妊娠で旦那を嫌いになる妻の心理とは?夫婦の絆を深める方法
お腹に赤ちゃんを宿し、のんびりとリラックスして過ごしたい妊娠期間。ところが、旦那さんにイライラっとしてしまう妊婦さんは意外と多いものです。妊娠は女性にとって幸せを実感するイベントであるとともに、身体も心も生活も大きく変わる人生のビッグイベント!実はこの時期にパートナーとうまくいかなくなってしまう夫婦は多いのです。
旦那さんの言動だけでなく、立ち居振る舞いなどすべてが鼻についてしまって「なんでこんなにイヤなの!?」なんて考えてしまいがちになりますが、それには妊娠による本能や環境、ホルモンバランスの乱れなどが関係しているのです。
今回は、妊娠中の女性が旦那さんを嫌いになってしまう心理を解説しながら、妊娠期間中に夫婦仲良くリラックスして過ごすためのポイントなどについてご紹介していきます。
妊娠で旦那を嫌いになる妻の心理
「何があってもこの人が大好き!」と思って結婚し、愛する人との赤ちゃんを授かって幸せいっぱいの時期に、肝心の旦那さんのことをイヤになってしまうのは、嫌われた旦那さんだけでなく妊婦さんにもつらいことです。
女性は妊娠すると、自分でもコントロール不能な精神状態や肉体状態に陥りやすいものです。それもこれも新しい命を宿し、育み、産み、育てるために体が起こす神秘の一端。どうか旦那さんは苦しむ妻の心理を察し、温かく包んであげて下さいね。苦しみの最中では、暴言を吐いたり悪態をついたりするかもしれませんが、妻はいつまでもその時に夫がくれた温かさを覚えていて、それが夫婦の絆となるのですよ。
1赤ちゃんを守りたい
子猫がいるママ猫が、パパ猫が近づくと「フーッ!」と威嚇するのを見たことってありませんか?実は、猫も私達人間も一緒で、妊娠期間中は異性に対する警戒心が強くなります。私たち女性は妊娠すると母性本能が芽生え、無意識に赤ちゃんを守ろうとして警戒してしまうのです。
子供のパパである旦那さんであっても、自分より力の強い異性であることは変わりがありませんので、子供に危害を加えられないように反発する心が芽生えてしまいます。
2自分だけがツライ気がする
妊娠中は赤ちゃんのために行動を制限されがちで、好きなことも出来ずにイライラがたまりがちです。そんな時に旦那さんが自分の都合を優先して遊びに出かけてしまったり、身体も心もツライことを理解してくれなかったりすると、女性である自分ばかりが損をしているような気になってしまい、旦那さんへの嫌悪感が芽生えてしまいます。
3健康体の夫が家事や育児をせず幻滅
女性は妊娠するとお腹が重くなるだけでなく、体内の血液量がおよそ1.5倍に増えるため心臓への負担も増加し、一日中二日酔いのような吐き気が長期間続いたり、転ぶことやお腹をぶつけることに注意して無意識に体が緊張状態になったりと、体に大きな負担を抱えて生活することになります。
そのため、家事をするのにも一苦労ですが、自分に比べて健康体の旦那さんが全く家事を分担する意欲を示してくれないと、家の中も荒れ心も沈んでしまいますし、イライラが募ってしまいます。誰だって自分が病んでいるときに、元気な人に仕事を押しつけられたりこき使われたりしたらイラつきますよね。
上の子供がいる場合には、幼稚園や保育園の送り迎えや入浴などの体力を使う育児を旦那さんに任せたいトコロですが、その気持ちを旦那さんが理解して手を出してくれないと、今後の生活に希望を持てずに旦那さんを幻滅してしまうのです。
4デリカシーの無い言動が多い
妊娠するとバストが豊かになるのはいいのですが、お腹が出るなど体型が変わり女性としての自信が揺らぎがちです。そんな時に、一番女性としてみてもらいたい旦那さんに体型のことをからかわれたりすることは、やっぱりつらいものです。
体型のことだけでなく、つわりがひどい時やイライラする時に「妊娠しているんだから仕方がない」なんでデリカシーの無い一言を旦那さんから言われると、「なぜ私はこの人を好きなのだろう?」と疑問を持つようになってしまいます。
5やたらと大切に扱ってくる
妊娠に対して消極的な態度は鼻につきますが、逆に積極的すぎるのも困りものです。自分でなんでもできるのに、「いいから、大事にしていて」と買い物も食事も全部上げ膳据え膳で旦那さんがやってしまうと、行動を制限されてストレスが溜まってしまい、自分を一人の人間として扱ってくれない旦那さんに嫌気がさしてしまいます。
妊娠で旦那を嫌いになった原因は…妻の体験談
妊娠中の妻が旦那さんに抱くイライラやモヤモヤっとした気持ちは、実に多種多様です。周りの人からみると「そんな理由で?」と思われることであっても、心身ともに不安定な時期ですので「どうしても許せない」と感じるものも多いようですよ。具体的にはどんなことがきっかけで旦那さんに悪感情を抱いてしまったのか、先輩ママ達の体験談をご紹介していきましょう。
ミントの匂いはホントダメです…
現在妊娠6ヶ月で初めての妊娠です。私は妊娠初期のつわりがそれほどひどくはなかったと思うのですが、匂いに敏感になってしまって、特につわりの時に一番気持ちが悪かったミントの匂いは今でも気分が悪くなってしまいます。
ところが私の旦那は日頃からミントのガムを噛んでいて、とてもじゃないけれど一緒にはいられません。旦那がガムを噛んでいる時は、さりげなく離れて歩いたりして何とかやり過ごすのですが、車の中で噛まれるともうつらくて…。
車の中ではガムをかまないでくれとお願いをしているのですが、「ドライブ中の眠気防止だから」といっていて、あまり改善はされません。最近はガムの匂いと共に旦那がクチャクチャとガムを噛む音にも嫌悪感が出てしまって、一緒に食事をするのも嫌です。
タバコは消した後も臭うの!
妊娠4ヶ月です。つわりでタバコの臭いがダメなんですが、子供が生まれるのを機会に夫にも禁煙をすすめています。でも、仕事のことでイライラとするとタバコが欲しいときがあるみたいなので「私の近くで吸わないのであればいいよ」ってことで妥協しています。
それは守ってくれるのですが、困るのはタバコの吸い殻の始末のこと!吸い殻って結構臭うのですが、夫は無神経にちょっと水につけて台所のゴミ箱にポイッと捨てるので、もう食事の用意から片付けをするまでずっとタバコの臭いが鼻について気持ちが悪いんです。夫のそういう無神経な所が大っ嫌いです。
旦那がインフルエンザにかかりました
数年前に長女を妊娠していた時のことですが、妊娠8ヶ月頃に旦那がインフルエンザにかかりました。しかも、インフルエンザの流行期だったから私が予防接種をするようにお願いしたのに、全く意に介さずに予防接種もしていなかったんです。
旦那の仕事の都合で二人とも実家は県外で頼れないし、結局妊娠している私が看病するしかないんじゃない!仕方がないので家の中でマスクをして面倒を見てあげたのに、旦那は「大袈裟だな」なんて軽く言っていて、もう本当にイヤ!
実家が近くだったら、その時点で実家に逃げていたと思いますが、旦那のそういった不用意な態度って、今後一緒に生活をしていけるのか不安にさせる一因ですよね。
好きなものが食べたい!
妊娠5ヶ月目のプレママですが、世話焼きの夫にウンザリとしています。私たちは共働き夫婦で、普段から家事は分担しています。夫も家事は苦にならない方なので正直とっても楽なのですが、私の妊娠がわかってからは食事の内容に口を出すようになってもう辟易しています。
「そんなジャンクフードはダメだ!」とか、「甘いものの食べすぎは良くない」とかもうウルサイ!妊娠中はお酒も飲めないし、たまにはお菓子を食べておしゃべりでもしたいのに、ダメ出しばっかりでウンザリです。正直「こんな独善的な奴だったの!?」と思って100年の恋も冷めました。
大変ってことに気付いてほしい
男の子二人のママです。次男を妊娠・出産した時のことですが、旦那が全く上の子の育児を手伝ってくれなくてイライラしました。当時長男は2歳で甘えたい盛り。私のお腹が大きくなっても抱っこを求めて泣くことが多かったのですが、旦那は「だって、ママがいいんだもんな」なんて言っていて、全部私に押し付けてくるんです!
保育園への送り迎えも全くしてくれなくて、超・非協力的で、案の定私が次男を出産するために入院して家に帰った時も、1週間分の洗濯物が家の中に溜ったまま…。旦那は女の子を欲しがっていて「もう一人子供を作ろう」と言っているけれど、妊娠することの大変さがわからない旦那と3人目なんてありえません。
冷たく放置でした
私が妊娠中に旦那に幻滅した原因についてお話します。原因ははっきり言って、旦那の冷たさです。私は妊娠初期のつわりがひどく、一時期水くらいしかとれなかったのですが、旦那は「食事の用意は無理しなくてもいいよ」と言ってくれたものの、私の食事は全く気にせず外食三昧!私は具合が悪かったからせめて側にいてもらいたかったのに…。
「そんなことぐらいで…」って思う人もいるかもしれませんが、その後出産して実家にもどって3ヵ月、自分の結婚生活がいかにひどいものだったかを実感してしまい、夫のもとに子供を連れて帰る決心がつきません。
妊娠で旦那が大好きに!賢い夫の接し方
妊娠中に妻に嫌われてしまえば、良い父親になるチャンスを失ってしまったのも同然!良い父親になろうと思うのであれば、まず良い夫になる必要がありますよね。
妊娠生活で妻に大好きになってもらえる賢い夫は、次のような接し方をしています。あなたは妊娠中の妻から大好きになってもらえる努力をしている賢い夫ですか?
1イライラは妊娠特有のものと理解
妊娠して生活がどんどん変わることで不安な思いをしているのは、何といっても妊娠している本人です。妻に愛される賢い夫は、妻の体型が変わったり、つわりなどで心身ともに不調を訴えやすかったりすることを、一番身近な家族として理解しています。
妊娠期間が終われば元の可愛い奥さんに戻りますので、体型や態度は一時的なものと考え、妊娠中の妻のイライラした態度にも感情的にならずに優しい対応をするように心掛けて接します。そのため、妻のハートにその優しい姿がズシッと響くのです。
2妊娠・出産について積極的に勉強する
何故妻が怒っているのかを理解できないと、夫婦の絆はもろくなってしまいます。ですから、賢い夫は妊娠中に妻が攻撃的になったり、自分を嫌いになったりする理由をよく理解するために、妊娠や出産に関する勉強を自主的に行います。この記事を読んでいる男性は賢い夫でしょう。
また、自治体や病院などで実施している父親学級に積極的に参加する夫の姿は、妻を安心させます。困難に立ち向かう男性の姿は女性を魅了しますが、妊娠で弱っている妻にとって、自分と生まれてくる子供のために努力している夫の姿は頼もしく「パパ、大好き!」「この人と結婚して良かった」と惚れ直してしまうものですよ。
3積極的に家事や育児に協力する
妊娠中の女性は男性が想像する以上に動きにくく、家事も上の子の育児も大変です。男性といえども家族の一員である以上、家族の世話ができないと生活を支えることはできませんので、賢い夫は家事にも育児にも積極的に主体的に協力します。
また、賢い夫は家事や育児では妻が先輩であることを理解し、素直にやり方を教えてもらってスキルアップしていきます。イクメンぶって自分のやり方で妻の負担を増やす夫が多いのですが、それではかえて妻を呆れさせてしまうことを賢い夫は分かっているのです。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という人格者ほど謙虚であることを言い表した故事がありますが、そんな賢い夫の姿勢を妻は頭を垂れて尊敬し「妊娠で旦那が前よりもっと大好きになりました」と妻が言うのもうなずけますよね。
4気分転換の機会をプレゼントする
妊娠中の女性は、妊娠に影響が出ない範囲で気分転換をさせることも大切ですが、妊娠中は体型が変わることで引け目を感じて積極的に外出することを敬遠する女性…。賢い夫はそんな妻を体調に配慮しながら積極的に外に連れ出すなど気分転換の機会を作る協力をしてあげます。
妻からの愛情が既に揺らいでしまったという旦那さん、妊娠後期は妻だけの外出は心もとないので、身体に気を使いながら一緒に夫婦でお出かけしてみてはいかがですか?きっと夫婦の愛情を取り戻すことに一役買いますよ。
サプライズプレゼントに感激!
現在3歳の男の子の双子のママですが、いま3人目の赤ちゃんを妊娠中です。まだオムツのはずれない双子の面倒を見ながらの妊娠生活は大変なのですが、先日の私の誕生日に、夫が「ゆっくりしておいで」とエステをプレゼントしてくれました。
しかも、リフレッシュした夕方は、夫の実家に双子を預かってもらって、夫と二人でホテルディナー付きというサプライズ。子供の世話がイヤな訳ではないんですが、ちょっといっぱいいっぱいだったので、嬉しかったです。恋人同士だった頃に戻って、夫への愛情を再確認しました。
妊娠で旦那がすべき夫婦の絆を深める方法
妊娠中のわずかな期間とはいえ、この期間にできてしまった夫婦関係のヒビは根が深く、そのまま放置しておけば産後クライシスなどのパートナーを失う事態にもなりかねません。そうならないためにも、旦那さんが今できる夫婦の絆を深める方法4つをご紹介します。
1積極的に会話の機会を持ちましょう
コミュニケーションの第一歩は、会話です。妊娠中の女性は目まぐるしく体も心も変化するので、妊娠期間中の妻はこれまでの生活とは違った、新鮮な側面も持っています。夫婦だから、お互いのことはよくわかっているからと考えずに、積極的に会話をしてお互いを理解する努力をしていきましょう。
2妻の言葉に耳を傾けましょう
お互いの距離を縮めるときに最も効果的な方法は、相手の話に耳を傾ける態度を示すことです。妊娠中の女性は行動を制限されて話し相手を持ちにくい傾向がありますので、そのぶん夫である自分が話し相手になってサポートしましょう。
面倒だからとそっぽを向いて相槌をうつ、なんて言うのはダメですよ。しっかり目線をあわせて、妻の気持ちに寄り添う優しい姿を見せましょう。
3夫婦のイベントを大事にしましょう
夫婦の絆を深めるために大事なのは、気持ちを盛り上げるイベントです。結婚記念日やバレンタインなどのイベントをきっかけにして、夫婦で過ごす思い出の時間を持ちましょう。子供が生まれたら、育児で忙しくなって夫婦でゆっくり過ごす時間が減ってしまうので、妊娠期間中に夫婦の時間を共有して、長く続く思い出のベースを作っておきましょう。
4積極的にスキンシップをしましょう
妊娠中の妻は夫への気持ちが揺らぎがちなので、妊娠中こそ相手に愛情を示すことが大事です。愛情を示す手段は、スキンシップが一番!ただし、痛い時にお腹をさすって欲しい人と、そっとしておいて欲しい人がいるように、人には好みがあり過剰なスキンシップが逆に妻をイラつかせることもありますので、妻の様子を見て行うようにしましょう。
手をつなぐほどの積極的なスキンシップでなくても、人の体温を間近で感じることはメンタルを安定させる効果もありますから、できるだけ夫婦二人で仲良く過ごせる時間を持つことが効果的です。
お互いを思いやって妊娠期間を旦那と一緒に乗り越えましょう
妊娠は女性だけのドラマチックなイベントではなく、夫婦どちらにとっても幸せなイベントです。そのため一般的に女性の心身のケアを重視してしまいがちです、男性側にもさまざまな葛藤や悩み、不安などがあるものです。だからこそ夫婦の絆を深めるチャンス!
出産後はゆっくりとお互いの話しを聞いて会話する時間が少なくなりますので、妊娠中にお互いの悩みや不安を相談し合うなど、夫婦間の会話を大切にし、絆を深めていくことが大切です。
妊娠期間はこれからやってくる赤ちゃんをお迎えするために、さまざまな準備を整える大事な期間ですが、赤ちゃんの衣類やお布団などの物理的な準備を整えるだけでなく、仲の良いパパとママの協力関係を整える大切な期間でもありますので、妊娠特有のイライラやモヤモヤは「仕方がない一時的なもの」と自分や相手を責めるのではなく受け止めつつ上手にやり過ごして、赤ちゃんを迎える準備を整えましょう。