幼児をペットボトルおもちゃで知育!頭脳を刺激する4種の作り方
幼児にペットボトルで知育おもちゃを作ってみませんか?ペットボトルはリサイクルに出す廃材なので、おもちゃの材料費は基本的に0円。
しかも、今回は体を動かせるペットボトルおもちゃの作り方もご紹介していますので、完成したら幼児だけでなく小学生や大人も楽しめます。
子育て4コマ漫画:ペットボトルで作った幼児用おもちゃに夢中!
幼児が夢中になる!ペットボトルおもちゃの王道「ビー玉落し」2種
内部に入れたビー玉をコロコロ移動させ、穴に落として楽しむビー玉落としは、赤ちゃんの頃から楽しめる乳幼児向けの代表的な知育おもちゃです。
市販のおもちゃはビニール製の物だと1,000円前後、木製は2,000~3,000円が相場ですので、購入するとちょっとした出費になります。そこでペットボトルが透明で中が良く見える容器という特性を活かし、廃材のペットボトルでビー玉落としを作ってみました。
今回は2種類、一般的なビー玉落としだけでなく、小学生でも夢中になって楽しめる難易度の高いビー玉落としも作ってみました。お子さんの様子に合わせてステップアップさせてあげてください。
ペットボトルで作る「ビー玉落とし」の材料や道具
- 1.5Lの炭酸用ペットボトル1個
- 500mlの炭酸用ペットボトル1個
- ビー玉、手芸用の鈴
- 段ボール
- 色紙、折り紙
- セロハンテープ
- マスキングテープ
- カッター、ハサミ
幼児でも簡単!ペットボトル製ビー玉落としの作り方
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1.5Lサイズの炭酸水用ペットボトルを使って、幼児向けのビー玉落しを作ります。ペットボトルを10~12cm程度の幅で、3つに切り分けましょう。内部に段ボールで作った仕切りを入れるので、切り口はできるだけ水平になるよう油性ペンでカット線を入れてから、丁寧に作ってください。 -
中に入れる段ボールの仕切りを2つ作ります。段ボールはペットボトルを使って型をとり、切り取りましょう。切り取った仕切りにはビー玉が通る程度の穴を開け、折り紙やイラストなどで幼児が好む飾りつけをします。今回は表に幼児が大好きな動物のイラスト、裏には折り紙を貼り付けました。 -
できあがった2つの仕切りは、カットしたペットボトルのうち飲み口が付いているパーツに1つ、真ん中のパーツに1つ、それぞれセロハンテープで貼り付けます。 -
3つのパーツを元のペットボトルの形に1つに合わせたら、ぐるりとセロハンテープで巻いてしっかり接着し、ペットボトルの口からビー玉や鈴などを内部に入れます。 -
ペットボトルのキャップをしっかり閉めてマスキングテープで止め、仕切りの接着部分をマスキングテープで飾ったら、幼児向けの簡単なビー玉落しの完成です。
幼児向けのビー玉落しは、ワンちゃんの口や豚さんの鼻からビー玉を通して遊びます。ペットボトルを傾けるなどして、ビー玉をコロコロと移動させましょう。
幼児には難しい!?ペットボトル製ビー玉落としの作り方
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次は500mlのペットボトルをつかった、ちょっと難しいタイプのビー玉落しです。
ペットボトルの飲み口が太くなる部分でカットし、段ボールと折り紙を型取りして底を作ります。キャップは使いません。 -
ペットボトルの底に飲み口部分を押し込み、セロハンテープで切り口の部分を貼り合わせたら、飲み口の穴を通して中にビー玉を入れます。 -
最後に底の段ボールに折り紙をのりで貼り付け、飾った面を上にしてペットボトルにセロハンテープで止め、マスキングテープで切り口部分を飾ったら完成です。
難易度の高いビー玉落としは、狭い飲み口にビー玉がなかなか入らず幼児だけでなく大人もイライラしますが、ペットボトルおもちゃをどう動かせば上手く入れられるかを自然に考えるため、知的好奇心や身体機能の発達を促す効果が期待できます。
満1歳児がハマる!ペットボトル製「ポットン落とし&キャップマラカス」
ポットン落としとは、つまんで穴にポットンと落とすのを楽しむ、赤ちゃんや満1~2歳児向けの知育玩具です。
キャップマラカスは文字通り、ペットボトルのキャップで作ったマラカスという楽器。
ただしキャップマラカスは本物のマラカスのように振って音を楽しむだけでなく、ポットンと落として音を楽しんだり、幼児が積み木のように積み上げて遊んだりすることもできるおもちゃ。
今回はキャップマラカスの表面に文字や絵を貼り付けましたので、覚えて欲しい文字や物にも遊びながら自然に触れることができ、材料費ほぼ0円なのにとっても優秀な知育玩具となっています。
キャップマラカスに貼る色紙の色を変えたり、動物や食べ物などイラストのグループ化をしたりしておけば、「この仲間は、どれ?」とグループ分けの学習にも活用可能。同じイラストを2個ずつ書いておくと神経衰弱の用にも遊べるので、子供の発達にあわせて長期間楽しめます。
ペットボトル製のポットン落とし&キャップマラカスの材料と道具
- ペットボトル 2本
- ペットボトルキャップ 複数個
- ビーズ(又は米)
- 色紙、折り紙
- のり
- ビニールテープ、マスキングテープ
- グルーガン(又はペットボトル用ボンド)
- カッター・ハサミ
- サインペン
未就園児におすすめ!ペットボトル製ポットン落としの作り方
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1.5Lのペットボトル2本を使って、ポットン落としを作りましょう。ペットボトル2本を中央部分でカットしましょう。今回は底の部分を使用します。
手を切る恐れがありますので、軍手などを使って安全に作業をしてください。 -
片方のペットボトルの広い側面の中央にキャップマラカスを落とす四角い穴を空けビニールテープで切り口を覆います。その後もう片方のペットボトルと切り口部分を組み合わせ、ビニールテープを巻いて固定すれば完成!
細い側面にキャップマラカスを入れる丸形の穴を開ければ、遊びのバリエーションが増えます。開口部は危ないので、必ずビニールテープで覆いましょう。
五感を刺激する!ペットボトルキャップ製マラカスの作り方
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ペットボトルのキャップに米や小豆、ビーズや手芸用の鈴、小さなボタンなどのご家庭にある小さな粒を入れます。いくつか何も入れない物を作っておくと幼児は不思議に思いますので、それもまた知育に繋がります。 -
ペットボトルのキャップ2個で1つのキャップマラカスを作ります。接着にはグルーガンが便利ですが、高温になりますので火傷をしないよう気を付けましょう。 -
グルーガンの接着部分にマスキングテープを貼り、中身が漏れ出さないようにしっかり留めたら、キャップの片面に文字や数字を、反対側にイラストを描けば、キャップマラカスの完成です。
完成したポットン落としはキャップマラカスを入れて遊ぶだけでなく、遊び終わったら片付ける容器になります。遊びながら、良い生活習慣を身につけさせましょう。
ペットボトルのキャップを使えば、幼児用のどうぶつ将棋も作れます。ルールは簡単なのに奥が深い遊びですので、4~5歳になると夢中になって遊ぶ幼児が多いです。どうぶつ将棋もとっても簡単に手作りできて材料費がほぼ0円のおすすめ知育玩具です。
4~6歳の幼児が熱中する!けん玉風ペットボトルおもちゃ
ペットボトルの飲み口にかけてのくびれを活かすと、昔遊びのけん玉風のおもちゃも作れます。けん玉は単純な遊びですが、全身のバランスが必要になるので、体の成長を促すためにもおすすめの遊び。
学習機材に木のけん玉を使う小学も多いので、軽量でやわらかいペットボトルで一足先に、怪我をすることなく遊び方を覚えてもらいましょう。
けん玉風ペットボトルおもちゃの材料と道具
- ペットボトル 2本
- ペットボトルキャップ 2個
- 布ひも・毛糸
- マスキングテープ
- グルーガン
幼児でも遊びやすい!けん玉風ペットボトルおもちゃの作り方
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飲み口の部分から5~8cmを残して、ペットボトルを2本カットします。ここがけん玉の凹んだ部分、つまり玉を受けるカップになります。 -
けん玉の玉はペットボトルのキャップ2つを組み合わせて作ります。ヒモの1方を玉結びにして中に差し入れてから、グルーガンでしっかり2つのキャップを接着しましょう。 -
キャップを閉めた状態のペットボトルに2で作った玉のついたヒモを接着します。玉の反対側のヒモを2個のペットボトルの飲み口部分に挟み、グルーガンで接着します。 -
最後にペットボトルの切り口部分やキャップとキャップの接着部分にマスキングテープを飾ったら、けん玉風ペットボトルおもちゃの完成です。玉の部分がペットボトルのキャップで出来ているため、間違って頭などにあたっても危険はありません。
ペットボトルの飲み口部分を使ったことで、本物のけん玉よりもかなり大きめのカップになるため、幼児にも遊びやすいけん玉風のペットボトルおもちゃができあがります。
ただし幼児は膝の屈伸動作や腕の上げ下げがうまくできない子も多く、体得するのに時間がかかります。困って助けを求めてきたら、パパやママが手を添えて動きを体験させるなどして、根気よく遊び方を教えてあげましょう。
飛び出す球をキャッチ!ペットボトル製クラッカー&キャッチャー
最後にご紹介するペットボトル製クラッカー&キャッチャーは、市販のピンポン玉キャッチャーのように、玉が「ポン!」という音とともにクラッカーから飛び出し、相手がキャッチャーで玉を受け止めるという、運動能力が発達してきた4歳以上の幼稚園児や保育園児向けのおもちゃ。音を楽しみながら身体を大きく動かして、親子で遊んでみてください。
幼児が興奮する!ペットボトル製クラッカー&キャッチャーの材料と道具
- ペットボトル 2本(あれば炭酸用)
- 輪ゴム 2本
- ビニールテープ
- 布ヒモ(又は毛糸)
- カッター
- ハサミ
- キリ
音と共にボールが飛び出す!ペットボトル製クラッカーの作り方
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ペットボトルを飲み口から15~20cm程度の長さにカットします。ペットボトルはお茶用などの四角いタイプでも作れますが、炭酸飲料用の丸形のほうがボールの収まりが良く、飛びだしやすいのでおすすめです。 -
1のペットボトルの切り口の4方向に写真のように切込みをいれ、対角線上に輪ゴムをかけたら、ビニールテープでしっかりと固定します。 -
2本のゴムを4方向に止め終わったら、切り口部分をビニールテープで巻き、ゴムがクロスする部分にヒモを結び付けます。キャップにキリで穴をあけてもう一方のヒモを通し、玉結びをしてキャップを留めればクラッカーの完成です。
飛び出た球をキャッチ!ペットボトル製キャッチャーの作り方
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次はキャッチャーを作りましょう。残っているペットボトルにキャップをつけたまま、胴体部分を写真のような大きな楕円形に切り取ります。 -
切り口部分にビニールテープを巻けば、ペットボトル製キャッチャーも完成です。
ご家庭に幼児用の柔らかいゴムボールがない場合は、新聞紙や広告を丸めてセロハンテープでグルグル巻きにすればボールを作れますので、それを使って遊びましょう。
クラッカーにボールをいれてからキャップを引いて放すと、ゴムの力でボールがヒュッと飛び出します。それをうまくキャッチできれば大成功。キャッチャーはボールを入れたまま振りかぶれば、ボールを投げ返すこともできるので、お互いに楽しめます。
クラッカー&キャッチャーは使い方に注意して!
クラッカーはキャップが勢いよく飲み口部分にあたると「ポン!」と音が出て楽しいのですが、手にぶつかると痛いので、幼児にはペットボトルの胴の部分をしっかり持つように指導しましょう。
またボールも至近距離で目に当たると危険ですので、まずは制作したパパやママが試しに使い、安全な距離を幼児に教えて遊ばせてください。
ペットボトルは幼児の水遊びおもちゃ作りにもおすすめ
ペットボトルは水に強いので、赤ちゃんや幼児の室内用おもちゃだけでなく、お風呂場や家庭用ビニールプールで使えるジョーロや泡ブクブクなどの水遊び用のおもちゃを作るのにピッタリ。
ただしペットボトルには耐圧用・耐熱用・無菌充填用の3種類があり、それぞれ性質が違いますので、作りたいおもちゃの性質に合うペットボトルを利用しましょう。
- 耐圧用
炭酸飲料用に使われ、炭酸の圧に耐えられるようで厚くて固く、つるっとした円筒形 - 耐熱用
お茶や100%果汁用に使われ、充填する時は高温のためボトルが変形に耐えられるように側面に凹凸がある - 無菌充填用
お茶や水に使われ、ゴミを減らすために軽量で潰れやすく作られている