七草粥を子どもが食べないとき、味付けを変える前に確かめたいことがあります。どこが苦手なのかです。青菜の苦み、香りの強さ、お粥の食感、味の薄さ、緑一色の見た目。この5つは、それぞれ手当てが違います。
お正月が明けて、1月7日に食べる七草粥。せっかく作ったのに口をつけてもらえないと、がっかりしてしまいますよね。春の七草には独特の風味があるので、お子さんが敬遠することは珍しくありません。
ここでは、全国の方が教えてくれた七草粥の作り方15人分をご紹介します。あわせて、食べない理由の5つの見分け方、味付けの4つの方向、中華風と鶏肉の使い方、お粥以外の形にする方法まで整理していきます。七草を全部揃える必要はありませんし、伝統どおりに作らなくても構いません。その家で食べられる形にすれば十分です。
七草粥はいつ食べる?
七草粥は、1月7日の朝食に食べます。この日は人日の節句(じんじつのせっく)と呼ばれ、中国から伝わった節句の風習と、日本に古くからあった年頭の若菜摘みの風習が合わさって、現在の七草粥を食べる形となりました。新しい年の無事を願って、その年に芽を出した若い菜をいただくという行事です。季節の移りを食卓で感じられる日として大切にしたいですね。
朝でなくても構いません
1月7日の朝と言われていますが、朝に間に合わなくても問題ありません。夜に食べるご家庭も、1日ずれて食べるご家庭もあります。
実際のところ、1月7日は仕事や学校が始まっている場合が多く、朝にお粥を炊く時間を作るのは簡単ではありません。前の晩に七草を刻んでおくだけでも、当日の作業がずいぶん軽くなります。
行事の日付にこだわるより、家族が集まっている時間に出せるかどうかで決めるほうが現実的です。
春の七草の名前と、味の特徴
七草の名前は覚えなくても作れますが、それぞれ味と食感が違うので、知っておくと調整しやすくなります。
| 名前 | 今の呼び名 | 味と食感の特徴 |
|---|---|---|
| せり | セリ | 七草のなかでもっとも香りが強い。茎はしゃきっとした歯ざわり |
| なずな | ペンペングサ | やわらかい葉。ほのかな青みがある |
| ごぎょう | ハハコグサ | 葉に細かい毛があり、口当たりがやや独特 |
| はこべら | ハコベ | 茎が細く、煮るとやわらかくなる |
| ほとけのざ | コオニタビラコ | 葉がやわらかく、量が少ないことが多い |
| すずな | カブ | 白い根の部分は煮ると甘みが出る。葉は青みが強い |
| すずしろ | ダイコン | 水分が多く、煮るとやわらかい。甘みが出やすい |
この表で押さえておきたいのは、七草の中で性質が2つに分かれることです。カブとダイコンは根菜なので、煮ると甘みが出ます。残りの5つは葉物で、青みと香りが立ちます。
体験談のやーみんさんは、この違いを踏まえて選んでいます。「おかゆに入れる七草は、七草の中ではせり、ダイコン(すずしろ)、カブ(すずな)の3種類です。この三つ以外は、ちょっとクセがあり、大人も食べにくいので入れていません」とのことです。
名前を覚える楽しみ方もあります。みさこさんの家では「息子達の目の前に七草を並べる」ところから始めて、「どれがカブでどれがはこべらかなんて当てっこ」をしていたそうです。作る前の時間を一緒に過ごすという関わり方です。
子どもが七草粥を食べない5つの理由と、それぞれの手当て
「食べない」とひとことで言っても、原因は同じではありません。原因が違えば、効く手も違います。ひとつずつ見ていきます。
1青菜の苦みが立っている
葉物の七草には、青菜特有の苦みがあります。大人は「これが七草らしさ」と感じますが、お子さんには苦手な要素になります。
手当ての方向は、下ごしらえです。体験談のひちさんは「七草は塩もみをしてから湯がいておかゆに入れると、青臭さが軽減できる」と書かれています。生のまま煮込むのではなく、先に湯を通す工程を入れます。
もうひとつは、入れる種類を減らすことです。やーみんさんの3種類方式のように、苦みの強いものを外してしまう選び方があります。
甘みで包む方法も効きます。やーみんさんは「下の子が離乳食の頃は、サツマイモやカボチャを入れていました。それらを入れると自然な甘さになって美味しいです」とのことです。しおりさんも「サツマイモで甘い雑炊にしたり」という工夫を挙げています。
2香りが強い
苦みとは別に、香りでつまずくことがあります。特にセリは香りが立ちやすい草です。
手当ての方向は、別の香りを重ねることです。みなみさんの記述が的確です。「これに焼き海苔をかけて、ごま油の香りで七草の香りを抑えるので、子ども達も美味しく食べてくれます」とのことです。
香りを消すのではなく、好きな香りをかぶせるという考え方です。ごま油、焼き海苔、かつおぶし、ネギを炒めた香りなどが使えます。中華風の味付けが子どもに受けやすい理由のひとつは、ここにあります。
種類を替える手もあります。みおんさんは「せりではなく春菊を使う時もあります」と書かれています。七草の中身を差し替えてしまうという選択です。
3お粥そのものの食感が苦手
これは味の問題ではないので、味付けをいくら変えても解決しません。お粥という形が苦手という場合です。
ひなままさんの家では、はっきりした反応が返ってきています。「子どもが病人食みたいだと言ってあまり食べてくれない」とのことです。お粥を食べる場面が体調を崩したときに限られていると、この結びつきが生まれます。
ひちさんの家も同じ状況で、「やはり子どもはおかゆが苦手なようです」「お粥は進みが悪いです」と書かれています。そのうえで「片栗粉を入れておやき風にしてみたりすると食べてくれます」という対応をとられています。
手当ての方向は、形を変えることです。おやき、雑炊、リゾット、スープ。後ほど詳しく扱います。
4味が薄い
お粥は水分が多いため、同じ塩加減でもおかずより味を感じにくくなります。
みおんさんは「お粥だけでは味が薄いので、味付けは鶏ガラスープを使い、お醤油を少し入れると子どもたちがよく食べてくれます」と書かれています。「元々あまりお粥が好きではない子ども達ですが、濃いめの味付けであれば食べてくれるようになりました」とのことです。
なななんさんも「繊細な味付けをしてもなかなか箸が進まないようです」として、「しっかり味のついたお粥にします」という方針をとられています。
手当ての方向は、うま味を足すことです。塩を増やすのではなく、だしや動物性のうま味を加えます。鶏がらスープ、干し貝柱、鮭、ツナ、かまぼこなどが体験談に出てきています。
5見た目が緑一色
器の中が緑と白だけだと、お子さんの目には食べたい料理として映りにくいことがあります。
みさこさんは「七草だけだと息子達にはちょっと物足りないようなのです。なので、彩りも兼ねて生麩も入れて華やかな七草粥にしています」と書かれています。ひなままさんはコーン缶、なおなおさんとやーみんさんは人参を入れています。
手当ての方向は、色を足すことです。黄色(卵、コーン)、赤(人参、かまぼこ)、白と桃色(生麩)といった色が入るだけで、器の印象が変わります。
理由別の対処一覧
| 食べない理由 | 見分けるサイン | 効く手当て |
|---|---|---|
| 青菜の苦み | 葉の部分だけ残す、お米は食べる | 塩もみして湯がく/種類を減らす/甘い野菜を足す |
| 香りの強さ | 一口で顔をしかめる、匂いを嫌がる | ごま油や焼き海苔を重ねる/せりを替える |
| お粥の食感 | 「病人食みたい」と言う、具だけ食べる | おやき、雑炊、リゾット、スープに形を変える |
| 味が薄い | 数口食べて止まる、飽きた様子になる | 鶏がらや干し貝柱でうま味を足す/醤油を少量 |
| 見た目 | 出した瞬間に食べたがらない | 卵、コーン、人参、生麩などで色を足す |
この表の使い方は、まず1つに絞って試すことです。全部同時に手を打つと、次の年にどれが効いたのか分かりません。1年に1つずつ確かめていく形でも、十分に間に合います。
子どもも食べる七草粥の作り方:基本の手順
味付けを決める前に、土台の作り方を整理します。ここが決まっていると、味の調整が楽になります。
お米から作るか、ご飯から作るか
お米から作る場合は、時間がかかりますが仕上がりがなめらかになります。なななんさんは「おいしくするにはお米から作るのは基本です」と書かれています。米1に対して水5から7が目安で、水が多いほどやわらかくなります。
ご飯から作る場合は、15分程度で仕上がります。つぼみさんは「ご飯を煮立てて」という形をとられています。しおりさんも「だしと塩で味付けをしたところにご飯と細かく刻んだ七草を入れて」という手順です。
朝に出したい場合は、ご飯から作る形が現実的です。お粥らしさを出したいなら、ご飯を一度水で軽く洗ってぬめりを落としてから煮ると、粒がほぐれやすくなります。
七草の下ごしらえ
ここが仕上がりを大きく左右します。手順は3段階です。
- よく洗う:根元に土が残りやすいので、葉を広げて流水で洗います
- 湯を通す:さっと塩茹でします。ひちさんの家では、先に塩もみをしてから湯がいています
- 刻む:水気を絞ってから刻みます。細かくするほど口当たりがやわらぐので、苦手な場合はみじん切りにします
まゆみさんは「七草はすべてみじん切りにしました」と書かれています。細かく刻むと、青菜だけを避けて食べることができなくなるため、結果的に一緒に口に入るという効き方もあります。
カブとダイコンの根の部分は、葉より火が通りにくいので分けて扱います。薄く切るか、小さく切って先に煮ると、全体の煮え方がそろいます。ゆうママさんは「すずしろ(ダイコン)を多めに入れています。ダイコン多めの七草粥は、甘くておいしい」とのことで、根菜を増やす方向も選べます。
七草を入れるタイミング
入れる時期で仕上がりが変わります。
- 最後に混ぜる:青みと香りが残ります。色もきれいに出ます
- 少し煮る:香りが穏やかになり、全体になじみます
- 別皿にして後から加える:食べる人が自分で量を調整できます
3つ目の方法は、みさこさんの家のやり方です。「塩だけで味付けしたお粥に、自分で後から先ほど刻んで置いた七草を入れて混ぜるという食べ方をしています」とのことです。
この方法には、七草が苦手なお子さんも食卓に参加できるという利点があります。少しだけ入れる、あるいは入れずにお粥だけ食べるという選択が、その場で本人にできます。無理に食べさせなくても、その日の食卓に参加したことにはなります。
味付けの4つの方向
体験談15人分の味付けを分類すると、次のようになりました。
| 方向 | 人数 | 使っているもの |
|---|---|---|
| 中華風 | 7人 | 鶏がらスープ、中華だし、ごま油、長ネギ、干し貝柱 |
| 和風(だしを使う) | 3人 | かつおだし、昆布だし、鶏もも肉のだし、酒、醤油 |
| 和風(塩・醤油のみ) | 3人 | 塩、醤油 |
| 洋風 | 1人 | コンソメ、チーズ |
| 味噌 | 1人 | 鮭とエビのだし、味噌 |
この集計で最も目を引くのは、中華風が7人で圧倒的に多いことです。15人のうち約半数が、この方向を選んでいました。
和風:塩と醤油、だしで組む
もっとも伝統的な形です。すいかさんは「味付けは塩にしてみました。シンプルな分、七草の風味を感じることができてよかったです」と書かれていて、お子さんもおかわりされたそうです。
つまり、塩味で食べるお子さんもいます。最初から凝った味にする必要はありません。いっちんさんの家でも「シンプルに醤油と塩で味付けした七草粥」が定着しています。
だしを使う場合、みかんさんは「かつおぶしでとったお出汁にお酒、お醤油、お塩を少しずつ」という組み方です。かつおの香りが立つと、青みが穏やかに感じられます。
中華風:鶏がらとごま油で組む
体験談で最多だった方向です。詳しくは次の章で扱います。
要点は2つです。鶏がらでうま味を足し、ごま油で香りを重ねる。これで「味が薄い」と「香りが強い」の2つが同時に手当てされます。
洋風:コンソメとチーズで組む
しおりさんの家では、この方向が当たりました。「思い切ってコンソメの素とピザチーズを入れて洋風にしたところ喜んで食べてくれました」とのことです。
ひなままさんも「できたおかゆの上にとろけるチーズをかけてあげると、更に大喜びで食が進む様子です」と書かれています。
チーズが効くのは、コクととろみが同時に加わるからです。お粥の水っぽさが気になる場合にも向きます。
味噌:うま味の濃いだしと合わせる
つぼみさんの家の形です。「まず鮭とエビでだしをとりました。お鍋の後の雑炊と同じように美味しいだしになります。ご飯を煮立てて、少しだけ味噌を入れました」とのことです。
味噌は香りが強いので、七草の青みを包み込む方向に働きます。鍋の残り汁を使えるという点でも、作りやすい方法です。
中華風の七草粥と、鶏肉の使い方
体験談で最も多く選ばれていた方向です。なぜこれが効くのかを分解すると、他の味付けにも応用できます。
中華風が効く3つの理由
- うま味が濃い:鶏がらのうま味が加わるので、お粥の水っぽさが気になりにくくなります
- ごま油の香りが前に出る:七草の香りが後ろに回ります
- 食べ慣れた味に近い:中華スープや中華粥の味は、日常の食事で経験がある味です
ゆうママさんの家では、この転換がはっきり効いています。「元々ほんだしと塩で和風にしていたのですが、子どもがなかなか食べてくれなくて、味付けを中華風にしたら食べてくれるようになりました」とのことです。
なおなおさんの家も同じ経路です。「味付けは最初、シンプルに塩だけで味付けしたのですが、娘は全く食べてくれませんでした」という状態から、鶏がらスープの素と鮭フレークを足したところ「パクパク食べてくれました」という結果になっています。
鶏肉の入れ方3通り
鶏肉は、入れ方によって役割が変わります。
もも肉でだしをとる:やーみんさんの方法です。「鶏もも肉を入れて出汁をとります」とのことで、油とうま味の両方が出ます。「本来ならば肉は入れないと思いますが」と前置きされていますが、入れて構いません。伝統どおりでなければいけないという決まりはありません。
ささみを入れる:みおんさんの方法です。あっさりした仕上がりになり、身がほぐれて食べやすくなります。
細かく刻んで混ぜる:ひなままさんの方法です。「細かく刻んだ鶏肉」を入れることで、お粥全体に散らばります。噛む要素が加わるので、食感の物足りなさも解消されます。
みかんさんは、この使い分けを味の面から説明されています。「さっぱりとした感じよりも少しコクを出したいという時には鶏肉を入れる時もあります。鶏肉からもお出汁が出るのでおすすめです」とのことです。
ごま油の使いどころ
ごま油は、入れるタイミングで効き方が変わります。
- 最後に回しかける:香りが最も立ちます。少量で足ります
- ネギを炒めるのに使う:香りが全体になじみます。なななんさんは長ネギをみじん切りにして入れています
- かけるソースに混ぜる:食べる人が調整できます
3つ目は、みなみさんの家の方法です。「生卵とごま油と醤油を混ぜたソース」を作って、お粥にかけて食べるという形です。
この方法の良いところは、大人は素のまま、子どもはソースをかけるという食べ分けができる点です。1つの鍋で作って、味の好みを食卓で分けられます。
とろみをつける
とろみが加わると、お粥のさらっとした感じが変わり、食べた満足感が出ます。
みおんさんは「片栗粉を水で溶いた物を入れてあんかけ風にする時もあります」と書かれています。「お粥なので、ボリュームがないと子ども達もあまり食べた気にならないようです」という理由です。
卵でとじる方法も、とろみと同じ働きをします。まゆみさんは「卵でとじると味もまろやかになるので、非常に食べやすくなります」とのことです。
中華風の作り方の流れ
- ごま油でみじん切りの長ネギを軽く炒めます
- 水と鶏がらスープの素を加えて煮立てます
- 刻んだ鶏肉、または鶏もも肉を入れて煮ます
- カブとダイコンの根を先に入れて、やわらかくなるまで煮ます
- ご飯(またはお米から炊いたお粥)を加えて温めます
- 醤油を少量入れて味を整えます
- 下ごしらえした七草を最後に加えて、ひと混ぜします
- 器に盛り、好みでごま油を数滴、焼き海苔をのせます
この流れの中で、4番と7番の順番が要点です。根菜は先、葉物は最後。同時に入れると、根菜が固いままか、葉物が煮くずれるかのどちらかになります。
お粥が苦手な子のための、お粥以外の形
味を変えても進まない場合、原因はお粥という形そのものにあります。形を変えれば食べるということは、体験談にも出ています。
おやき風にする
ひちさんの家の方法です。「片栗粉を入れておやき風にしてみたりすると食べてくれます」とのことです。
お粥に片栗粉を混ぜて、フライパンで両面を焼きます。焼き目がつくと香ばしさが加わり、手で持って食べられます。お粥とはまったく違う料理になるので、お粥の記憶と結びつきません。
雑炊やおじやにする
つぼみさんは「中華風雑炊」という形で作られています。お粥と雑炊の違いは、だしで煮るか水で炊くか、ご飯の粒が残っているかどうかという点です。
粒が残っている方が食べやすいお子さんもいます。ご飯の形が見えると、いつもの食事に近く感じられるためです。
リゾット風にする
しおりさんとひなままさんが使っているチーズを、より前に出す方向です。コンソメで煮て、チーズを混ぜ込みます。
ウインナーやコーンを加えると、洋風の一皿として成立します。しおりさんは「ウインナーやコーン缶を入れたりしても、子どもが食べやすい」と書かれています。
スープ仕立てにする
ご飯を入れず、七草を具にしたスープにする形です。ご飯は別に出します。
ご飯とスープが分かれていると、お粥という認識になりません。中華風のスープに刻んだ七草と卵を入れ、ご飯は普通に炊いたものを添えるだけでも、行事としては成り立ちます。
形を変えることは、手抜きではありません
ここで一言添えておきたいことがあります。お粥の形でなければ七草粥ではない、という決まりはありません。
もともとこの行事は、その年に芽を出した若い菜をいただくというものでした。七草を口にする形になっていれば、行事としての意味は残ります。おやきでも、スープでも、リゾットでも構いません。
ひちさんは「面倒なのでお粥で食べてほしいのですが」と書かれています。この気持ちはよく分かります。それでも、お子さんが食べる形を選ぶことは、譲歩ではなく工夫です。
七草が全部揃わないときの考え方
七草セットが売り切れていた、買い忘れた、そもそも近くで売っていない。よくあることです。
3種類だけで作る
やーみんさんの家では、最初から3種類に絞っています。せり、ダイコン、カブです。「その方がみんな喜んで食べてくれました」とのことです。
この3つを選んでいる点に意味があります。ダイコンとカブは煮ると甘みが出て、せりは香りの主役になります。つまり、味の骨格を作る3つだけを残した形です。
すいかさんも「次回からはせりやなずななど、手に入りやすいものだけを使ってみても良いかな」と書かれています。
カブとダイコンの葉だけで作る
なななんさんの家では、こういう年があったそうです。「買い忘れてカブとダイコンの葉っぱで作った年もありました」とのことです。
カブとダイコンの葉は、根を買えばついてくることが多い部分です。七草のうち2種類は、普通の野菜売り場で手に入るということになります。
手に入る青菜で代える
みおんさんは「せりではなく春菊を使う時もあります」と書かれています。青みと香りのある葉物であれば、代わりに使えます。
小松菜、ほうれん草、水菜、三つ葉、ネギの青い部分などが候補になります。香りが穏やかなものを選べば、お子さんが食べやすくなる方向にも働きます。
七草を揃えなくてよい理由
そもそも、この行事のもとになった「若菜摘み」は、その土地で採れる若い菜を摘むものでした。決まった7種類でなければならないという性質のものではありません。
七草セットが便利なのは事実ですし、使えるなら使えばよいものです。ただ、手に入らなかった年に諦める必要はありません。冷蔵庫にある青菜を刻んで入れれば、それで食卓は整います。
美味しい七草粥の作り方~子供が食べてくれるレシピ15選
シンプルな塩味
関西地方に住んでいる主婦です。夫と子ども3人の5人家族です。今年の1月に初めて七草粥を作りました。毎年この時期になると七草粥を食べるというのはわかっていましたが、子どもに季節の行事について知ってほしいということから作りました。
スーパーで七草すべて入っているセットを売っていましたので、初めは基本を大切にということで購入しました。次回からはせりやなずななど、手に入りやすいものだけを使ってみても良いかなと思いました。
味付けは塩にしてみました。シンプルな分、七草の風味を感じることができてよかったです。子どもたちは初めての七草粥でしたが、おいしかったようで、おかわりをしてくれました。残ったおかゆを昼食にしたのですが、卵を入れたらおいしかったです。
だしと味噌、溶き卵で中華風雑炊に
奈良県に住む5人家族で、小学生の娘二人と小さな息子がいます。日本のお正月の風習を教えておきたいと思い、七草粥を作りました。しかし、昔ながらの七草粥ではきっと喜んで食べないだろうなと、一工夫しました。
七草は、スーパーでセットを売っていたので購入しました。せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(カブ)、すずしろ(ダイコン)の7種類です。どれがどれだか分かりませんでしたが、パックにはきちんと7種類入っていました。
味付けは、まず鮭とエビでだしをとりました。お鍋の後の雑炊と同じように美味しいだしになります。ご飯を煮立てて、少しだけ味噌を入れました。これだけでも美味しいのですが、栄養価を考えて溶き卵を入れました。すると、子どもたちは「美味しい!」と目を輝かせてパクパクと食べてくれました。
鶏ガラスープの素を入れました
私は山口県に住んでいます。家族構成は主人と娘の3人家族です。昨年の1月7日の朝ご飯に、スーパーで売っている七草粥パック(せり、すずしろ、すずな、なずな、はこべら、ほとけのざ、ごぎょう)と、義母より七草粥用にといただいた家庭菜園のダイコン(すずしろ)とカブ(すずな)を使って、七草粥を作りました。
その際に、娘の大好きな人参も一緒に入れ、溶き卵を入れました。味付けは最初、シンプルに塩だけで味付けしたのですが、娘は全く食べてくれませんでした。なので、市販の鶏ガラスープの素と、鮭フレークを少し足してみました。
すると、パクパク食べてくれました。娘はシンプルなお粥よりも、中華風にした方が好きだったようでした。今年は、娘が好きな中華風の七草粥を作りたいと思います。
サツマイモやカボチャを入れた
東北地方に住んでいます。家族は夫婦と子ども二人の核家族です。おかゆに入れる七草は、七草の中ではせり、ダイコン(すずしろ)、カブ(すずな)の3種類です。この三つ以外は、ちょっとクセがあり、大人も食べにくいので入れていません。その方がみんな喜んで食べてくれました。
うちの場合は、鶏もも肉を入れて出汁をとります。本来ならば肉は入れないと思いますが、塩味で、少し料理酒、香り付け程度に醤油を入れています。また、彩に人参も入れています。
あっさりしすぎると草の味が引き立って、子どもたちは食べてくれませんでした。それで、お肉と馴染みのある野菜を入れています。下の子が離乳食の頃は、サツマイモやカボチャを入れていました。それらを入れると自然な甘さになって美味しいです。
塩もみをしてから湯がいて入れる
関西に住んでいます。夫婦に子どもが二人いる四人家族です。おかゆに入れる七草は、よくスーパーでセットになっている七草を買います。ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、せり、なずな、すずな(カブ)、すずしろ(ダイコン)です。
味付けは、私は和風がいいのですが、子どもが食べやすいように、鶏ガラスープに醤油で味付けをして食べています。七草は塩もみをしてから湯がいておかゆに入れると、青臭さが軽減できるのですが、やはり子どもはおかゆが苦手なようです。
無病息災のために極力食べて欲しいので、片栗粉を入れておやき風にしてみたりすると食べてくれますが、お粥は進みが悪いです。面倒なのでお粥で食べてほしいのですが、まだ4歳と2歳なのでまだ苦味や青臭さは苦手みたいです。
二膳目は卵でとじる
宮城県にずっと居を構えている我が家は、夫と私、子ども3人の5人家族です。毎年お正月には、私特製の七草粥を作って、季節を感じるように心がけています。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(カブ)、すずしろ(ダイコン)といった、オーソドックスな七草を、シンプルに醤油と塩で味付けした七草粥は、年末年始の疲れた大人の胃腸はもちろんのこと、子ども達にとっても優しくて、とても食べやすい味になっているようです。
我が家の場合は、一膳目をシンプルに食した後は、卵でとじて二膳目を食べるのが毎年恒例になっています。普段はあまり食べる機会のないおかゆですが、七草粥だけは毎年、家族で和気あいあいと楽しみながら食べたいと考えています。
食べてくれるのは濃いめの味付け
現在秋田県に住んでいます。家族構成は夫と子ども2人です。お粥に入れる七草の種類は、なずな、すずしろ(ダイコン)、すずな(カブ)、せり、ほとけのざ、はこべら、ごぎょうですが、せりではなく春菊を使う時もあります。
お粥だけでは味が薄いので、味付けは鶏ガラスープを使い、お醤油を少し入れると子どもたちがよく食べてくれます。七草の他にかまぼこや鶏のささみをを入れたり、卵を溶いたものを入れると子ども達が食べやすいようです。
卵の他に、片栗粉を水で溶いた物を入れてあんかけ風にする時もあります。お粥なので、ボリュームがないと子ども達もあまり食べた気にならないようです。元々あまりお粥が好きではない子ども達ですが、濃いめの味付けであれば食べてくれるようになりました。
カリカリベーコンを散らすとおかわりしてくれる
毎年1月7日の朝には七草粥を食べるのが恒例になっています。私が住む埼玉では、自然の七草を摘むのは難しいので、いつも手軽にスーパーの七草セットを購入しています。それでも基本の7種は入っていて便利です。買い忘れてカブとダイコンの葉っぱで作った年もありました。
男の子2人に大きい子どものような夫。繊細な味付けをしてもなかなか箸が進まないようです。おいしくするにはお米から作るのは基本ですが、味付けは鶏ガラスープや干し貝柱を使い、しっかり味のついたお粥にします。
一緒にみじん切りにした長ネギも入れて、中華風にすると男子もたくさん食べてくれます。トッピングでカリカリベーコンを散らしていただきます。3歳の下の子もおかわりしてくれましたよ。
生麩を入れると華やかになる
夫、息子2人の4人家族で関東に住んでいます。七草粥は、息子達が物心つく前から作っています。スーパーで七草セットというのを買ってきて、息子達の目の前に七草を並べるんです。
「七草の種類はせり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(カブ)、すずしろ(ダイコン)っていうんだよ」なんて、よく名前とセットに入っている七草を見比べては、どれがカブでどれがはこべらかなんて当てっこしたものです。
我が家の七草粥は至ってシンプルです。七草を先にそれぞれの種類ごとサッと塩茹でし、種類ごとに刻んで置きます。そして、塩だけで味付けしたお粥に、自分で後から先ほど刻んで置いた七草を入れて混ぜるという食べ方をしています。
というのも、先にお粥に七草を混ぜてしまうと、食べた時に必ず七草を摂取することができないと思ったからです。最初に種類ごと茹でて、各自それぞれに七草の全種類を別皿にとってあるので、これなら確実に七草を口にすることができますものね。
あとは、我が家では色とりどりの生麩も入れるのが特徴です。七草だけだと息子達にはちょっと物足りないようなのです。なので、彩りも兼ねて生麩も入れて華やかな七草粥にしています。
とろけるチーズをかけると大喜び
現在関東地方在住。会社員の主人と専業主婦の私、中1の息子と小5の娘の4人家族です。我が家が七草粥に入れる七草は、よくスーパーでセットで売られている七草セットです。七草セットというくらいですので、このパック一つで七草すべてが入っているものです。
以前は、味付けは塩味でシンプルに作っていましたが、子どもが病人食みたいだと言ってあまり食べてくれないので、味付けをアレンジ。我が家では鶏ガラスープや中華スープと少しごま油を入れて作ります。
七草の他に、子ども達の大好物のツナ缶やコーン缶、細かく刻んだ鶏肉や溶き卵などを入れると喜んで食べてくれますし、できたおかゆの上にとろけるチーズをかけてあげると、更に大喜びで食が進む様子です。
鶏肉を入れるとコクが出る
関東地方に住んでいます。我が家の家族構成は、夫と子どもと自分の3人家族です。七草粥に入れるのは、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(カブ)、すずしろ(ダイコン)の定番の七種類です。
味付けは、かつおぶしでとったお出汁にお酒、お醤油、お塩を少しずつ入れて味付けします。いつもさっぱりと薄味に仕上げるようにしています。七草の他には、子どもが好きなので小さく切った大根を入れることがあります。さっぱりとした感じよりも少しコクを出したいという時には鶏肉を入れる時もあります。鶏肉からもお出汁が出るのでおすすめです。
七草は、お正月の三が日が過ぎる頃になるとスーパーの野菜売り場に並ぶので、忘れずに買うようにしています。七草粥は、お正月料理で疲れた胃腸を癒やしてくれる存在です。
コンソメ味で喜んだ
私は現在関東地方に住んでいます。家族は4歳の娘と主人の三人家族です。4歳の娘は初めて七草粥を食べました。七草粥に使用した七草は、スーパーでよく売られている七草粥セットを使用しました。せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(カブ)、すずしろ(ダイコン)が入っていたものです。
初めは、昆布だしと塩で味付けをしたところにご飯と細かく刻んだ七草を入れて作ったものを子どもに出したのですが、あまり食べてくれませんでした。そこで、思い切ってコンソメの素とピザチーズを入れて洋風にしたところ喜んで食べてくれました。
定番の塩味もいいですが、チーズで洋風もおいしかったです。また、サツマイモで甘い雑炊にしたり、ウインナーやコーン缶を入れたりしても、子どもが食べやすい甘いお粥になっておいしいです。ぜひ試してみてください。
卵でとじると美味しい
大阪府在住です。主人と私、2歳になる娘の3人家族です。七草粥の種類は、なずな、せり、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(カブ)、すずしろ(ダイコン)の7種類で一般的なものです。昨年は娘にも無病息災を願って、七草粥を食べさせました。
しかし、普通の味付けではなかなか苦くて食べにくいだろうと思い、私は塩ベースでだしをとり、七草はすべてみじん切りにしました。最後に卵でとじて仕上げました。卵でとじると味もまろやかになるので、非常に食べやすくなりおすすめです。
主人も私も、正直七草粥が苦手ですが、卵でとじると美味しくいただけます。娘もぺろりと食べ、おかわりまでしてくれました。来年の七草粥は、また違った味付けに挑戦してみようと思っています。
ウェイパーで中華風
生卵とごま油と醤油を混ぜたソース
私の家族は全員沖縄出身ですが、お正月を終えて1月7日には、「春の七草粥」を食べていました。せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(カブ)、すずしろ(ダイコン)など七草粥の材料がセットになっていてスーパーなどで売っているので、それを使って我が家でも食べるようにしています。
私の家族は、旦那さんと娘と息子の四人家族ですが、子ども達が食べるにはなかなかクセが強くて、あまり好きではありません。なので、鶏がらと昆布で味をつけて、七草粥を作って、そのままでも食べられるのですが、子ども達はそれに、生卵とごま油と醤油を混ぜたソースをかけて食べます。これに焼き海苔をかけて、ごま油の香りで七草の香りを抑えるので、子ども達も美味しく食べてくれます。
体験談15人から見えた5つの共通点
15人分を並べてみると、それぞれ別の工夫のように見えて、実は同じ道筋をたどっている部分がありました。
14人が「塩味で失敗してから」味を変えている
これが最も参考になる点です。最初は伝統どおりの塩味で作り、食べてもらえず、そこから味を変えているという経路をたどった方が4人いました。
- なおなおさん:「シンプルに塩だけで味付けしたのですが、娘は全く食べてくれませんでした」→鶏がらスープと鮭フレークを足して成功
- ひなままさん:「塩味でシンプルに作っていましたが、子どもが病人食みたいだと言って」→鶏がらとごま油に変えて成功
- しおりさん:「昆布だしと塩で味付け」→「あまり食べてくれませんでした」→コンソメとチーズで成功
- ゆうママさん:「ほんだしと塩で和風にしていたのですが、子どもがなかなか食べてくれなくて」→中華風に変えて成功
ここから分かることが2つあります。
ひとつは、塩味で食べないのは珍しいことではないということです。作り方が間違っていたわけではありません。
もうひとつは、味を変えれば食べる場合がかなりあるということです。4人全員が、変えた後は「パクパク食べてくれました」「喜んで食べてくれました」という結果になっています。
2中華風が最多だった
15人のうち7人が中華風の味付けを選んでいました。鶏がらスープ、中華スープの素、ごま油、長ネギ、干し貝柱といった要素です。
和風の塩や醤油が6人、洋風が1人、味噌が1人ですから、中華風が単独で最も多い形になります。
そして、そのうち3人(なおなおさん、ひなままさん、ゆうママさん)は和風から中華風に変えた結果としてこの形にたどり着いています。行き当たった先が偶然一致しているという点で、この方向には理由があると考えられます。
38人が卵を使っている
味付けの方向とは別に、卵を使っている方が8人いました。半数を超えています。
使い方は3通りに分かれます。
| 使い方 | 仕上がり | 体験談 |
|---|---|---|
| 溶き卵を回し入れる | 全体に散らばり、色が入る | つぼみさん、なおなおさん、みおんさん、ひなままさん |
| 卵でとじる | まろやかになり、とろみが出る | いっちんさん、まゆみさん |
| 生卵をソースに混ぜる | 食べる人が味を調整できる | みなみさん |
すいかさんも「残ったおかゆを昼食にしたのですが、卵を入れたらおいしかったです」と書かれています。
卵が効くのは、色が入り、とろみが出て、味がまろやかになるという3つが同時に起きるからです。「見た目が緑一色」「食感が水っぽい」「青みが強い」という3つの理由に、一度で手が届きます。
4七草を全部使っていない家庭が4人いる
七草セットを使うのが基本のように見えますが、そこから外れている方も4人いました。
やーみんさんは3種類だけ。みおんさんはせりを春菊に替えることがある。なななんさんはカブとダイコンの葉だけで作った年がある。すいかさんは次回から手に入りやすいものだけにしようと考えている。
いずれの方も、それで問題が起きた様子はありません。7種類揃えることが目的ではないということが、実践からも見えてきます。
5「うま味の濃い動物性の食材」を足している方が多い
味付けの方向を問わず、共通して足されているものがあります。
- 鶏肉(もも肉、ささみ、刻んだもの):4人
- 鮭(フレーク、だし):2人
- かまぼこ、ツナ缶、ベーコン、ウインナー、エビ、干し貝柱:それぞれ1人
お粥は水分が多いので、うま味が薄まりやすくなります。塩を足すより、うま味を足すほうが「薄い」の解決に向きます。塩を増やしても、水っぽさ自体は変わりません。
体験談を見ると、この点を経験から掴んでいる方が多いことが分かります。みかんさんの「鶏肉からもお出汁が出るのでおすすめです」、なななんさんの「鶏ガラスープや干し貝柱を使い、しっかり味のついたお粥にします」という記述は、どちらもうま味の話です。
作るときに使える声かけ
味と形の話をしてきましたが、出し方でも変わることがあります。
食べる前に
いきなり器を出すより、作る過程に関わってもらうと受け入れが変わります。
「これ、名前が7つあるんだって。当てられる?」
「1つだけ選んで、刻むのやってみる?」
みさこさんの家では、この関わり方が習慣になっています。「息子達の目の前に七草を並べる」「当てっこしたものです」という記述のとおりです。自分が関わったものは、口に運ぶ気持ちが少し変わります。
食べているときに
「全部食べなさい」ではなく、量を選べる形にします。
「一口だけでいいよ。それで今年の分は済んだことにしよう」
「お米だけでもいいから、そこにこれ少し混ぜてみる?」
みさこさんの別皿方式なら、この会話が自然にできます。お粥は食べる、七草は少しだけ、という形が本人の手で選べます。
食べなかったときに
その年に食べなくても、次の年があります。
「今年は合わなかったね。来年は違う味にしてみようか」
「どこがだめだった?苦い?においが強い?」
2つ目の質問には実用的な意味があります。どこが苦手なのかが分かれば、次の年の手が決まります。この記事の最初に挙げた5つの理由のうち、どれに当てはまるかを聞き出す形です。
七草粥についてよくある質問
Q1.七草粥は1月7日でないといけませんか
その日にこだわらなくて構いません。朝と言われていますが、夜でも、1日ずれても問題ありません。1月7日は仕事や学校が始まっている場合が多く、朝に炊く時間を作るのは簡単ではありません。前の晩に七草を刻んでおく、あるいはご飯から作る形にすると、当日の作業がずいぶん軽くなります。
Q2.七草セットが売り切れていました
手に入る青菜で作って構いません。小松菜、ほうれん草、水菜、三つ葉、春菊などが使えます。カブとダイコンの葉は根を買えばついてくることが多いので、この2種類は普通の野菜売り場で手に入ります。体験談のなななんさんは「買い忘れてカブとダイコンの葉っぱで作った年もありました」と書かれています。
Q3.子どもが一口も食べません
その年は食べなくても構いません。食卓に出して、家族が食べている様子を見るだけでも、行事に触れたことにはなります。無理に食べさせると、次の年にもっと構えてしまいます。かわりに、どこが苦手だったのかを聞いておくと、次の年の手が決まります。苦み、香り、お粥の食感、味の薄さ、見た目のどれなのかで、打つ手が変わります。
Q4.中華風にするには何を使えばよいですか
鶏がらスープの素と、仕上げのごま油の2つで形になります。長ネギをみじん切りにして加えると、より中華らしくなります。うま味を強めたい場合は、干し貝柱、鶏肉、鮭フレーク、ツナなどを足します。醤油は少量で、色がつく程度に留めると仕上がりがきれいです。体験談では15人のうち7人がこの方向を選んでいました。
Q5.鶏肉を入れてもよいのでしょうか
構いません。体験談のやーみんさんは「本来ならば肉は入れないと思いますが」と前置きされていますが、伝統どおりに作らなければいけないという決まりはありません。もも肉ならだしと油が出てコクが加わり、ささみならあっさり仕上がります。細かく刻んで混ぜると、お粥全体に散らばって噛む要素が増えます。
Q6.お粥の形にしないと意味がないのでしょうか
そんなことはありません。もともとこの行事は、その年に芽を出した若い菜をいただくというものでした。七草を口にする形になっていれば、行事としての意味は残ります。おやき、雑炊、リゾット風、スープ仕立てなど、お子さんが食べる形を選んで構いません。形を変えることは、手抜きではなく工夫です。
Q7.七草の青臭さを抑える方法はありますか
下ごしらえで変わります。塩もみをしてからさっと湯がき、水気を絞ってから刻みます。細かく刻むほど口当たりがやわらぎます。それでも気になる場合は、ごま油や焼き海苔で別の香りを重ねる、かつおだしを使う、味噌を少量入れるといった方法で、青みを後ろに回すことができます。
七草粥は、その家で食べられる形でいい
15人分の作り方を読んでみて、はっきりしたことがあります。同じ七草粥はひとつもありませんでした。塩だけの椀、味噌の椀、鶏がらとごま油の椀、コンソメとチーズの椀、生卵のソースをかける椀。3種類だけで作る家も、カブとダイコンの葉だけで作った年がある家もありました。
そして、多くのご家庭が一度は食べてもらえなかった経験をしています。伝統どおりに作って、口をつけてもらえず、そこから変えていった。それが今の形になっています。
迷ったときに立ち返れる点を挙げておきます。
- 食べない理由は5つ。苦み、香り、お粥の食感、味の薄さ、見た目
- 理由を見分けてから手を打つ。全部同時に変えると、何が効いたか分からなくなる
- 「薄い」の解決は塩ではなくうま味
- お粥の形が苦手なら、形を変えてよい
- 七草は全部揃えなくてよい。手に入る青菜で足りる
- 今年食べなくても、来年がある
すいかさんが「子どもに季節の行事について知ってほしい」と書かれていました。この一言が、七草粥を作る理由をよく表しているように思います。全部食べきることではなく、その日にその食卓があったこと。それが残っていくものなのだろうと思います。



