子供の自分で考える力を身に付けるのに必要な5つのこと
「自分で考える」ということは、「自分の意見をもつ」ということ。当たり前のようでいて、大人でもそれが出来ていなる人が少ないのが今の日本社会の現状でしょう。
けれど何となく雰囲気で周りの意見に流されてしまうようでは、グローバル化している今後の日本社会や国際社会で活躍していくことはできません。
自ら考え、それを言葉に出して行動する。それが出来れば子供達は人生のどんな難題にも立ち向かえるのではないでしょうか。
子供が自分で考える力を身に付けるために親は何ができるのか、5つのポイントをご紹介します。
1絵本や本をたくさん読んであげる
自分で物事を考えられる人は、頭の中にたくさんの語彙をもっています。その豊富な語彙のお蔭で、語彙が少ない人よりも容易に論理的思考で自分の考えを組み立てていくことができるのです。
ですから幼少期は、正しい日本語を吸収できる時期になるような取り組みを行い、子供の語彙力を高めてあげましょう。
それには絵本や本を読み聞かせるのが一番です。色々な種類の絵本や本をたくさん読んであげてください。
2何事も、理由や根拠をたずねてみる
毎日の会話の些細な問いかけに子供が答えたら、毎回その理由や根拠を聞いてみましょう。「これ好き?」や「どこ行きたい?」など、問いかけは本当に些細なことで構いません。
その子供の答えが例えば「好きだから」だったら、「どうして好きなの?」「どこが好きなの?」などと、インタビュアーになった気持ちでさらに深く掘り下げて質問してあげてください。
すると理由や根拠をまず考えてから意見を言えるようになるため、自分の意見に自信がつき、説得力も増します。
3叱る時でも、考える力はのばせる!
子供を叱る時に「ダメ!」のひとことで、叱るのを終わらせていませんか?
叱る時は「どうしてそんなことをしたのか、なぜしてはいけないのか、なぜ叱られているのかなどを親が問いかけて、子供自ら答えを出すように導いてみましょう。
例えば、危険をともなうイタズラをした時、やってはいけないと言われていたことをしてしまった時、約束を破ったりウソをついたりした時などにこれを習慣にすれば、子供の考える力はどんどん養われていきます。
自分で考えて出した結論があれば、もう同じ過ちはしなくなります。ママやパパの意見を一方的に伝えるだけでは良くありません。また、感情的になって怒るだけになってしまうと、さらに子供を混乱させます。
4子供の質問に、全て答えない!
話せるようになると、子供は親にたくさんの質問を浴びせてきます。
例えば、アレの名前は何か、コレは何に使うのか、ドコに行けばあるのかなどなど。その度に親は全てに丁寧に答える必要はありません。
できるだけ子供と一緒に調べてみたり考えてみたりして下さい。そうすることで子供の好奇心が育ち、何か分からないことは人に聞かないで自分で調べればいいのだと気付きます。
その発想が自分で考える力を鍛えるきっかけになるのです。
5自分で作ったおはなしを聞かせてもらう
昔話や絵本で子供には色々な物語を聞かせているかと思いますが、時には子供に自作のおはなしを聞かせてもらってください。ひとつテーマを与えても、全く自由なおはなしにしてもらっても構いません。想像力を豊かにして物語を組み立てる力は、自分で考える力に直結する大事な行為なのです。