お弁当に子供が喜ぶちくわのおかずを入れましょう!
お弁当作りの一番の悩みは、おかず。何を作ろうか、どんな味にしようか、栄養はもちろんの事、彩りも考えなくてはならないのでママは本当に大変です。
お子さんのお弁当にちくわのおかずを入れてみませんか。ちくわは、栄養豊富、手軽にスーパーで買えてそこそこ日持ちする常備しておきたい優秀な食材。お弁当メニューに困った時は、定番のちくわを使ったおかずに頼ってみましょう。
ちくわに含まれる栄養
ちくわは、タラやタイなどの魚をすりつぶして作られます。ずっと昔から食べ続けられている理由は、ただ美味しいだけではなく栄養が豊富であること。ちくわに含まれる代表的な3つの栄養をご紹介します。
DHA(ドコサヘキサエン酸)
魚に多く含まれるDHAは、集中力や記憶力が高まるなど脳の働きを活発にしてくれるので、育ちざかりのお子さんが積極的に摂りたい栄養素です。
以前、「魚を食べると頭が良くなる」という歌が流行りました。本当に頭が良くなるかどうかはわかりませんが、DHAを摂ることで脳の働きが活発になる、脳の働きが活発になると頭の回転が速くなる、イコール頭が良くなると解釈されたのかも知れません。
そんなに脳の働きが活発になるなら、どんどんDHAを摂って脳をフル回転させたくなります。しかし、残念なことにDHAは体の中で作り出すことができません。DHAを摂るには外から身体に取り入れるしか方法がないのです。もしも魚が苦手なら、魚をすりつぶして作るちくわなどの練り製品をいただくことでDHAを摂るようにしましょう。(注1)
EPA(エイコサペンタエン酸)
EPAは、血液の流れをサラサラにしてくれる働きを持っています。一般的に心筋梗塞や脳梗塞を予防すると言われていることから、大人が積極的に摂りたい栄養素として広く知られています。
DHAと同じく体の中で作ることができませんが、DHA同様魚に多く含まれているので、魚をたくさん食べるとEPAもDHAもたくさん摂取できます。お子さんのお弁当にちくわを入れるなら、パパママも食べるようにしましょう。
たんぱく質
たんぱく質は、人の体に欠かせない筋肉や血液をつくり、人が活動するエネルギーの素となります。不足すると病気になりやすくなる、子供の成長が鈍るなどの影響を及ぼす場合があります。
お弁当のおかずには、たんぱく質を多く含む肉や魚、卵、乳製品を欠かさないようにしましょう。たんぱく質を多く含むちくわはアレンジ豊富、そのままでもおかずになる食材なので、常備しておくといいですね。
ママたちが作ったちくわのおかず
ちくわの穴に食材を詰めてつくったおかずについてママたちに教えてもらいました。忙しい朝でも簡単に作れるちくわのおかず。詰める食材、形、味付けなど、参考になることがたくさんあります。自分でも作れそうなちくわのおかずをぜひ見つけてください。
簡単!きゅうりちくわ
父、母、1歳半の娘の3人家族です。私が仕事を始めることになり、娘が託児に持って行く初めてのお弁当の為に作ったちくわのおかずです。
<ちくわ以外の具材>
- きゅうり
ちくわの穴に詰めたのは娘の大好きなきゅうり。作り方は包丁で細長く切ったきゅうりをちくわの穴に詰め、食べやすい好みの大きさに切るだけ。とても簡単で、時間のない朝でもすぐに作れます。
娘はまだ1歳半なので小さめに切ってお弁当に入れましたが、もう少し年齢が上のお子さんであれば、ふたつ繋げて可愛いピックで刺してあげたりすると喜んでくれると思います。
初めてのお弁当でしたが、このきゅうりちくわは手でつまんで簡単に食べることができ、なおかつきゅうりの食感が良く美味しいので、娘も大好き!お弁当の定番おかずです。
卵サラダ入りのちくわ
ちくわは、いつも冷蔵庫に入っている優秀なお弁当のおかずです。娘と主人と自分の三つのお弁当を毎日作っているとおかずのネタも尽きてきますが、ちくわは穴に詰める具材を変えるだけでバリエーション豊かに変身してくれるので、あと一品欲しい時に助かります。
ちくわシリーズの中でも子供が大好きで「お弁当にまた入れて欲しい」とリクエストされる一品が、このチーズ入りの卵サラダを詰め込んだものです。
<ちくわ以外の具材>
- チーズ
- 卵サラダ
作り方も簡単で、卵を水から鍋に入れて沸騰してから6分ほど茹でます。固ゆでにゆであがった卵はフォークの背で潰します。
5mm角くらいにみじん切りしたチェダーのスライスチーズと塩、あらびきのブラックペッパー、マヨネーズを入れてよく混ぜまず。それを竹輪の穴に詰め込んでななめに二等分すれば完成です。卵だけではなく、チーズ入りというのがうれしいみたいです。
おくら
家族構成は、父、母、娘、息子の4人家族です。写真のちくわは主に娘と息子のお弁当に入れています。ちくわの穴には子供たちが大好きなおくらを詰めました。
<ちくわ以外の具材>
- おくら
作り方は、塩を入れたお湯でサッとおくらを湯がきます。ちくわにおくらを詰めたら、ななめにカットしフライパンで焦げ目がつく程度に炒めます。
塩、こしょうで味を整えて出来上がりです。マヨネーズを添えていただきます。娘も息子もおくらは大好きです。
きゅうりや、チーズなどもたまに入れますがおくらが1番好きみたいです。なので、必ずおくらのベーコン巻きや、おくらの豚肉巻き、塩こしょうで焼いたおくらのみ、とかを入れてとリクエストがあります。
ちくわも好きで、ななめに5ミリくらいにカットしたちくわをマヨネーズと塩、こしょうで炒めただけの一品も好きです。
かにかまチーズイン
家族構成は父、母、長女、長男、祖母の5人家族です。娘のお弁当に入れたちくわの磯辺揚げです。ちくわの穴にはチーズとかにかまが入っています。
<ちくわ以外の具材>
- チーズ
- かにかま
ちくわをちょうどいい大きさにカットして、穴に詰められるように切れ目を入れます。中に細長く切ったチーズとかにかまを入れます。小麦粉に青のりを入れたて、少量の水で溶いたものにちくわをくぐらせます。
フライパンに少し多めの油を引いて揚げ焼きにします。こげやすいのでコロコロと転がしながら焼きます。前の日に具材を詰めておけば当日はそんなに手間がかかりません。
娘はチーズが大好きなので、チーズを入れるとちくわもパクパクと食べてくれます。ちくわはとてもお弁当には便利ですが、茶色くなりがちなので、かにかまと青のりで少しでも彩りがよくなるように工夫しました。
チーズ入り磯辺揚げ
夫と私と息子4歳の3人で暮らしています。このちくわは、息子のお弁当に入れたものです。ちくわの穴に入っているのは息子が大好きなチーズ。
<ちくわ以外の具材>
- チーズ
- 青のり
チーズを入れた後、天ぷら粉に青のりを加え、水を少々入れて粉を溶きます。緩くなってしまうとちくわに絡みにくいのでかなり固く溶き、竹輪の表面に塗るようにつけていきます。
油を少しだけフライパンで温め、その中で揚げ焼きにするようにして火を通します。端から見えるチーズがとろりとしてきたら完成です。青のりの風味がチーズとよく合い、小さいけれどコクのある一品になります。
スモークチーズを使うことが多いため大人向けだと思い、夫のお弁当にだけ入れていたのですが、味見をしたいというので食べさせたところ「おいしーい!」。「青のりのチーズちくわ作って!」と言われるのでよく作るようになりました。
ちくわを洋風おかずに
パパと3歳の娘との3人暮らしパパと園児のお弁当作りに頭を悩まし中。好き嫌いの多い娘のお弁当に入れるちくわのおかずです。穴にはブロッコリーの芯とニンジンを湯がいて詰め、洋風の味付けで子供の好きな風味にしました。
<ちくわ以外の具材>
- ブロッコリーの芯
- ニンジン
作り方は、ニンジンをちくわの長さに合わせて5ミリの棒状にカット。ブロッコリーの芯も5ミリ角にカット。小鍋に水とニンジンを入れて沸騰後約3分茹でるその中にブロッコリーの芯を入れてさらに約3分茹でる。少し歯ごたえが残るくらいに茹であげたらちくわの穴に詰める。
園児のお弁当ということもあり、食材には必ず火を通したいので少量の油で炒めてケチャップ小さじ2、ウスターソース小さじ1、味醂小さじ1と醤油少々で洋風に味付けしました。ケチャップ味が好きな娘は野菜が入っていても喜んでパクパク食べてくれてます。
チーズと梅肉を巻きました
子ども一人に父、母(私)の3人家族です。毎日幼稚園用にお弁当を作っています。ちくわは子どもも大好きでよく使うのですが、チーズや梅肉など柔らかいものは穴の中に詰めにくいです。
<ちくわ以外の具材>
- チーズ
- 梅肉
そこで、縦に一か所切って、長方形に広げたちくわで、チーズや梅肉を巻きました。爪楊枝でとめてフライパンで焼き、切り口が渦巻きになる方向で半分に切ります。爪楊枝をかわいいピックに差し替えたら完成です。
幼稚園で、練り物も朝一度火を通すように言われているのでフライパンで焼きましたが、すぐ食べるなら必要ない工程だなと思います。
朝ごはんの時、一つつまみ食いした子どもが「おいしーーー!」と満足そうでした。お弁当にも入れてるよと言うと、楽しみに思ってくれたようです。
チーズと海苔を巻きました
夫、私、娘の、3人家族です。週に3日ほど、5歳の娘が幼稚園に行くとき、お弁当を作っています。今日は「竹輪を、チーズと海苔で巻いただけ!」という簡単な竹輪料理を入れてあげました。
<ちくわ以外の具材>
- チーズ
- 海苔
作り方は、まず竹輪に縦の切り込みを入れて1枚の板状にします。そして、竹輪をラップの上に置いて、スライスチーズ半分、海苔(スライスチーズと同じくらいの大きさ)を乗せ、ラップのままクルクル巻きます。
そして、電子レンジ500wで、20秒ほどチン!冷めるまで冷蔵庫で冷やします。冷めてチーズが固まったら、お好みの大きさに輪切りをします。チーズが接着剤の役割をしてくれるので、ピックなどで止める必要はありません。
うちの娘は、この竹輪巻き、「美味しいよ」と言っています。海苔の代わりにハムを巻いてみてもいいですね。お弁当のちょっとした隙間に入れると、可愛らしく見えるのでオススメです。
お弁当のおかずは定番の力を借りましょう
お子さんのお弁当作りが年に数回ならいいですが、毎日や週に数回となればメニューに悩むのも当然です。そんな時は、定番メニューを中心におかず作りを考えましょう。
まず、ちくわのほか、お弁当がパッと明るくなる卵焼きや、お弁当が華やかになる飾り切りウインナー、鶏の唐揚げ、子供に大人気のハンバーグなどの定番をお弁当箱に詰めます。
次に、そのお弁当箱の隙間を埋めるおかずを考えます。常備菜やチーズ、彩りのトマトやブロッコリー、リンゴなどの果物を選ぶといいでしょう。
ママたちが教えてくれたちくわのおかずを参考にどんどんバリエーションを増やして、美味しいお弁当をお子さんに作ってあげて下さいね。
参考文献
- 注1:水産庁「水産物に含まれる主な機能性成分」