母子手帳はいつもらえる?交付時期・手続き方法とおすすめ母子手帳ケース6選
妊娠した方が手にする母子手帳。妊娠を予定している人や、妊娠がわかったばかりの人の中には、もらえる時期や手続き方法がわからないという方も多いのではないでしょうか。「妊娠したらすぐもらえるの?」と思われがちですが、実は交付には時期や手続きの目安があります。
ここでは、母子手帳がいつもらえるのかという疑問にお答えするほか、手続き方法や上手な使い方、2025年度から始まった新しい支援制度までご紹介します。さらに、妊婦さんや子育て中の方におすすめの母子手帳ケースも、可愛くて機能的なものを厳選しました。
母子手帳とは
妊娠するともらう母子手帳ですが、そもそも何のために配布されているのでしょうか。まずは、母子手帳が使われるようになった歴史的な背景と、気になる中身についてご紹介します。
母子手帳が生まれた背景
母子手帳の正式名称は「母子健康手帳」。妊婦さんと赤ちゃんについてのさまざまな情報を1冊で管理するための手帳です。今の母子手帳の原形は、昭和17年の「妊産婦手帳」にさかのぼります。当時は食糧事情や衛生状態が十分でなく、安全な出産が難しい時代だったことから、健やかな出産を支える目的で作られました。
戦後は保健所を中心とした母子衛生行政が進み、昭和23年には母親と子どもの両方の健康を記載する「母子手帳」へと内容が一新されました。そして昭和40年(1965年)に母子保健法が制定され、母子手帳は「母子健康手帳」へと名称が改められたのです。
妊娠・出産・育児に対する考え方は時代とともに変わります。そのため母子手帳も、新しい知見を取り入れながら定期的に様式が改定され続けており、今もなお多くの家庭に届けられています。
母子手帳の気になる中身
母子手帳は、妊娠中の健康と乳幼児期の成長を1冊で記録・管理することを目的に作られています。省令で定められた基本様式(全国共通の記録部分)をもとに、各市区町村が作成します。市区町村独自の制度なども載せられるため、地域によって内容が少し異なることもあります。
母子手帳の中身は、大きく次の3つで構成されています。
- 妊婦の健康状態
- 出産の状態
- 子どもの健康状態(乳児期から6歳頃まで)
保護者に関する記載としては、健康状態や保護者情報のほか、出生届出済証明を記入してもらう欄があります。また、妊婦健診で尋ねたいことや赤ちゃんを迎える気持ち、母親学級・両親学級の受講記録を書ける欄もあるので、ぜひ活用しましょう。
赤ちゃんに関する内容では、健康診査や歯科健診の結果、首すわり・寝返り・ハイハイといった成長の記録、予防接種の記録などが記入できます。月齢ごとのメッセージ欄は、後から読み返すとよい思い出になりますよ。
なお、母子健康手帳は現在、こども家庭庁が所管しています(2023年の同庁発足にともない、母子保健の担当が厚生労働省から移管されました)。最新の様式や内容は、こども家庭庁のサイトで確認できます。(注1)
近年は、紙の母子手帳に加えて電子版母子健康手帳(母子手帳アプリ)を導入する自治体も増えています。健診データや予防接種のスケジュールをスマホで管理できるので、紙とあわせて活用すると便利です。
母子手帳はいつどこでもらえるの?
母子手帳を「いつまでにもらう」という明確な決まりはありませんが、交付時に妊婦健診の費用を助成する受診票(補助券)が渡されることが多いため、妊婦健診が本格的に始まる前にもらっておくのがおすすめです。ここでは交付の時期と手続きを説明します。
母子手帳をもらう時期
母子手帳をもらう時期は、赤ちゃんの心拍が確認でき、妊娠が確定する妊娠8〜10週頃(妊娠3か月頃)が多いようです。ちょうどつわりが始まる時期でもあるので、特に働いている人は、職場に妊娠を伝えて配慮を求めるためにも、早めの交付を受けておくと安心です。
交付のタイミングがわからなくても、多くの場合は医療機関で「そろそろ母子手帳の手続きを」と案内があります。妊娠が確定したら、かかりつけの医療機関で目安を確認しておきましょう。
母子手帳は妊婦健診が始まる前にもらいましょう
母子手帳が交付されると、ほとんどの自治体で妊婦健診の補助券が渡されます。補助券を使えば健診費用の負担を大きく減らせるので、健診が始まる前に母子手帳をもらえるよう手続きしておくとよいでしょう。
申請場所と手続き方法
母子手帳の手続きは、一般的に市区町村の役所や保健センターで行います。妊娠がわかったら「妊娠届」を提出すると交付される流れです。つわりなどで本人が行けない場合は代理受け取りができることもありますが、面談のために予約が必要な自治体もあるため、まずはお住まいの自治体のホームページで確認しておきましょう。
交付手続きには次のようなものが必要です。自治体によって異なるので、二度手間にならないよう事前に確認して準備しましょう。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| もらう時期 | 妊娠8〜10週頃(心拍確認後) |
| 手続きする場所 | 市区町村の役所・保健センターなど |
| 主な持ち物 | 妊娠届出書、本人確認書類、マイナンバーがわかるもの、(自治体により)健康保険証・振込先口座がわかるもの |
妊娠届出書は多くの自治体でホームページからダウンロードできます。また、個人番号(マイナンバー)の記載・提示を求められる自治体がほとんどです。マイナンバーカードや通知カード、マイナンバー記載の住民票などを準備しておきましょう。
妊娠届出時の「面談」と支援給付も要チェック
2025年度から、妊娠期からの相談支援と経済的支援を一体化した制度が全国で法制化されました。妊娠届出時などに保健師・助産師との面談があり、あわせて「妊婦のための支援給付」(妊娠時と、妊娠しているお子さんの人数に応じた支給)が受けられます。名称や申請方法は自治体により異なるため、妊娠届の提出時に窓口で確認しましょう。(注2)
母子手帳の上手な使い方とは
母子手帳をもらったものの、いつ使えばいいのか迷いますよね。長く手元に残る母子手帳は、出産前と出産後で次のような使い方があります。
出産前の母子手帳の使い方
母子手帳をもらったら、表紙や保護者情報の欄に、それぞれの氏名・生年月日・職業・住所などを書き込みます。出産前は妊婦健診の結果を記録するため、健診の際は忘れずに持参しましょう。
また、急な体調変化や出産に備えて緊急連絡先を記入し、出産が近づいたら外出時は常に持ち歩くようにすると安心です。
出産後の母子手帳の使い方
出産後は、まず赤ちゃんの出生届を提出する際に持参し、出生届が出されたことを証明する市区町村長のサインをもらいます。赤ちゃんの名前が決まったら、表紙の保護者名の欄に書き加えましょう。
母子手帳は、妊娠中よりもむしろ出産後によく使います。乳幼児健診の結果や成長の記録を書き込めば育児日記代わりになるほか、受ける予防接種が多いので、今後のスケジュールを予防接種欄にメモしておくと管理がぐっと楽になります。
母子手帳はいつまで使うの?
母子手帳は乳幼児期の健康診査の結果を記録するほか、小中学生で予防接種を受ける際に提出を求められることもあります。過去にどんな予防接種を受けたかを大人になってから確認する場面も想定されるため、処分せずに大切に保管しておくのがおすすめです。
あると便利!おすすめの母子手帳ケース6選
母子手帳を手に入れたら、次に欲しくなるのが母子手帳ケースです。大切な母子手帳を失くさないためにも、ケースにまとめておくのがおすすめ。母子手帳のほか、健康保険証や診察券、お薬手帳など、医療機関を受診する際に必要なものを一つにまとめられます。いざというときに家族が持ち出せるよう、保管場所を共有しておくとよいでしょう。
長く使うものなので、好みのデザインに加えて収納力や使いやすさもチェックしたいところ。ここではおすすめの母子手帳ケースを6つ紹介します。なお、価格は総額表示・変動があり、取り扱い状況も変わるため、購入時に最新の情報をご確認ください。
POETIC マルチケース・パウ(いぬ)/ニックナック
スウェット素材のやわらかな風合いがかわいい母子手帳ケース。ぐるっとファスナーで閉じるラウンド型で、中身がこぼれにくいのが安心です。犬のほか、ネコやバンビなどの動物アップリケがあり、手に取りやすい価格帯なのも魅力です。
母子手帳入れ/familiar(ファミリア)
日本のベビー服メーカー・ファミリアの母子手帳ケース。やさしい雰囲気のパステルカラーが根強い人気です。ほかのファミリアのベビー用品とお揃いにできるのもうれしいポイント。上質さを求める人におすすめの一品です。
母子手帳ケース(デザインシリーズ)/Hanna Hula(ハンナフラ)
個性を出したい人におすすめなのが、大胆な柄がかわいいハンナフラの母子手帳ケース。ポップな配色の花柄から渋めのゼブラ柄まで、さまざまな柄がそろっているので、お気に入りの一つが見つかりやすいシリーズです。
母子手帳ケース/agnès b. ENFANT(アニエスベー)
フレンチカジュアルの代名詞ともいえるアニエス・ベーでも母子手帳ケースが手に入ります。モノトーンで落ち着いた雰囲気のオープンタイプは中が見やすく、面ファスナーやファスナーの小物入れなど機能も充実。星形チャームつきで開け閉めもスムーズです。
がま口手帳ケース/秀和がま口製作所
付属の革ひもでハンドバッグのように持てるほか、別売りのベルトでポシェットにもなる多機能タイプ。がま口式なので、赤ちゃんを抱っこしながらでも片手で開け閉めしやすいのが便利です。多彩な柄から選べるのもうれしいポイントです。
merrier BEAMS 母子手帳ケース/BEAMS(ビームス)
「とにかくシンプルがいい」という人におすすめなのが、ビームスのおしゃれな母子手帳ケース。ジャバラ式で収納力が高く、開いたまま片手で持てて出し入れしやすいのが便利です。表面がビニールでカバーされていて汚れに強いのもうれしいですね。
母子手帳ケースにはジャバラ型も多くあります。お気に入りのケースを選んで、マタニティライフをより楽しく過ごしましょう。
母子手帳についてよくある疑問(FAQ)
Q. 母子手帳はどこでもらえますか?
お住まいの市区町村の役所や保健センターなどで、妊娠届を提出すると交付されます。窓口は自治体によって異なるので、事前にホームページで確認しましょう。
Q. もらうのに費用はかかりますか?
母子手帳自体は無償で交付されます。手続きにはマイナンバーがわかるものなどが必要な場合が多いので、持ち物を確認してから行きましょう。
Q. 里帰り出産や引っ越しをしても使えますか?
母子手帳の記録部分は全国共通なので、そのまま使い続けられます。健診の補助券や支援給付は自治体ごとの制度のため、転入先での取り扱いを窓口で確認しましょう。
Q. なくしたら再交付できますか?
お住まいの自治体で再交付が可能です。ただし過去の記録は引き継がれないため、健診・予防接種の記録は控えを取っておくと安心です。
母子手帳は妊娠・子育てを支える大切な1冊
母子手帳は、妊娠届を出せば無償でもらえ、妊娠中から子どもの成長まで長く使う大切な記録です。もらう時期の目安や持ち物、妊娠届出時の面談・支援給付などを知っておけば、あわてずに手続きを進められます。お気に入りの母子手帳ケースも用意して、安心してマタニティライフと育児を楽しんでくださいね。
参考文献
- 注1: こども家庭庁「母子健康手帳」(母子健康手帳情報支援サイト:https://mchbook.cfa.go.jp/ )
- 注2: こども家庭庁「妊産婦への伴走型相談支援と経済的支援の一体的実施(妊婦等包括相談支援事業・妊婦のための支援給付)」

