授乳クッションの使い方/選び方/おすすめまとめ
必ずしも必要というわけではありませんが、あると劇的に育児が楽になるアイテムのひとつが授乳クッションです。出産準備リストにもよく載っており、さまざまなブランドからデザインも機能も使いやすい商品が次々と販売されています。初めての育児に奮闘するプレママの中には、「バスタオルや普通のクッションで代用できるのでは?」と購入を迷っている方も多いかもしれません。
しかし、子育ての現場では、「産後の疲れた体で毎日何度も授乳をするうちに、どうしてもっと早く買わなかったのかと後悔した」という先輩ママの声がたくさん聞かれます。せっかくママと赤ちゃんのために作られた便利グッズですので、有効に活用して日々の負担を軽減し、授乳育児をより快適に楽しみましょう。
今回は、授乳クッションのメリットや正しい姿勢を作る使い方、へたりにくさや清潔さを保つ選び方のポイント、実際に使用しているママの口コミまで詳しくご紹介します。おすすめのかわいい授乳クッションや、授乳以外の驚きの活用アイデアも紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
なぜ授乳クッションが必要?発達・心理の背景から見るメリット
赤ちゃんが生まれてすぐに始まる頻回授乳。新生児期には、1日に10回以上授乳することも珍しくありません。授乳中は赤ちゃんを抱えたままどうしても前かがみの姿勢になりやすく、ママの肩や背中に大きな負担がかかります。無理な体勢を毎日続けることで、ママの体が悲鳴を上げてしまい、赤ちゃんを抱っこするのさえ辛くなってしまうこともあります。
そんなとき、授乳クッションを使用すれば、赤ちゃんの体重をクッションがしっかりと支えるため、ママの体への負担を大きく軽減できます。さらに、ママの腕が安定することで、赤ちゃんも楽な姿勢で母乳やミルクを飲むことができます。
発達心理学では『愛着形成(アタッチメント)』という考え方が知られています。授乳の時間はただ栄養を与えるだけでなく、親子の絆を深める大切なスキンシップの現象として表れます。この理解があると、ママ自身がリラックスして授乳の時間を楽しむことへの向き合い方が変わってきます。ママが穏やかな笑顔で赤ちゃんを見つめられるよう、クッションの力を上手に借りてみましょう。
【対比表】やりがち!授乳時のNG姿勢と望ましいクッションの使い方
せっかく授乳クッションを使っていても、正しい使い方でなければ十分な効果を得られません。ママと赤ちゃんが快適に授乳時間を過ごせるよう、日頃の姿勢をチェックしてみましょう。
| やりがちなNG姿勢・使い方 | 赤ちゃん・ママへの影響 | 望ましい対応・使い方 |
|---|---|---|
| ママが猫背になり、赤ちゃんを覗き込むように授乳する | ママの肩が凝り、赤ちゃんも首が曲がって飲みにくくなる | 背筋を伸ばし、クッションの高さを調整して赤ちゃんを胸元に近づける |
| クッションとママのお腹の間に隙間が空いている | 赤ちゃんが隙間に落ちそうになり、ママの腕に余計な力が入る | クッションをママの腰回りにピタッと密着させて土台を作る |
| 柔らかすぎるクッションに赤ちゃんを沈ませる | 赤ちゃんの姿勢が安定せず、口が胸から離れてしまう | 中綿がしっかり詰まった硬めのクッションに赤ちゃんを乗せる |
| 赤ちゃんの手足をクッションからダランと垂らす | 赤ちゃんの体が反り返り、リラックスできない | クッションの上に赤ちゃんの全身(手足も)が乗るように抱き寄せる |
逆にやってしまいがちなのが、ママが無理に前かがみになって赤ちゃんに胸を近づけてしまうことです。これをすると子どもは「ママが緊張している」と感じ、結果的に赤ちゃん自身も落ち着かずにおっぱいをうまく飲めない反応につながります。代わりに表にあるように、ママの背筋を伸ばして高さを合わせるのがおすすめです。今日からさっそく、背中にクッションを当てて姿勢を正すことを試してみてください。
図解!授乳クッションの正しい使い方ステップ
初めて授乳クッションを使うプレママや新米ママに向けて、負担の少ない正しい使い方を順を追ってご説明します。
- 授乳クッションをママの腰まわりに密着させ、赤ちゃんの体を支えられるようしっかりとした土台を作ります。隙間ができないようにするのがポイントです。
- 胸を張って背筋を伸ばします。ソファがあれば背もたれに浅く腰掛け、畳や布団の上であればあぐらをかく体勢が理想的です。
- 赤ちゃんの体重を授乳クッションに預けます。ママの背筋を伸ばした状態で赤ちゃんの口が胸元に来るよう、赤ちゃんを持ち上げるのではなく、クッションの高さを調整しましょう。
- 赤ちゃんの首をそっと支えながら授乳します。
使用上の注意点
猫背のまま授乳を続けると、ママの体が辛くなるだけでなく、赤ちゃんにとっても飲みにくくなります。背骨が曲がらないよう意識しましょう。また、赤ちゃんと授乳クッションの位置が離れている場合は、赤ちゃんを無理に動かすのではなく、ママの姿勢や授乳クッションの位置を調整してあげてくださいね。
失敗しない!授乳クッションの選び方のポイント
使いやすく、清潔で長く使える授乳クッションを選ぶための4つのポイントをまとめました。ネット通販やお店で購入する前のチェックリストとしてご活用ください。
1使いやすいのは安定感抜群の「三日月型」
授乳クッションにはさまざまな形がありますが、使いやすく、もっとも一般的なのが三日月型(U字型)です。両端にスナップボタンやマジックテープが付いていて、ママの腰にしっかり巻きつけられるタイプであれば、クッションを手で支える必要がなく、両手を自由に使えるためとても便利です。固定しないタイプであれば着脱が簡単で、パパも一緒にウエストサイズを問わず使えるのもおすすめポイントです。
長さのあるものはプレママ時代の抱き枕としても使えますし、三日月型のままママのちょっとしたお昼寝枕として使うこともできます。赤ちゃんがクッションの真ん中で包まれるようにして安心して眠ってしまうこともあります。さらに、少し大きくなった赤ちゃんのお座りの補助にも使えるなど、授乳期が終わっても長く汎用性が高いのも大きな魅力です。
2替えのカバーがあるといつでも清潔を保てます
授乳クッション選びで大切なのが、替えカバーが付属している、または取り付け可能なタイプを選ぶことです。新生児期から毎日何度も使用することも多いため、常に清潔に保てるかどうかが非常に重要になります。
一般的にはクッションごと丸洗いすればいいと思われがちですが、実際にはカバーだけを外してこまめに洗った方が衛生管理は上手くいきやすいことがあります。なぜなら赤ちゃんは授乳中に汗をかきやすく、ミルクを吐き戻すという身体的な特徴があるからで、汚れを放置すると雑菌が繁殖する結果につながりやすくなります。
洗い替え付き授乳クッション
ベルメゾン
価格:3,500円(税別)
中綿がしっかり詰まった授乳クッションです。シンプルで可愛らしいドット柄に加え、肌触りの良い洗い替え用のパイル地カバーが付属しており、常に清潔に使えるのが嬉しいポイントです。ピンク・イエロー・サックスの優しい3色展開で、お部屋に置いてあってもインテリアに馴染みます。
3汚れが目立たないデザインがおすすめ
授乳枕にはシンプルな無地のものからユニークな絵が描かれたものなど、色々なデザインのものがあります。ママの好みで選ぶのももちろん良いのですが、母乳がこぼれたり、赤ちゃんがミルクを吐き戻したり、ゆるいうんちが漏れたりと、意外と授乳クッションは毎日のように汚れてしまうものです。
一度染みになってしまうと洗濯してもなかなか落ちなくなるので、真っ白なデザインよりも、少し柄が入っていたり汚れが目立たない淡い色味のものがおすすめです。毎日使うものだからこそ、ちょっとした汚れに神経質にならずにおおらかに使えるデザインを選びましょう。
Angeliebeオリジナルウォッシャブル多機能クッション
Angeliebe(エンジェリーベ)
価格:5,056 円 + 税
妊娠中から抱き枕としても使用できる大きめの授乳クッションです。へたりにくく、クッション本体も丸洗いできることが大きな魅力です。ブルー・イエロー・ピンクの3色展開ですが、どの色も汚れが目立ちにくい落ち着いたデザインになっています。
4赤ちゃんが深く沈まない硬さのものを選びましょう
授乳クッションを選ぶ上で最も重要なポイントが「硬さ」です。中綿がしっかりつまった、高さと厚みのあるものを選ぶようにしましょう。あんまり柔らかくふかふかなものだと、赤ちゃんの体が不安定になり、授乳の姿勢が崩れてしまうのでおすすめできません。
授乳クッションは、ママの胸と赤ちゃんの口の高さを合わせることを目的としているので、赤ちゃんを乗せても深く沈まないくらいしっかりした弾力のあるものがベストです。後から高さを自由に調整できるように、補充用の綿がついている授乳枕もあるようです。赤ちゃんの体重が増えてくるとどうしても授乳クッションがへこんできてしまうため、後から綿が足せると長く使えてとても便利ですね。
【ミキハウスファースト】中綿が継ぎ足せる授乳まくら
MIKI HOUSE(ミキハウス)
価格:7,500 円 + 税
赤ちゃんが沈み込まない、しっかりとした固めのクッションになっています。毎日使っているうちにへたってきたら、綿入れ口から付属の綿を自由に継ぎ足すことができます。赤ちゃんの成長に合わせて長く安定した使い心地を楽しむことができる、信頼のクッションです。
【月齢別】0ヶ月からお座り期まで:成長に合わせた活用法
授乳クッションは、赤ちゃんの成長に合わせてさまざまな役割を果たしてくれます。同じクッションでも、新生児と生後半年では使い方が異なります。
生後0〜3ヶ月のねんね期は、ママの授乳サポートがメインの役割という背景にあり、生後6ヶ月ごろはお座りの姿勢をキープする力が育ってくる時期なので、赤ちゃんの転倒防止のガードという理由になっていることが多いのです。
お座りができるようになってきたら、クッションのU字のくぼみに赤ちゃんを座らせてみてください。後ろにコロンと倒れてもフカフカのクッションが受け止めてくれるので、ママも安心して見守ることができます。明日の朝、機嫌のいいタイミングでクッションの中に赤ちゃんを座らせて、絵本を読んであげる時間を作ってみてはいかがでしょうか。
パパも一緒に!授乳クッションを使ったミルクタイム
授乳クッションはママだけのものではありません。パパが哺乳瓶でミルクをあげる時にも、クッションは大活躍してくれます。
パパや祖父母と「クッションを使った楽な授乳姿勢」について関わり方をそろえると、子どもにとって「誰からミルクをもらっても安心できる」という安心感につながります。家庭内でパパもクッションを腰に巻いてミルクをあげる方針を共有しておくと、パパの育児参加を促す場面でとても良い効果が出やすくなります。
子育ての現場でよくあるのは、パパがミルクをあげる時に腕の力だけで支えようとして、途中で腕が疲れてしまうケースです。良かれと思った力業が、赤ちゃんには「姿勢が不安定でグラグラする」と映ってしまい、かえってミルクを飲まなくなる原因になることがあります。週末のミルクタイムには、ママからパパへ「クッションを使うと腕が全然疲れないよ」とそっと手渡してあげてくださいね。
授乳クッション、私はこんな使い方してます!先輩ママの体験談
授乳時に使う以外にもこんな使い方が!?授乳クッションを独自のアイデアでフル活用しているママたちの使い方をリサーチしました。ぜひ日々の育児の参考にしてみてくださいね。
妊娠中から抱き枕としてヘビロテ!
先に出産した友人の勧めで、妊娠中からロング授乳クッションを愛用していました。つわりがひどかった時期とか、妊娠後期のお腹が重くて仰向けで眠れなくなった時期は「これがないとダメ!」ってくらい毎日使っていました。横向きで寝るシムスの姿勢をとる時に、足に挟むと本当に体が楽になりました。
産後ももちろん授乳で大活躍でしたが、赤ちゃんがしょっちゅう吐き戻す子だったので、タオルを巻きつけながら使っていました。だんだん汚れが気になるようになり、買い替えました。カバーが外せないものだったのが残念でした。赤ちゃんがこんなに汚すことを知っていれば、最初から丸洗いできるものか、カバーが取り外して洗えるものを選んだと思います。
息子の安心できる特等席(指定席)
授乳枕の真ん中に赤ちゃんを寝かせると赤ちゃんが落ち着くと姉から聞いて、3ヶ月の時、うちの息子にも試してみたらどんぴしゃでした。おしりがすぽんとはまっているのが包まれているようで落ち着くのか、授乳枕の真ん中に座らせてあげると泣くこともなく大人しくしてくれて、私がちょっと家事をしたい時なんかにとても便利でした。
寝返りをするようになると、固定されていることが嫌なのかギャン泣きするようになり、この作戦は使えなくなってしまいましたが…。姉のところの2歳になる子供は、絵本を読む時や少し動きを固定したい時に今でもクッションの上に座って使っているみたいです。うちもまだこれから違う使い道で出番が来るかな?
母乳が落ち着くまでの間、クッションの中に座らせています
ウチの娘はげっぷをするのが下手でよく母乳を戻していたので、授乳後は落ち着くまで30分くらい縦抱っこが必須でした。肩こりと腕の筋肉痛がひどくなり、何とかできないかと考え、授乳後に授乳クッションの中に座らせて、クッションのカーブに背中をもたれさせるようにしてみました。
たまに口から母乳が垂れていることはあるけど、大きく吐き戻すこともないし、そのままご機嫌で寝ちゃうこともあって、私もラクチンなので大助かりしています。授乳クッションの丸みの中にすっぽり納まっている子供の姿も可愛くてお気に入りです(*^^*) クッションのおかげで私の腕の痛みも随分マシになりました。
授乳クッションに関するよくある質問(FAQ)
Q:授乳クッションは普通のクッションやバスタオルで代用できますか?
もちろん代用は可能です。しかし、普通のクッションは柔らかすぎて赤ちゃんが沈み込んでしまい、姿勢が安定しにくいというデメリットがあります。授乳クッションは赤ちゃんの重さを支えるために特殊な硬さと厚みで作られているため、専用のものを使った方が結果的にママの肩や腕の負担は劇的に少なくなります。
Q:授乳クッションはいつまで(何ヶ月まで)使うものですか?
一般的には、赤ちゃんの首がすわり、ママが授乳の姿勢に慣れてくる生後半年ごろに卒業するママが多いようです。ただ、その後もお座りの練習のサポートクッションとして使ったり、ママのお昼寝用の枕として使ったりと、工夫次第で幼児期まで長く活用することができます。
Q:クッションのお手入れはどうすればいいですか?
ミルクの吐き戻しや赤ちゃんの汗で意外と汚れるため、カバーは週に1〜2回のペースで洗濯ネットに入れてこまめに洗いましょう。中綿まで洗えるウォッシャブルタイプの場合は、月に1回程度、天気の良い日に丸洗いして中までしっかり天日干しをすると、ダニやカビを防いでふっくら感が長持ちします。
Q:双子の場合、授乳クッションはどうすればいいですか?
双子用の大きなU字型授乳クッションも販売されています。二人同時に授乳(同時授乳)をする場合は、ママの体の両サイドから赤ちゃんをクッションに乗せるフットボール抱きが基本になりますので、幅が広く安定感のある双子専用のものを選ぶと、ママの負担が格段に減りますよ。
まとめ:授乳クッションでママも赤ちゃんもリラックスタイムを
1日に何度も、無理な体勢で前かがみになって授乳をしていると、ママの体がすぐに悲鳴をあげてしまいます。ママと赤ちゃんの最大のコミュニケーションの時間であり、愛情を深める時間であるはずの授乳タイムが、肩こりや腕の痛みで「辛いもの」になってしまっては本当に悲しいですよね。
授乳クッションは、そんなママの体の負担を優しく減らし、毎日の授乳時間を快適にしてくれる素晴らしいお助けグッズです。毎日授乳で肩や首が疲れるというママにこそ、絶対に試していただきたいアイテムです。
中には「授乳クッションは買わなくてもなんとかなった」という方もいるようですので、産後に必要性を感じてからの購入でも決して遅くはありません。おさがりをもらったり、ネットオークションで安価で買って様子を見てもよいでしょう。授乳タイムが辛くなってしまう前に、ママと赤ちゃんの笑顔を守るために、ぜひ授乳クッションの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

