魅力的すぎるフランスの子育てに関する記事

『フランスの子育て支援に仰天!共働き育児がしやすい5つの魅力』

仕事はしたいけれど子育てだって楽しみたい!そんな願いをかなえるヒントは、出産大国フランスの子育て支援制度にありました。

マーミーTOP  >  子育て  >  フランスの子育て支援に仰天!共働き育児がしやすい5つの魅力

日本と大違い!?出産大国フランスの子育てに学ぶ女性の輝き方

女性の就業支援や幹部登用など、女性の活躍を支援する動きが日本でも始まっています。これは、少子高齢化により不足する労働力を、出産して子育てのために家庭に入ったママたちを社会復帰させて補おうという経済戦略の一環でもあります。
しかし、なによりママになっても仕事を持ち、自分らしくいたいと願う女性が増えていることが大きな理由と言えるでしょう。

いつになっても女性は女性らしく、輝きたい!
この願いは、誰でも感じていることでしょう。しかし、そんな働くママたちの向かう先には、子供の預け先がないなどの壁、壁、壁・・・。

子どもを持つ女性が働きやすい国、そして子育てママが輝き続けている、フランスの子育ては日本とどんな違いがあるのでしょうか。

ところで、フランスがどうして出産大国??

憧れの花の都、フランス。フランスは1993年には1.6%付近まで下降していた出生率を回復させ、人口維持に必要な出生率2%台を維持している数少ない先進国。そして、女性が最も働きやすい国と、声をそろえて称賛される国でもあります。

子育てと仕事を両立し、女性が自信をもって生きていくフランス。「恋愛大国」というイメージも強いかと思いますが、恋愛中だけでなく結婚後にも輝いているから、フランスの女性はとても魅力的に映るのかもしれませんね。

公的な子育て支援制度ネウボラを行っているフィンランドも、出生率が1.8と高いので、やっぱり何らかの支援が無いと、子供を産んで育てるのは難しいと、世界中で考えてられているのかもしれませんね。日本でもやっとネウボラのシステムを取り入れる自治体が増えてきたので、今後の出生率増加に期待ですね!

働くママに立ちふさがる壁ってどんなもの?

社会において女性は貴重な労働力。これは世界中、どの国でも変わりません。しかし、これほど女性の社会進出が叫ばれている風潮のなかでも、日本の社会で活躍する女性の割合は極めて低いのが実状です。

それは一体何故なのでしょうか。

保育設備の充実など公的な対策を必要とするもの、企業側の就業条件社会風潮など、さまざまな要因が複雑に絡み合って、大きな壁を作っていると言えるでしょう。

子供を持つ女性が働きにくい原因は・・・

・保育園などの子供を預けられる施設や制度が足りない
・核家庭が増え、祖父母から保育のサポートを受けられない
・公的な休暇が少なく、仕事の休みが取りにくい
・経済的に子供を育てる余裕がない
・子供ができたら家庭に入るものという社会風潮がある
など

フランスのママが女性らしく子育てをエンジョイできる5つのポイント

日本とフランスのママの子育て環境の違いは、そもそも国のシステムや国民感情の違いが大きく関係しています。ですから日本人のママが一人で頑張ってフランスのママの様な楽しい子育てをしようとしてもと、相当な負担が必要になるのです。まずは客観的に日本とフランスの子育て環境の違いをチェックしてみましょう。

 就業時間が一定している

フランスでは、男女とも決まった時間内に仕事を切り上げるので、子育て中のママたちが引け目を感じながら定時で帰るということもありません。フランスの職場は男女が平等であり、「残業することが当たり前」といった風潮もないのです。

また、日本のような終業後の「飲みュニケーション」もないので、ママもパパもいつでも決まった時間に家に帰り、子供や家族と長く楽しく過ごすことができるのだそうです。
フランスの男性は育児に協力的だといわれますが、男性も女性も仕事の時間をきっちり守ることで、お互いに育児をする余裕があるのかもしれません。

日本とは違い、フランスでは男性も女性も就業時間が徹底して守られています。フランスの女性が子育てを楽しみながら仕事もこなし、輝いているのは、このことも理由の一つと言えるでしょう。

就業時間が一定している場合の子育てメリット

・子供の都合で予定が立てやすい
・食事や入浴などの生活日課を決まった時間でこなすことができる
・仕事と家庭の気持ちの切り替えがすばやくでき、ストレスが減る
・気持ちに余裕が生まれ、家族との時間を楽しむことができる   
など

 休暇制度が整っている

フランスでの育児休業は、出産から3年間です。日本で法律的に保障を受けることができる育児休業は出産から1年間…。
一番手のかかる時期に十分な休みが取れるフランスの休暇制度は、女性に対してとても手厚いといえるでしょう。

日本では出産した女性を降格処分にする企業があって問題になっていますが、フランスでは育児休業後でも産前と同等の地位が法律で保障されています。
もちろん、この育児休業はいつ切り上げても良いことになっているので、フランスのママ達は自分の体や子供の成長の度合いを見極めて、自分の好きなタイミングで職場復帰できます。

休暇を取得してリフレッシュするのは大切なこと!

フランスの子供達が通う学校には、バカンス・スコレールと呼ばれる長い期間の休暇があります。日本にも夏休みはありますが、フランスの夏休みは丸々2ヵ月。親も子供の休みにあわせて5週間もの有給休暇をとるのです。

フランス人にとっては「有休取得は国民の権利ではなく、義務」1年間に5週間与えられた有給休暇の消費率は、男女ともにほぼ100%だといわれています。
働く時は全力で働き、休暇は思いっきり楽しむ!本来日本のママたちもそうであるべきなのかもしれません。

フランス流子育てで取得できる休暇は…

・育児休業・・子供が3歳に達するまで。
無給だが要件を満たせば乳幼児保育手当の支給があり、勤務時間短縮度に応じて就業自由選択補足手当が支給される。

・看護休暇・・16歳未満の子供がいる場合は年 3 日。
1 歳未満の子供、あるいは 16 歳未満の子供が 3 人以上いる場合には最長 5 日間取得可能

 働き方を自分で選ぶことができる

フランスの出産休業期間は出産から3ヵ月。3ヵ月で職場に戻るママも入れば、3年間育児休業をとって育児に専念するママもいます。
フランスは、そんな多様な女性のライフスタイルが、当たり前に認められる国でもあります。

日本で子育てを優先するのなら、退職するしかない場合もあるでしょう。男女ともそう認識している人は周りに多くいますし、働く女性自身もそう思っているのが実状でしょう。

しかし、フランスの女性は違います。子供の育児の様子にあわせて働く時間を選び取り、無理をせずに育児と仕事を両立できる工夫がされているのです。

フランスの「パート」は日本の「パート」と全然違う!

フランスでは、「子育てを優先したい」というママが出産後に選ぶのは、パートタイム労働。日本でのパートタイムと違って、フランスのそれは正規雇用の職員として、出産後3年間の身分が保証されます。

日本のように賃金の差や、扱いの差は全くなく、復職後には以前の地位が法律で保障されるので、ママたちは安心してこの制度の恩恵に預かることができます。
働いた時間に対して給料が支払われ、さらに国から助成金もありますので、子育て中は経済的にも保障されます。

フランスでは、まさに母親でいることが仕事!3年間の育児休業が過ぎても、子供の学校休暇にあわせた働き方ができるパートタイム労働を採用している企業も多いです。
日本のように、子どもの夏休みや冬休みの居場所に悩む必要はないのです。

フランス流子育てで保障される公的助成金の対象は・・

・フルタイムで働いていて育児休業を取得する場合
・通常勤務の50%の時間のみ働くパートタイムを選択した場合
・通常勤務の50% から 80% のみ働くパートタイムを選択した場合

 保育・教育システムが整っている

フランスでは6歳未満の子供を育てているママの就業率が6割を超えています(2002年のデータ)。それに対し、日本は3割程度にとどまっています。

子供が小さいうちは誰かに面倒を見てもらわなくてはならないのは、日本もフランスも同じですが、フランスでは0歳児から入れる保育園が多く、保育ママなどの、きちんと認可を受けたサービスが充実していているので、預け先の選択の幅が広いため職場に復帰しやすいのだと言えるでしょう。フランスでは3歳から学校に入り、学童保育も充実しています。

フランスでは産後3ヵ月で仕事に復帰するママが多い

フランスでは、3か月の出産休暇が終わると、すぐに仕事に復帰していくママが多いです。子供が生まれ体が回復したらすぐにでも仕事に戻りキャリアがつめるというのも、働く女性にとっては嬉しい環境ですね。

フランスでは大人が生活の主体です。働く親のために、子供を安心して預けられる施設が充実している。だからこそ、フランスでは多くのママが子育てをしながら仕事を両立させているのです。

うらやましすぎる!フランスの子供の預け先

・保育園・・・0歳から3歳までの子供に対応。ただし競争率は激しい
・小規模保育園・・0才から6才までの子供に対応
・保育ママ・・0歳から6歳までの子供に対応。特別な資格を有する
・家政婦さんや子供世話係・・自宅で全年齢の子供に対応。学生などが多い
・学校・・午前8時半から午後4時半まで授業
・学童・・午前7時半から午後7時まで。学校の長期休暇中も利用可能
など

 補助金制度が整っている

出生率が深刻な問題となっている先進国の中で、出生率が高いのはフランスとスウェーデンです。
この二つの国が出生率を向上させるために掲げてきたのが、女性が仕事と子育ての両立をしやすい社会構築と、子供を持つことに対する経済的負担の軽減措置です。
フランスは特に、経済負担を可能な限り少なくして、子供を育てやすい環境を整えてきました。

子供を育て上げるためには、本当にお金がかかります。
日本では小さな子供を保育園に預けと、ママが稼ぐのと同等の保育費用がかることもあり、働けば働く程家計が苦しくなり、仕事を持つ意味を見いだせない女性も多くいるのが実状でしょう。

フランスの教育費用は安い!

日本では教育にお金がかかり、これだけ豊かな社会であるのに、学費が用立てられないために進学ができない子供がいるもの事実です。経済的に無理だからと複数の子供を持つことを断念するママや、保育費用が払えないことで復職を断念するママも少なくありません。

しかし、フランスではこういった悪循環をなくすためにさまざまな公的補助金制度があります。そして、子供を預けてでも働くメリットを実感しているママがたくさんいます。

また、フランスでは基本的に公立校なら授業料が高校まで無料で、大学も入学金などはなく、年間数万円程度の金額で十分な教育が受けられます。
日本では教育資金に関する不安を抱えている家庭がたくさんあると思いますが、フランスではそのようなことはないのです。

フランス流子育てを支える補助金制度とは…

・一般的扶養手当・・所得制限はなく、20歳未満の子供が二人以上いる家庭に子供の人数にあわせて支給される家族手当や、成人手当、低所得家庭を救済する低所得家庭手当、シングルマザーにも支給される孤児手当
・.幼児養育手当・・・育児のために休業やパートタイム労働を選択した場合の育児休暇補償や、出産一時金、基礎手当、保育料手当
・.特定目的手当・・・障害児手当、学童手当、看護手当、住居手当、引越し手当 など

「どちらかを選ぶ」から「どちらも選ぶ」社会へ

フランスで働くママが活躍をしやすい理由はさまざまありますが、最大の理由は社会全体で女性や子供をもつママが仕事をすることに理解があるということでしょう。
これはフランスの女性たちが自分たちの権利を主張し、社会を動かしてきた長い歴史によって培われたものとも言えます。
フランスの女性たち自身が勝ち取った、社会環境なのです。

日本で子供を育てながら就業していると、「子供を放っておいて仕事をするなんて、子供がかわいそう」という目を向けられることもあるかもしれません。
これは、日本では「母親=子育てが主体」という意識が男女ともに強いのだとわかります。

子供が小さいうちに仕事復帰することに罪悪感!?

子供を預けられる環境は整っていても、周りの無言の圧力に負けて仕事を辞めてしまう女性は少なからずいます。
しかし、周囲の人目を気にして、子供が小さいのに働いていることに罪悪感を抱く必要はないのです。
女性が働く環境を整えるために大切なことは、主人公である女性自身が声を押し殺さないことと言えるでしょう。

「子供が熱を出して急に仕事に休みをとる」「学校行事のために早退をする」…
子供をもって働いていると、なんだかいつも誰かに頭ばかりを下げているような気分になってしまうかもしれません。しかし、こういったことは、社会を担う次世代を養育するためには必要なことと言えるでしょう。
もっと女性が自信を持ち、必要なことを声に出してアピールしていくことが大事なのかもしれません。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪