子供の言葉遣いを直す方法に関する記事

『子供の言葉遣いを直す方法!口癖が乱暴になる原因/改善策』

子供の言葉遣いを直すためにパパやママができる4つの働きかけは?乱暴な言葉遣いは放置せず、早めの対応を心がけましょう!

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子供の言葉遣いを直す方法!乱暴になる原因は何?

「うるさい」「バカ」など…。ある日突然、子供の口から急に飛び出す暴言に、「たどたどしい言葉遣いが可愛かったわが子も、そんな憎まれ口をたたくようになったのか…」とショックを受けるパパやママは多いもの。

言葉の乱れは成長の証とも言われており、子供が大きくなっていく過程では自然なことです。とはいえ、いつでもどこでも乱暴な言葉遣いをしているのは、親として見過ごせませんよね。
今回は、子供の言葉遣いが乱れる原因と、子供の言葉遣いを直すためにパパママができる教育方法をご紹介していきます。

子供の言葉遣いはいつから悪くなりやすい?

もちろん、子供たちも言葉を覚え始めたばかりの頃から、いきなり乱暴な言葉を使うわけではありません。
子供は周りの環境からスポンジのように言葉を吸収していきます。保育園や幼稚園、小学校に入園・入学するタイミングで子供の言葉遣いが悪くなったと感じることが多いようです。

入園や入学を機に環境がガラリと変わり、様々な刺激を受ける中で子供は良い言葉も悪い言葉も覚えます。

しかし、どの言葉が「良い言葉」でどの言葉が「悪い言葉」なのか、どの状況に応じてどんな言葉遣いがふさわしいのかといった判断はまだ正確ではありません。
また、「新しく覚えた言葉を話してみたい」という好奇心が強い時期でもあるため、親からすると言葉遣いが悪くなったように感じられます。

乱暴な言葉遣いの原因

時に子供は「どこでそんな言葉を覚えてきたの!?」というような乱暴な言葉遣いをすることがあります。
では、一体何が子供の言葉遣いに影響を与えているのでしょうか。子供の言葉遣いが乱れる原因をチェックしていきましょう。

テレビやゲーム、漫画の影響

小学校低学年くらいまでの子供は、テレビやゲーム、漫画からの影響を受けやすく、普段、何気なくついているテレビの言葉や、ゲームのキャラクターの台詞、漫画のワンフレーズが耳に残り、一時的なブームになって繰り返して言葉に出すことがあります。

子供に見せるもの、与えるものは大人が内容を把握しておく必要がありますね。

パパやママの影響

子供の言葉遣いに最も影響を与える環境は家庭内にあります。

上に兄弟がいる子は、お兄ちゃんやお姉ちゃんの影響を受けて比較的早くから言葉が乱れることがありますが、ではそのお兄ちゃんお姉ちゃんはどこから言葉の影響を受けたかと言うと、やはり一緒に暮らしているパパやママの影響が最も大きいのです。

普段は優しい言葉遣いをしていても、怒っているとき、子供を叱るとき、夫婦で喧嘩をしているときなど、思わず罵声が飛び出していませんか?

言葉のイントネーションや癖など、やはり親子の言葉遣いは似てくるもので、普段から聞きなれているパパやママの口癖は、子供にもすぐにうつります。
「時々怒るときだけの言葉遣いだから大丈夫」だと思っていても、子供にとっては怒られたときの言葉の方が強く印象に残り、うつりやすいものです。上の子が下の子に怒る時の言葉遣いが、ママとよく似ているというのもよく聞く話ですよね。

また、パパやママに全く思い当たることがなければ、祖父母や叔父叔母、いとこなど、お子さんと同じ言葉遣いをしている人はいないかどうか、子供たちが身近に接している相手はどうかを考えてみましょう。

子供の言葉遣いを直す4つの方法

乱暴な言葉遣いは一朝一夕で直るものではありません。子供の言葉遣いを直すには、毎日の生活の中で働きかけていく必要があります。

テレビやゲームは制限し過ぎず、親が関わり都度指摘する

「みんなが見ている番組を見られない」「みんなが持っているゲームを持っていない」というのは、子供にとってはとても大きなショックです。
「悪い言葉遣いにつながるものは見せない、与えないようにする」という意見もありますが、子供には子供のコミュニティがあり、極端に親が制限をかけてしまうと、後々溜まったものが爆発してしまう恐れがあります。

悪いイメージだけでテレビやゲームを極端に制限するのではなく、パパやママも一緒に見たり、やってみたりするのも改善方法のひとつです。
子供の隣にいれば、例えテレビの中で悪い言葉遣いが出てきても、その都度、指摘することができますよね。子供に見せっぱなし、与えっぱなしにせず、大人が一緒に関わることが大切です。

パパやママ自身の言葉遣いを改める

大人でも自分の言葉遣いや言葉の癖を直すのは難しいものですが、パパやママができないことを子供に強要するわけにはいきませんよね。

子供に「その言葉遣いはやめなさい」と言うよりも先に、まずはパパやママの言葉が乱れていないか見直し、思い当たる部分があった場合は、パパやママから言葉遣いを改めましょう。
叱るときであっても、できるだけ乱暴な口調は避けるように心がけることが大切です。

また、子供に対して乱暴な言葉を使っていなくても、親同士のやりとりも子供はしっかり聞いています。パパがママに「おい、お茶」「○○しろよ」などと命令口調をしている場合、子供も同じようにママに接するようになります。

家族みんなが丁寧な言葉遣いで話していれば、自然と正しい言葉遣いが身につきます。ここで言う「丁寧な言葉遣い」とは、全てを敬語でしゃべるというわけではなく、お互いが気持ちよく過ごせるような言葉遣いということです。
まずはパパとママがお子さんのお手本になる意識を持ちましょう。

その言葉を使ってはいけない理由を明確に伝える

子供は悪い言葉であっても、相手がどう受け取るかをよく考えずに発言してしまうことがあります。
しかし、「その言葉はダメ」と言われても、なぜダメなのかわからなければその発言を繰り返してしまいます。なぜ乱暴な言葉遣いがダメなのか、その理由をきちんと伝えるようにしましょう。

「自分が発した言葉で相手が傷つくことがある」ということをイメージさせるためには、同じことを言われたらどう思うか子供自身に考えさせることが大切です。

また、目上の人には正しい言葉遣いをするということは社会に出てからも重要ですから、子供が小さな頃から根気よく教えてあげましょう。

子供への声かけの例

・「うざいって言われたら□□ちゃんはどんな気持ち?ママは泣きたい気持ちになったよ」
・「バカって言われたら、ママ悲しい気持ちになるよ」
・「お茶がなあに?“お茶”だけじゃどうしてほしいか分からないな」
・「『○○やれ』って言われると、とても嫌な気分になるから、優しくお願いしてほしいな」
・「おじいちゃんは△△くんより長生きしているから、色んなことを知っていてすごいんだよ。△△くんは色々教えてもらう立場だから、偉そうな言葉は使っちゃいけないんだよ」

相手を傷付けない表現方法を教える

「うざい」「キモい」などの言葉が、中高生の間でも相手に対するつっこみのように気軽に遣われるようになっていますが、これらの言葉は本来、ひどく相手を傷つける暴言ですよね。
聞いている周りも気持ち良い言葉ではありませんから、子供が使ったら、その都度注意する必要があります。

子供の「うざい」や「キモい」といった言葉は、本来の意味の通りではなく、簡単に気持ちや状況を説明するために使われることがあります。
まず、これらの言葉が相手を傷つける言葉であるということを説明した上で、「うざい」や「キモい」で説明を短縮しないように注意しましょう。

「嫌だった時はうざいじゃなくて『やめて』と言うんだよ」「キモいじゃなくて、『○○したら嫌な気分になるよ』と伝えるんだよ」と、相手を傷つけないように、自分の気持ちを正しく伝える方法を教えてあげましょう
最初は難しいのですが、繰り返すうちに「こういうときはこういう風に説明すればいい」と分かるようになり、自ら乱暴な言葉遣いを直す癖がつくようになります。

乱暴な言葉遣いが子供の友達の影響によるものの場合は?

いつも親とベッタリだった時期を卒業し、子供たちだけの世界ができ始めると、どうしても乱暴な言葉遣いが増えることがあります。
同じテンションで同じ言葉遣いを共有している仲間のコミュニティが出来上がっているため、親が言葉遣いを直させようとしてもなかなか直りません。無理に言葉を直させようとすると、逆に反発してしまう可能性もあります。

だからといって、「乱暴な言葉遣いをする子とは付き合うな」というわけにもいきませんよね。
子供同士でふざけ合って遊んでいることが明らかな場合は、ある程度言葉が乱れても大目に見てあげることも必要です。大切なのは、相手や状況を判断して言葉を使い分けることです。

お友達同士で遊んでいる時と、先生と話す時は同じ言葉遣いではいけないこと、お友達と話す場合も、休み時間と授業中は使い分けが必要なことなど、TPOによって臨機応変に言葉を使い分けるように普段から教えていきましょう。

正しい言葉遣いの基礎は日常生活の中で身につきます。パパやママは子供のお手本となる意識を持ち、お子さんと話すときも正しい言葉を心がけましょう。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

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