妊娠で旦那を嫌いになる心理に関する記事

『妊娠中に旦那を嫌いになる理由は?妻の心理と夫婦の絆を深める方法』

妊娠中、旦那を嫌いになりたくないけど嫌いそう…。妊娠中の女性の心理を解説しながら、夫婦の絆を深める方法を解説します。

マーミーTOP  >  夫婦・家族  >  妊娠中に旦那を嫌いになる理由は?妻の心理と夫婦の絆を深める方法

【産後クライシス予防】妊娠中に夫を嫌いになる妻の心理と夫婦の絆を深める接し方

お腹に赤ちゃんを宿し、穏やかにリラックスして過ごしたい妊娠期間ですが、旦那さんにイライラしてしまう妊婦さんは意外と多いものです。妊娠は女性にとって幸せを実感するイベントであるとともに、身体も心も生活も大きく変わる人生のビッグイベントです。実は、この時期にパートナーとうまくいかなくなってしまう夫婦は少なくありません。

旦那さんの言動だけでなく、立ち居振る舞いのすべてが鼻についてしまって、「なぜこんなに嫌だと感じるのだろう?」と悩んでしまう妊婦さんもいらっしゃいます。これには、妊娠によるホルモンバランスの急激な変化や、本能的なもの、そして生活環境の変化などが深く関係しているのです。

今回は、妊娠中の女性が旦那さんを嫌いになってしまう心理的なメカニズムを解説しながら、妊娠期間中に夫婦の絆を深め、産後クライシスを予防するための具体的な接し方についてご紹介していきます。

妊娠で夫を嫌いになる妻の心理的・身体的原因

「何があってもこの人が大好き!」と思って結婚し、愛する人との赤ちゃんを授かって幸せいっぱいの時期に、パートナーを嫌いになってしまうのは、夫婦双方にとって辛いことです。妊娠中の女性は、自分でもコントロール不能な精神状態や肉体状態に陥りやすいものです。これは、新しい命を宿し、育み、産み、育てるために体が起こす神秘的な変化の一部だと理解することが大切です。

旦那さんは、苦しんでいる妻の心理を察し、温かく寄り添うように努めてください。たとえ妻が感情的になったり、辛い言葉を口にしたりしても、その時に夫が示してくれた優しさや温かさは、出産後の夫婦の絆の基盤となるでしょう。

ホルモンバランスの急激な変化

妊娠初期から、女性の体内ではプロゲステロン(黄体ホルモン)やエストロゲン(卵胞ホルモン)などの女性ホルモンが大量に分泌されます。これらのホルモンは妊娠を継続させるために不可欠ですが、同時に自律神経や感情のバランスに大きく影響を与えます。

特にプロゲステロンの作用により、眠気、体温上昇、倦怠感、精神的な不安定さなどが引き起こされます。これにより、感情の起伏が激しくなり、普段は気にならない些細な言動にも過剰にイライラしたり、夫に対して嫌悪感を抱きやすくなったりするのです。これは、妻の意志とは関係なく起こる身体的な変化であることを、夫は理解する必要があります。

本能的な警戒心と防衛本能

私たち人間を含む哺乳類には、妊娠期間中に次世代を守ろうとする本能が働きます。女性は妊娠すると母性本能が芽生え、無意識のうちに赤ちゃんを守ろうとして、異性に対する警戒心が強くなることがあります。

子どもの父親である旦那さんであっても、自分より力の強い「異性」であることには変わりありません。そのため、妊娠した妻の防衛本能が、無意識のうちに夫を遠ざけようとしたり、些細なことで攻撃的な態度をとったりすることにつながってしまうのです。これは、種族保存のためのごく自然な現象であると捉えるようにしましょう。

身体的な辛さを理解してもらえない孤独感

妊娠中は、つわりによる吐き気や倦怠感、腰痛、頻尿、お腹が大きくなることによる体内の血液量増加(心臓への負担増)など、女性だけが大きな身体的負担を抱えて生活しています。一日中二日酔いのような吐き気が長期間続いたり、転倒やお腹をぶつけることへの注意から無意識に体が緊張状態になったりと、想像以上に辛いものです。

そんな時に、健康体の旦那さんが自分の都合を優先して遊びに出かけたり、妻の辛さを「大袈裟だ」「病気ではない」と軽く見たりすると、「自分だけが我慢して損をしている」という不公平感と孤独感が募り、夫への嫌悪感や幻滅感が芽生えてしまいます。

家事や育児の非協力的な態度への幻滅

妊娠中の身体で家事をするのは一苦労ですが、自分に比べて健康体の旦那さんが全く家事を分担する意欲を示してくれないと、妻の負担ばかりが増えて、心身ともに疲弊してしまいます。特に、上の子どもがいる場合には、幼稚園や保育園の送り迎えや入浴など、体力を使う育児を夫に任せたいという切実な願いがあります。

そのような状況で夫が協力してくれないと、「この人は父親としての自覚がないのではないか」「出産後も私一人が負担を背負うことになるのではないか」という今後の生活への不安が募り、夫に幻滅してしまうのです。家事や育児への協力姿勢は、出産後の夫婦関係を測る試金石と捉えられがちです。

デリカシーの無い言動や過剰な心配

妊娠すると体型が大きく変わり、女性としての自信が揺らぎがちになります。そんな時に、一番愛する旦那さんに体型の変化をからかわれたりすることは、妻にとって非常に辛いものです。また、つわりやイライラで不調を訴えている時に、「妊娠しているんだから仕方がない」といった、妻の辛さを矮小化するようなデリカシーの無い一言も、妻の愛情を冷めさせる原因となります。

逆に、自分でできることまで「いいから、大事にしていて」と過剰に世話を焼かれてしまうと、行動を制限されるストレスが溜まり、「一人の人間として扱ってくれない」と嫌気がさしてしまうケースもあります。大切なのは、妻の気持ちや意思を尊重した接し方です。

妊娠中の妻が夫を嫌いになった具体的な体験談

妊娠中の妻が旦那さんに抱くイライラや不満は、実に多種多様です。心身ともに不安定な時期ですので、普段なら許せるようなことでも「どうしても許せない」と感じるものが多くなります。具体的な体験談を通じて、妻の視点を理解しましょう。

 
   

かえで
34歳

ミントの匂いはホントダメです…

現在妊娠6ヶ月で初めての妊娠です。つわりはそれほどひどくなかったのですが、匂いに敏感になってしまって、特につわりの時に一番気持ちが悪かったミントの匂いは今でも気分が悪くなってしまいます。

ところが私の旦那は日頃からミントのガムを噛んでいて、車の中で噛まれるともうつらくて…。車の中ではガムをかまないでくれとお願いをしているのですが、「ドライブ中の眠気防止だから」と言って、あまり改善されません。最近はガムの匂いと共に、旦那がクチャクチャとガムを噛む音にも嫌悪感が出てしまって、一緒に食事をするのも嫌です。

 
   

ケイシー
23歳

タバコは消した後も臭うの!

妊娠4ヶ月です。つわりでタバコの臭いがダメなので、禁煙をすすめています。仕事のことでイライラするとタバコが吸いたいときがあるみたいなので「私の近くで吸わないのであればいいよ」ってことで妥協しました。

それは守ってくれるのですが、困るのはタバコの吸い殻の始末です。吸い殻って結構臭うのに、夫は無神経にちょっと水につけて台所のゴミ箱にポイッと捨てるんです。食事の用意から片付けをするまで、ずっとタバコの臭いが鼻について気持ちが悪いんです。夫のそういう配慮のない無神経な所が大っ嫌いです。

 
   

T・T
28歳

旦那がインフルエンザにかかりました

 

数年前に長女を妊娠していた時のことですが、妊娠8ヶ月頃に旦那がインフルエンザにかかりました。流行期だったから私が予防接種をするようにお願いしたのに、全く意に介さず予防接種もしていなかったんです。

結局、妊娠している私が看病するしかなく、家の中でマスクをして面倒を見てあげたのに、旦那は「大袈裟だな」なんて軽く言っていて、本当に嫌でした。旦那のそういった不用意な態度や、妻の注意を軽視する姿勢は、今後一緒に生活していけるのか不安にさせる大きな原因となります。

 
   

蝶子
31歳

好きなものが食べたい!

妊娠5ヶ月目のプレママですが、世話焼きの夫にウンザリしています。私たちは共働き夫婦で、普段から家事は分担しているのですが、私の妊娠がわかってからは食事の内容に口を出すようになりました。

「そんなジャンクフードはダメだ!」とか、「甘いものの食べすぎは良くない」とかもうウルサイんです!妊娠中はお酒も飲めないし、たまにはお菓子を食べておしゃべりでもしたいのに、ダメ出しばっかりでウンザリです。正直「こんな独善的な人だったの!?」と思ってしまいました。

 
   

M・佐々木
36歳

大変ってことに気付いてほしい

男の子二人のママです。次男を妊娠・出産した時のことですが、旦那が全く上の子の育児を手伝ってくれなくてイライラしました。当時長男は2歳で甘えたい盛りなのに、私のお腹が大きくなっても抱っこを求めて泣くことが多かったのですが、旦那は「だって、ママがいいんだもんな」なんて言って、全部私に押し付けてくるんです。

保育園への送り迎えも全くしてくれず、超・非協力的でした。案の定、私が次男を出産するために入院して家に帰った時も、1週間分の洗濯物が家の中に溜まったまま…。妊娠することの大変さがわからない旦那と、3人目なんてありえません。

 
   

順子
34歳

冷たく放置でした

 

私が妊娠中に旦那に幻滅した原因は、はっきり言って、旦那の冷たさです。私は妊娠初期のつわりがひどく、一時期水くらいしかとれなかったのですが、旦那は「食事の用意は無理しなくてもいいよ」と言ってくれたものの、私の食事は全く気にせず外食三昧でした。私は具合が悪かったからせめて側にいてほしかったのに…。

その後出産して実家にもどって3ヵ月間、自分の結婚生活がいかにひどいものだったかを実感し、夫のもとに子どもを連れて帰る決心がつきません。体調の悪い妻に寄り添えない姿勢が、決定的な亀裂を生んでしまいました。

夫婦の絆を深める!妊娠中の妻への賢い夫の接し方

妊娠中に妻に嫌われてしまうと、出産後の夫婦の協力関係にも影響が出てしまい、最悪の場合、産後クライシスにつながりかねません。良い父親になるためには、まず良い夫であることが大切です。妊娠期間中に妻に大好きになってもらえる賢い夫は、次のような接し方を心がけています。

妻の心身の変化を「妊娠特有のもの」と理解し受け入れる

妊娠で生活がどんどん変わることで不安な思いをしているのは、何といっても妊娠している本人です。賢い夫は、妻の体型が変わったり、つわりなどで心身ともに不調を訴えやすかったりすることを、一番身近な家族として理解しています。

妊娠期間が終われば元の穏やかな状態に戻ることが多いので、体型や感情の起伏は一時的なものと考え、妊娠中の妻のイライラした態度にも感情的にならずに優しい対応をするように心掛けます。妻の辛さに寄り添うことで、夫の優しさが妻の心に響くのです。

妊娠・出産・育児について積極的に学び、不安を共有する

なぜ妻が怒っているのかを理解できないと、夫婦の絆はもろくなってしまいます。ですから、賢い夫は妊娠中に妻が攻撃的になったり、自分を嫌いになったりする理由をよく理解するために、妊娠や出産に関する勉強を自主的に行います。この記事を読んでいる男性は、既に賢い夫への一歩を踏み出していると言えるでしょう。

また、自治体や病院などで実施している父親学級に積極的に参加する夫の姿は、妻を安心させます。自分と生まれてくる子どものために努力している夫の姿は頼もしく、「この人と結婚して良かった」と妻が惚れ直すきっかけにもなるでしょう。

積極的に家事や上の子の育児に主体的に協力する

妊娠中の女性は男性が想像する以上に動きにくく、家事も上の子の育児も大変です。賢い夫は、家族の一員として、家事にも育児にも積極的に主体的に協力します。妻が指示するのを待つのではなく、「自分から何ができるか」を考えて行動することが重要です。

また、賢い夫は家事や育児では妻が先輩であることを理解し、素直にやり方を教えてもらってスキルアップしていきます。「イクメンぶって自分のやり方でやる」のではなく、「妻の負担を減らす」という目的を最優先にした協力姿勢が、妻の尊敬を集めます。

妻の体調に合わせた食事や環境への配慮を怠らない

つわりや匂いへの敏感さ、味覚の変化などは、妻が訴えている以上に深刻なストレスです。賢い夫は、妻が嫌がる匂い(タバコ、香水、ミントなど)を遠ざけるよう配慮したり、妻の食べられるものをすぐに用意したりと、具体的な行動で愛情を示します。妻が食事に困っているときには、自分の外食を控え、妻の側にいるだけでも大きな安心感を与えることができます。

スキンシップと会話で愛情を伝え、ストレス解消に協力する

妊娠中の女性は、体型が変わることで引け目を感じ、積極的に外出することを敬遠しがちです。賢い夫は、妻の体調に配慮しながら積極的に外に連れ出すなど、気分転換の機会を作る協力をしてあげます。

また、愛情を示す手段としてスキンシップは非常に効果的です。お腹をさすることや、手をつなぐことなど、妻の様子を見て無理のない範囲で積極的に行うようにしましょう。人の体温を間近で感じることは、妻のメンタルを安定させる効果もあります。

 
   

くりぼう
34歳

サプライズプレゼントに感激!

 

現在3歳の男の子の双子のママですが、いま3人目の赤ちゃんを妊娠中です。まだオムツのはずれない双子の面倒を見ながらの妊娠生活は大変なのですが、先日の私の誕生日に、夫が「ゆっくりしておいで」とエステをプレゼントしてくれました。

しかも、リフレッシュした夕方は、夫の実家に双子を預かってもらって、夫と二人でホテルディナー付きというサプライズでした。子供の世話が嫌な訳ではないんですが、ちょっといっぱいいっぱいだったので、本当に嬉しかったです。恋人同士だった頃に戻って、夫への愛情を再確認しました。

お互いを思いやって妊娠期間を旦那と一緒に乗り越えましょう

妊娠は女性だけのドラマチックなイベントではなく、夫婦どちらにとっても幸せなイベントです。一般的に女性の心身のケアを重視しがちですが、男性側にもさまざまな葛藤や悩み、不安などがあるものです。だからこそ、妊娠期間は夫婦の絆を深める絶好のチャンスだと捉えましょう。

出産後はゆっくりとお互いの話しを聞いて会話する時間が少なくなりますので、妊娠中にお互いの悩みや不安を相談し合うなど、夫婦間の会話を大切にし、絆を深めていくことが大切です。

妊娠期間は、赤ちゃんの衣類やお布団などの物理的な準備を整えるだけでなく、仲の良いパパとママの協力関係という精神的な土台を整える大切な期間でもあります。妊娠特有のイライラやモヤモヤは「仕方がない一時的なもの」と自分や相手を責めるのではなく受け止めつつ、夫婦で上手に乗り越えて、赤ちゃんを迎える準備を整えましょう。

この記事を書いたライター

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!