子持ち主婦の仕事の条件に関する記事

『子持ち主婦の仕事探しの条件・扶養範囲&職場環境の見極め方』

子持ち主婦が仕事を探すのは難関がたくさんあり大変なこと。子育てママの仕事の条件とは。

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子育てと仕事を両立する仕事探しの方法

女性は結婚、妊娠、出産で周囲からの祝福を受けたあと、果てしない子育ての時間が待っています。赤ちゃんのどんな欲求にも応える母親の姿には頭が下がります。そんな子持ち主婦だって仕事がしたいと思う方も多いはずです。それは家計収入を上げたい、社会と繋がっていたいなど様々な理由があります。

しかし、いざ子持ち主婦が仕事をしたいと思ったときに立ちはだかるのが勤務形態です。子供はだれが預かるのか、勤務場所は近隣がいいとか、勤務時間はもちろん効率良く働くためには給与の在り方などクリアしなければいけない問題が山ほどあります。

限られた条件内での仕事探しは困難を極め、今までのキャリアがない方や特別な資格のない方にとって「働けるところがあるのかしら?」と仕事探しの段階で自信がなくなってしまうこともあるでしょう。これが経済的理由で働かざるを得ない場合でしたら、なおさら子育てしながら働く方法には頭をひねります。

しかし、子育て主婦が長く仕事をしていくためには、しっかりとした条件をおさえておくことが大切です。今回は子育てと仕事の両立を前提にした仕事探しの条件を詳しく見て行きましょう。

収入を扶養範囲内にするメリット&デメリット

パート、アルバイトの収入は扶養範囲内である103万円以内にすることでメリットがあります。収入金額が103万円以内か、103万円以上かによって税金対策に大きな違いが生じます。大きく3つに分けると、

  • 配偶者控除が受けられる。
  • 所得税、住民税の納税が不要になる。
  • 源泉徴収をされずにすむ。

配偶者控除とは

配偶者がいる納税者の税金の負担を軽減するために作られた制度です。妻の収入が103万円以下だと、夫である納税者の所得金額から配偶者控除として基礎控除分と同額の38万円が所得控除されるという制度。しかし、現行の配偶者控除は2017年を目途に廃止される動きが強まっています。

所得税、住民税の納税が不要になる

パート収入金額からも給与所得控除として65万円が差し引きされます。この65万円は給与を得るための経費の概算の意味を持っています。妻が仕事をしている場合、基礎控除の38万円と合わせて103万円の差し引きが可能になります。これにより課税対象となる所得金額の残りがないので納税は不要となります。

源泉徴収とは

毎月の給与金額から税金の金額を算出して給与から天引きすることです。年間収入が103万円以内であれば、源泉徴収をされずに済みます。

以上、扶養範囲内で働くメリットを挙げました。パート、アルバイトなら103万円以内で働きたいという漠然とした認識は皆持っていたのではないでしょうか?具体的なメリットが理由となっていることも理解が必要ですね。

扶養範囲内のデメリット

もっと多額の給料を受け取れる環境があり、もっと意欲的に働きたいという意思がある場合には、お仕事をする上で税金面だけを判断基準に考える必要はありません。ご自身で税金を納めたほうが世帯所得が多くなるのなら、扶養範囲以上のメリットとなるでしょう。

103万円以内で働くメリットをとるか、この金額を超えてでも給与を多くもらいたいのか考えたうえで仕事探しにとりかかると良いでしょう。

制約がいっぱい!子持ち主婦の仕事探しの条件

子育て主婦の仕事探しには制約がたくさんあります。家事と子育てと仕事の両立なので、一度外で働くと決意したら否応なしに負担が掛かります。子育てママがいかに自分も周囲も気持ち良く、効率的に仕事をすることが出来るか…そのために押さえておかなければいけないポイントをご紹介します。

子持ち主婦の仕事探しの条件

  • 自分がどの時間帯で仕事時間に費やせるか。
  • 勤務日数はどのくらいか。
  • 勤務可能場所は一体どこなのか。
  • 子供の預かり場所をどうするか。
  • 子供の具合が悪くなった時はどのように対処出来るか。
  • パートやアルバイトでいいのか、正社員への道があるのか。

子育てに理解のある職場が主婦にとって働きやすい環境

子持ち主婦にとって、パートタイム勤務とは「都合の良い時間だけ働く」というイメージの強い勤務形態と言えます。それに対して企業や会社の求める人材は、パートとは言え「人手の足りない時間帯にシフトに入って働いて欲しい」と考えていることも多いです。

お子さんが小さいうちはこの辺りの折り合いをつけることも働きやすい環境を得るためには大切です。例えば、内職に近い手作業の工場のラインやコールセンターなど多数募集があり、パートタイム時間が何パターンも設定されているような職場は、人が多い分、子供のいる事情に理解を示してくれる可能性が高いです。

家庭と仕事の両立を優遇してくれる職場、急な休みでも他の人が代わりにフォローできるような環境にある職場は子育て中の主婦の方が働きやすい環境と言えます。

家族や友人にも協力要請をする

日雇い登録型派遣社員やコンビニ、スーパーなどが時間の融通がきく職場とも言えますが、もしものときのために、実家の両親や友達の協力を得られる環境を整えておくことも大切です。

子供が小さなうちは病気も多く、急な保育園のお迎え要請に対応することも頻繁に起こります。職場の理解も大切ですが、子供が病気や熱を出した時に代わりにお迎えに行ってくれるおじいちゃんおばあちゃんの存在も、子供を持ちながら働くうえでは心強い味方となります。

在宅ワークも子育て中のママに人気

職場により子育てに理解を示してくれる所もあり、1日2~3時間からOKだったり、急な子供の熱にも対応出来る職場もありますが、勤務場所に縛られない「在宅」という働き方もあります。在宅の仕事は作業時間を自分で決められ、比較的自由に時間を使うことができます。

責任感と信頼関係で成り立つ仕事は外でも内でも同じですが、顔を合わせての仕事ではない分、依頼内容を正確に把握するのは簡単なことではないかもしれません。

在宅の善し悪し

子育てしながらの仕事が大変とは良く言われますが「色々やらなきゃいけない家事が多くて…」とか「子供の相手をするのが大変!」とか、休む暇もないことだけを指しているのではありません。自分が今やろうとしたこと、やらなければいけないこと、取りかかろうと思っていたことを子供の欲求で中断させられることが、ママにとって負担となるのです。

男性が外で存分に働いて疲れて帰ってくるその疲れと、ママの疲れの質は違うもの。「在宅ワーク」の働き方は時間、場所が自由な一方で、子供によって中断を強いられる負担から生まれるストレスや溜まって行く一方の疲労とうまく付き合う必要があります。

資格取得で子持ちママの仕事を有利に

結婚が早かったり、妊娠出産が早かったりと何らかの事情でいままでのキャリアや特別な資格を持っていないために、仕事が見つかりにくいのも子持ち主婦に多くみられる悩みです。

しかし子育て中のママにも資格取得のチャンスはいくらでもあります。資格取得には通信教育やさまざまな方法があります。実際に働きながら資格取得を目指す一石二鳥スタイルも嬉しいですよね。育児で忙しいとは思いますが、隙間時間をつかって沢山の主婦の方々が資格を習得しております。

働きながら目指す資格取得

子持ち主婦の仕事探しは時間や場所の問題もあり、どうしても職種が限られてきます。パート、アルバイトの仕事でもいますぐ働きたい!となると、店舗接客や飲食、事務パート、介護ヘルパー、保育パートあたりでしょうか?
このとき、介護福祉士や介護ヘルパー2級、1級などを持っていると就職に強い傾向があります。また、介護業界には働きながら資格取得を目指すスタイルが浸透しているようです。

リラクゼーションサロンのように無資格でも研修を受けたあと、店舗に出て施術に入れるスタイルもありますが、基本的にサロン等のサービス業は時間の融通が利かないことも少なくありません。祝休日出勤や夜間勤務の依頼の対応があるか等を事前にしっかり確認しましょう。

可能なら国家資格取得を目指しましょう。特に医療系や福祉関係は出産・育休などを経ても復職しやすいようです。

子持ち主婦が働きやすい職場は自分でつくる

子持ち主婦が何らかの形態で働くとなると、それは周囲の理解と協力が不可欠です。それは職場内においても家庭においても似たようなことが言えます。職場では先輩や上司、同僚の理解の中で気持ち良く働き、家庭でも仕事を持っていることに対して夫や親のサポートがあると働きやすさが格段に違います。

しかし子供がいることで、勤務時間の短縮や変更の依頼が生じないとも言えません。急な変更にも対応してもらえるように、普段から仕事には率先して取り組み、職場の同僚には手助け出来る状況の時はすすんで手を差し伸べる姿勢を持ち周囲とのコミュニケーションをしっかりとっておきましょう。

この記事を書いたライター

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。

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