新生児の母乳飲みすぎはサインを知っていると気持ちを読み取りやすい
新生児を母乳で育てると飲み過ぎでも量が分からず、不必要に飲ませようとして親子共に苦しい思いをしがちです。
特に魔の三週目に突入して泣いてばかりだと、母乳が足りていないのではと不安になりがちなので、母乳育児のママは飲み過ぎサインを知っておくと役立ちます。
こちらでは、新生児の母乳飲み過ぎサイン、飲み過ぎか不足しているかの判断の目安、飲み過ぎの二大原因、飲み過ぎのデメリット、新生児の母乳飲み過ぎへの対応をご紹介します。新生児の授乳の回数や時間などにこだわりすぎず、特徴を理解して赤ちゃんの気持ちを読み取ってあげましょう。
新生児の母乳飲み過ぎサインは赤ちゃんの不快メッセージ
新生児の母乳飲み過ぎが疑われる15のサインは、新生児が母乳の飲み過ぎているときに現れる不快メッセージです。
ただしこのサインは母乳を飲み過ぎた時以外にも、母乳不足の時や体調不良の時などに現れることがあります。
この子飲みすぎ?と思ったらまずは15のサインをチェック!
新生児が母乳を飲み過ぎている可能性がある時は、15のサインに当てはまっていないかをチェックしましょう。
一つでも当てはまっている場合は、母乳飲み過ぎと不足の目安などをチェックし、適切な対応をする必要があります。
新生児の母乳飲み過ぎサイン15
- 1日50gを超える体重増加
- 全身に湿疹が出てきて、舌が白くなる
- でべそが大きくなってきた
- カエルのようにお腹がパンパンで、授乳は足りていそうなのに泣く
- ウーウーと赤ちゃんが唸り声を出すしたり、いきんだりする
- 便秘になったり、下痢をしたり、おしっこや便の回数、量が多くなったりする
- 泡立つジュルジュルした緑色っぽい便が出る
- 濡れ手、濡れ足で冷たいことが多い
- 授乳後のゲップをさせても頻繁に吐く
- ある日突然、授乳しても泣き出すようになった
- 母乳を飲んでいるとき口の端からこぼれたり、たまにむせたりする
- 授乳の回数は多いのに、口の周りを指で刺激すると吸い付こうとする
- 縦抱きしていないと泣く、寝ない
- 抱っこを嫌がるように反りかえって激しく泣く
- 鼻が詰まる、ゼコゼコという呼吸をするなど、風邪や喘息のような症状がある
新生児は母乳を飲み過ぎ?不足してる?判断の目安は赤ちゃんの体重
新生児が母乳を飲んだ量を計ることはできないので、一日の体重増加量をチェックして、新生児が母乳を飲み過ぎているか、あるいは母乳不足かを判断しましょう。
新生児の体重増加の目安は1日25~30g!母乳のみは少ないケースが多い
母乳育児でもミルク育児でも混合でも、新生児の1日の増加量は25~30gが目安と言われています。ただしこの数値は粉ミルクを飲ませている場合。
母乳のみの新生児の場合、一日に増加する体重はこの基準値より少ないことが多いです。母乳育児の場合の一日の体重増加量の目安とできる国際基準は次の3つ!
母乳だけで育つ赤ちゃんの体重増加目安
・ WHO/UNICEF
生後6ヶ月まで、1週間に100~200g(1日およそ15g~29g)
・ 国際ラクテーション・コンサルタント協会
生後3ヶ月まで、1日20~35g
・ ラ・レーチェ・リーグ・インターナショナル
生後3~4ヶ月まで、1日平均24g
(注1)
この基準値は厚生労働科学研究費助成金により作成された「乳幼児身体発育調査の統計学的解析とその手法及び利活用に関する研究」で、母乳育児の場合に参考にすべき基準として紹介されていますが、WHO/UNICEFの基準に関しては、少なすぎると疑問視する声もあります。
新生児が母乳を飲み過ぎても自己判断で減らさないで!
新生児の発育状況は出生週数や出生体重、健康状態、母乳かミルクかによって変わります。母乳を飲み過ぎて体重が増加しすぎても、離乳食が始まる頃に成長が落ち着くタイプもいますので、ママの自己判断で授乳量を減らすことで必要な栄養を摂取し続けられなくなる恐れもあります。
新生児の1日の体重増加量が多く母乳の飲み過ぎが原因と思う場合は、産院で行われる新生児2週間健診や1ヶ月健診を受けて産婦人科医や小児科医に相談したり、自治体で一部の新生児に行っている新生児訪問を利用したりして専門家に相談しましょう。
新生児の母乳の飲み過ぎや不足への不安にはレンタル体重計がおすすめ
市販されている大人用の体重計は通常50gや100g単位で、10g単位や20g単位で測れるものは非常に高価!そこで、リーズナブルに新生児の体重を測るには、2g、5g単位で体重が測れるベビースケールのレンタルが便利です。
新生児期の1ヶ月のみのレンタルだとママの母乳の分泌量や、赤ちゃんへの授乳量が変わるため少し不安です。2~3ヶ月レンタルしておくと、ママも育児のペースがつかめるようになり、かなり安心できるでしょう。
新生児の母乳飲み過ぎの原因?吸啜反射や満腹中枢の未発達との関係
「赤ちゃんの口の側に指を持って行くと吸い付く時は、お腹が空いているんだよ」と耳にしたことはありませんか?実はこれ、少し大きくなった赤ちゃんの話。
新生児には吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)と呼ばれる口に触れた物を吸おうとする反射があり、お腹が空いていない赤ちゃんでも指しゃぶりをしたり、口の近くに乳首や指を持って行くと吸ったりします。吸啜反射は生後6ヶ月頃から次第に弱くなり、1歳頃には消えてしまいます。
また赤ちゃんの満腹中枢は生後3~4ヶ月を過ぎるくらいまで未発達なので、「もう満腹だから飲むのをやめよう」といった判断はできません。そのため泣くたびにお腹が空いていると思って母乳を上げると、お腹がいっぱいでも乳首を吸ってお腹がパンパンになります。
泣いたり指に吸い付いたりするたびに「空腹なのね」と思って頻繁に授乳すると、飲み過ぎの原因になりますので注意しましょう
新生児の母乳の飲み過ぎ2大原因
新生児の母乳の飲み過ぎには、赤ちゃん側の原因と、ママ側の原因の2大原因が考えられます。赤ちゃんの様子をしっかりと観察し、まずは何が原因かを見極めましょう。
1過飲症候群
過飲症候群とは、赤ちゃんが母乳やミルクを飲み過ぎ、一日平均50g以上体重が増えてしまうことです。過飲症候群は生後1ヶ月前後の赤ちゃんに多く見られ、ある病院で1ヶ月検診を受けた赤ちゃんの30%が過飲症候群だったそうです。
過飲症候群は、母乳やミルクの飲み過ぎが数日~数週間続くことが原因で起こります。過飲症候群になると、冒頭でご紹介した飲み過ぎのサインがあらわれます。
新生児が母乳やミルクを飲み過ぎてしまう主な原因は、「赤ちゃんが泣く=お腹が空いている」とママが考えてしまうことにあります。
泣くたびに授乳したり、足りないのではないかとすぐにミルクを足したりすることで、赤ちゃんは飲み過ぎになり、胃や消化器官が未発達なため吐く。すると、母乳不足を心配してママがまた飲ませる…という悪循環が過飲症候群を引き起こしてしまうのです。
2母乳分泌過多症
母乳分泌過多症とは、乳腺が発達しているなどの体質や食事、環境などが原因で、母乳の分泌量が多くなりすぎることです。他にも授乳や搾乳のしすぎによるオキシトシン反射が強いことや、甲状腺異常などによるプロラクチンの異常分泌などにより、過剰分泌されることも原因と考えられています。
いつもビッチョリになり母乳パットがいつまでも手放せない、授乳中赤ちゃんの口からミルクがあふれる、むせる、と困っているママは特に赤ちゃんの母乳飲み過ぎに注意しましょう。
母乳を飲み過ぎるとこんなデメリットが…
母乳を飲み過ぎている赤ちゃんは、大人で言うとフルコースの料理を食べて満腹なのにしばらく経ってからまた食事を出されるような状態です。胃は母乳でいっぱいになり、口から溢れ出すことを繰り返します。
また、お腹がパンパンで不機嫌になり、眠りが浅くなります。排泄の回数が多いのでおむつかぶれしやすくなります。こうなるとお世話をしているママもあまり眠れず、きつい育児をしなくてはなりません。
新生児の飲み過ぎ3つの対応
体重の増加が良好でご機嫌であれば、あまり心配する必要はありません。ただし、赤ちゃんの機嫌が悪い場合や母乳飲み過ぎサインが出ている場合は、楽にしてあげる対策を行ってみましょう。
1白湯を飲ませる
赤ちゃんは母乳で栄養補給と水分補給をするため、喉が渇いて母乳を沢山欲しがっていることもあります。唇がカサついているようであれば、風呂上りに白湯を飲ませてみてもよいでしょう。
また、汗をかきすぎると水分が必要になるため、服の着せすぎや赤ちゃんの体温や、赤ちゃんにとって適切な室温なのか、気を配りましょう。
2泣いたら授乳、ではなくまず赤ちゃんの様子を観察
初めて赤ちゃんを育てるママは、「泣いたら授乳」と思いがちですが、授乳からさほど時間が経っていない場合には空腹以外で泣いているケースがあります。暑かったり寒かったりしていないか確認して、しばらく抱っこしたり、散歩をしたり、メリーを鳴らしたりしてあやしてみたりしてあげてください。
3専門家の指導を受けましょう!
新生児の場合、ママの自己判断で授乳量を減らすことはあまりおすすめできません。体重が増え過ぎていて、母乳飲み過ぎサインが出ている場合、1日の授乳間隔や回数のメモをとり、赤ちゃん体重増加量をチェックしましょう。一日の授乳回数は8回~12回とされていますのでそれより多い場合は、授乳回数の見直しが必要な場合があります。
赤ちゃんの機嫌が悪く苦しそうな場合、書き留めておいた授乳間隔や回数、赤ちゃんの体重増加量のメモを、小児科や保健センター、保健所に持参し、健康指導や栄養指導を受けましょう。
A過飲症でどすこい赤ちゃんに・・・
8か月の女の子の育児中ですが、この子は産まれた直後から恐ろしいくらいおっぱいを飲んでばかりいて、寝ているか、飲んでいるかくらいの勢いでした。
よく吐き機嫌も悪く、ベッドに寝かせると泣くのでずっと抱っこでした。
体重はどんどん増え、寝かせても泣いて寝ないので添い寝して授乳したまま寝て、起きてまた授乳・・・。それでも泣くのでミルクを足していました。
産院や親に「飲みたいだけ飲ませなさい」と言われていたので、それに従っていたのですが、さすがにお相撲さんみたいになった体重の増加が気になり、調べてみると飲み過ぎで泣くことがあるとのこと!びっくりでした。
それからは泣くたびに授乳するのを控えるようにしました。適度な授乳間隔があくと、母乳の出も良くなり、1度の授乳でしばらくはもつようになりました。
はじめのうちはギャンギャン泣き続けるので、授乳してあげないことの罪悪感や、近所迷惑なのではと思うことで心身疲れてしまった時期もありましたが、主人に散歩に連れて行ってもらったりしてなんとか乗り切りました。
少し面倒でしたが、うちの子は、車に乗せてドライブに行くとよく寝ていました。ただ30分くらいぐるぐる運転するだけでしたが、暖かい時期は気分転換にもなってよかったですよ。
A口に入れられるおもちゃで気をそらしました!
産まれた時から結構体格のしっかりしていたうちの子は、おっぱいを飲むのもガッツリ系で、泣くたびに授乳していたところ、飲み癖がついて、みるみる肥満レベルになってしまいました。
大きくなってからも肥満体系なのかと心配になり、泣いたとき2回に1回はなんとか気をそらして、あまりに頻繁だった授乳を避けました。
その時、おしゃぶりは歯並びとか癖になるのが心配であげられなかったので、口に入れても大丈夫な歯固めを色々与えると、しばらくでもおっぱいの子とを忘れてくれてすごく役立ちました。
飽きっぽかったので、5、6個は常に用意していましたよ!ゴム製で、口の中に入れてあぐあぐできるタイプの歯固めがおすすめです。
純国産お米のなめかみ いろどり
ピープル(People)
国産米を使って、栃木県の工場で作られていて、0ヶ月の新生児から使えます。製造工程では、安心安全のために組み立てや突起やキズなどのチェックを、全て手作業で行っている、知育玩具メーカーのこだわりを感じる商品です。
参考文献