冷蔵庫の電気代節約術に関する記事

『冷蔵庫の電気代を徹底比較~買い替えずに得する節約術8』

冷蔵庫の電気代って意外と高い!普段何気なく家庭で使っている冷蔵庫。今の使い方では家計を圧迫しているかも!?他の家電と比較した電気代の割合、冷蔵庫の電気代算出方法、使い方や買い替えによる節約の方法についてご紹介します。

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冷蔵庫の電気代は高い?他の家電との比較やお得な8つの節電術

子供は何かと物入りで、長引く不況で収入は増えず…と支出ばかりが増えていくとため息が出ちゃいますよね。でも、家計を預かる主婦はめげてなんていられない。何とか無駄な出費を減らしたいところですよね。そこでまずチェックしたいのが家の中でずっと動き続ける冷蔵庫の電気代。使い方を見直したり買い替えたりすることで驚くほど電気代が浮くことがあるのです。

こちらでは、家庭の主婦が知っておきたい一般家庭の電気代や他の家電と冷蔵庫の電気代比較、自宅の冷蔵庫の電気代の計算方法、最新式の省エネ冷蔵庫一ヶ月の電気代、同じメーカーの10年前と20年前の古い冷蔵庫との電気代比較冷蔵庫の節電術など冷蔵庫の電気代を安くするために必要な情報をご紹介します。おすすめ最新式冷蔵庫もご紹介しますので買い替え検討中の方はぜひ参考にしてくださいね。

一般家庭の電気代と冷蔵庫が占める割合

家庭の電気の使い方は家族の人数や生活の仕方、使っている家電製品の種類などによってさまざま。そのため毎月支払う電気代は各家庭でそれぞれ違うのですが、自分の家庭の電気代が他の家庭より多いのか少ないのかは主婦にとって気になるところ。まずは、一般家庭の電気代やそのうち冷蔵庫が占める割合をチェックしてみましょう。

一般家庭の電気代はいくら?

総務省統計局「1世帯当たり1か月間の収入と支出-二人以上の世帯(2017年1月分)」(注1)によると、2人以上の勤労者家族の1ヶ月当たりの実収入、消費支出、電気代は次の通りでした。

  • 消費支出…279,249円
  • 電気代… 11,546円

この結果からわかる2人以上の一般家庭の実支出に占める電気代の割合はおよそ4.1%。一般家庭の食費による支出は約24.5%ですので、それに比べると電気代の占める割合は低いため気に留めない主婦もいますが、意識次第で節約できる部分でもありますので節約上手の多くの主婦は電気代や水道代などの節約に努めていますよ。

支出に占める電気代の割合の計算式

一ヶ月の支出に占める電気代の割合(%) = 一ヶ月の電気代 ÷ その月の家計の支出 × 100

この機会に自分の家庭の電気代、電気代が家計に占める割合が一般家庭と比較して高くなっていないかを一度確認しておくと、家計節約のためにどれくらい見直せばいいのかが分かりますし、家族に節約への協力を求める時も説得力が増すはずです。

冷蔵庫の電気代が家計に占める割合

私達はさまざまな家事をスムーズにこなすために数多くの家電製品を使って生活をしていますが、家電は電気の力で動きますので、電気使用量の多い家電の使い方を見直せば大きな節約が期待できます。そのため、家庭内にある家電製品の電気代を比較してどの家電が一番電気を使うのか全電気代のうち冷蔵庫が占める割合は何%かを知っておくことは家計節約にとても大切です。

出展:経済産業省総合資源エネルギー調査会省エネルギー基準部会(第17回)参考資料「トップランナー基準の現状等について」(注2)

経済産業省資源エネルギー庁によると、2009年の世帯当たりの年間電気使用量は4,618kWh/年。そのうち冷蔵庫が占める割合は14.2%と家電の中で一番多く、次いで照明器具、テレビ、エアコン、電気温水器となり、これら5つの家電製品が全電気使用量の約半分を占めていました。

こうして比較すると冷蔵庫は意外に電気を使っていることがわかります。冷蔵庫はもともと大型で電気消費量の大きい家電製品。しかも常に庫内を冷やし続ける必要があり一日中休むことなく電気を使い続けているため、他の家電製品よりもはるかに電気を使ってしまうのです。

全ての家電の電気代節約を行おうとすると気がめいってしまいそうな主婦の方は、まず冷蔵庫を含めたトップ5から徐々に節電に取り組むとよいでしょう。

家庭にある冷蔵庫の電気代の計算方法

冷蔵庫の電気代を減らしたいのであれば、まず使っている冷蔵庫がどれぐらいの電気を使用し、電気代がかかり過ぎていないかを確認することが必要です。

冷蔵庫を動かすために必要な1年間の電気代は機種や製造年代、使い方によってさまざまですが、冷蔵庫の取扱い説明書や冷蔵室の内扉の品質表示ラベルに記載されている「年間消費電力量」から次の計算式で目安を算出することができます。さっそくご家庭の冷蔵庫の電気代を計算してみましょう。

自宅冷蔵庫の電気代目安の計算式

冷蔵庫1年間の電気代目安=冷蔵庫取扱説明書の年間消費電力量(kWh/年)× 契約しているプランの電気単価

電気単価は各家庭で契約している電力会社やお住いの地域によっても違うのですが、電力会社から届く電気代の明細書に記載されています。

2017年1月の二人以上世帯電気代11,546円を単純に12倍し、1年間に支払われている一般世帯の電気代を計算すると138,552円。このうち冷蔵庫が占める割合が14.2%ですので、一般世帯では一年間の冷蔵庫の電気代を約19,397円支払っていることになります。

一度自宅の冷蔵庫に一年間にかかる電気代を計算し、冷蔵庫のために電気代を払い過ぎていないか確認することで、電気代節約へのモチベーションが高まりますよ。

冷蔵庫を買い替えずにできる電気代節約術

家電製品の電気使用量が機種ごとにおおむね決まっているとはいえ、使い方によっては通常よりも電気を多く消費してしまいます。こちらでは冷蔵庫の電気代を増やさない賢い使い方をご紹介しますので、自分が使っている冷蔵庫の電気代が「ちょっと高いな…」と感じるのであれば、普段からの冷蔵庫の使い方を見直してみてくださいね。

扉の開閉回数は少なく素早く!

冷蔵庫の扉がきちんとしまっていると冷気が庫内に閉じ込められるため電気消費量が増えることはありません。そのかわり扉を開けっ放しにしたり扉を頻繁に開け閉めしたりすると、開閉口から庫内の冷気が逃げてしまうため庫内を冷やすために余計な電気を消費してしまいます。

冷蔵庫内の食材を整理してわかりやすく配置することでドアの開け閉めを素早くし、できるだけ開閉回数を減らすことで電気代を節約しましょう。

庫内の設定温度は控え目にする

冷蔵庫の電気消費量は庫内の冷やし具合に比例します。食材を必要以上に冷やそうして温度を下げれば、そのぶん電気を無駄に使ってしまいますので、庫内の温度設定パネルを「強」にするのは一気に冷やしたいときだけにするなど、食材の傷みに注意しつつ普段は必要以上に強く冷やさないように設定しておきましょう。

温度設定は季節で調整する

冷蔵庫の庫内の温度は室温に左右されます。夏は庫内が冷えにくく冬は庫内が冷えすぎてしまうのですが、この変化に対して設定を変えないと電気を無駄にしてしまいます。設定温度は外気温にあわせて季節によって調整して、できるだけ無駄な電力消費を抑えましょう。

食材を詰め込み過ぎない

冷蔵庫内はファンによって冷気を循環して冷やされていますが、食材などを庫内に詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなるため冷えにくくなります。そのため余計な電気がかかってしまいますから庫内は物を少なめにスッキリと整理し、冷却効率を良くして電気の無駄をなくしましょう。

逆に、冷凍庫はいっぱい詰め込まれている方が電気代の節約につながります。保冷剤をクーラーボックスに沢山詰め込んでいる状態と同じになり、凍った食材が氷の役割をして庫内の温度が上がりにくくなるのです。

すぐに使わない肉や魚などの食材は冷凍庫で保存すると、食品も長持ちし電気代も効果的に節約できます!

温かい食品は入れる前に冷やす

暖かい食品を冷蔵庫の中に入れると庫内の温度があがってしまい、温度を下げようと余計な電気がかかってしまいます。調理済みの料理や残り物、作りたての麦茶などを冷蔵庫に入れる場合には、室温まで十分に冷ましてから庫内に入れるようにして電気使用量が増えるのを防ぎましょう。

なんでも冷蔵庫保管はやめる

食材の傷みを心配し「とりあえず冷蔵庫に入れておけば安心」と何でも入れてしまいがちになりますが、冷蔵庫に常温保存できるものまで詰め込んでしまうとその分電気がかかってしまいます。開封していない調味料や野菜などで常温保管できる食材は台所の冷暗所や風通しのいい涼しい場所に保管して、少しでも冷蔵庫の電気代を節約しましょう。

ドアのパッキンを点検する

冷蔵庫の扉についているパッキンが劣化してくると、扉と本体の間に隙間ができて冷蔵庫内の冷気が漏れてしまいます。そのため庫内の温度が上がってしまい、温度を下げるために冷蔵庫の電気代が余計にかかってしまいます。冷蔵庫を購入して5年以上経過していたらパッキンを定期的に点検し、必要に応じで購入した電気屋さんにお願いして補修することで節電に繋がりますよ。

壁から離して設置する

冷蔵庫は庫内で奪った熱を背面や天板部分から排出して食材を冷やしています。そのため冷蔵庫を壁ギリギリに設置をしていると排熱がうまくいかず、冷却効率が低下してしまうため余計な電気代がかかってしまいます。
冷蔵庫は取扱い説明書に書かれている指定通りに壁から最低でも5㎝以上離して設置しましょう。

消費電力を「見える化」する

電気は目に見えないので油断をするとついつい電気を使いすぎてしまいます。これを防いで節電のモチベーションをあげるために、コンセント部に挟めば簡単に消費電力が計測できる電力表示器を設置して、冷蔵庫の電気代を「見える化」しましょう。電力表示器はホームセンターなどでも市販されていますので活用してみてくださいね。

エレモニ M075

有限会社リング

994円(税込)

コンセントに差し込んで使うだけで家電製品の使用電力量や1時間当たりの電気代までを表示してくれる機械です。コンセントプラグが動いて角度を変えることができるので、冷蔵庫の裏などの狭い場所でも使えますよ。表示を確認する習慣をつけることで、「節電頑張ろう!」という気持ちになります。

https://www.ring-g.co.jp/

古い冷蔵庫は電気代が高い?年代別の比較

一般的に冷蔵庫の製品寿命は8~10年だといわれていますが、冷蔵庫はなかなか壊れにくく10年以上故障せずに使っているというご家庭も多いですよね。なかには20年も同じ冷蔵庫を大事に使っているというご家庭もありますが、実は古い冷蔵庫が電気代割高の原因かもしれません。

同メーカー同クラスの容量の冷蔵庫を製造年代で比較して10年前20年前の冷蔵庫に比べて最新式の省エネ冷蔵庫はどれくらい電気代が変わったのかを見ていきましょう。

最新省エネ冷蔵庫の1ヶ月の電気代

東芝が平成28年度省エネ大賞を受賞した2016年発売の容量462Lの冷蔵庫「GR-K460FWX」の年間の消費電力は264kWh/年です。これを新電力料金目安単価27円/kWh(税込)で計算すると、1ヶ月にかかる電気代の目安は594円になります。

10年前の冷蔵庫1ヶ月の電気代との比較

東芝が2006年に発売した容量453Lの冷蔵庫「GR-W45FS」の年間の消費電力は610kWh/年です。これを新電力料金目安単価27円/kWh(税込)で計算すると、1ヶ月にかかる電気代の目安は約1,373円になります。最新式の省エネ冷蔵庫と比べると容量が小さいにもかかわらず1ヶ月で779円も違い、年間にすると9,348円も電気代が割高になることがわかります。

20年前の冷蔵庫1ヶ月の電気代との比較

東芝が1996年に発売した容量445Lの冷蔵庫「GR-KH45M」の毎月の消費電力は48kWh/月。新電力料金目安単価27円/kWh(税込)で計算すると、1ヶ月にかかる電気代の目安は1,296円になります。最新の省エネ冷蔵庫と比較すると1ヶ月で702円違い、最新式の冷蔵庫に比べて容量が小さいのに年間で8,424円も電気代が割高になります。

古い冷蔵庫は買い替えるべき?

比較してみるとわかる通り冷蔵庫は製造年代によって消費電力に大きな違いがあり、10年以上前の冷蔵庫は最新のものと比べておよそ2倍の電気代がかかってしまいます。けれど、冷蔵庫を購入する金額を考えると買い替えた方が得なのか修理して使い続けた方が得なのか悩んでしまいますね。

家電は買い替えると電気代の節約効果が高い

最近の科学技術の進歩は目覚ましく各パーツの熱効率や断熱材の性能を向上させることで、昔の冷蔵庫よりもはるかに消費電力の少ない冷蔵庫が製造できるようになりました。

買い替えは故障してから検討する人がほとんどなのですが、冷蔵庫は容量に比例して電気代がかかるだけでなく製造年代よっても電気代が変わりますので、10年以上たっている冷蔵庫を買い替えるのであれば最新式の省エネ冷蔵庫に買い替えた方が長い目で見て電気代を節約する効果が高いといえます。

買い替えはライフルタイルも考慮して

ただし、冷蔵庫は大きいだけに家庭の家電製品の中でもお値段のかかる製品。年間数千円の電気代の違いのために子供の成長や家族の人数などライフスタイルの変化がある時期に買い替えることで、将来的に容量が不足したり高い購入代金が家計を圧迫したりするなどの不都合が生じることもあります。

古い年代の冷蔵庫の電気消費量は大きいのですが、冷蔵庫の使い方によっては必要以上に電気代がからないようにすることもできますので、使い方の工夫や自分のライフスタイルに合わせた上手な使い方をすることで節電に努め、できるだけ家計を節約していきましょう。

省エネ冷蔵庫の電気代メーカー比較

省エネタイプで電気代がお得な冷蔵庫は国内の家電メーカーから続々と発売されています。節電効果を期待して最新の省エネ冷蔵庫に買い替えをするのであれば、省エネ基準達成率のマークの星の数の多い冷蔵庫を選ぶことをおすすめします。

こちらでは夫婦と子供2人の4人家族を想定し、国内冷蔵庫主要4メーカーの容量500Lの最新式省エネ冷蔵庫の電気代を比較して、年間の電気代が安い順番にご紹介します。

日立「真空チルド プレミアムXGシリーズ」

日立の真空チルド プレミアムXGシリーズは、日立の独自技術である「真空構造」のチルドルームを備えている人気機種。真空ポンプを使ってチルドルームを約0.8気圧の真空環境にし、ラップなしでも食品の鮮度や栄養を落とさずに食材を保存することができるので、食材を長持ちさせて食費を抑え、ラップなどの購入費用を抑える効果も期待できます

容量509L「R-XG5100G」の年間消費電力と電気代

  • 年間消費電力量 269kWh/年
  • 1年間の電気代 7,263円

東芝「ベジー FWXシリーズ」

東芝のベジータFWXシリーズは省エネを徹底追及して開発された省エネ冷蔵庫で、平成28年度の省エネ対象を受賞しています。本体サイズはスリムなのに庫内は広々していて、たくさんの食材を生のままフレッシュに保存ができるので、食べ盛りの子供を育てる家族におすすめです。

容量509L「GR-K510FWX」の年間消費電力と電気代

  • 年間消費電力量 277kWh/年
  • 1年間の電気代 7,479円

シャープ「メガフリーザー SJタイプ」

シャープのメガフリーザーSJタイプは、シャープ独自の25種類の節電方法を採用しています。人工知能が庫内の状況と家族の生活パターンを分析して賢く省エネ運転をしてくれるので電気代がお得。プラズマクラスターを放出して庫内に浮遊する菌や臭いを除去してくれるので、免疫力の弱い小さい子供がいる家庭でも安心して使えます。

容量505L「SJ-GT51C」の年間消費電力と電気代

  • 年間消費電力量 282kWh/年
  • 1年間の電気代 7,614円

パナソニック「微凍結パーシャルPVタイプ」

パナソニックの微凍結パーシャルPVタイプはエコナビ運転ができる人気の冷蔵庫で、面倒な設定変更をしなくても光センサーが庫内の食材の量を検知して自動で節電運転をしてくれます。忙しい子育て中の共働き家庭におすすめの冷蔵庫です。

容量501L「NR-F502PV」の年間消費電力と電気代

  • 年間消費電力量 296kWh/年
  • 1年間の電気代 7,992円

一番安いメーカーと一番高いメーカーの電気代を比較するとその差は年間で729円。一ヶ月ではわずか60円程ですのでどのメーカーもあまり差はありませんが、各製品の魅力はそれぞれかなり異なります。電気代節約のために冷蔵庫の買い替えを検討している場合は、ご家庭の使い勝手を考慮してピッタリの製品を選ぶとよいでしょう。

この記事を書いたライター

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。

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