抱っこ法に関する記事

抱っこ法で子供の乱暴やかんしゃくが改善?効果的なやり方

抱っこ法で子供の乱暴やかんしゃくが改善?効果的なやり方

抱っこ法は子育てに悩むママと苦しむ子供を救う育児法。トラウマを抱える子、理解できない行動で周囲に迷惑をかける子、障害を抱えている子などの子育ての場で行われ、多くの親子が笑顔を取り戻しています。あなたも試してみませんか?

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抱っこ法で子供の気持ちが分かるママになれる!効果的なやり方

娘の勉強を見るお母さん

子供の成長は楽しみなものですが、自我が発達してくると親の言うことを聞かなくなったりして、育児の悩みも増えてきます。子供がキレやすくて幼稚園や保育園でトラブルを起こしてしまう、小学校になじめずに引きこもってしまうなど、育児の悩みは尽きることはありませんが、そんなときに試してもらいたのが「抱っこ法」です。

抱っこ法は子供の精神を安定させるだけでなく、自閉症の子供とママとのコミュニケーションの橋渡しをしてくれる効果もあるといわれている育児法。今回は子供の抱っこ法について解説しながら、やり方や効果などについてご紹介していきます。

抱っこ法とは

おでこを合わせてるママと子

不安な時や悲しい時、私達は大好きな人のぬくもりを身近に感じることでリラックスし、とても安心することができますよね。抱っこ法は、そういった触れ合いを通してママと子供の心をつなげて幸せな親子関係を構築し、心をケアする方法です。

子供の心をケアするだけでなくママ自身の癒しにも効果的なので、「育児が辛い」「どうやって子育を育てたらいいか、もうらない」など、育児ストレスで追い詰められているママも、ぜひ取り入れて見てはいかがでしょうか?

抱っこ法の始まりは?

「抱っこ法」は、1960年代から欧米で活用され始めた心理技法。1980年代に入ってから日本でも紹介され、医療の現場や育児に用いられています。

欧米では主に自閉症などの心の交流が難しい子供のケアを目的に活用されてきましたが、日本では自閉症などに関係なく、良い親子関係を築くことで子供の心を豊かに育てていく育児方法として、育児でトラブルを抱えるパパやママや、幼稚園や保育園の先生など、子供にかかわる大人の子供の力強い味方になっています。

抱っこ法の目的

母と子のスキンシップ

抱っこ法は肌と肌との触れ合いを通して、問題のある行動の裏に隠された子供の気持ちや心に触れていき、子供の心を理解し受け止めることで、子供の心を良い方向に導くことを目的としています。

感情の交流や愛情を実感するなどの情緒的な発達は、子供の行動や言動の成長の基盤となるもの。抱っこ法はこういった部分に積極的に働きかけをして、子供の自然な成長を促していくのに効果的なのです。

抱っこ法の3つの理念

抱っこ法では「子供の性格を変える」「親のしつけが悪い」といった考え方はしません。子供の問題行動は、子供が親の不安や苦しみを感じとることで親に心配をかけまいと我慢するようになり、行き場のない不安や怒りなどのストレスによって起こるものと捉えています。

また、親も本来は子育てする能力を持っているのに、「核家族で周囲からの協力が得られない」「夫が残業ばかりで帰ってこない」「アパート暮らしで夜泣きすると近所に迷惑」など、何らかの事情で上手に子育てできるはずの能力を十分に発揮できないだけだと捉えています。ですから、抱っこ法はそんな親子に優しい理念を持っているんですよ。

抱っこ法で尊重される3つの理念

  1. 親が育児を主導することを意識する
  2. 子供は甘え上手にさせること、親は甘えさせ上手になることを意識する
  3. 言葉に頼り過ぎず、体を通して親子が心の交流をすることを意識する

近年、親が自信を持てず子供にお伺いをたててオロオロしてしまうような親子関係が増えていますが、子供は信頼すべき親にオロオロされることで、とても不安で心細くなってしまいます。ですから、抱っこ法では自信が持てない親が自信を持って子供を導けるように、親へのケアも大切に考えることを理念としています。

また、泣くことは甘えの原点と捉え、子供が自ら苦しみを訴えて親に受け止めてもらえる甘え上手になるように、甘え方を教えます。「泣かないで」ではなく「泣こうね」という考え方なのです。内に秘めて我慢し、かんしゃく、乱暴、キレるなどの問題行動を起こす子より、お願いをストレートに伝えてくる子の方が子育ても楽ですし、子供もストレスを溜めにくく解消しやすいため、生き易くなりますよね。

さらに、子供の成長と共に言葉で伝わるようになると考えがちな親子の心の交流を、肌のぬくもりを通して行うことを大切にしています。悲しみを慰めるのはもちろんですが、しつけたり教えたりする時、あるいは甘え上手になるように手引きをする時にも、まずスキンシップが重要だと考えています。スキンシップを通して子供の心を抱っこするうちに、眼差しや雰囲気でも子供を抱きしめられるようになりますよ。

抱っこ法の適用範囲は広い!

抱っこ法は誰にでも取り組めるケア方法です。適用範囲も広く、赤ちゃん、幼児、小学生、思春期の子供から大人までの幅広い相手の心のケアや、自閉症などのハンディキャップを抱えた子供への療育などで活用されています。

  • 子供が周りとコミュニケーションが上手くとれず、対人関係に支障がある場合
  • 子供が乱暴でキレやすく、落ち着いた行動や我慢ができない場合
  • 子供が引っ込み思案で、自分の殻に引きこもってしまう場合
  • 子供が親の言うことを聞かず困っている場合
  • 子供に自閉症などの障害がある、または二次障害が起きている場合
  • 親が子供への接し方を見失っている場合
  • 災害や親の暴力などで子供がトラウマを抱えている場合
  • 反抗期などで、親子ですれ違ってしまった場合

抱っこ法の効果

子供は会話能力や表現力が足りないため、自分の気持ちを充分に表現できず、イライラしてかんしゃくを起こしたり、お友達を叩くなどの乱暴な行動をとったりすることがありますよね。こういった感情をコントロールが難しい状態の子供に抱っこ法を実践していくことで、次のような効果が期待できます。

  • 抑圧された心を開放することを覚え、周りの助けを求めやすくなる
  • イライラや怒りの感情を抑え、情緒が安定する
  • 他人とのコミュニケーション能力が発達する
  • 積極的に学習する意欲を養う
  • 子供の気持ちが理解できるようになる
  • 信頼や愛など親子の強い絆を養う

美美
28歳

幼稚園に登園拒否!

鬼の面と豆

現在小学校1年生の女の子がいます。抱っこ法については、以前幼稚園のPTAの講演会でちょっとだけ勉強して知っていましたが、「親子の触れ合いが大事なのね~」くらいの意識しかありませんでした。

ところが、娘が年長さん最後の1月になって、「幼稚園にはもう行かない!」と言い出してしまって…。先生に聞いても特にお友達のトラブルはないし、先生が誘っても「お腹が痛い」「足が痛い」とか言って幼稚園に行きたがらず、原因がわからなくてホトホト困ってしまいました。

そんな時に抱っこ法を思い出して、私もチョット仕事を休んで子供とゆっくり遊びながら触れ合うことを始めたところ、「あのね、2月に鬼が来るのが怖いの」と、泣きながら幼稚園に行きたがらない理由を話してくれました。

娘の保育園は伝統行事に熱心で、なまはげみたいな扮装したPTA役員が鬼役をやって各クラスを周り、子供達が豆をぶつけて鬼退治をするのですが、どうも昨年とても怖かったらしく、ナーバスになっていたみたいなんです。

節分の日は休ませても良かったのですが、先生と相談をしたところ「幼稚園最後の行事だからぜひ参加を」と言われ、当日は先生が手をにぎってくれるということで娘も納得し、節分会に参加しました。

当日は泣きながらも、先生に励まされて鬼に豆をぶつけてきたと笑顔で帰ってきて、一回りお姉さんになった感じでした。抱っこ法は子供の心を解きほぐすのに効果的だと思いますよ。

抱っこ法のやり方

パパやママが育児に悩んだ時に良い効果をもたらす抱っこ法ですが、「抱っこ法」といっても、ただ子供を抱きしめればいいわけではありません。抱っこ法は子供の心を解きほぐしていくことが目的ですので、徐々にステップアップしながら、ケアをすすめていく必要があります。

体の触れ合だけでなく、親子の交流には会話が大事ですから、子供の反応が悪くてもめげずに、前向きに取り組んでいきましょう。抱っこ法を実践すると1~2回で良い効果が出る子もいれば長くかかる子もいますが、効果がでなくてもあまり焦らず、週1回のペースで続けてみて下さいね。

まずは一緒に遊ぶ

腕相撲をする親子

抱っこ法はいきなり子供を抱っこするのではなく、準備段階として、子供と一緒に遊ぶところから始めます。突然抱っこをすると、子供を不安にさせてしまうかもしれないので注意して下さいね。親子で一緒に会話をしながら遊び、子供がリラックスするのを待ちながら、自然にスキンシップを増やしていきましょう。

子供を横抱きして嫌だったことを聞き出す

子供がリラックスしたら、「ママのところでお話ししようね」と誘ってみましょう。子供が大人しくお膝に座ったら、横抱きにして「何か嫌なことがあったのかな?何が嫌だったの?」と聞いてみて下さいね。子供がうまく表現できない場合には、ママが「○○くんのことかな?」などと助け船を出してあげましょう。

素直に抱っこされたものの、子供が話しをしなくてもすぐにあきらめる必要はありません。子供がママの話を聞いているのであれば、子供が反応をしなくても、優しく話しかけて続けましょう

子供が泣いたら十分に泣かす

子供の泣き顔

子供の心に引っかかっていることを、ママの口から言われたり思い出したりすることで、子供は泣き始めることが多いです。子供が泣いた場合には、「よしよし、大丈夫だよ」「辛かったね」「悲しかったね」と慰めて、しっかり泣かしてあげましょう。泣くことで感情を吐き出すことができます。

ママとの関係が乱れている時は、泣きながら悪い口を言ったり、ママを叩いたりするかもしれませんが、離さずに抱っこを続けましょう。もし自分に至らないことがあれば、この時子供に「ゴメンね」と謝り、自分の心や感情も素直に開放するといいですね。

子供を充分に甘えさせる

母子

年齢にもよりますが、子供は怒りや悲しみの感情を長い間維持することはできませんし、大きな感情の揺れは体を疲労させます。長くても50分もすれば感情のピークが過ぎますので、子供が泣き止むまで抱っこを続け、子供を安心させるように言葉をかけてあげながら、子供をたっぷり甘えさせてあげましょう。

子供が泣いて怒って、疲れて眠ってしまった場合には、しばらくそのまま寝かせてあげ、起きるまで一緒にいてあげると、子供はよりママの愛情を実感しやすくなりますよ。

反応が悪い場合は再チャレンジして

子供が抱っこを嫌がって逃げたり、抱っこをしても子供が話をしてくれない場合には、「ママは抱っこしたいから追いかけちゃうぞ~」などと追いかけっこをして楽しい時間を共有したり、ツンツンつついて「ママ、◯◯ちゃんを抱っこした~い」などとニッコリ笑って見せるなど、楽しく距離を縮めていきましょう

ただし、あまりしつこいと子供も嫌になりますので焦ったり無理強いしたりせず、あまり日数を置かずに再度抱っこ法にチャレンジして、子供の抱える悩みを理解していきましょう。

抱っこ法は準備段階の遊びから、しっかり子供の話を聞いて甘えさせる過程までを含めて、1時間前後の時間がかかります!時間の余裕を充分にとって、抱っこ法を取り入れてみてくださいね

小学生以上の子どもへの抱っこ法

手のひらを重ねる母と娘

「抱っこ法」ときくと、「赤ちゃんの抱っこの仕方」と誤解する人もまだまだ多いのですが、抱っこ法は赤ちゃんだけではなく、小学生以上の大きな子供にも有効です。子供が素直にお膝にきて抱っこされ、ママの身体の負担にならなければ横抱っこでかまいませんが、体が大きい子や、男の子だと横抱っこは難しい面もありますので、無理だったら「抱っこ」にこだわる必要はありません

横抱っこは赤ちゃんの頃の無条件の愛情、授乳を思い起こされる愛情の原点ともいえる姿勢ですが、大事なのは体温の触れ合いと会話を通した心の交流ですから、小学生以降の子供はハグや手をつなぐだけでも充分です。

小学生以降になれば会話能力も発達して、抱っこ中にママに感情をぶつけてくることも多いのですが、ママが主導権を握って、しっかり甘えさせてあげることが大事ですよ。

抱っこ法のおすすめ本

子供だけでなく、ママの育児の悩みやイライラの解消にも良い効果のあるのが、抱っこ法の良いトコロでもあります。抱っこ法関連の本を2冊紹介しますので、本屋さんで探してみて下さいね。

子どもの泣くわけ 泣く力を伸ばせば幸せに育つ

泣く力を伸ばせば幸せに育つ(本)

著者:阿部秀雄

二見書房

620円 + 税

抱っこ法について数多くの書籍を出している著者が、抱っこ法の中の、子供が「泣いて甘える」ことの大切さをわかりやすく解説した本です。子供ではなく、親の目線で書かれている本なので共感しやすく、子供の問題行動などの育児に悩むパパやママの良い参考書になりますよ。

二見書房

心を抱きしめると子育てが変わる

心を抱きしめると子育てが変わる

著者:萩原光

主婦の友社

714円 + 税

抱っこ法で子育て中のパパやママの悩みやストレスをやわらげることで、子供の心を理解できるように促す本。語り口が柔らかいので、スムーズに内容が心に入ってきます。親子そろって楽になれるように、抱っこ法や子供との接し方、親としての自分の感情の整理の仕方などが解説してあって、勉強になりますよ。

主婦の友社

抱っこ法で親子のすれ違い解消を!

頬杖をついて考え事をしている女性

親子だから、一緒に暮らしているから、といっても親と子供は全く別の人間。そのため、小さい頃は一日中一緒にいて、子供の苦しみや悩みをわかってあげることができたけど、大きく成長していく中で徐々に子供の手を離していかなくてはならず、自分の知らない部分がでてくるぶん、子供の気持ちがわからなくなったり、扱い方がわからなくなったり…。そんな育児の悩みは誰もが抱え込んでしまうものですよね。

抱っこ法は、そんな親子のすれ違いをなくし、もう一度良い関係を作るために、とても効果的な方法です。気持ちの良いスキンシップと楽しい会話で、親子で心の交流をたくさんして、わだかまりや不安をなくしていけるといいですね。

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この記事を書いたライター
波多野愛子

波多野愛子

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!