子供に自信をつけさせる方法に関する記事

子供に自信がつく!小学校卒業まで親がしてあげたい13のこと

子供に自信がつく!小学校卒業まで親がしてあげたい13のこと

子供に自信があると小学校に入ってもパパやママは安心ですが、なかなか自信を持てない子もいます。そんなときは、親子関係や接し方を見直してみてください。自信のある子の特徴や、子供の自信をどんどん育てる13の方法をご紹介しています。

マーミーTOP  >  子育て  >  子供に自信がつく!小学校卒業まで親がしてあげたい13のこと

子供に本当の自信をつけさせるためには自己肯定感と自己有用感の両方を高めて

子供に自信をつけさせるには、自身の元となる自己肯定感と自己有用感を高めることが必要だと言われています。

自分に自信がつくと子供は初めてのお友達ともすぐに仲良くなれたり、幼稚園や保育園で堂々とお返事できたりとパパやママも安心。

子供に自信をつけさせるために、まずは自己肯定感と自己有用感とは何か、子供に自信がつくとワガママになるのかなどについて理解しておきましょう。

自己肯定感とは?「ありのままでいい」と自分の存在を肯定できる感覚

「自己肯定感」とは、できない自分を含めたありのままの自分を受け入れて、自分自身にプラスの評価ができる気持ちのことです。自尊感情や自己存在感、自己効力感と表現されることもあります。

自分が愛されていると感じること、ありのままでも大切な存在だと思うことは、子供が自信を持つうえで重要な要素です。

家庭の子育てや学校教育のなかでも、自己肯定感の育成は重視すべき発達課題の一つにあげられています。自己肯定感の高い子供の特徴を理解し、家庭でも意識して子供が自己肯定感を高めるサポートをしてあげましょう

自己肯定感の高い子供の特徴

  • 積極的に自分の気持ちを言葉にできる
  • 初めての場所でも堂々と行動できる
  • 集団の中でリーダーシップを発揮できる
  • 好奇心が強い
  • 素直に「ごめんなさい」が言える
  • 失敗してもクヨクヨしない  など

自己有用感とは?人の役に立つことを望み自分を役立つ人間だと思える感覚

「自己有用感」とは、自分に対する周りの評価を正しく理解し、周りから見て自分は必要な人間だと誇りにできる気持ちのことをいいます。

まわりと協力してその集団で役に立つことは社会生活を送るために不可欠のことですから、自己有用感は社会性の基礎となる大事なもの。

子供が本当の自信を持つためには自己有用感を高める方法を実践することが大切ですし、自分が周りの役に立っている、周りから必要とされていると感じることは、自己肯定感を高めることにもつながります。

自己有用感の高い子供の特徴

  • 自分で考え、進んで行動できる
  • 笑顔で挨拶ができる
  • 幸福感や満足感を感じやすい
  • 小さな子に優しく、大人に対しても礼儀正しく対応できる
  • 協調性がある など

子供の本物の自信は自己肯定感と自己有用感の両方を持つことで得られる

自己肯定感も自己有用感も子供が自信を持つために欠かせませんが、どちらか一方だけあればよいというものではなく、バランスよく両方高めるのが理想です。

自己有用感だけが高く自己肯定感が低い場合、他人の評価を素直に受け入れられず周囲がいくら褒めても自信を持ちにくくなってしまいますし、自分が病気やケガで役に立てない状況になった時に自信喪失してしまう恐れがあります。

また自己肯定感は自分自身への評価のため、自己肯定感だけが高い場合は過大評価になってしまうこともあり、結果が伴わないと逆に自信喪失してしまう恐れがあります。バランスよく育ててあげましょう。

自己肯定感が高くてもワガママにならない!自己愛と区別して考えよう

自己肯定感は自分の良い面と悪い面の両方を認め、ありのままを受け入れることで育ちますので、本当に自己肯定感が強い子は自分だけでなく相手を尊重する気持ちも強く、自然と周りを気遣う行動ができます

自己肯定感が過剰に高いとワガママな子になる、鼻高々になって良くないのではと心配するパパやママもいますが、自己肯定感が強いからといって自分勝手な子になるわけではないので安心して大丈夫。

一方自己愛に偏った子供は、自分を優先させるあまりに周りの立場や価値を認めず、相手を尊重しない行動に走ってしまいます。

自己愛の強い子供は自己肯定感が低く自分の悪い面を受け入れられませんので、欠点や失敗には目をつぶり良い面だけを強調しがちです。自己愛と自己肯定感は区別して考えましょう。

子供に自信がつく育て方!小学校卒業までに親がしてあげたい13のこと

子供に自信をつけさせるために家庭でできる、自己有用感と自己肯定感の両方を上手にバランスよく育てる方法をご紹介します。

単純に褒めるだけ、習い事やタスクを与えて実力を身につけさせるだけでは十分とはいえません。子供の気持ちを無視しない親子の関わり合いの中から、自然と子供に自信がつくように導きましょう。

子供に手伝いをさせる!家族の一員として役立っていることを実感させて

子供の自信は自分が役立っていることを実感すること、継続することで高められます。幼児期から積極的にお手伝いをしてもらい、当たり前になるように習慣づけましょう

家庭でのお手伝いは学校等で子供の自己有用感を高めるのにおすすめされている方法でが、強制するのはおすすめできません。

自主的に手伝ってくれたら「ありがとう。本当に助かった。嬉しい。」と子供の行動を認めて、また手伝いたくなるようにするところからスタート。役割分担を決める際は、子供が何を手伝いたいかを自分で選ばせるのもよいでしょう。

優しさと厳しさの両方をもつ!子供にとって大切なことを守らなければ叱って

パパとママで家庭内のルールを共有し、子供が間違ったときはきちんと叱って行動を正しましょう。むやみに優しくするのではなく、家庭内のルールや社会のルール、公共マナーを破るような悪いことをしたらパパやママが毅然と対応することはとても大切です。

失敗する子供をパパやママが受け入れて悪い行いをしっかりと教えることで、子供の心の中に守るべき明確な基準ができ上がります

その結果、他人の評価に関係なくルールを守って過ごせるため、周囲からの信頼を得られて自分の行いに自信が持てるようになります。

子供に興味を持って必要な時にはきちんと叱ることで、子供はより親からの愛情を実感し、自分に自信を持つことができますが、間違ったことを褒めて正しくない評価を与えると、子供が自分への偏った自己評価をすることもあるため注意しましょう。

愛情表現はストレートな言葉で!子供のありのままが「大好き!」と伝えて

子供に自信をつけさせるのに欠かせないパパやママの愛情は、言葉やスキンシップを通してストレートにわかりやすく、繰り返しふんだんに子供に伝えることが大事です。

子供の思考や感情はまだまだ未発達ですし、夫婦間でも言葉や態度で示さないと愛情は伝わりにくいのですから、「わかっているはず」「さっきも言ったから」では不十分

子供は愛情を認識してこそ自己肯定感を高めることができ、自分自身だけでなく、周りにも愛情を返せる自信を持つことができます。

失敗しても責めない!パパやママが子供のありのままを受け入れて

失敗した子供を責めるのは自信喪失につながるため好ましくありません。パパやママが過剰な期待を持ちすぎると、子供が失敗したときについつい厳しくしてしまうものですが、大好きなパパやママからの否定は子供の自信喪失に直結しやすいので注意しましょう。

子供に自信を持たせるために必要なのは、パパやママが子供のありのままを受け入れる態度を示すこと。子供が失敗したときは励ましや慰めの言葉をかけるのではなく、「今のままのあなたが大好き!」と伝えましょう。

欠点があっても愛されていることを自覚することが子供の自信につながり、失敗を恐れずに伸び伸びとチャレンジに向き合うやる気や積極的な行動に結びつきます。

たっぷりと褒める!パパやママが子供を正しく評価するお手本を示す

自分を正しく評価できないと自信にはつながらないため、パパやママは機会あるごとに子供を褒めることが大事ですが、このとき「苦しいのに、頑張ったね」や「面倒なのに、偉いね」と具体的に言葉にしましょう。

子供が自分の良い点を明確に理解すれば正しい自己評価ができるようになり、自信を持つことにつながります。

大人は結果ばかりに目がいきがちですが、良い結果がでなくても子供の頑張ったことを褒めてあげて。頑張ったことを大好きなパパやママから褒められることが自信につながり、子供はもっと褒めてもらおう、パパやママを喜ばせようと考えるようになり、「次は頑張ろう」とやる気がでます。

子供の個性をしっかり把握!良いところを積極的に伸ばす働きかけを

子供に自信をつけさせる手っ取り早い方法は、子供の良い面や得意なことを伸ばしてくことですが、そのためにもパパやママが子供と真摯に向き合い、個性や特徴を把握しておく必要があります。

子供が楽しめるものを理解して、積極的に体験させることで良い面を伸ばしましょう。なんでも自信を持って取り組めることが理想ですが、誰にとっても苦手なことや、やりたくないことがありますから、パパやママの理想の無理強いは考えもの。

嫌なものをただ押し付けられるのは苦痛ですし、失敗して自信喪失の原因にもなりやすいのですが、良い面を先に延ばして自信をつけさせておけば、子供は苦手なものにも自ら前向きに取り組めるようになります

子供とダイナミックに遊ぶ!スポーツやアウトドアは自信を伸ばすチャンス

パパやママは積極的に子供を外に連れ出し、遊びやスポーツを通して親子で体を鍛えましょう。国立青少年教育振興機構の調査では、体力に自信がある子供のほうが自己肯定感は強いという結果が出ています。

特に自然体験やアウトドア経験は体力を養うだけでなく、ハラハラ・ドキドキした経験を通して知的好奇心を育て、集団行動のルールも体得できるため、子供に自信をつけさせるのに最適。

木登りや海水浴などの子供がひるんでしまうダイナミックな遊びやスポーツは、パパやママが身近で励ましてサポートすることで楽しい経験に変わり、やり切ったときの達成感が自信を持つきっかけになります。

兄弟や友達と比較をしない!子供のレベルにあわせたチャレンジを

親は子供を身近な兄弟や年が近い友達と比較してしまいがちですが、パパやママは子供一人一人の個性を尊重し、ありのままの姿を受け入れて認める態度を示しましょう。

子供の個性や心身の発達、できることや習得のペースは一人一人違うもの。「お兄ちゃんはできた」や「○○ちゃんはもうできる」とパパやママが焦ってしまうと、子供自身の自己評価が低くなり、失敗も増えて自信を喪失してしまいます。

単純に成功経験を増やすほうが、子供は自信を持つことができます。成功しやすい子供のレベルにあったチャレンジから始め、パパやママがサポートすることで楽しい経験に変えて、無理なく自然に子供に自信をつけさせましょう。

子供の友達の輪を広げる!異なる年齢の人との交流もサポート

核家族化と少子化で日本の子供は異年齢と交流する機会が減っていますから、家の中だけで過ごすのではなく積極的に子供を外に連れ出して、小さな子供や親以外の大人とのふれあいの場を持ちましょう。

異年齢との交流は心の発達やコミュニケーション能力を伸ばすとともに、集団の役に立つ喜びを学ぶ良い機会。公園でお友達と遊ぶ、ご近所さんに毎朝元気に挨拶するだけでも子供に自信をつけさせるきっかけになります。

小さな子供はなかなか集団に溶け込めないことも多いので、パパやママが一緒にいて安心させてあげましょう。

10パパやママがお手本を示す!子供と一緒に親子で奉仕活動に取り組む

社会の役に立つ行動は自己有用感を育てるためにも積極的に子供にやらせたいものですが、子供だけでなく親も一緒に取り組むのが理想です。

「親は子の鑑」ですから、パパやママが積極的に奉仕活動に取り組む姿を見せることで、子供も自分が集団で役に立つことの重要性と喜びを認識し、自信がつくのに役立ちます。

仕事や家事で忙しくてボランティア活動などに参加するのは難しくても、ちょっとしたゴミ拾いやバスの乗り降りに困っているお年寄りの手助けなど、一日一善的なところからはじめてみてはいかがでしょうか。

11子供をほったらかしにしない!やり遂げるまで見守って

親が子供に興味をも持ち、口出しを控えて見守ることで、子供は自信をもって行動しやすくなります。ある程度の年齢になるまで、放ったらかしで子供だけに体験をさせれば自信を持てるようになるというわけではありません。

初めての体験は誰だって自信がなく不安ですし、うまくいかないことに悲しみ、克服できないものは多いもの。それを励まして助言を与え、背中をそっと押して、自信を持つように導いていくのがパパやママの大事な役割です。

過剰な口出しは厳禁ですが、子供のチャレンジはそばでしっかりと見守り、やり遂げさせることで自信を持つのをサポートしましょう。

12自信を無理強いしない!自信がない子供の姿もきちんと受け止めて

自信がない子供の様子をみると、大人がもどかしさを感じて「自信を出して!」や「もっと堂々として!」と発破をかけたくなりますが、価値観の押し付けは好ましくありません。

パパやママがこういった無理強いを続けていると、子供は「自信がない私は、ダメな子」というマイナス評価を自分に抱き、自信を喪失してしまいます。

これからたくさんのものを学んでいく子供は、自信がなくて当たり前。将来的に自信を持つことが大事なので、「自信がないとダメ」という大人の価値観の枠組みに縛るのではなく、自信がない子供の姿もありのまま受け止めてあげましょう。

13パパやママも楽しみを見つける!子供のお手本になる自信を示して

子供はなんでも親の真似をしますから、パパやママも何事にも積極的に取り組んで、自信を持つことにチャレンジしましょう。

子育てに熱中するあまり悩みが多く、自信を失っていませんか?子供以外にも目を向けて、趣味や大人の習い事など自分が楽しめる世界が広がると、大人も自信を持ちやすくプラス思考になりやすいです。

パパやママが人生を楽しむ姿は子供にとっても喜び。パパやママが生き生きとして人生を楽しめるようになると、子供も穏やかな気持ちで物事に取り組めるようになり、成功が増えて自信を持つことができます。

子供に自信がつく習い事ってある?何を選ぶかより親の関わり方が大切

子供の才能を伸ばして自信をつけさせるために習い事をさせるのは良い方法ですが、早期教育やプログラミングなどの学習系、音楽や美術などの芸術系、サッカーや体操などのスポーツ系と、子供におすすめの習い事には多くの選択肢があるため、何を習わせればよいか悩んでしまうパパはママも多いでしょう。

子供に習い事で自信をつけさせたいなら、まずパパやママが子供の意思を尊重して、楽しんで学べるものを選びましょう。子供が興味をもち進んで取り組めるもののほうが、成功体験が増えやすく自信を持つことができます

大人は技術習得の満足感で自信がつくのですが、子供の場合は褒めてもらえることや大好きな人に喜んでもらえることが自信をもつきっかけになります。習い事はただ子供にやらせるのではなくパパやママも一緒に取り組んで、褒めて伸ばしていきましょう。

日本の子供は自信がない!親子関係が成り立っていない家庭は見直して

国立青少年教育振興機構の調査によると、日本の子供は学力が高くても、アメリカや他のアジア諸国など海外の子供と比べて自信がない子が多いという結果が出ています。

子供の自信がない様子が気になる場合は、もう一度親子や家庭の環境を見直してみてください。日本では欧米と比べて親子が一緒に過ごす時間が短く、家庭の中で子供に自信をつけさせる働きかけが少ないという意見もあります。

子供の自信は大人になったときに生きる力のベースになるもの。子供の自信は小学校に入る前の幼児期から、家庭で自然に育んでいけるといいですね。

この記事を書いたライター
羽根田るみこ

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!