急増中!?産後クライシスとはに関する記事

【産後クライシスとは】社会現象!?原因/離婚を回避する対策6つ

【産後クライシスとは】社会現象!?原因/離婚を回避する対策6つ

産後クライシスの原因と対策を徹底解説!出産を控えたママさん必見です!ぜひご主人と一緒に読んでみて下さい!

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産後クライシスとは?原因と夫婦円満のための具体的な対策13選

産後クライシスという言葉をご存知でしょうか?

出産後、多くの夫婦に起こり得る現象であり、近年、テレビやメディアでも取り上げられ、今や社会現象とまで言われています。この産後の危機を放置してしまうと、夫婦関係に大きな亀裂を生じさせ、最悪の場合、離婚に発展することもあります。

しかし、安心してください。夫婦仲の良い時期に対策をとることで、この産後クライシスを乗り越え、より強固な夫婦の絆を築くことが可能です。この記事では、産後クライシスの原因を深く掘り下げ、夫婦円満のための具体的な対策をご紹介します。

「産後クライシス」とは何のこと?

産後クライシスとは、「出産後2年以内を目安に、夫婦の愛情や信頼関係が急激に冷めてしまう現象」のことを指します。主に女性側が夫に対して不満や嫌悪感を抱きやすくなることが特徴です。愛情が冷めたことが原因で、離婚に発展する夫婦は年々増加しています。

厚生労働省が行う「全国母子世帯等調査」によると、母子家庭になった時の末子の年齢は0~2歳が最も多く、全体の約3分の1を占めています。この統計的な事実からも、産後クライシスが離婚の大きな引き金になっていることが伺えます。夫婦でこの危機を乗り越える意識を持つことが大切です。

どうして産後クライシスに陥ってしまうの?【原因13選】

産後クライシスは、様々な要因が複雑に絡み合って起こります。主な原因を「ママ側」「パパ側」「夫婦間」の3つの視点から見ていきましょう。

【ママ側の原因:心身の変化】

 ホルモンバランスの急激な変化

顔を両手で支えて不安な顔の女性

出産後は、女性ホルモンの分泌量とバランスが劇的に変化します。そのため、母親は生理的な要因から、どうしても涙もろくなったり、イライラしやすくなったりと、情緒不安定になりやすくなります。これはママが悪いわけではなく、体の変化によるものです。

また、母性本能が強くなることも、一つの要因です。子どもを守ろうとする気持ちが過剰に働くあまり、出産前なら許せた夫の行動が許せなくなったり、夫に対して攻撃的になったり、嫌悪感を感じたりすることもあります。

 育児疲れによる心身の疲弊

クッションを抱きしめる女性

小さい子どもがいると、ママは細切れの睡眠しか取れず、慢性的な睡眠不足になりがちです。また、授乳やおむつ替え、抱っこ、家事など、休みなく続くタスクで肉体的にも疲労困憊しています。極度の疲労は、以前なら許せていたことも受け入れる余裕を奪います。

そのため、「眠い→夫に不満→その口調に夫が不満→そんな夫に不満」という負のスパイラルに陥ってしまうことがあります。

 ライフスタイルの変化によるストレス

専業主婦になったママの場合、出産前は仕事で様々な人とコミュニケーションをとる生活だったのに、産後は毎日家の中で子どもと二人きりの生活になることがあります。このライフスタイルの急激な変化と、他人とのコミュニケーション不足が、ママにとって大きな孤独感とストレスとなる場合があります。

「どうして私ばかり…」というストレスが溜まり、その矛先が夫に向けられ、夫婦間がギクシャクしてしまうのです。

【パパ側の原因:意識と行動の不足】

 夫に父親の自覚が芽生えない

子供が遊んでいるを見ている父親

里帰り出産などで、出産直後の最も大切な時期を妻や子どもと一緒に過ごせないと、夫に父親としての自覚が芽生えにくいことがあります。そのため、「泣いてるよ」「手伝おうか?(指示待ち)」「あっうんち!オレ無理」といった、他人事のような言動が出てしまい、妻の愛情が急速に冷めていくのです。

 夫の育児参加が不足している

本を読みながら「うるさい」と言う父親

父親の自覚が不足している夫は、空いた時間を子どもとの触れ合いよりも自分の趣味や休息にあてようとする傾向があります。また、少し子どもと遊んだだけで「俺イクメンだから!」と言い、妻と同じように育児に参加する責任があることを自覚していない夫に対して、妻は不公平感から嫌気が差してきます。

妻が寝る暇もないほど疲弊している横で、趣味やテレビを楽しんだり、仕事だと言って頻繁に飲み会などに出かけ、「俺は外で稼いでいるんだ」と言われたら、どんなに優しい奥さまでも「じゃあ代わって!」と怒りたくなるでしょう。

 イクメンブームに対する妻の焦りと不満

近年のイクメンブームにより、妻たちはよその夫の積極的なパパぶりをSNSなどで知り、「いいな~」と羨ましがると同時に、自分の夫と比較して不満を募らせています。

また、夫が料理を作り盛大に汚すだけで後片付けをしなかったり、子どもと遊ぶだけで家事をしないなど、「美味しいとこ取り」のように見える行動も、妻が苛立ちを募らせる原因の1つです。

【夫婦間の原因:コミュニケーションのズレ】

 夫婦間のコミュニケーション不足

結婚、出産と家族を手に入れた安心感から、夫は妻をねぎらう気持ちを表現しなくなる傾向があります。妻の話しを上の空で聞いたり、うっとうしがったりすることも少なくありません。

そのうち妻も夫の態度に愛想をつかし、必要以上に話をしなくなり、徐々に心の溝が深まっていきます。子育て中のママにとって、夫は唯一の大人との話し相手であり、その会話が不足することは孤独感の増大に直結します。

 家事・育児の分担に関する認識のズレ

「手伝おうか?」という夫の言葉に対し、「なんで指示待ちなの?自分の子どものことなのに」と妻は不満を感じます。妻は夫に対して「自分と同じレベルで自発的にやってほしい」と期待していますが、夫は「言われたことだけやれば手伝ったことになる」という認識のズレがあることも、産後クライシスに陥る大きな原因です。


産後クライシスを打破する8つの対策!

産後クライシスは、夫婦の意識と行動で必ず乗り越えられます。以下の具体的な対策を夫婦で共有し、実践しましょう。

 夫婦で「産後クライシス」の存在を理解する

夫と並んで立つ女性

産後クライシスという現象があることを、出産前に夫にも理解してもらいましょう。そして、出産後のお互いの家事や育児の役割分担をしっかりと話し合って決めておくことが大切です。

既にお子さまが生まれた夫婦は、産後クライシスを取り扱った記事や書籍を一緒に読む、話し合いの時間を設けて妻の心身の状況を共有するといったことからスタートし、夫に「当事者」としての自覚を持ってもらい、徐々に夫の役割を増やしていきましょう。

 コミュニケーションの質と量を増やす

会話する夫婦

お互いの気持ちを理解し合えれば、産後クライシスなんて怖くありません。意識的にコミュニケーションを増やすように心がけましょう。

妻側は、「なんでやってくれないの!」などの不満をぶつけるのではなく、「眠くてフラフラなの。今、〇〇を代わりにやってくれると心から助かる」などと、自分の本音と具体的な要求を素直に伝えるようにしましょう。夫側は、妻の話を「傾聴」し、共感の姿勢を示すことが大切です。

 期待値を調整し、夫の行動を褒めて伸ばす

台所で手伝う夫

夫が家事や育児を手伝おうとする気持ちに心から感謝し、褒めたりお礼を言うようにしましょう。仮に、妻の基準から見て「70点」や「中途半端な仕事」であっても、まずはその行動自体を評価することが大切です。

「正しいやり方」を求めるあまり、夫のやる気を削ぐような言葉は避けましょう。夫が継続して育児に参加してくれるようになるには、「褒めて伸ばす」という姿勢が最も効果的です。これは、夫を子どもへの教育の予行演習だと捉え、根気強く優しく指導するつもりで接すると、妻自身の気持ちも楽になります。

 夫以外の子育て協力者を見付ける

実家や自治体による子育て支援サービスなど、夫以外の子育て協力者を複数確保しておきましょう。妻が上手に息抜きできる環境があれば、育児ストレスを大幅に減らすことが出来ます。

自分の両親が近隣にいない場合は、公的な子育て支援サービスを積極的に探してみましょう。主なものに「ファミリー・サポート・センター事業」や「一時預かり事業」などがあります。「自分一人で抱えこまない」という意識を持つことが、産後クライシスを回避する重要な対策です。

 夫を他人と比較しない

イクメンや友達の旦那さんなど、他人と自分の夫を比較するのはやめましょう。最初から完璧なイクメンである男性はほとんどいません。妻の上手なサポートや教育があってのイクメンというケースが多いのです。

夫には夫の良いところや個性があり、その部分を好きになって結婚したことを忘れない方が、夫への不満が募るのを防ぎ、産後クライシスを軽減できます。他人と比較するのではなく、「昨日より今日、少しでも育児に参加してくれた」という夫自身の成長に目を向けましょう。

 ママ自身の心身の状況を冷静に自覚する

出産後は、ホルモン量とバランスが著しく崩れ、肉体的にも精神的にも非常に不安定な状態にあることを、ママ自身が冷静に理解しましょう。ホルモンバランスの問題や睡眠不足、出産の傷を抱えたまま、ママたちは日々育児をしているのです。

自分の体が今「通常の状態ではない」ことを自覚し、「今は夫の行動を許せない状態なのだ」と客観的に理解しましょう。時間と共に体力が回復し、ホルモンバランスが整えば、夫に対する嫌悪感やイライラも徐々に薄れていくものです。自分を責めず、体を休めることを最優先にしましょう。

 感謝の言葉を伝え合う習慣を持つ

夫婦間で「ありがとう」や「助かったよ」といった感謝の言葉を伝え合う習慣を持つことは、夫婦間の愛情と信頼を維持するために非常に大切です。特に育児や家事は、結果が見えにくく、ねぎらいの言葉がないと「自分の努力は認められていない」と感じてしまいます。

毎日、小さなことでも感謝を伝え合うことで、お互いの存在を認め合い、心の溝が深まるのを防ぐことができます。

 夫婦二人だけの時間を意識的に作る

たとえ10分間でも構いません。子どもが寝た後などに、夫婦二人だけで向き合う時間を意識的に作りましょう。子どもの話題だけでなく、仕事や趣味など、夫婦それぞれの「個人」としての話題を話すことで、お互いの存在を再認識できます。この時間は、夫婦の関係性を「親」だけでなく「パートナー」として維持するために重要です。

この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。