カビ対策は予防が一番!梅雨入り前に知っておきたい基本対応と快適ルーム術
ジメジメとした湿気の多い日本では、毎日の生活とカビは切っても切れない間柄です。とくに梅雨の時期から夏にかけては、きちんとお掃除しているつもりでも、気が付くとお風呂のパッキンやクローゼットの奥に繁殖しているしつこい黒カビや青カビ…。見付けた時には「また掃除しなきゃ…」と、本当にうんざりしてしまいますよね。
赤ちゃんが生まれると、ハイハイで床を這い回ったり、何でも口に入れたりするようになるため、「お部屋の清潔さ」にはこれまで以上に神経を使うようになります。カビが生えてしまってから強力な塩素系カビ取り剤を使うのは、ニオイもきつく、赤ちゃんがいる空間ではできるだけ避けたいのがママの本音ではないでしょうか。
ところがそんなやっかいなカビも、生えてからの「除去」ではなく、生える前の「予防」に少し正しい対策をするだけで、発生率を激減させることが出来るのです!今回は、カビの出来る原因やカビ対策の基本をしっかりと抑え、家中にカビが繁殖する前に押し入れや浴室、お部屋などを賢くカビ予防しておくための、具体的な生活の知恵と時短テクニックを場所別にご紹介します。今年の梅雨は、カビに悩まされない心地よいおうち時間を手に入れましょう!
なぜ生えるの?敵を知る!カビが出来る3つの原因と条件
カビと聞くと、まずは浴室やキッチンなどの「水気が常にあるところ」を想像しますよね。その通り、カビは湿度が50%以上のところを好んで発生し、湿度が70%を超えると爆発的に繁殖します。そうして湿気によってカビが発生すると、今度は人間の皮脂やフケ、ホコリ、せっけんカスなどの「汚れ」を栄養エサにして、どんどん根を張って増殖を続けます。
以前は、カビが発生するのは「こまめに掃除をしていない住み方の問題だ(=ママの怠慢だ)」と誤解されて言われていましたが、最近は家自体の気密性が上がりすぎていることや、断熱設備の問題で結露が起きやすいなど、住宅環境そのものに原因があるという見解に変わってきています。ですから、「私のお掃除が足りないから…」と自分を責める必要は全くありません。
いずれにしても、カビの発生原因は「水分(湿気)」+「栄養(汚れ)」+「酸素(適度な温度)」の3つであり、この条件が揃うところには必ずカビが発生しやすいのだと覚えておきましょう。逆に言えば、この3つのうち「水分」か「栄養」のどちらか一つでも絶つことができれば、カビは生えることができないのです。
今日からできる!カビ対策の基本3カ条を覚えよう
部屋別・場所別の詳しいカビ対策については次の項でご紹介しますので、まずは上に挙げたカビの原因(特に水分=湿気)を踏まえての、お家全体に共通する基本的なカビ対策方法を押さえておきましょう。
1何より「換気」!空気の通り道を作って湿気を逃がす
水分(高い湿度)を好むカビですから、それを防ぐために最も有効でお金がかからない対策方法は、やっぱり「換気が一番」です。空気が淀んで動かない場所に湿気は溜まります。ご自宅の換気システムに「24時間換気設備」が備わっている場合は、電気代をケチらずにぜひともそれを常にオンにして活用しましょう。
もしも24時間換気設備が無いお宅でも、浴室やキッチン、トイレなど換気扇の付いているところは常に回しておくこと。また、晴れている日は窓がある場合は開ける時間を多くとるようにする、などの心掛けが大切です。対角線上にある2ヶ所の窓を少しずつ開けるだけで、風の通り道ができてお部屋の空気が一気に入れ替わりますよ。
| 【注意!】換気をする際の落とし穴と防犯のポイント |
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| ・雨の日の換気は逆効果:外の湿度が80%を超えているような土砂降りの雨の日に窓を全開にすると、かえって外の湿気を室内に取り込んでしまいます。雨の日は窓を開けず、エアコンや除湿機に頼りましょう。 ・防犯面への配慮:いくら換気が大切とはいえ、防犯面から言うと1階など地上に近い階で、一晩中窓を開けっ放しにして寝るのは非常に危険ですので、くれぐれもご注意を!小さな子どもがいる家庭では、ストッパー付きの網戸ロックを活用するなど安全第一で換気を行ってください。 |
2文明の利器!エアコンや除湿器を賢く活用
もしも換気扇の不具合があったり、窓が少ない(あるいは防犯上開けられない)などの問題点があるようでしたら、無理に窓を開けず、エアコンの「除湿(ドライ)機能」や、据え置き型の「除湿器」の導入を積極的に検討してみてください。ジメジメした空気をカラッとさせるだけで、カビ予防になるだけでなく、赤ちゃんのあせも予防や、家族みんなが快適に過ごせる心地よい空間づくりに繋がります。
3除湿シート・古新聞・炭など身近なエコアイテムを活用
「各部屋に除湿機を置くのは電気代も場所もちょっと…」という場合は、出来るだけコストをかけない方法もあります。市販の据え置き型除湿剤(水が溜まるタイプ)や除湿シートのほか、丸めた古新聞や、バーベキューで余った木炭などを、家の中で湿気の多い場所(靴箱やシンク下など)に置いておくという方法も立派なエコ除湿です。炭には消臭効果もあるので一石二鳥ですよ。
【場所別】子どもと快適に過ごすための有効なカビ予防策
カビが発生しやすいのは、気温0~40℃で酸素があり、湿度70%以上、皮脂や石鹸カスなどの汚れがある環境です。気温や酸素は人間が生きていく上でも必要なためコントロールが困難ですが、「湿度」と「汚れ(栄養)」は日々のちょっとした手間でコントロールできます。家の中のカビが発生しやすい場所別に、子どもと一緒にできる有効なカビ対策を行いましょう。
1浴室(お風呂)のカビ対策と、パパを巻き込む声かけ
家の中でもダントツにカビが発生しやすいのが浴室です。換気扇を回し続けることはもちろんのこと、せっけんカスや飛び散った皮脂汚れなど、カビのエサとなるものをそのまま放置しないことが最大の予防策です。
具体的には、お風呂から上がる直前にシャワーの温度を「45度」に設定して、浴室の壁の下半分や床、イス、洗面器などの小物にジャーっと熱めのお湯をかける方法が非常におすすめです。この45度以上という温度は、目に見えないカビの胞子が死滅する(活動を停止する)温度だと言われていますし、同時にカビのエサとなる石鹸カスや皮脂汚れも熱で溶かしてサッと洗い流すことが出来ます。
| パパをお風呂の「カビ予防担当」に巻き込む会話例 |
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| 浴室の最後に入る人がこの「45度シャワー」をやると一番効果的です。帰りの遅いパパに協力してもらいましょう。 NGな伝え方:「お風呂の最後に出る時、カビ生えるからちゃんと壁にシャワーかけておいてよ!」 (パパの心理:仕事で疲れてお風呂に入ったのに、命令されて命令されてゲンナリする) OKな伝え方:「〇〇ちゃん(子ども)がお風呂の床をすぐ触っちゃうからカビが生えないようにしたいんだけど、最後にお風呂から出る時に、壁と床に熱いシャワーをジャーってかけてくれる?パパがそれやってくれると、休日のカビ取り掃除がなくなってすごく助かるんだ!」 (パパの心理:子どものためという理由が明確で、「シャワーをかけるだけ」という簡単なタスクなので引き受けやすい) |
さらに徹底した対策を取りたいのなら、45度シャワーをかけた後で、壁や小物などに付いた水分を全て拭き上げるという方法もあります。これには、100円ショップなどでも売っている窓用の「水切りワイパー(スクイージー)」などを浴室に常備しておくと、お風呂上がりにササッと数回撫でるだけで水滴が落ち、手軽に水気を取り除くことができますよ。
2押入れ・クローゼットのカビ対策
「押し入れに水分なんて無いのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、押し入れやクローゼットは一日中扉が閉まっており、空気がこもりやすい最悪の密室スペースです。特に、脱いだ直後で体温や汗の湿気を吸ったままのアウターをそのまましまったり、雨の日の湿気などがこもったりすると、逃げ場のない空気が滞留し続けて、大切な衣類やバッグに白カビを発生させてしまいます。
良く晴れた湿気の少ない日(できれば午前中)には、クローゼットの扉を全てあけ放ち、衣装ケースの引き出しなども少し開けて、扇風機やサーキュレーターの風を当てて強制的に湿気を逃がすようにしましょう。
また、床に直置きせず、すのこを使って荷物と壁や床の間に数センチの「空気の通り道」を作っておくことも有効です。貴重な収納スペースだということはよく分かりますが、奥の壁が見えないほどあまりにもギチギチに物を詰め込み過ぎるのは、空気が動かなくなるためカビ対策という観点では絶対にNGです。(収納量は全体の8割程度に留めるのが理想です)
物の間や隅などに乾燥材(除湿剤)を設置しておくこともオススメですよ。クローゼットのパイプにかけられるハンガータイプの乾燥材なども売っていますので、衣替えのタイミングで必ず新しいものに交換するようにチェックしてみてください。
3リビング・お部屋のカビ対策と部屋干しのコツ
普段家族でくつろいで使っているリビングや寝室の中にも、窓や壁などカビの発生しやすいポイントがあります。冬から春にかけて、気が付くと窓枠のゴムパッキンやカーテンの裾に出来ている黒い斑点…このカビの原因は、外気との温度差で窓ガラスに出来る「結露」です。窓の結露対策には色々ありますが、まずは結露を見つけたら放置せず、朝イチでタオルや雑巾でサッと拭き取ったり、市販の結露取りワイパーや吸水テープを有効活用しましょう。「〇〇ちゃん、窓のキラキラのお水、一緒にふきふきしようか!」と、子どもの朝のお手伝い遊びにしてしまうのも手です。
そして、意外なところで大繁殖したカビが発見されるのが「家具の裏」です。お部屋を少しでも広く使いたいからと、大きな本棚やタンス、テレビ台を壁にピッタリとくっ付けて配置している場合は要注意ですよ。ある日模様替えをしようと家具を動かしたら、家具の裏側の壁一面に緑色のカビの模様が出来ていて絶叫した…なんてことにもなりかねません。
そうならないためには、家具と壁との間に「最低でも5センチ程度」の隙間を作って、空気が流れる通り道を確保しておくということが大切です。押入れ同様、家具の下にすのこを敷いておくというのも通気性が上がり有効ですよ。
| 梅雨の時期の「部屋干し」の極意 |
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| 梅雨時期や雨の日のお洗濯では、どうしても部屋干しになってしまう…という人も多いかと思います。しかし、濡れた洗濯物をリビングに干すと、部屋の湿度が急上昇し、カビのリスクが一気に跳ね上がります。 室内干しは、リビングのお部屋ではなく「お風呂場(浴室)」に変更しましょう。浴室の換気システムの中に「浴室乾燥機」が付いている場合はそれを使い、無い場合でも浴室のドアを閉めて換気扇を回し、狭い空間に「除湿器」を持ち込んで稼働させれば、驚くほど早く乾き、室内干し特有の嫌な生乾き臭の無いカラッとした仕上がりになりますよ。リビングの快適さも損なわれません。 |
4ダニ・カビの温床になりやすい!ベッドやマットレスのカビ対策
人間は寝ている間に、大人でコップ1杯、汗っかきの子どもならそれ以上の寝汗をかくと言われています。そのため、一見乾いているように見えるベッドや厚手のマットレスは、底面に湿気が溜まりやすく、カビが非常に繁殖しやすい場所の一つです。万が一マットレスにカビが生えると、就寝中にその空気を吸い込むことになり心地よい眠りを妨げてしまいます。
まずは、マットレスの上に(シーツの下に)ベッド用の「除湿シート(湿気を吸うとセンサーの色が変わるものなど)」を敷いて使用するようにしましょう。また、マットレスは敷きっぱなしにせず、1〜3ヶ月くらいを目安にベッドの枠から少しずらして持ち上げ、壁に立てかけて底面を乾燥させる。または、重くて持ち上がらない場合はマットレスの下に分厚い本やペットボトルを挟んで隙間を作り、そこに扇風機や布団乾燥機で風を送るなどして、必ず溜まった湿気を逃がして風を通しましょう。
ベッドに戻す時は、マットレスの向き(上下)を変えましょう。頭側と足側を逆にしてみたり、裏表が使えるタイプなら裏返しにひっくり返したりしてローテーションすることで、いつも同じ場所に湿気や体重の負荷が溜まらないようにすることが、マットレスを清潔に長持ちさせる最大のコツです。
カビ対策に関するよくある疑問(FAQ)
| Q. お風呂のカビ予防に、冷水(水のシャワー)をかけるのは効果がありますか? |
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| A. 冷水よりも「45度以上のお湯」の方が予防効果が高いです。 以前は「お風呂の温度を下げるために最後に冷水をかける」と言われていましたが、冷水ではカビの栄養となる皮脂汚れや石鹸カスが固まって落ちにくくなってしまいます。熱めのお湯(45度以上)で汚れを溶かして流し、カビの活動を弱めた上で、最後に換気扇を回して乾燥させるのが現代の正しい防カビの基本です。 |
| Q. 窓がないトイレや洗面所のカビ予防はどうすればいいですか? |
| A. 24時間換気扇を回しっぱなしにし、こまめにホコリを取ることです。 窓がない場所は空気が滞留しやすいため、換気扇は絶対に切らないでください。換気扇の電気代は1ヶ月数十円〜数百円程度ですので、カビ取り剤を買うより安上がりです。また、ホコリが湿気を吸ってカビの温床になるため、床や棚のホコリをハンディワイパー等でこまめにサッと拭き取っておくことが一番の予防になります。 |
いかがでしたか?カビ対策と聞くと大掛かりなお掃除を想像してしまいますが、実は「換気」や「シャワーの温度」「家具の配置」など、日々のちょっとした生活の工夫で十分に予防できるものばかりです。梅雨入り前にこれらの基本対応を済ませておき、雨の日でも家族みんなが深呼吸できる、清潔で心地よいおうち時間を楽しんでくださいね。



