方へ
言葉が出ずに、コミュニケーションもきちんととれているのか不安、という方は一歳半検診を待たなくても専門機関へ受診することができます。
この頃の発達のスピードは、個人差なのか問題なのかの見極めは大変難しいので、どうしても不安だという場合には専門医に相談してみましょう。
その子に適したアドバイスがもらえるはずですし、親にとっても今後の対策を考えるいいきっかけになると思います。
早く早くと言葉を急かしては逆効果。その子の成長ペースに合わせて、声掛けなどを習慣化してあげましょう。