児童書のおすすめ15選!大人が読んでも面白い名作ベストセラー
子供が小学校に上がると、自分で本を選ぶことも増えてきますよね。読める字が多くなり、読み物が楽しくなってきた証拠です。子供が選ぶ本の内容から、どんなものに関心を持つのか、知らなかった子供の一面を垣間見たり、成長を感じることもあります。
そうした自主性は、もちろん尊重することが大切ですが、時には「これ面白いよ~」と、さりげなくすすめてみるのも、親子のコミュニケーションには大切。心に残る特別な1冊と出会わせてあげることで、読書がもっともっと好きになるかもしれません。
ロングセラーの名作や人気のベストセラー、子供はもちろん、大人も楽しめる、おすすめの児童書をご紹介します。お子様へのプレゼントや、一緒に選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
児童書の名作ロングセラーおすすめ!「昔、ママも読んだ」は魔法の言葉
児童書、児童文学と呼ばれるものの中には、ママや祖父母が子供だった頃から読まれている作品が多数あります。長く読み継がれてきた名作は、大人になってから読んでも、心に響くものばかりです。
詳細や訳は変わっていても、話の大筋は同じ。「ママやパパが子供の頃に読んだ」という言葉は、子供に興味を抱かせるのに効果大です。自分の思い出の本を、子供へのプレゼントにするのも素敵ですね。
内容を忘れていたら「昔読んだけど忘れちゃったから、一緒に読もう」と子供と一緒に楽んでみてはいかがでしょうか?
エルマーのぼうけん
絵 ルース・クリスマン・ガネット
訳 渡辺 茂男
福音館書店
1200円+税
1948年に出版されたアメリカの児童文学です。主人公のエルマー少年が、どうぶつ島に囚われた、りゅうを助ける冒険に出ます。ライオンやトラなどの動物たちを、どのようにやりこめるのか?りゅうを助けることができるのか?ハラハラドキドキの展開に、子供が夢中になる内容。裏表紙に付いている地図を見ながら読み進めれば、まるで物語の主人公になったような気分が味わえます。
モモ
ミヒャエル・エンデ 絵
大島 かおり 訳
岩波書店
1,700円 + 税
1974年にドイツ児童文学賞を受賞。発行部数がドイツに次ぎ多く、日本で根強い人気を誇る作品です。「時間」が盗まれてしまった世界で、少女モモが時間を取り戻す冒険に出かけます。時間の意味や大切さを気づかせてくれる内容で、特に小学校高学年におすすめ。時間に追われる大人にも、何か気づかせてくれる物語です。
星の王子さま
サン=テグジュペリ 著
河野万里子 訳
新潮社
518円(税込)
1943年にアメリカで出版され、200以上の国で愛されている大ベストセラー。命や愛といった、生きていく中で誰もが考える問題に、ヒントをくれる物語です。読む年代によってとらえ方が異なり、子供の頃には分からなかったことが、成長するにつれ理解できる内容。大人になっても読み続けたい、心のバイブルのような本です。
ふたりは ともだち
アーノルドローベル 作
三木卓 訳
文化出版局
950円+税
1972年にアメリカで出版された「ふたりはともだち」は、がまくんとかえるくん、2匹のカエルの日常を描いた友情の物語です。ケンカもするけど2匹は仲良し。冒険や、ドキドキのストーリーではありませんが、友情のすばらしさや思いやりを学ぶには最適です。小学校低学年の国語の教科書にも採用されています。
泣いた赤おに
浜田廣介
偕成社
756円
日本の有名な童話作家、浜田廣介の代表作。小学校低学年の国語の教科書にも採用されていて、覚えているというママも多いのでは?人間と仲良くなりたい心優しい赤鬼と、友の青鬼の物語ですが、「何が真実なのか?」「本当の優しさとは?」「友情とは?」など、読む人によってさまざまな気持ちを抱き、考えさせられる作品です。子供と一緒に赤鬼と青鬼の気持ちを考えてみるのも良いですね。
注文の多い料理店
宮沢賢治
新潮社
475円(税込)
「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」に並ぶ、宮沢賢治の代表作です。人生の教訓のような内容ですが、奥が深く、宮沢賢治の美しくリズム感のある文章に魅せられてしまうでしょう。子供心には少し怖い印象も残るかもしれませんが、どのように解釈するのか、一緒に読んで、ぜひ感想を聞いてみてください。小学校高学年におすすめです。
シリーズものを読破できたらスゴイ!「同じものばかり…」と悩む必要はありません!
同じシリーズものばかり読んでいると、「そればっかり読んで…」ともっと幅広いジャンルの本を読んでほしいと思うママもいるかもしれません。
でも、シリーズものを読むのは、それだけ子供が読書を楽しみ、物語の世界観に夢中になっている証拠。もし、同じシリーズを全て読破できれば、それはすごい読書体験ですし、達成感も味わえます。本を読み終えた時にはしっかり褒めてあげましょう。子供は次に夢中になれる本を探し、どんどん本が好きになります。
かいけつゾロリのおいしい金メダル
原 ゆたか
ポプラ社
972円
小学生に大人気の「かいけつゾロリ」シリーズの新刊です。かいけつゾロリは、まもなく30周年を迎えるロングセラーの児童書。全59シリーズあるので読み応え十分です。いたずらの王者を目指して旅をする、キツネのゾロリを主人公に、個性的なキャラクターが登場します。可愛いイラストも人気です。
幽霊屋敷レストラン
松谷 みよ子 責任編集/たかい よしかず 絵
童心社
648円
「怖い話が大好き!」という子供から、「本当は怖いけど、ちょっと読んでみたいな」という子供まで、シリーズで集めたい!とはまってしまう怪談本です。怖いけど、ちょっとのぞいてみたいというのが子供心なんですね。怪談話は子供の想像力を高めます。小学3・4年生から、怖い時は一緒に読んであげたいですね。
ルルとララのようこそタルト
あんびるやすこ
岩崎書店
1,000円+税
小学校低学年の女の子におすすめのシリーズです。可愛い2人の女の子、ルルとララが、さまざまなお菓子作りにチャレンジします。心あたたまる物語の中に、簡単なお菓子のレシピが登場。子供が料理に関心を持つきっかけにもなりますし、ママも読んでいて乙女心が刺激されるかわいらしさに溢れています。本を読んだ後は、親子でお菓子作りにチャレンジするのもいいですね。
http://www.iwasakishoten.co.jp
ライオンと魔女
作: C.S.ルイス
訳: 瀬田 貞二
岩波書店
1,700円+税
映画化もされ話題になったファンタジー作品。全7部作の大作です。4人のきょうだいが、衣装ダンスの中から別世界へ迷い込み、悪い魔女と戦います。ハラハラドキドキの展開と、自分の身にも同じことが起こるかもしれない、という期待感で、物語の世界に引き込まれる子供が続出。実際に自宅の箪笥に入ってみたというお子さんもいるそうです。
今、ベストセラーな児童書は?大人も楽しめる作品がズラリ
ここ数年で話題になったベストセラー本をご紹介します。刊行から10年以上たっても、ドラマ化・アニメ化で再注目されている作品もあります。映画やアニメから、本に興味を持つこともありますよね。子供の興味に応じて、「最近話題らしいよ」と、さりげなくママが情報提供をしてあげてもいいですね。
みんなの少年探偵団
万城目学,湊かなえ,小路幸也,向井湘吾,藤谷治
ポプラ社
1,512円
江戸川乱歩の小説「怪人二十面相」へのオマージュ作品を、今を輝く5人の人気作家が紡ぎます。少年探偵団と怪人二十面相の対決にハラハラドキドキ。当時、少年探偵団にハマっていた大人も懐かしく読むことができる作品です。「怪人二十面相」は、映画やテレビドラマ化もされていますので、映像を見てからでも興味を持てそうですね。小学校高学年におすすめです。
こころのふしぎ なぜ?どうして?
村山哲哉 監修
高橋書店
918円
わが子には、心優しい、思いやりのある子に育って欲しいと願うママ・パパも多いですよね。優しさを教える教科書としておすすめなのが、この本です。説明するのが難しい人間の心や、命の大切さ、人との付き合い方などの疑問にわかりやすく答えてくれます。小学校低学年から、子供が迷ったときには何度でも読ませてあげたい本です。「なぜ?どうして?」はたくさんのシリーズがあり、大人が思わず唸るような内容ばかりですよ!
http://www.takahashishoten.co.jp
窓ぎわのトットちゃん
黒柳徹子
講談社青い鳥文庫
760円(税別)
女優、タレントの黒柳徹子(トットちゃん)が自身の小学校時代を書いたノンフィクション作品のベストセラー。小学校1年生にして学校を退学させられてしまったトットちゃん。しかし、その後に出会った「トモエ学園」の校長先生に、宝物になる、ありがたい言葉をいただくのです。ユニークなトモエ学園の教育方針は、大人も参考になります。小学校3・4年以上におすすめです。
http://bookclub.kodansha.co.jp
おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典
今泉忠明(監修)
高橋書店
972円
イルカは眠るとおぼれてしまう…など、思わず「へぇ~」と、次々ページをめくってしまう本です。生き物たちのちょっと笑える生態を紹介しています。イラスト付きで122種の生き物を紹介しているので、「こんな生き物がいるんだ」と、生き物図鑑のような発見もありますよ。大人が読んでも新たな発見と笑いがあります。
http://www.takahashishoten.co.jp
バッテリー
あさのあつこ
角川書店
562円
映画、テレビアニメ化された、発行部数1000万部を超える世紀の大ベストセラー!野球に打ち込む少年の成長を描く感動作です。親近感を覚える少年たちに、自身を重ねやすい作品。すらすらと読み進めることができます。全6部作の大作ですが、いつもは本を読むのが苦手なスポーツ少年も、アニメを見てからなら、夢中で読めるかもしれませんね!
定期的に新刊本チェックもおすすめ!子供と一緒に本屋さんへ!
新刊本は、テレビや雑誌、本屋さんのPOPなどで、目にする機会が多いもの。図書館ももちろん良いですが、時には本屋さんに子供と一緒に行き、児童書のコーナーを眺めてみましょう。新刊の児童書は、思わぬ現代作家が執筆していることもあり、大人も「あの作家さん、こんなのも書いてたんだ!」と思わず手に取ってしまう作品にきっと出会えるでしょう。お気に入りのシリーズや作家が見つかれば、リアルタイムで追いかけられるのも、新刊本の良さですね!