子供にゲームを与える時期と時間!メリットとデメリットを知ろう
近年は子供にゲームを買い与える時期が低年化しているため、子供が時間などの約束を守れないこともあり、イライラしてしまうママパパも少なくありません。自制心のない子供が無制限にゲームをすることで、ゲーム中毒になってしまうと「時間が守れない」、「勉強に集中できない」、「視力が落ちる」などの症状が表れてきます。
小学校低学年までは注意したり、叱ったりすれば親の言う事を聞きますが、小学校高学年~中学生にもなると手が付けられなくなってしまうことも…。今回は、子供をゲーム中毒にさせないために、ゲームを与える時期や一日のゲームをする時間、ゲームのメリットデメリット、ゲームを買う時の約束事について、一緒に考えていきましょう。
子供にいつからゲームを持たせる?
家庭の教育方針や、子供の成長の個人差、家族構成により違いがあるので、いつからなら買っても良い!ということは一概には言えませんが、約束が守れるようになったら「そろそろ買ってもいいかな」と考えるご家庭が多いようです。以下は一例です。参考にしてみて下さいね。
約束が守れるようになってから
約束が守れるかテストしてみてからの購入も良いかもしれません。例えば、学校から帰ってきたらすぐに宿題、明日の支度を済ませているか?食事後の食器は自分でさげているか?きちんと挨拶をするか?など、当たり前のことですがやらなければならないことを、きちんと守れているかどうかで、子供が約束を守れるかどうかが分かります。
下の子の成長に合わせる
ゲームを欲しがっているお子さんの下に兄弟がいると、更に購入時期に迷いますよね。喧嘩を避けたいのであれば、下のお子さんが約束を守れる時期まで、上のお子さんも購入を見合わせるという方法があります。
下の子のゲームだけ後で
下の子は、自分を上の子と同等に見ていることが多いので、「僕も(私も)やりたい!」となってしまうことが多いです。ここで喧嘩を避けるために2台購入するパパママもいますが、下の子に我慢することを学ばせる良い機会かもしれません。
上の子が約束を守れ、下の子が守れない場合は、上の子だけに買い与え、下の子は約束を守れるようになるまで待たせることも大切でしょう。
1日のゲーム時間はどれくらい?
ゲームをする時間は、1日1時間以内であれば、生活の満足感、幸福感、友達とゲームをした場合は一体感が得られるなど、好影響をもたらすそうです。
その逆に、1日1時間以上ゲームをすると注意力が低下したり、落ち着きがなくなったりすると考えられています。
幼児期
心も体もまだまだ発達段階で、遊びの中で学ぶことがとても多いです。また、目もまだ発達段階であり負担が心配されますし、対人関係を通して社会性を身に着ける大切な時期でもありますので、あまりゲームはおすすめできませんが、どうしてもする場合は一日15~30分位が望ましいでしょう。
小学校低学年
学校という新しい環境の中で勉強と向き合い、基礎となる大切な時期ですので一日30分程度が望ましいでしょう。
小学校高学年
宿題や勉強の量が増えてきますが、ゲームは1時間以内とし、ストレスを溜めないで勉強に集中できる環境を作ってあげるようにしましょう。
子供が受けるゲームのメリット&デメリット
「ゲームなんていいこと無い!」と、ゲーム反対派のママも多いと思いますが、ITが進む現代、今やゲームの力によって子供達のIT技術力や思考・発想力は、おとな顔負け!小学校高学年になれば、親が子供にパソコンやSNSを教わる姿も珍しくありません。もちろんゲームのやりすぎは良くありませんが、ゲームの刺激はやり過ぎなければ脳の活性化にも繋がります。
子供が受けるゲームのメリット
現代社会では、就職活動もHPから応募し、仕事のやりとりはメールやSkype、業務でSNS技術が必須の会社もあるのなど、ゲームやパソコンを毛嫌いしていては、仕事ができない会社がほとんどではないでしょうか?こうした技術やセンスは学校の授業だけで身に着けるのは難しく、日頃からゲームやパソコンに興味を持っている子供ほど、社会で通用するIT技術をもっているという側面もあります。
ゲームは1日1時間以内であれば、メリットを多く受けることができるというオックスフォード大学による研究結果もでているそうです。大切なのは、親が約束を守れる子に教育することではないでしょうか?
ゲームのメリット
- ゲームは自分で考えて進めていくので、自分で判断することが出来るようになる
- 記憶力や注意力、計画力が身に付く
- 脳が活性化される
- 知育、学習のゲームソフトもあるので、遊ぶ感覚で勉強が出来る
- 友達や家族とのコミュニケーションツールになる
子供が受けるゲームのデメリット
一方、親がゲームを嫌うように、長時間(一日1時間以上)ゲームをすることで悪い影響も確認されています。その最たる例がゲーム中毒!色々なことを身に着けなければならない、学童期、青年期をゲームに支配され、近年では「スマホ離婚」という大人になってスマホゲームにハマって借金を作り、離婚するという人も増えているそうです。
「やっぱりゲームは悪い!」とゲームを与えなかったり、取り上げたりすると言う方法もあります。けれどいずれ、親に隠れてコソコソとゲームをやるようになっては、意味がありませんよね。それよりも、ゲームのデメリットを理解させ、子供自身が自分とゲームとの上手な付き合い方を考え、約束を守る子に育てることが大切でしょう。
ゲームのデメリット
- 室内で動かないので体力が落ちる
- 視力低下の可能性
- 落ち着きがなく、注意力が散漫になる
- 睡眠障害
- ゲーム中毒の懸念
ゲームによる子供の人間関係について
小学生になるとマイゲームを持つ子が増えてきます。学校の話題でもゲームの話で盛り上がったり、お休みの日はマイゲーム持参で集まったりと、友達同士のコミュニケーションツールになることもあります。ところがその反面、ゲーム機を持っていない子は、自然と話に参加出来なかったり、遊びに誘われなかったりすることもあります。
ゲームがないのを気にしない子もいます
ゲームを持たないことで友達の輪に入れない子が、「ゲームが欲しい」と言うのであれば購入を検討したいところですが、中には気にしないお子さんもいます。「うちの子はゲームがないから仲間外れにされているのかも…」とママパパが先回りして心配したり、ゲームを買い与えたりするのではなく、まずは子供の気持ちをキチンと聞くことが大切です。
ゲーム中毒により引きこもりも…
ゲーム中毒が進んでしまうと人間関係に悪影響をもたらすこともあります。ゲームの中では自分で物事を進めていくので、現実で上手くいかないことがあるとヒステリックになりトラブルをひき起こし、人間関係が築けなくなり引きこもりになる子もいるそうです。
思春期のお子さんに見られるケースでは、親戚の集まりに参加しているのにもかかわらず、話に参加しないでゲームばかりしているなど…。第三者から見ると「親の躾はどうなっているのか?」疑ってしまわれるケースもあるので注意が必要です。
子供にゲームを買う前に決めるべき約束
子供をゲーム中毒にさせないためには、ゲーム機器を買う前に「ゲームをする時の約束」を決めておくことが大切です。
「いつ」「どこで」「どのくらい」「ペナルティ」に関して、お子さんと一緒に決めておきましょう。
この時、親だけで約束を決めるのはNG!すぐに約束は破られてしまいます。お子さんと一緒に決めることで理解を深め、約束を破った時でも修正が出来る体制を作っておくことが大切です。
約束は親の監視も必要ですし、親が忠実に守ることで子供に身についていくものです。親の都合でゲームの時間を長くしたり、遊んで良い場所を変えてしまったり、「今日は特別ね」とルールを変えるのは、絶対にやめましょう。子供は困惑し、約束を守れなくなってしまうこともあります。
子供と決めるべきゲームのルール5つ
- 遊んで良い時間帯
- 1日の遊ぶ時間(1時間以内)
- どこで遊んで良いか(友達の家や病院などはOK?)
- ゲームの保管場所
- 約束を守れなかった時はどうするか(ペナルティ)