図書館は赤ちゃんもOK?子供連れで利用する際の楽しみ方や注意点
図書館は公共の場ですので、大人も子供もマナーを守って利用すべき場所。そのため「赤ちゃんはいつ泣くかわからないから連れて行けない?」と思うパパやママも少なくないでしょう。
けれど図書館は子供の発達に重要な役割を果たす場。遠慮して消極的になる必要はないんです。
図書館を小さな頃から利用することは、子供にも親にもメリットが沢山ありますので、マナーを再確認して親子でたっぷりと楽しみましょう。
図書館利用はいつから?赤ちゃんもOK?
図書館は0歳児の赤ちゃんから利用できる公共施設です。図書館によっては赤ちゃん対応の読み聞かせを開催している所、授乳室やおむつ交換台が設置されている所も多くあるため、実は赤ちゃんにも開かれた場所なんです。
ただし図書館は気分が落ち込んだ人や子供が欲しくても持てない人、子供が嫌いな人、音に敏感な人、体調がすぐれない人なども利用する公共施設ですので、他の利用者に迷惑にならないようにマナーを守らなければなりません。
残念ながらマナーを守れないママやパパもいるため、利用者の中には赤ちゃんや子供を連れて図書館を利用する無関係なママやパパまで目の敵にしてしまう人もいるんです。
他人を思いやって行動する親の姿は、子供に伝染します!他人への思いやりは、巡り巡ってパパやママに返ってきます。その逆も然りです。子供がいてもいなくても、図書館はルールを守って利用しましょう。
図書館を子供と一緒に利用するメリット
たくさんの本に触れられる場所の代表格、図書館。子供を本好きに育てる方法の一つが、たくさんの本を読み聞かせることと言われていますが、他にも図書館を利用するメリットは色々とあります。
- 子供の語彙力を増やすのに役立つ
- 密室育児にならない
- 公共マナーのトレーニングができる
- 書籍代や冷房代を節約できる
- 図鑑などで子供の疑問を解決できる
- 多くの本に出合うことで心が豊かになる
- コニュニケーションを増やせる
- 書籍代を節約できる など
図書館は子供の社会性を養えるだけでなく、心を育て知識を増やすのに役立つ一石二鳥の施設です。
ですから遠慮せずたっぷりと利用しましょう。子供の本だからと侮らないでください。親の方が泣いてしまうことだってあるんです。
一緒に楽しむことは親子の会話を増やすことにも繋がりますし、子供用だからこそ大人が思わず「なるほど」と納得できる、分かりやすい解説や面白い絵本にも出会えます。
子供コーナーでも厳守!7つの図書館マナー
図書館を気持ちよく利用するためにも、子供が小さいうちからきちんとマナーを教えましょう。そうすることで子供が成長して一人で図書館に訪れた時にも、周りに迷惑をかけることなく利用できるようになります。
「うちの子は大人しいから大丈夫!」と思って油断しているママさん。子供だけで図書館を利用し、ぺちゃくちゃお喋りをして迷惑をかける小学生は実際にいます。また親子で利用した場合でも、幼児が迷惑行為を行いママやパパはほったらかしといったマナー違反が見られます。油断せず現実を知っておきましょう。
1うるさくしない
キッズコーナーであっても大声で話すのは禁止です。
また大人が子供に注意する場面は度々目にしますが、大人の注意する声も大きすぎるのもマナー違反になります。子供の声以上に周囲を不快にするパパやママも少なくありません。
騒ぐことはもってのほかですが、子供との会話や本の読み聞かせの声のボリュームについても、たとえキッズコーナーであっても気を付けましょう。
2本を大切にする
「図書館の本は、あなたの本ではない」と、しっかり伝えましょう。
「次のお友達も気持ちよく本を使えるように、大切に使おうね」と、子供に声掛けをして利用するのも一つの方法です。
また借りた本に破損が見つかった際は図書館司書に伝え、きちんと対応をしてもらいましょう。自宅でテープを使って補修するより、キレイに直してもらえます。一連の流れを目にすることで、子供は本を大切にする心を育むことができます。
3走らない
図書館は公園ではありません。ママが子供の絵本を探すのに夢中になり子供から目を離している隙に、子供がキッズコーナーをぐるぐる走る姿を目撃したとの声もあります。
3歳ぐらいになれば本を自分で探すことも可能になりますので、「5冊はAちゃんが探して、5冊はママが探すね」などと子供と一緒に本を選んでもよいでしょう。自分で選ばせることで、子供が走ることを抑制することができます。
4小学生の自習のための席取りはしない
図書館によっては長期休みのみ自習スペースを作るなどの工夫をしています。その一方で、閲覧者の席がなくなるなどの理由から、小学生の勉強のための席取りを拒む図書館もあります。
長期休み前に最寄りの図書館事情を親子で調べ、勉強できるスペースの有無や使用上のルールを確認してから子供を送り出すことが大切です。
5出した本は片付ける
本は読みたい人が手に取りやすいように、ISBNコード(国際標準図書番号)を背表紙に貼る、バーコード化するなどの方法を用いて、コード順にきちんと分類して並べられています。
ですから子供が本を勝手に出して散らかす、閲覧スペースで読んでいた本を放置する、別の場所にしまうなどの姿を目撃しますが、これはマナー違反です。
百聞は一見に如かず。子供と一緒に検索機を使用し、なぜ本を出したら元の場所に戻さなければいけないのか理由を説明してあげましょう。
6貸出ルールを守る
皆が気持ちよく図書館を利用するために、本を借りる際は一列に並んで待つ、返却期限は守るなどの貸出ルールは徹底しましょう。
どうしても図書館が開いている時間に訪問できない間合いは返却Boxもありますので、有効に活用することを子供にも伝え、親もルールの徹底を心がける姿勢を示すことが大切です。
7飲食しない
図書館での飲食は、基本的に本を汚す原因に繋がるためNGです。子供が「おなかが空いた」とぐずる時間帯の図書館訪問は避けた方が良いでしょう。
ただし大きな図書館などでは水分補給が可能なスペースや喫茶コーナーがあったり、自販機が置かれていたりすることもありますので、夏場の脱水予防も考慮して事前に確認しておくことが大切です。
子供と参加したい!楽しい図書館イベント
図書館には子供向けイベントを開催しています。対応年齢の子供が楽しめる工夫がされているものばかり。積極的に参加して子供を図書館好き、そして本好きに育てましょう。
本のスタンプラリー
スタンプラリーは子供に喜ばれる図書館イベントの一つ。長期の夏休みや冬休みの度に開催する図書館もあります。
期間内に本を借りてスタンプを押してもらい、たまると景品がもらえるというおまけつき。「子供の足が自然と図書館に向かい、長期休みに多くの本と触れ合えるきっかけになる」といったママ達の嬉しい声が聞かれるイベントです。
絵本の読み聞かせ
図書館イベントの代表です。週1~2回もしくは月1回など、回数や時間は図書館により様々ですが、午前中は赤ちゃん、午後は幼児などと時間を分けて年齢に合った本を読んでくれる図書館もあります。
参加するとスタンプが押せる、シールが貼れるなど、子供が喜ぶ工夫もいっぱいされています。
除籍本のリサイクル
図書館では古くなった廃棄対象の本を「除籍本」と呼び、捨てずにリサイクルを開催しています。開催日などは図書館の掲示板やHPなどで知ることができます。
図書館によって今回は子供の絵本、次は大人の小説と年に何回かに分けて行うところもあれば、年に1回大々的に開催される所もあります。どちらにしても絵本もリサイクル対象ですので、お気に入りの1冊を見つけ家でもっと本を楽しみましょう。
おすすめ!乳幼児託児サービス付き図書館
子育て支援の一環として全国の大型図書館を中心に、未就園の乳幼児託児サービスを行う図書館が増えています。
ママもたまには子供と離れ、自分のために本を読んでリラックスする時間を持ちましょう。図書館には産後クライシスに役立つ本や育児書などもありますので、日頃のお悩み解消に役立ちます。
本を読む気力もないママには、心のセルフケアに役立つ絵本やマンガもおすすめです。
図書館は子供の絵本を借りるために利用するだけではもったいない場所。ママの心の健康は子育てに欠かせないことですので、ぜひ産後ママのリフレッシュの場所として最寄りの託児サービス付き図書館を賢く活用してください。