余ったオムツを捨てずに有効活用しよう!節約もできる15の使い道
紙オムツは赤ちゃんを育てている家庭の生活必需品。ですが、切らしてしまわないようにたくさん買い置きをしていると、タイミングによっては結構な量を余らせてしまいます。
「捨ててしまうのはもったいないし、かといって子供に履かせる使い方以外は考えたこともない」というママに、余ったオムツを有効に活用できる使い道をご紹介します。
目次
- 余ったオムツを掃除や家事に活用する方法
- 1.保冷剤を作る
- 2.油の処理に使う
- 3.台所の油汚れを落とす
- 4.布巾替わりに使う
- 5.床掃除に使う
- 6.結露を拭きや窓掃除に使う
- 7.トイレトレーニングに使う
- 8.玄関掃除に使う
- 9.ゴミ箱の底に敷いて液漏れ防止
- 10.クッション材として使用
- 余ったオムツを緊急時に活躍させる方法
- 11.災害時の簡易トイレに活用する
- 12.病気の際の嘔吐袋に使う
- 13.下の子が生まれるまで保管しておく
- 余ったオムツを譲って活用してもらう方法
- 14.友人に譲る・フリマなどで売る
- 15.寄付をする
余ったオムツを掃除や家事に活用する方法
まずは、余ったオムツを普段の家事に活用する方法を紹介。分解して自作の保冷剤を作ったり、いつも使っている雑巾やキッチンペーパーの代わりに使ったりすれば、けっこう節約できますよ。
1保冷剤を作る
紙オムツには吸収性ポリマーが含まれているのはご存知の通りです。吸収性ポリマーは正確には高分子吸収体という素材。乾燥時には小さな粒ですが水に濡れると大きく膨らみます。高分子吸収体は水分を吸収するだけでなく、吸収した水分を閉じ込めるという性質も併せて持っていて、紙オムツ以外にも日常の様々なところで使用されています。
市販されている保冷剤の原料にも紙オムツと同じ「高分子吸収体」が使われています。紙オムツに入れられているのは水分を吸う前の高分子吸収体の粉末ですが、保冷剤の中身は防腐剤入りの水分をたくさん吸わせてゼリー状にした高分子吸収体。つまり余ったオムツに入っている高分子吸収体に水を含ませてゼリー状にすれば、オムツから保冷剤が自作できるのです。
高分子吸収体は安全性が確立された素材ですので素手で触っても問題はなく、触れた後は水で洗い流せば大丈夫です(注1)。ただし、本来であれば不織布の上からしか触らないものなので、気になる方はビニール手袋を装着して作業しましょう。
余ったオムツで作る保冷剤の材料や道具
- 紙オムツ(テープ・パンツどちらでも可)
- 冷凍保存用の袋
- ボウル(バケツ)
- はさみ
1. 紙おむつを開き、たっぷりと水を含ませる
2. おしりがあたる部分の不織布をはさみで切り取る。中身はゼリー状になった高分子吸収体です。
3.ゼリー状になったら高分子吸収体をボウルやバケツなどの容器に移す。水が足りないなら、この時に追加しても良い。
4.高分子吸収体が十分に水を吸いきったら、ジップ式の冷凍用保存袋に詰める
5.袋をしっかり密閉して、冷凍庫で凍らせれば完成。
保冷剤は100円ショップなどにも売られていますが、紙オムツは1枚あたり10~30円程度なので自作すると節約になりますね。使用後の保冷剤には他にも色々な再利用方法がありますので、節約に役立てましょう。
2揚げ物油の処理に使う
天ぷらやフライをした後の揚げ物油の処理はどうしていますか?中には上手く活用して、捨てずに再利用する主婦もいますね。
けれど小さな子育て中にはパパッと捨てて片づけたいため、キッチンペーパーや市販の油凝固剤を使って捨てる人も少なくありません。
揚げ物油を捨てている人にぜひ活用して欲しいのが余ったオムツ。オムツに使われている高分子吸収体(吸収性ポリマー)は、油を吸わせることも可能です。キッチンペーパーや市販の凝固剤を使っている人にとっては節約になります。
実際に吸わせてみると意外にたくさんの油を吸ってくれました。Sサイズのテープ式オムツで約200ml前後の油がすっきり。水のようにサッとは吸水できませんが、時間をかけてゆっくりと吸い取ってくれます。油が十分に冷めたらオムツを投入。そのあと一晩置いて油が吸い上げられるのを待ってから捨てましょう。
捨てる油が多い時には牛乳パックとの合わせ技がおすすめ。牛乳パックの中にオムツを敷いて、その上から冷めた油を注ぎます。オムツが全ての油を吸い取りきれなくても、牛乳パックの口をガムテープでしっかり止めてしまえば、油漏れすることなく廃棄できます。
3台所の油汚れを落とす
家庭で揚げ物をした場合、鍋の油の処理はもちろんコンロ周辺の油落としも忘れてはいけませんよね。台所の油汚れ掃除には使い捨てのキッチンペーパー類が便利ですが、ペーパー類だとすぐに破れたりへたってしまったりするので、綺麗に掃除するとなると何枚も必要。そんな時にも余ったオムツが使えます。
コンロを覆う囲いや換気扇のフィルター部分など、油で汚れやすいところの掃除には大活躍です。洗剤スプレーをつけてからオムツを使ってこすります。オムツは丈夫で分厚いので、力強くこすっても大丈夫でした。油分と汚れをしっかり吸ってくれるので、キッチンペーパーよりも使いやすく節約になります。
4布巾代わりに使う
オムツの吸水力を利用して使い捨て布巾として使うこともできます。
試しにテーブルの上にこぼした牛乳を拭き取ってみました。100ccほど入る子供用のコップからこぼれた牛乳にオムツを乗せて約3分。かぶせておくだけでジュースはほとんど吸われて、机には多少残る程度になっていました。あとは残った水分をオムツのまだ吸える部分で拭き取り、ウエットティッシュなどで拭けば完了です。
5床掃除に使う
オムツをフローリングワイパーとして使う方法です。ワイパーの土台があれば、専用シートの代わりに紙オムツを装着して、楽に床掃除が可能です。
乾いたまま使用しても良いですし、濡らして雑巾モップのように使用することもできます。細かいゴミ、水分の両方が拭き取れますから、食べこぼしの多いお子さんの食後のお掃除に大活躍です。
6結露を拭きや窓掃除に使う
お家の構造によっては、窓の結露がひどく、毎日のようにタオルや雑巾で結露を取っている方もいますよね。窓の結露を拭いて、窓掃除をするのにも吸収力の高いオムツは役立ちます。
大きな窓一面が結露している場合でも、オムツの吸水ポリマーのおかげで最初から最後まで、乾いた状態で掃除が可能です。タオルのように途中でびちゃびちゃになって、搾る必要がありません。
オムツで窓掃除をする際のコツは、ゆっくりとオムツを滑らせて拭くこと。そうすると、一度二度の往復で結露が綺麗に拭えます。窓4ヶ所とベランダの出入り口の結露取りが、オムツ1枚でできました。
7トイレトレーニングに使う
トイレトレーニング時、子供がおまるにした排泄物を毎回トイレに流してからおまるを掃除するのはなかなか面倒です。おまる用の吸水シートやペットシートを敷いて掃除の手間を省く方法もありますが、余っているオムツを活用すれば新たにシートを買う必要がなく節約になります。
吸水シートの代わりにサイズアウトしたオムツをおまるに敷いて使えば、用を足したらオムツごと捨てればいいだけです。オムツはテープ式でもパンツ式でも開いてしまえば大体のものがおまるの穴にぴったり収まります。
定期的な水洗いや除菌スプレーは必要ですが、それでも掃除の手間やハードルは下がるはずですよ。
8玄関掃除に使う
玄関は砂汚れも多く、普通の雑巾で掃除をする場合、その雑巾は捨てることが前提になってしまいますよね。余ったオムツを雑巾代わり使用すれば、節約になります。また、水を撒いて掃除する玄関だからこそ、吸水性に優れたオムツが役立ちます。
ただし、さすがにオムツも水分を吸収しすぎると弱くなり、水を多く含んだ状態で強く床を擦ると、表面の不織布が破れて、中のポリマーが出てくる恐れもあります。
オムツを玄関掃除に活用する場合は、ひどい汚れ部分は水をつけたブラシなどで席にこすっておき、残った水分をふき取る仕上げとして使いましょう。
9ゴミ箱の底に敷いて液漏れ防止
ゴミ箱に、しっかりゴミ袋をセットしたはずなのに、なぜか底が汚れて、悪臭を放っていることがありまよね。
そこで、ゴミ箱の底に、余ったオムツを敷いておきましょう。もし生ゴミ等の水分が漏れてしまっても、オムツが吸収してくれて嫌な臭いの原因になりにくいです。ゴミ袋を変えるたびにオムツを変える必要はなく、汚れた時だけオムツを捨てて、新しいオムツを使えばいいだけです。ゴミ箱を掃除する手間がかなり省けますよ。
10クッション材として使用
梱包材代わりとして使う方法もあります。ただし、気の許せる仲に限った使い道であることを頭に入れておいてくださいね。赤ちゃんのいるご家庭に品物を送る時には、「梱包材代わりに余ったオムツを詰めるから、よければ使って」とあらかじめ言っておくと、相手側も安心するでしょう。
余ったオムツを緊急時に活躍させる方法
余ったオムツは、すぐに活用しなくても、長期間保存しておく選択肢もあります。先ほどの保冷剤作りでもご紹介したように、高分子吸収体を含んだ紙オムツは、緊急時や災害時に役立つことも多いのです。
11災害時の簡易トイレに活用する
余ったオムツは非常用持ち出し袋の中に一定数まとめておくことをおすすめします。
なぜなら紙オムツは緊急時の簡易トイレにもなり、生理用品の代用品としても使えます。また、凍らせなくても水分を含ませれば湿布代わりにもなります。
緊急用のトイレ代わりという意味合いでは、ドライブ中にも役立ちます。高速道路の渋滞などでトイレに行けないような時には、子供にオムツで用を足させることも可能です。
12病気の際の嘔吐袋に使う
ノロウイルス、ロタウイルスなど、嘔吐・下痢を伴う感染症は保育園・幼稚園などで流行することが珍しくありません。もし感染した場合、大人のように嘔吐感を予期してトイレで吐ければいいのですが、子供の場合、間に合わないこともよくあります。
嘔吐物の処理の仕方を間違えると、家族間感染することは珍しくありません。嘔吐物で床や布団を汚さないように、袋の下にオムツを敷いた嘔吐袋をすぐそばに携帯しましょう。袋からの予期せぬ漏れを防ぐことができます。床に嘔吐物が付いてしまった場合も、雑巾替わりに大まかな処理を行えます。
下痢でトイレまで間に合わない恐れもありますので、サイズがきつくなく、まだ履けるようなら子供にはオムツを履かせましょう。サイズ的にそのまま履くのが難しいなら、生理用ナプキンのように、パンツの上にあてておくと万が一の時に安心です。
13下の子が生まれるまで保管しておく
使わなくなったオムツを、次の赤ちゃんのために自宅でとっておく方もいます。オムツは化学変化が少ないため、年単位での保管でも、保管方法にさえ気をつければ十分に使えます。
長期保存は保管場所に注意!
長期保存で気をつけなければならないのは、ホコリ・湿気・直射日光です。
こういった場所にオムツがさらされると、テープ部分などが劣化しやすくなります。また、吸水しやすい性質があるので、湿気が多い場所に保管すると「おしっこサイン」の色が変わってしまうため注意しましょう。
開封済みのオムツは特に厳重に袋の口を止め直して、ホコリや湿気が入らないように気をつけます。また、オムツは衛生用品ですので、明らかに匂い移りがあったり変色が見られたりするオムツの使用は避けましょう。
余ったオムツを譲って活用してもらう方法
余ったオムツを必要な人が喜んで使ってくれたら嬉しいですよね。まず、思いつくのはママ友ですが、それ以外に寄付という方法もあります。
14友人に譲る・フリマなどで売る
友人や知人に赤ちゃんがいたら、オムツは毎日の必需品。いつも使っているオムツと同じメーカーの品なら、使いたいという方も多いでしょう。また、赤ちゃんのオムツは色々なメーカーを試したいというママもいますから、サンプルとして数枚欲しいという方も珍しくありません。
袋を開封してしまっている場合には「開封済みだけど大丈夫?」の一言を添えておくと丁寧です。
未開封なら買い取ってくれるリライクルショップもあり、フリマやバザー等で出品している方もいます。微々たるお金かもしれませんが、捨ててしまうよりは良いでしょう。
15寄付をする
乳児院など子供に関する施設では、日用品の寄付を受け付けているところがあります。オムツも例外ではありません。また、発展途上国などの支援物資として送る方法もあります。
各乳児院単体で受付けていたり、寄付団体がまとめて扱っていたりと、寄付の仕方は地域や組織によって異なります。まずはお住まいの地域の寄付方法を調べてみましょう。