おばあちゃん子にママは複雑!「ママよりおばあちゃんが好き!」と言われたら…
おばあちゃんに懐いてくれるのは嬉しいけれど、かわいい我が子を取られてしまったようで、寂しさや苛立ちを感じるママも多いですよね。中には、一緒に寝るのも出かけるのもおばあちゃん。おばあちゃんがいないとひどく泣く子供もおり、育児に不安を覚えたり、実母や義母との関係がギクシャクしてしまうなんてことも…。
今回は、おばあちゃん子の性格や、おじいちゃん子の特徴をご紹介すると共に、おばあちゃん子はいつまで続くのかといった疑問にもお答えします。おばあちゃん子を育てながら、モヤモヤとした気持ちを抱えているママの心が少しでも軽くなりますように。
おばあちゃん子の性格は優しい?わがまま?
おばあちゃん子の性格は?「うちの子、おばあちゃん子なんです」と言ったときに、世間の人が抱く、一般的なおばあちゃん子のイメージをご紹介します。
プラスイメージ:おばあちゃん子は優しい!
おばあちゃんに育てられた子供は、お年寄りに優しく、気性が穏やかというイメージがあります。ママは初めての育児に精一杯ですが、一度子育てを経験しているおばあちゃんだからこそ、心に余裕を持って子供と接することができると考えている人が多いようです。
また、早いうちから「お年寄りは体が弱い=労わらなければいけない」ということを知り、優しい心が身につくのかもしれません。「ご飯を残さない」「ものを大切にする」といった、昔からの基本的な教えを守れる子供になると感じている方もいます。
マイナスイメージ:わがままで甘えたがり?「年寄っ子は三文安い」
昔から「年寄っ子は三文安い」とも言われているように、祖父母に育てられた子供は甘やかされて育つため、わがままになりがちと思われています。その他にも、泣き虫・臆病・内弁慶に育つと感じる方も多いようです。
その背景には、やはり、一度子育てを経験しているおばあちゃんだからこその気配りと先見の明があります。孫はとてもかわいいもので、泣けば駆けつけ、孫が喜ぶことを先回りして考えます。そうしたおばあちゃんの努力に「おばあちゃんは言うことを何でも聞いてくれる。望みを叶えてくれる」と思う子供が、わがままに育つ傾向があるようですね。
また、おばあちゃんは自分の体の衰えから、子供の活発な行動に神経質になりがちです。預かっているという立場からも「怪我をさせていはいけない」という気持ちが働き、子供を危険から遠ざけようとします。そのことが、子供の好奇心溢れる行動を押さえつけ、臆病で意気地無しの子供に育つと思われています。
おばあちゃん子にママが複雑になる理由
おばあちゃん子になってもいいじゃない!?おばあちゃん子を持つママの心のモヤモヤはどこからくるのでしょう?
子供をとられたみたいで寂しい
生まれた時からいつもそばにいて、おっぱいを与え、おむつを替え、誰よりも手を掛けて愛してきたのは自分だと自信を持っているからこそ、子供がおばあちゃんにばかりに懐いていると、寂しさを感じ素直に喜べないママが多いようです。
子供が「おばあちゃんがいればいい」といった態度だと「自分が今までしてきたことは何だったんだろう」と全てを否定されたような気持ちになりますよね。「自分の育児が間違っていたのではないか?」と不安にも感じてしまうものです。
そんな時はこう考えてみませんか?子供は、ママに十分愛されている安心感から、おばあちゃんにべったりできるのです。ママが自分のことを見てくれていないと思ったら、ママに好かれようと、必死にまとわりついてくるものです。
じれったくて腹立たしく感じることもあるかもしれませんが、母親の代わりになる存在はいないのです。自分をパパやおばあちゃん、おじいちゃんと比べる必要はありません。
おばあちゃんは甘やかしてばかりで心配
子供がおばあちゃんに懐いているのは、好きなお菓子を与え、言うことを何でも聞いてあげているからだと感じているママも少なくありません。甘やかし過ぎは、教育上好ましくありませんよね。
そんな時には「最近お菓子ばっかりでご飯を食べてくれなんだけど、どうしたらいい?」など、逆におばあちゃんに相談してみてはいかがでしょう?そうすることで、おばあちゃんも自分の行動に気づき、見直してくれるかもしれません。
両親と感覚は違っても、祖父母は孫がかわいいもの。そしてしっかりとした大人に育って欲しいと思っています。両親と祖父母で、しつけについて意見を交わし合うことも必要ですね。
ママがおばあちゃん(実母・義母)を好きじゃない
おばあちゃんを好きになれない理由は様々でしょう。人間ですので仕方ない面もあります。しかし、おばあちゃんの悪口を子供に聞こえる場所で言うのは絶対に避けましょう。誰に対しても、人の悪口を言ったり、先入観を与えるような噂話をするのは良いことではありません。子供の口からおばあちゃんに伝わり、関係を崩してしまうことにもなりかねません。
おばあちゃんが子供にママの悪口を言うというケースもありますが、大好きなママの悪口を言うおばあちゃんを子供は好きになるでしょうか?ある程度大きくなると「ママの悪口を言わないで!」と、逆におばあちゃんを注意するようになる子供も多いようです。
おばあちゃん子は長く続かない?
心のモヤモヤはいつまで続く?おばあちゃん子は幼児期・長くても小学校高学年で終わりを迎えることも多いようです。なぜおばあちゃん子は長く続かないのでしょうか?
幼児期の子供にとって母親はいて当たり前の存在
幼児期のおばあちゃん子にママは寂しい思いをするでしょう。しかし、ずっと続くものではありませんので基本的に心配はいりません。「ママ嫌い、おばあちゃん好き」など、傷つくことを言われるかもしれませんが、ママからの愛情をたっぷり受けているからこそ「親の愛情は揺るがないもの」と思い、安心しておばあちゃんに甘えていられるのです。
成長とともに、ママが嫌がることを言わない・しないという分別もついてきます。また、おばあちゃん側からしても、孫を1番可愛がって、甘やかすのは赤ちゃん~幼児期とも考えられます。
小学校入学を機に、おばあちゃんと過ごす時間は減る
子供の成長は早いもの。小学校に入学すれば、子供の世界はぐっと広がり、子供同士の付き合いも増えていきます。低学年の時は、ママが付き添うこともありますが、だんだんと外で子供たちだけで遊ぶ時間が増え、高学年になると塾や習い事など遊んでばかりもいられないのが今時の小学生です。
いつの間にかおばあちゃんと過ごす時間も減り、「おばあちゃん、おばあちゃん」となついていた頃が懐かしいと思う時がくるかもしれません。
また、子供の年齢が上がってくると、おばあちゃんとの間にジェネレーションギャップを感じたり、うっとうしく思う瞬間が訪れるもの。また、子供が好きな流行のキャラクターを与えたり、ハードな運動に付き合ったりと、おばあちゃんにはできないことが増えてきます。
親に本音を言えない思春期。おばあちゃんといると落ち着く
中・高校生になってもおばあちゃんが大好きな子供はいます。思春期だからこそ、親にはなかなか言えない本音を抱えているもの。進路や友人関係の悩みも多い時期です。親では神経質になり過ぎてしまう問題も、おばあちゃんならおおらかな気持ちで話を聞いてくれます。子供にとっては「ただ自分がいるだけで喜んでくれる」という安心感もあるようです。
思春期を過ぎても、おばあちゃん大好きな場合、もう完璧に幼児期のおばあちゃん子とは別物。成長して、自我が確率されるほど、人間同士の相性というものもでてきます。子供とおばあちゃんの性格の相性が良いパターンだったと理解しておきましょう。
要注意!おばあちゃん子ではなく、愛情不足のサインかも?
おばあちゃん子はママの愛情をたっぷり受け「親からの愛情は揺るぎないもの」と、愛情を当たり前に感じているからこそおばあちゃんになつくとご紹介しましたが、それとは逆に、親が極端に厳しかったり無関心だったりすると、子供は避難場所として、祖父母などの身近な大人を頼ることがあります。
おばあちゃんのことを大好きな我が子にイライラして当たり、ますます子供をおばあちゃん子にしてしまうという悪循環に陥っていませんか?おばあちゃんになついているのは、愛情不足のサインかもしれません。
おじいちゃん子の特徴とは?
おばあちゃん子というのはよく聞きますが、もちろん「おじいちゃん子」な子供だって存在します。ただ、おじいちゃんは働いていて家にいないことも多く、口下手だったり、幼児は男性よりも女性を好む傾向にあることから、あまり目立たないことが多いようです。
特に男の子に多い印象のあるおじいちゃん子。パパとは違った雰囲気・存在感や、不器用ながらの優しさに惹かれ、目指すべき男性像をおじいちゃんに見ているのかもしれませんね。
子供が女の子であっても、男の子であっても、育児はどうしても女性であるママの出番が多くなりがち。おじいちゃんと一緒に過ごす時間は、子供たちに新鮮な刺激を与えてくれそうです!
親以外との関わりも大切!おばあちゃん・おじいちゃんと過ごす時間を大切に
少子化が進み、地域とのつながりも薄い現代。親以外の大人と関わる機会は、子供にとって大切なものです。子供を取られてしまうと寂しく思ったり、うっとうしく感じることもあるかもしれませんが、おばあちゃん、おじいちゃんは貴重な存在。また、おばあちゃん、おじいちゃんが元気でいてくれるからこそ頼れるものです。
時にはしっかり話し合いながら、一緒に過ごす時間を大切に、上手に付き合っていきたいですね。