パペット5種類の作り方に関する記事

『パペットの簡単な作り方!5種類の動物を型紙なしで手作り』

パペットの作り方は意外と簡単。こちらでは乳幼児が喜ぶネズミやウサギ、カエルやヘビ、ワニのパペットを、100均ミトン(鍋掴み)や靴下、手袋、スポンジ、牛乳パックを利用して型紙なしでスピーディーに手作りする方法をご紹介します。

マーミーTOP  >  子育て  >  パペットの簡単な作り方!5種類の動物を型紙なしで手作り

型紙不要!100均グッズや廃材で簡単に作るパペット5種類の作り方

パペットの作り方には、市販品のような本格的なものから、手芸初心者の方やお子様でも作れる簡単なものまで様々あります。

型紙が必要な本格的なパペットは難しそうに思われがちですが、手芸に慣れていない場合は、既存のグッズや廃材をアレンジすることで、型紙を使わずに簡単な方法でスムーズにパペットを手作りすることができます。

パペットには様々な種類がありますが、特に幼児にプレゼントする場合は、フワフワとした手触りの優しいパペットがおすすめです。モチーフは、うさぎ、犬、くま、猫、ぞう、ぶた、ひつじ、やぎなどの可愛い動物を使うと喜ばれます。こちらでご紹介する5種類の作り方を参考に、お子様好みのパペットにぜひアレンジしてみてください。

子育て漫画:手作りパペットが育児に大活躍する理由

子どもは幼児期に入ると自我の芽生えが訪れ、感情や思考が複雑になってきます。

そのため、不安や不満などの感情をママやパパにうまく言葉で伝えられず、一人で抱え込んでしまうことがあります。そのような時、親御さんも子どもの心になかなか踏み込めずに歯がゆい思いをすることもあるかもしれません。

そんな時こそパペットの出番です。パペットを子どもにとって身近な第三者として使うことで、子どもの心を開き、気持ちを表現する手助けができます。「育児が難しくなってきたな」と感じる場合は、ぜひパペットを手作りして、コミュニケーションに活用してみてください。

1. 100均鍋つかみ製!フワフワネズミのミトンパペット

まずは100円ショップで購入できる鍋つかみを使った、フワフワなネズミのミトンパペットの作り方をご紹介します。

顔のパーツを取り付けるだけでとても簡単に作れます。ご家庭にある材料や100均の材料で手軽に作れるため、経済的にも優しいパペットです。

材料

  • ミトン(キルティング地の鍋掴みがおすすめです)
  • フェルト
  • 刺繍糸
  • 手芸用ボンド

安全性を考えて目や鼻はフェルトで作りましょう

目や鼻にビーズなどを使うと可愛く仕上がりますが、幼児の場合は取れて口に入れてしまうリスクがあります。安全性を重視し、フェルトを使って目鼻を作ることをおすすめします。

作り方

  1. フェルトでネズミの目や耳、鼻のパーツを切り出します。ネズミなので耳と鼻は大きめに。目も大きめにし、黒目を少し寄り目にするとコミカルな表情になり、お子様との会話がしやすくなります。
  2. 鼻を立体的に膨らませます。円形の鼻パーツの周りをぐし縫い(なみ縫い)し、不要なフェルトの切れ端を詰めてからギュッと絞ると、コロンとした丸い鼻ができます。
  3. ミトンの先に刺繍糸でヒゲをステッチし、中央に鼻を縫い付けます。さらに目と耳も縫い付ければ完成です。手芸が苦手な方は、手芸用ボンドでしっかりと貼り付けたり、ヒゲの部分を布用のペンで描いたりしても良いでしょう。
  4. 口の中に歯や舌などを取り付けると、「ボクと一緒に食べるよ~、モグモグ」と口を動かすことで、嫌いなものを食べさせる会話遊びなどがしやすくなります。

完成したパペットをパパやママが手で動かし、口パクで会話遊びを楽しみましょう。手の動かし方でパペットの表情がコミカルに変わり、機嫌の悪いお子様も思わず引き込まれる面白さがあります。

慣れてくると、お子様自身がパペットを動かし、おもちゃなどを使ってストーリー遊びも楽しめるようになります。

パペットのモチーフはネズミ以外にも、お子様のお気に入りの絵本のキャラクターなどを参考にしても良いでしょう。

2. 牛乳パック製!カエルの口パクパペット

手芸が苦手な方には、牛乳パックで作る口パクパペット工作もおすすめです。

紙でできているとは思えないほど、パクパクと口が動くのが楽しいペーパーパペットです。ほぼ0円で作れるため、いくつか作って机に体を隠し、口パクで歌を歌って見せてあげるとお子様が大喜びするでしょう。

材料

  • 牛乳パック(1リットルサイズ)
  • 色紙・折り紙
  • ハサミ
  • ノリ
  • サインペン

作り方

  1. 牛乳パックの対角線上の2辺に、底から5cm程度を残してハサミなどで切れ込みを入れます。
  2. 切れ込みの入った部分で、牛乳パックを外側に折り返します。この部分がパペットの口になりますので、しっかりと折線をつけましょう。
  3. 口パク部分が口になるように、色紙や折り紙に好みのモチーフの絵を描いてノリで貼り付けます。余計な部分は切り落とせば完成です。底の部分を手の平で握ると、口をパクパクと動かして遊べます。

口パクパペット作りを成功させるコツ

小さな子どもが遊ぶ場合、パペットの底が浅いほうが操作しやすいのですが、浅すぎると口が動きにくくなってしまいます。底の残しは5cmまでを限度にしてください。

今回はカエルをモチーフにしましたが、このタイプのパペットは口が大きく開くのが魅力ですので、サルやヒヨコなど、口の動きが面白いモチーフでも楽しめます。

3. スポンジ製!ワニの歯磨き練習パペット

パペットは、子どもの話し相手として不安を取り除く役目だけでなく、苦手意識の克服をサポートする役にも立ちます。

次は台所などで使う四角いスポンジを使って、幼児の歯磨き練習に役立つパペットを作ってみましょう。

筆者も、歯磨き嫌いを克服するためや、歯医者さんでの練習用として実際に活用したところ、子どもが泣かずに練習に取り組めたという経験があります。

材料

  • スポンジ(2層になっているもの)
  • カッター
  • 色紙・折り紙
  • ボンド・両面テープ

作り方

  1. スポンジの中央部分に、研磨面までカッターで切り込みを入れます。2つに折ると、研磨面が大きく開く口になります。
  2. 口をパクパクと動かしやすいよう、スポンジに人差し指や中指を入れられる切り込みをカッターで入れます。この切り込みがないと、動かしている途中でスポンジが手からすっぽ抜けてしまうことがあるので注意が必要です。
  3. 最後に色紙などでワニの目鼻や歯のパーツを作り、ボンドや両面テープで貼り付ければ完成です。

歯磨きが苦手なお子様と一緒に、スポンジパペットの歯をブラシでごしごしと磨いて練習をしましょう。

今回は口が大きく開くワニをモチーフにしましたが、カバやライオン、オオカミやキツネなどのちょっと怖い動物モチーフを使うと男の子は特に盛り上がります。

歯の部分に虫歯のように黒い色を塗ったり、目鼻のパーツを「痛い!」という表情にしたりすることで、よりリアリティが出て、歯磨きへの興味を引き出すことができます。

4. 超簡単!ヘビのニョロニョロ靴下パペット

目鼻をつければ、靴下も立派なパペットになります。次は靴下をそのまま使ってヘビを作る、5分とかからず簡単に作れる靴下パペットの作り方です。

赤ちゃんが笑うツボだったという体験談もあるほどの優れものですので、ぜひ作ってみてください。

材料

  • 靴下
  • 牛乳パック(または厚紙)
  • ハサミ
  • 色紙・折り紙
  • 両面テープ

作り方

  1. ソックスの底の部分を平らにし、牛乳パック(または厚紙)を底の形に合わせて切り出します。できた厚紙は3:2ぐらいの割合で2つに折っておきましょう。
  2. 厚紙を靴下の底に入れ、色紙などで目鼻や舌のパーツを作り、両面テープで貼り付ければ、ヘビの靴下パペットの完成です。

遊ぶときは、親指を手の平側に折って下の口に、人差し指から小指までを上の口にしてパクパクと動かします。

大人用・子ども用のサイズ、シマシマ模様など、使う靴下の大きさや模様によって様々な表情が楽しめますので、いくつか作って楽しく遊びましょう。

靴下パペットは口が大きく開くため、「食べちゃうぞ~」といった感じで、ヘビやオオカミなどの少し怖いモチーフのほうが、怖いもの見たさのお子様には喜ばれるかもしれません。ぜひ会話をしてみてください。

5. 折りたたむだけ!ウサギの手袋パペット

次は、冬のお出かけの際に持っている手袋や軍手を折りたたむだけで作れる、ウサギのパペットを作ってみましょう。

赤ちゃんや未就園の小さなお子様は、バスや電車などの乗り物でぐずってしまうことがあります。そんな時、カバンの中の手袋や軍手を取り出してササッとウサギのパペットを作ってあげれば、あっという間に機嫌が直ることもあります。

外出先で手袋パペットは大活躍してくれますので、ぜひ作り方を覚えておくと便利です。

材料

  • 手袋か軍手
  • 色紙・折り紙
  • 両面テープ

作り方

  1. 手袋の人差し指と中指の部分を残し、親指、薬指、小指は手のひら側に折りたたみます。折りたたんだ指を包むように手首の部分をクルッと折り返すと、ウサギの頭ができあがります。
  2. もう片方の手袋はウサギの体になります。親指を内側に折り返し、人差し指と中指を、ウサギの頭の耳の部分に入れます。色紙などで目のパーツを作り両面テープで貼り付ければ、ウサギの手袋パペットの完成です。

遊ぶときは、小指を手の平に折り畳み、親指と薬指でパペットの両手を、人差し指と中指で耳を動かします。今回はわかりやすいように折り紙で目を作りましたが、目のパーツが無くても、折り畳んだだけでお子様にはウサギだとわかります。耳を作らず丸い頭を作れば人型のパペットにも応用できます。

手袋や軍手は持ち運びしやすいため、育児中のママのバッグに一組入れておくと便利です。病院嫌いのお子様がぐずりだした時など、子どもの気分を変えさせるのにも役立ちます。

タオルを指にかけて「お化けだぞ~」と見せたり、紙コップや紙袋に顔を描いて手に動かしたりするだけでも、子どもは喜ぶおもちゃになります。こういった簡単なアイデアを知っておくと、お出かけ先で子どもがぐずったときでも、気分を簡単に変えさせることができて大変便利です。

パペットを活用して幼児の心をサポートしましょう

1歳から3歳頃のイヤイヤ期には、幼児は自我が芽生え、大好きなママから精神的に少しずつ離れようとします。毎日かんしゃくを起こして「イヤイヤ」を連発する子どものパワーに圧倒されることもあるかもしれませんが、子どもの心の中も不安定で大きく揺れ動いている時期です。

そんなイヤイヤ期の幼児の心を落ち着かせ、この時期を乗り切るのに役立つのが、パペットやぬいぐるみです。

ぬいぐるみやパペットは、子どもが執着して手放せなくなることもありますが、ママの代わりとなる精神安定剤として機能することは、育児においてよく知られています。

多くの先輩ママがパペットやぬいぐるみのおかげで育児の難所を乗り切っていますので、ぜひあなたも手作りのパペットやぬいぐるみを利用して、楽しい育児を行ってください。

この記事を書いたライター

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!