ダメ親認定!?子供をダメにする10の言葉&未来を潰す行動5つ
「もしかして、自分はダメ親?」そう感じているママはあなただけではありません。毎日イライラして、怒ってばかりでは、親としても人間としても自信を失ってしまいますよね。「こんな親じゃ子供がかわいそう」と、自分を責めてしまうママは実に多いものです。
子供の年齢が小さければ小さいほど、良くも悪くも親の影響を大きく受け、親の言動をマネし、親の気を引く行動を意識して、または無意識に行いがちです。つまり、普段親が何気なく言っている言葉、行っている行動が、子供の人格形成に悪影響を及ぼす可能性は非常に大きいのです。こちらでご紹介する子供へのNGワードとNG行動、あなたはいくつあてはまりますか?
ダメ親が連発する子供をダメにする言葉10
実は毎日のように言っている言葉にも、子供をダメにする言葉が含まれています。今日から意識して、声をかける前に一呼吸おき、言い換えてみませんか。一週間もすれば、子供が劇的に変化してビックリするママが増えるでしょう。
1あなたは○○ね
親は子供が思い通りに動いてくれないと、「あなたは、のろまね」「あなたは、怠け者ね」などと、○○にネガティブな言葉が入ることを言ってしまいがちですが、実はコレ、ダメ親となり子供をダメにしてしまう元凶なのです!
子供は何度も「あなたは○○ね」とレッテルを貼られ続けると、自分に悪いイメージを抱き、そのままの大人になる可能性があるそうです。これを、心理学ではレッテル効果と言います。
どうせなら、このレッテル効果をよい方向に使いましょう。「あなたは家事が得意ね」「あなたは面倒見がいいわね」など子供が良いことをしたら良いレッテルを張ることで、子供に良いイメージを抱かせてあげることが、子育てではとても重要です。
2早くしなさい!
ついつい言ってしまう言葉の上位に入っているかもしれませんが、こちらもNGワードです。子供は「しなさい」と命令されることがイヤなので、ますますやる気がなくなります。何度も言い続けていると「早くしなさい」と急かされなければ、自主的に動けない子供になっていく可能性があります。
忙しい時など、つい口から出てしまいますが、子供にとって時間はあまり気にならないものです。小さいうちは特に、時間の概念がわからないので「早く!」と言われても、抽象的すぎてピンときていないことも多いのです。
早めに行動するように促すのも一つの方法ですが、時間や先のことをイメージしやすい言葉に置き換えて伝えるのも効果的です。子供が受ける印象もグッと変わるため反抗的な言動が減り、ママの気持ちも楽になりますよ。
子供を伸ばす言い換え術
・「早く片付けなさい」
⇒「あと5分したら片付けようね」
・「早く起きなさい」
⇒「おはよう、時間だから起きようね」
・「早く準備して」
⇒「あと5分で準備できる?それとも10分?」
3勉強しなさい!
「勉強しなさい」と言われて勉強をする子は少ないです。自分が子供の時のことを振り返っても、「勉強しなさい」と親に言われることでやる気がなくなった経験がある人は多いはずです。東大生に行ったアンケートの結果でも、全員「親から勉強しなさい!と言われたことがない」「母親はいつもニコニコしていた」と答えたそうです。
また、勉強しなさい!と声をかけられる子供よりも、将来や進路について親子で話をした子供の方が、中学生になって勉強時間が長いという、声掛けをしている親にとっては力が抜けそうなデータもあるそうです。
頭ごなしに「勉強しなさい!」というよりは、「何のために勉強するのか」「将来、進路はどうしたいのか」を具体的に話し合うほうが、子供も目標を持ちやすくなります。もちろん低学年のうちは、習慣がつくまで声掛けをすることも大切でしょう。その場合、勉強することよりも、いつするかを自分で選ばせ、自分の決めたことを自分で守らせることの方が、将来を見据えると非常に大切です。
4お兄ちゃん/お姉ちゃんは◯◯なのに
兄弟と比べることはNGです!子供を非常に傷つけます。もちろん、お友達と比べる発言も控えましょう。ママだって「ママのお姉さんは英語喋れるのに、ママはわからないの?」「お料理もっと頑張ったら?○○ちゃん家はね…」と言われたらイヤな気分になりますよね。
自分ができないことで人と比較され否定されると、自分自身を否定されたように感じます。そうして親が下した評価が自分の評価となってしまい、大人になっても引きずることもあります。また、兄弟を比べることは、兄弟の不仲の原因となることもあります。
それぞれ違うのが当たり前なのです。お兄ちゃんにはできないことで、その子にはできることもあるわけです。比べそうになっても口に出す前に一呼吸をおき、「これも個性なんだ」と、その子を見つめて受け止めるようにしましょう。
5泣くのをやめなさい
泣いている子供に「泣くのをやめなさい!」と言っても逆効果です。子供は「ママは、私(僕)の気持ちをわかってくれないんだ」と感じて悲しくなり、ますます泣き続けるでしょう。
泣きわめかれるとこちらもイライラしますが、そんな時こそ子供の側にいて、泣き止むのを待ってあげましょう。子供は泣くことでスッキリもします。一時間も泣いている子供はそうそういませんので、「悲しかったんだね」「嫌だったんだね」と気持ちを受け止めてあげることで、意外と早く泣き止むこともあります。
6ご褒美をあげるから◯◯して
「コレあげるから、◯◯して」は、つい言ってしまう一言ではないでしょうか。「おやつ食べていいから静かにしてて」などは、忙しい時や用事があるときに親の勝手で使ってしまいがちですが、繰り返し使うことで喜びが半減し、効果が薄れます。
また、「おやつくれたら◯◯するよ」「ご褒美くれるんならするよ」というご褒美目当ての発想が身につき、ご褒美がないとやる気がなくなってしまうことがあります。
ご褒美作戦が子供のやる気を引き出すのに有効な場合もあります。特に幼児の場合、ご褒美は目に見えるので、分かりやすく成功体験を実感できるというメリットがあります。けれど、ご褒美が物ではなく、ママの笑顔やハグ、感謝の言葉や褒め言葉であっても、子供は充分満足できます。
7存在を否定する言葉
すごく腹が立つことがあっても、子供の存在自体を否定する言葉は絶対にNGです。「生まなきゃよかった」「あなたなんていらない」などは子供の心に深く突き刺さります。親だって人間なのですから、感情的になることもあります。当然、許せないこともありますよね。でも「あなたは悪い子ね」ではなく「ここが悪い」と、人格ではなく悪かった行為を注意しましょう。
否定された子供は「ママ(パパ)は僕のことが嫌いなんだ」「私なんていないほうがいいんだ」と感じてしまうので、もし言ってしまったらすぐに謝ることが大切です。そのままにしておくと心の中で傷となってしまい、自己肯定感が育たないまま成長し、思春期には引きこもりや不登校、自傷行為、非行などの行動に表れることも考えられます。
8勝手にしなさい!
「いい加減にしなさい!」もあります。子供と言い合いになったときや、こちらが話しかけても言うことを聞かないときに言ってしまう特徴的な一言ですよね。こちらにも用事があるし、つい「もう!勝手にしたら!」などと言ってしまいます。
勝手にしたらいい=自分が正しい、と子供が勘違いしてしまうことがあります。内心「ほらね、自分は間違ってないでしょ」となるわけです。「勝手にしなさい」「好きにしなさい」と言われ続けると、「自分の好きなことをしていいんだ」という誤った解釈のままに成長していくこともあります。
大きくなって、友達や恋人とけんかをした時に「勝手にしたら!」と怒って言われたら、「じゃあそうするね」と空気が読めない子になる可能性もあります。そのまま放置せずに、子供としっかりと向き合って話し合うことが大切です。
9何度言ったらわかるの?!
この言葉もつい言ってしまうママは多いでしょう。ただでさえ忙しい時など、こちらのイライラもピークになり出てしまう一言です。何度言われてもわからない=どうせ自分は何度やってもできないんだ、失敗するんだ、という否定的な考えを持ってしまいます。
「これからどうしたらいいと思う?」「次は気を付けようね」と完全否定をせず未来へつなげ、「ママは◯◯してくれると助かる」などと、ママ自身の思いを伝えるI(アイ)メッセージに変えることで、言葉の印象もガラッと変わります。
10頭がいいね
褒めることは大事ですが、こちらも避けた方がベターです。「頭がいいね」「おりこうさんだね」と言われると、そうなのか、生まれつき頭がいいのか、と受け止めてしまい、努力をしなくなることもあります。
せっかく褒めるんですから、「よくがんばったね」「最後までやれたね」など、そうなるまでのプロセスで行ってきた努力を評価し、子供が伸びる褒め方をしましょう。
子供の未来を潰すダメ親の5つの行動
子供は親の鏡です。良かれと思ってやっていることでも、子供の未来をダメにしているかもしれません。ダメ親によくある子供へのNG行動を5つご紹介します。知らないうちにあなたもやっているかも?!
1よかった時だけ褒める
褒めることは大切ですが、その結果によってだけ褒められるのであれば、子供にとってはプレッシャーになってしまいますし、「頑張っても結果がダメだから、自分はダメな人間なんだ。努力なんて無駄だ。」と感じてしまうでしょう。
子供は親に認められたい、好かれたいという欲求を持っています。そのため、少しずつ優等生を演じるようになる子もいます。いい子を演じることで、親から好かれる自分を目指すため、本来の自分がなくなり、感情も乏しくなります。その結果、自主性が育たないまま成長していくことも考えられます。
また、どんなに努力しても結果を出せなければ評価されないため、レベルの高い子ほど結果が出しにくくなり、次第に努力しても無駄だと感じて努力しなくなってしまうことも考えられます。結果ではなく頑張って努力した姿勢を褒めましょう。自分のことをちゃんと見てくれているという安心感が自信につながり、失敗しても、できなくても、前向きにがんばろうという気持ちになれます。
ピグマリオン効果で期待する育児を!
ピグマリオン効果とは、期待されることによってその通りになろうとする、という心理的効果です。
ただ口先だけの期待ではなく、我が子を「やればできるんだ!」と信じることが大切です!期待をかけられた子は、素直に親の気持ちに応えようと前向きに取り組むようになります。
2人の悪口を言う
子供の前で人の悪口を言ったり、夫婦喧嘩をすることは避けましょう。子供の心に大きく影響し、精神が不安定になってしまいます。暴力的になったり、反対に内向的になったり、落ち着きがなくなったりと良いことはありません。
特に夫婦喧嘩を見ている場合、子供は「自分のせいで親がけんかをしている」と誤認してしまい、「自分がいなければよかったんだ…」と自己肯定感を下げてしまいます。また、親を真似て人の悪口を平気で言うようにもなります。
子供にとって一番頼りになるのは親です。その親がいがみ合っている姿を見るのは、とても悲しいものです。それが分かっていても、時にはケンカをしてしまうでしょう。そんなときは互いに「ごめんね」「いいよ」と謝り、仲直りする姿を見せることも、コミュニケーションの方法を教える教育の一つになります。
3子供の話を最後まで聞かない
子供の話は脈絡がなく、何を言っているかわからないことも多くありますよね。そんな時でも子供の話をさえぎったり、「今忙しいんだから!」と拒否するのはやめましょう。否定されると、子供は話さなくなりますし、心も開いてくれなくなります。
「最近子供が話してくれなくなった」と感じている場合は、自分がきちんと子供の話を聞いていなかったのかもしれません。子供は「今、聞いてもらいたいこと」を親に話したいのです。話を聞くのは数分です。手を止めてちゃんと聞いてあげることで、自分のことを認めてもらっている、大切にされている、と子供は満足します。
4感情的に怒る
怒りに任せて感情的に怒っても、子供の心には響きませんし、届きません。「ママすごく怒ってるから、とりあえず謝っておこうかな」「なんか怖いな」という印象を与えるだけです。怒られることで委縮してしまったり、自分が悪いんだと思い込みネガティブになってしまいます。
そして成長した時に、親にされたことと同じことを、恋人や職場の部下、妻や子供、親などにしてしまう傾向もあります。腹が立っても、なるべく冷静になって話すように心がけましょう。
5手を出しすぎる
最近は過保護な親も増えていますが、「自分のことは自分でする」というスタンスを身に着けさせることが大切です。
よかれと思ってのことだとは思いますが、すぐに答えを教えたり、ある程度大きくなってからも身の回りの世話を何から何までやってしまうのはよくありません。いつまでたっても親離れ、子離れできない親子になってしまいます。
例えば、読書感想文が書けずに悩んでいるときに、代わりに書いてあげるのはやりすぎです。困っている子供を手助けする方法は親が代わりにしてしまうこと以外にもあります。書き方としての構成を教えたり、「主人公の気持ちになったらどう思う?」「自分だったらどうしたかな?」などと、子供の気持ちや感想を聞いて口に出してまとめるように質問するなど、自分で書くことを促すのであれば手助けであり教育です。
できないならやってあげると言う方法では、子供は折角の体験も成長の糧にできず、立ち止まってしまいます。「困ったときは助けてもらえるからやらなくてもいいや」という安易な考えになり、失敗体験を積ませることにつながってしまいます。また、自分で何も考えなくなり、自主性も育たなくなります。
ダメ親のこんなセリフに苦しんだ…子供の頃の体験談
大人になってもダメ親に言われた言葉に縛られ、心の傷を持ったまま苦しむ人は少なくありません。
ダメ親に傷つけられた体験を持つ大人に、子供の頃の体験談を教えてもらいました。一体ダメ親にどのような事を言われて傷ついたのでしょうか。
Aあなたはダメな子ね
小さいころから、失敗するたびに「あなたはダメな子だね」「ほんとにバカだね」と言われて育ってきました。だから、自分はダメなんだ、バカなんだと思っていました。成績が悪かったら「ほらやっぱりね」と言われ、褒められたという記憶がほとんどありません。
外面がよく、愛想もよかったので「いいお母さんだね」と友達からうらやましがられましたが、私としては、友達のお母さんのほうがうらやましかったものでした。
どうせダメだから、というのは大人になった今でも考えてしまい、ネガティブ思考な自分を何とかしたい、ともがいている最中です。自分の子供には、絶対に否定をするようなことは言わないと誓いました。
Aテストで頑張ってもダメ
私にはよくできる姉がいたので、常に比べられていました。理数系が苦手な私でしたが、算数のテストで95点を取ったことがありました。大喜びで母に見せると「100点じゃなかったんだ。お姉ちゃんはいつも100点だったのにね」と言われて、子供ながらにすごくショックを受けました。
頑張ったのにダメなんだ、どうせ自分は…とテストを見せることもしなくなりました。それからも何かと比べられるのが嫌で、高校を卒業すると逃げるように家を出ました。姉との仲は良好ですが、今でも母との仲はそんなに良くありません。
A男の子がほしかったのに・・・
父と母が、友人と話しているのをたまたま聞いたときに、「ほんとは男の子がほしかったんだけど・・・」と言っていて、とても悲しくなりました。
私は3姉妹の3女で、確かに私が男だったら長男となり跡継ぎにということになっていたのかもしれません(跡継ぎというほどの家ではなく、普通の一般家庭ですが)。
男の子が一人ほしかったので、その期待を私は裏切ってしまったのか…と落ち込みましたが、どうすることもできません。親からはよくかわいがってもらいましたし、感謝もしていますが、いまだに心のどこかで「男じゃなくてごめんね」と思っている自分がいます。