LINEの問題/デメリットと対処法に関する記事

『LINEの問題やデメリット8つ/親ができる子供を守る対処法』

LINE問題に巻き込まれるケースが小学生の間でも増えてきています。トラブルを未然に防ぐために親ができることってどんなこと?

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小学生でLINEは早い?問題に巻き込まれないために親ができること

小学生でもスマホを持つようになり、LINE問題に巻き込まれるケースも増えています。便利だから、楽しいからと利用していても、犯罪に巻き込まれたり、悪い大人から目を付けられたりとトラブルになることもあります。

親としてはできればトラブルは未然に防ぎたいですし、我が子に危険な思いはしてほしくないものですよね。しかし万が一、我が子がトラブルに巻き込まれたときには、どのように対処していけばよいのでしょうか?

スマホユーザーが無視できないLINEの問題から子供の身を守る方法、トラブルを防ぐ対策方法について考えていきましょう。

小学生にLINEを使わせてもいい?8つの問題点

LINEはメッセージやのやり取りや通話ができる、言わずと知れた無料のスマホアプリ。
スマホの普及率アップと共に、LINEを使っている小学生が増え、使用者が増えることで、小学生でのLINEトラブルもニュースなどで取り上げられることが多くなってきました。

LINEでは知らない人とつながってしまうこともあり、犯罪に巻き込まれるということも実際に起こっています。まだ危険に対する判断能力が低い小学生は、特に被害に遇いやすいターゲットとも言えるでしょう。

子供たちがラインを安全に使うためにも、LINEによる問題やデメリット8つをチェックしておきましょう。

個人情報の漏えい

LINEではタイムラインという機能があり、自分が投稿した内容を友だちが見ることができます。

例えば、「友達と買い物に行ったよ!」と複数の友達との写真をアップすることで、第三者が、自分がいる場所や友達関係を把握できるようになります。
それを他の友達が自分の友達へ拡散していくと、自分の知らないところで自分のプライバシーがどんどん漏れていくことになるのです。

また、第三者によるLINE乗っ取りもニュースになっており、自分の情報だけでなく友人の情報も一緒に漏れてしまうというトラブルも発生しています。
現在はPINコードを登録する機能により乗っ取り被害は少なくなりましたが、アカウントの漏えいにも注意したいところです。

知らない人とつながる

LINEを使うことで、親の知らないところで、見ず知らずの人とつながることもでき、ID検索で簡単に登録されることもあります。

しかし、IDや電話番号を知らない人と交換することは大変危険なこと。
もし、つながってしまい年上の人から優しい言葉をかけられると、子供は信用してしまい、個人情報などを漏らしてしまうことも考えられます。

同年代と思って話している相手が悪意のある大人である可能性もありますから、トラブルに巻き込まれないためにも、知らない人と繋がらないように注意が必要です。

コミュニケーション能力の低下

直接、顔を合わせることなく、小さな画面の中で言葉をやりとりするだけでは、伝えることができないことがたくさんあります。
都合の悪いことや言いにくいことをLINEで伝え、面と向かって話さずに済ませてばかりいるようでは、相手の表情を汲み取る力や、自分の気持ちを伝える力に欠けてしまう可能性があります。

また、チャットのような短文ばかりだと文章を考える力もなくなっていき、受け取り方によっては相手に伝わらない、反対の意味に伝わる場合も少なくありません。

コミュニケーション能力が低いと、自分の思いを伝えることしかできず、キレやすくなったり、友達との関係をうまく築けなかったり、大人になり社会に出てから苦労することになることも考えられます。

犯罪に巻き込まれる可能性あり

知らない人からメッセージが届き、知り合いのように見せかけて会う約束を取りつけてくるなど、犯罪者が接触してくる可能性もあるということを理解することも重要です。

知らない人から自分の写真を送るように言われたり、個人情報を教えることで、気付かないところで犯罪に巻き込まれていることも考えられます。
「気付いた時には遅かった…」ということにならないためにも、使い方に関しては始めにルールを決めておくことも大切と言えるでしょう。

課金トラブル

LINEには「LINEゲーム」もあり、連動しています。LINE内の友だちが同じゲームをすることによって、友だちの中でのランキングができるという仕組みになっています。

そこで、「友達よりもランキングの上位になりたい」「先に進んでいたい」という気持ちが、ゲーム内で使える通貨の購入へとなり、親の知らないうちに勝手に課金してトラブルになるというケースもあります。

また、LINEでは、LINEの中でやりとりできるLINEスタンプも購入できるようになっており、課金コンテンツも充実しています。
親としても、課金されていてビックリ、ではなく、最初から課金できないよう設定しておくようにしましょう。

<iPhoneの場合>

  1. 設定画面の「機能制限」をタップ
  2. 機能制限パスコードを作成(画面ロックのパスコードとは違います)
  3. 「App内での購入」をオフにする

機能制限パスコードがわからなければ、課金することはできません。

<Androidの場合>

  1. 「GooglePlayのアプリを開き、「Playストア」のトップ画面で左上のメニューから「設定」をタップ (LINEの画面ではありません)
  2. 「購入時に認証が必要」をタップ
  3. 「この端末でのGooglePlayからのすべての購入」を選択
  4. パスワードを入力し、設定する

人間関係のトラブルが発生

最近よく耳にする「LINEはずし」は小学生だけでなくママ友や中高生でもよく起こるトラブルで、「既読スルーしたから、されたから」という理由で人間関係がこじれるケースもあります。

また、小学生の場合、言葉遣いがストレートになりがちですから、思ったままを言葉にしてしまうことでトラブルになることも少なくありません。子供には、LINEでの発言内容にも十分注意するよう伝える必要がありますね。

健康被害あり/長時間の使用は厳禁!

常にスマホを触っている状態だと、姿勢も悪くなります。首が痛くなる「スマホ首」や「肩こり」などがその症状です。小学生のうちから姿勢が悪いと猫背になるなどの悪影響もあります。

また、睡眠不足は生活習慣の乱れを引き起こし、体調不良や学業の妨げにもつながります。
就寝前のスマホ使用もブルーライトで寝つきが悪くなり、睡眠の質を下げるため、授業中に眠くなってしまうこともあるので注意が必要です。

スマホ依存になってしまうことも

スマホを持つと、大人でも暇なときにはついスマホを手に取ってしまう人も少なくありませんよね。
子供も同様で、ちょっと時間があるとスマホで友達とやり取りをしたり、ゲームをしたりと、どんどんハマっていき離れられなくなる、いわゆる「スマホ依存」になってしまう子も増えています。

スマホ依存がひどくなると…?

・トイレやお風呂にもスマホを持ち込む
・食事中もスマホをする
・スマホを取り上げると暴れて泣く
・勉強もスマホが気になって手につかないなど

LINE問題を防ぐ親が教えるべき8つのこと

LINE問題はトラブルを防ぐだけでなく、なぜ問題になるのかを親が子供に教育し、家庭で防ぐ必要があります。

「LINEは便利なコミュニケーションツールだけど、危険なこともある」ということを、子供にきちんと認識させておくことが重要です。
親も「よくわからないけど、便利だから使ってる」ではなく、子供が使うにあたり、設定の仕方や使い方を自分自身が知っておき、トラブルを防止していきましょう。

大切なことは直接伝えるように教える

LINEを使ったメッセージのやり取りは短い文章が多く、チャットのような会話形式で進んでいくのが特徴です。
相手が見えないやりとりでは細かな表情も伝わらず、誤解を招くことになることも多く、些細な行き違いから、大きなズレを生じることもあります。

基本的なことかもしれませんが、改めて嬉しかったこと、悲しかったこと、大切なことは目を見て直接話すように教えていきましょう。

相手の都合を考える(既読でもすぐ返事を求めない)

自分が食事中の時や相手がお風呂に入っている場合など、家にいてもすぐに気がつかなかったり、既読がついたけど忙しかったりして返信する時間がないこともありますよね。
LINEでのやり取りは楽しくて、ついいつまでも続けてしまいがちですが、相手の都合を考えることが大切です。

家庭では「既読スルーってしたことある?自分が忙しい時はどうしてるの?」と、自分が子供から教えてもらう姿勢で話をし、相手の気持ちになってみることや、逆に自分がした場合はどうするのかについて、一緒に考えていきましょう。

ブロックの方法を教える

知らない相手や親しくないのについ登録してしまった友達、しつこく個人情報を求めてくる人などからは、相手を「ブロックする」ことでメッセージを受け取らずに済むことができます。

ロックをした相手からメッセージが届いても「既読」がつかないことで、相手がブロックされたことに気付くケースもありますが、子供の身を守るためにも「相手に悪いかな…」と思わず、積極的にトラブルを解消していきましょう。

中学生/高校生に起こるLINE問題を教える

LINEユーザーが増える中高生では、もっと色々なトラブルが増えてきます。
LINEで嫌がらせをされたり、悪口を言われたり無視されたりと精神的に追い詰められて、不登校などのトラブルに発展することもあります。
子供が被害者にも加害者にもならないために、言葉遣い、言い方などにも日頃から気を付けるよう教えてあげましょう。

その他、スマホ依存症になって抜けられなくなる子供も増えていますので、スマホ依存にならないようにできることも話し合っておきたいですね。

LINE IDのネット/SNSへの書き込みの危険を教える

LINE IDは大切な個人情報です。気軽にSNSなどに書き込んでしまうと、悪意のある第三者が出会い系などに「友だちになってね♪」と子供のIDを乗せてしまうこともあります。
取扱いには注意が必要であることをしっかりと教えておきましょう。

実際にこのような被害に遭う子供たちも増えているので、今ではIDは年齢確認ができないと登録できないという運営側からの措置も取られていますが、IDは教えない、始めから登録しないということが大切です。
IDが使えないからとQRコードを使う人も増えていますが、QRコードも軽率に掲示板へ書き込んだりしないように指導しましょう。

知らない人と繋がる危険を教える

LINEを使い始めることで、知らない人とつながる危険も増えます。知らない人とつながることで、今まで無関係だったことに関わるかもしれませんし、詐欺などに引っかかる危険も考えられるでしょう。

ID検索で登録をされたり、自分の電話番号を登録した人がいつの間にか友だちになっていることもあります。
「友だちかも?」に出てくる人は、「相手は自分を登録しているけど自分はしていない」という状態です。この場合も、知り合いでなければすぐにブロックしておきましょう。

「通報」の方法を教える

知らない人から突然メッセージが届くことがありますが、これはスパムメールと呼ばれ、業者が一斉送信をしている可能性があるものです。
スパムメールを受け取っても、決して相手にはしないことを子供に守らせましょう。

子供にとっては、興味のありそうな内容や誘いかもしれませんが、知らない人からメッセージが来た場合は、親に知らせて、次に通報するように教えましょう。
通報すると、運営側がスパムかどうかを判断し、その人のアカウントを停止することができます。

通報の仕方

  1. メッセージが届いた画面に、「追加」「ブロック」「通報」の選択が出ます
  2. 「通報」をタップ
  3. 理由をチェックしてから、同意して送信
  4. その後、「ブロックしますか?」というメッセージが出ますので、ブロックしておく

※間違って知らない相手を友だちに追加してしまった場合も、ブロックすればOKです。とにかくメッセージを受け取らないようにしましょう。

困った時には相談しやすいようにしておく

子供同士のトラブルやその他LINE内での問題は、親の目が届きにくく、子供としても、親には都合の悪いことは言いにくいものです。
しかし、子供が自分一人で解決しようとしても、一時的にはうまくいったとしても、またすぐ似たようなトラブルに巻き込まれる可能性があります。

子供がトラブルを抱えている時にはすぐに相談にのってあげられるよう、日頃から子供とこまめに会話やコミュニケーションをとり、様子を見守ることが重要です。

「トラブルになったからもうラインは禁止!」という頭ごなしの否定では、LINEの問題は解決しません。親子で話し合いの場を設けて、LINEの今後の使い方を一緒に考えていきましょう。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪