大掃除の家全体のコツ4つ!ムダなくキレイに時短掃除をする方法
大掃除のコツ4つを知っていると、年末の貴重な時間と労力をムダにせず、普段掃除できない場所を要領よくキレイにするのに役立ちます。
部屋ごとの大掃除のコツの前に、まずは家全体の大掃除のコツをご紹介しますので、時間や労力のムダをなくしましょう。
大掃除のコツ1 スケジュール表を作ろう
大掃除のコツの中でも、特に重要なのがスケジュール作りです。面倒に感じられるかもしれませんが、年末の時短掃除には欠かせません。
無理のないスケジュールを作って大まかな手順をきめておくことで、当日は何も悩まず体を動かすだけ。そのため楽なのにスピーディーで確実に大掃除を進められるのです。
年末は幼稚園や学校が休みに入るため、ママの家事負担が増えます。共働きのワーママの場合は、仕事の予定も立て込むため目が回るほどの忙しさになりますので、スケジュール作りを始める時期も大切です。
大掃除のスケジュールは早めに決めて!
子供が通園通学をしている11月末~12月中旬までが、大掃除のスケジュール作りのチャンス!年末になるとスケジュール作りどころではなくなりますので、楽な時短掃除を行いたい家庭では早めにスケジュールを作ってしまいましょう。
大掃除のコツ2 洗剤や掃除道具を使いわける
大掃除のコツの中でも知っておいて欲しいのが、効率よく汚れを落とす洗剤や掃除道具。誤った洗剤を使うと素材が傷んで変色したり、汚れがなかなか落ちなかったりで、逆に大掃除が大変になります。
赤ちゃんや小さな幼児がいる家庭では、市販の洗剤の安全性の確認も気になるところでしょう。
食用にもなっている安全性の高い重曹とクエン酸の使い方、汚れ落としを楽にする掃除道具を知って、安全で楽な大掃除にしましょう。
重曹とクエン酸の使い方を知ろう
大掃除のコツの一つが洗剤の使い方ですが、赤ちゃんのいる家庭の掃除によく使われる重曹やクエン酸の使い方は、わかりにくく誤った使い方をしている主婦も少なくありません。
ネット上には「トイレのアンモニア臭を落とすのに重曹が効く」「畳掃除には重曹を振りかける」など、重曹やクエン酸の誤ったお掃除情報が数多く流れていますので注意しましょう。
重曹とクエン酸の特徴 | ||
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種類 | 重曹(アルカリ性) | クエン酸(酸性) |
効果 |
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注意点 |
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場所 |
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「重曹とクエン酸の特徴」の表は、国民生活センター、重曹の製造元である九州化工株式会社と昭和化工株式会社、クエン酸の製造元であるAGCの情報を基に作成しました。
どの汚れを何で落とすかを意識して大掃除をするのが、重曹とクエン酸の使い方のコツ。ちなみに重曹とクエン酸は一緒に使えます。
例えば初めにクエン酸で水アカ取りをし、それでも落ちなければ重曹の研磨力を使って磨くとよいですし、排水管の大掃除は重曹(200ml)とクエン酸(140ml)をふりかけ、水を100~200mlかけると発泡するので落としやすくなります。
おすすめ掃除道具や洗剤で汚れを楽に落とそう
大掃除のコツの一つは、機能的で使いやすい掃除道具を選ぶこと。汚れ落ち、水ハケ、拭き取りが楽になるおすすめの掃除道具ばかりをご紹介しますので、年末の大掃除でぜひ使ってみて下さい。
- メラミンスポンジ
- スクイージー
- ラストラーレスポンジ
- 耐水性の紙やすり
- 使えなくなったキャッシュカード
- 古い歯ブラシ
- ボロ布をゴムで巻きつけた割り箸
- ストッキングをかぶせた金属製ハンガー
- 水の激落ちくん
掃除道具や洗剤で汚れ落ちが楽になれば、その分時短掃除ができます。先輩主婦がおすすめする掃除道具を賢くとり入れ、年末の大掃除はおすすめ道具や洗剤を取り入れて、効率よく進めましょう。
水の激落ちくんは重曹スプレーを作るのが面倒な人におすすめ。重曹よりも洗浄力が強い強アルカリ性の電解水ですが、成分は水です。
大掃除のコツ3 「上から下、奥から手前」がどこでも基本
大掃除の3つ目のコツは、「上から下に、奥から手前に」です。これから場所ごとのコツをご紹介しますが、3つ目の大掃除のコツはどの場所でも基本的に同じ。
落ちてきたホコリや吹き付けた洗剤、洗った時の水で、綺麗にした場所を再び汚して2度手間にならないように考えられた工夫です。
掃除する場所ごとに、他にも様々な大掃除のコツがありますが、基本となる3つ目のコツを忘れずに取り組みましょう。
大掃除のコツ4 こだわらず優先順位を考えて時間内に終わらせる
忙しくて普段のお掃除になかなか手が回らない育児中やワーママの場合は、とことんきれいにしようと考えず、優先順位を決めておくのが負担なく大掃除を済ませるコツです。
意気込んで大掃除を始めたものの、面倒なお風呂場やキッチンの掃除だけで疲れてしまうと終わりません。完璧を目指さず、「ココだけはキレイにしたい」という場所から優先順位をきめ、時間の許す範囲で丁寧に掃除しましょう。
大掃除の場所ごとのコツ!家の中9か所を時短でキレイにする方法
大掃除のコツは、家の中と外でそれぞれありますし、同じ家の中でも場所ごとそれぞれありますので、ここでは家の中と外を9か所にわけてみていきましょう。
風呂場、洗面所、キッチン、トイレ、寝室や子供部屋、リビング、玄関や下駄箱、ベランダなどの外回り、廊下の9か所のコツを細かく紹介していきます。
風呂場|つけ置きする時間を作ろう
風呂場の大掃除のコツは、一度に済ませずつけ置きすることです。市販の浴槽用つけ置き洗剤を使う場合はそこに、赤ちゃんのいる家庭では浴槽にクエン酸水(水1L:クエン酸50ml)を作って、バス用品をつけ置きしましょう。
ただし風呂場の大掃除にクエン酸を使う場合は、有毒ガスを発生するため絶対に酸素系洗剤と混ぜないように注意してください。
- 換気をしっかりと行う
- 風呂場用品はつけ置き洗い
- 天井掃除にはフローリングワイパーを使う
- つけ置き→天井→照明→壁→内側のドアや溝→浴槽→床や排水管→外側のドアの順番
- 水垢はクエン酸スプレーで落とす
- カビ取り剤を使う場合は天気のいい日の暖かい時間帯に
- クエン酸と酸素系カビ取り剤は絶対に混ぜない
- 汚れがひどい箇所は、洗剤で濡らしたキッチンペーパーを湿布してつけ置き
- 洗剤をしっかり洗い流したら、最後に全体を水拭き
天井のカビや汚れは、粉の酸素系漂白剤で漂白液(水1L:酸素系漂白剤小さじ1)を、雑巾につけて絞ってから、フローリング用ワイパーにつけて拭くのが、風呂場の天井を時短掃除するコツです。
つけ置きする間に壁や鏡、棚を掃除しますが、お風呂場の皮脂や石鹸カスの汚れは下の方につきやすいので、メラミンスポンジで軽く汚れを取り除いてから、浴室専用洗剤やクエン酸水を吹きかけて除菌までしてしまいましょう。
風呂場の大掃除にカビ取り専用洗剤を使う場合、換気が必須です。窓を開けなければなりませんので、天気のいい日の暖かい時間帯に行うのも、気持ちよく風呂場の大掃除をするコツです。
洗面所|メラミンスポンジとキッチンペーパーを活用
洗面所台の大掃除のコツは、メラミンスポンジとキッチンペーパーの活用です。洗面台は強く擦ると傷つきやすいためです。
あらかじめセスキ炭酸ソーダやクエン酸の粉末を付着させてあるメラミンスポンジなどを活用すると時短ができ、後片付けも簡単です。
- 洗面所用品は、酸素系漂白剤を溶かした漂白液でつけ置き洗い
- 照明→鏡→キャビネット→シンク回り→床の順番
- 落ちない水垢はクエン酸をスプレーしてから、ラップでパックする
- 洗面台の隙間はボロ布を巻いた割りばしで擦る
- 洗面台下やキャビネットは掃除後に半日扉を開けたままにする
洗面所の掃除にメラミンスポンジとキッチンペーパーを使用するのは、海外のホテルで実際に行われていたガラスや蛇口掃除のコツ。
水で濡らしたメラミンスポンジで磨いて汚れを落とし、最後にキッチンペーパーで拭き上げると、洗剤を使わなくてもピカピカになります。ヒドイ水アカで落ちない場合は、ラップでパックしてから落としましょう。
洗面所の扉を開けっぱなしにしておくのは、内部の換気をすることでカビを防ぐための大掃除のコツです。洗面所の収納が上手くいっていない場合は、大掃除の日までに収納を見直すのも早く終わらせるコツです。
キッチン|クエン酸と重曹のダブル使い
キッチンの大掃除のコツは、油汚れや食べ物汚れを落とすのに強い重曹と、水アカ落としに強いクエン酸の両方を使うことです。
また時間のかかる換気扇掃除は年末を避け、余裕のある日に早めに行ってしまうのも、大掃除のコツの一つです。
- 換気扇の大掃除は先に済ませておく
- 照明→壁→コンロ→食器棚や調理家電→シンク回り→床の順番
- 換気扇のパーツは日当たりの良い場所で重曹の洗剤液につけ置き洗いをすると、汚れのゆるみが早い
- キッチン周辺のベタベタした汚れは重曹スプレーで落とす
- コンロやグリル、調理台にこびりついた汚れはペースト状に練った重曹クレンザーで落とす
- 排水溝のヌメリにはまず重曹をふりかけ、次にクエン酸水を流して、泡のパワーで汚れを分解する
- 蛇口周りの水垢はクエン酸スプレーを吹きかけ、ラップでパックをして落とす
- 冷蔵庫の内部は重曹スプレーで拭き掃除をする
- シンク下のキャビネットはカビやすいので、掃除の後は半日程度扉を開けたままにして風を通す
トイレ|クエン酸スプレーでアンモニアを撃退
トイレの大掃除のコツは、クエン酸スプレーをフル活用することです。クエン酸はアンモニアを分解しますので、尿の匂いや汚れを取り除くのに効果的です。
- 照明→窓や壁→タンク→便器→床→ドアの順番で掃除
- 取り外せる便器は分解して掃除
- 大きな尿石は使えなくなったクレジットカードで削る
- 尿石は濃い目のクエン酸パックで落とす
- スプレー床はタンクの裏から、戸口に向けてクエン酸スプレーで拭き掃除をする
濃い目のクエン酸水(水100ml:クエン酸10ml)をスプレーボトルに入れ、便器や裏の尿石に吹きかけてからトイレットペーパーを貼り付け、さらにその上からスプレーしてパックし、時間を置いてアンモニアを分解させてから掃除をしましょう。
トイレの臭いの元となるアンモニアは、便器回りだけでなく床や壁にもついています。飛び散るはずがない便器から離れた壁にも、アンモニアが蒸発して飛び散っていますので、初めから壁全体を掃除すると覚悟するのもトイレの大掃除のコツです。
コーティングされていない便器であれば500~800番程度の耐水ペーパーで擦るか、硬いヘラ状のスクレイパーや使えなくなったクレジットカードで擦ると簡単です。
寝室や子供部屋|ゴミ捨てからスタート
寝室や子供部屋の大掃除のコツは、一年間でため込んだ不要な物を処分するゴミ捨てからスタートすることです。
特に子供部屋は片づけやすいおもちゃ収納にして荷物を見直しておくと、不要な物を早めに処分しやすくなりますので、大掃除の前にやっておくのがおすすめです。
年末は自治体のゴミ収集のタイミングが変わりますから、早いうちからお部屋の不用品の処分を進めていきましょう。
- 照明や天井→壁→家具→窓→床の順番で掃除
- 窓ガラスの掃除は曇りの日を選ぶ
- 棚などの細かい部分のホコリは古歯ブラシや刷毛で掃き出し、床掃除で一気に取り除く
天気の良い日に窓掃除をすると、光が反射して汚れが良く見えなくなりますので、窓ガラスの大掃除は曇りの日に行うのがおすすめです。
リビング|整理整頓からスタート
リビングの大掃除のコツは、整理整頓からスタートすることです。リビングは家族が長時間集い、人目に触れる場所でもありますので、まずは整理整頓をしてから掃除を始めましょう。
ドアノブや照明のスイッチ、コンセントなどの手垢がつきやすい部分、テレビ周りのホコリがたまりやすい場所、光を反射する窓や鏡などの目立つ部分を重点に、汚れが目立つ場所をスピーディーに時短掃除します。
- 照明や天井→壁→テレビや家具→窓→床の順番で掃除
- 窓のサンは先に刷毛や古歯ブラシで汚れをかき出す
- 狭いすき間のホコリ、針金ハンガーにストッキングをつけて取る
赤ちゃんや小さな子供のいる家庭では、リビングの手垢や指紋、床の汚れを重曹スプレーで落とすとよいでしょう。
またリビングの臭いが気になる場合は、重曹消臭スプレーを作って大掃除の使うと、参加した皮脂や食べ物などたんぱく質の汚れと臭いをスッキリ消臭するのに役立ちます。
重曹スプレーだけでもタンパク質の消臭効果はありますが、アロマをプラスすると香りがよくなります。ただし、赤ちゃんや幼児はアロマに弱いので、子供のいる家庭では重曹スプレーだけがおすすめです。
玄関や下駄箱|手が触れる場所を重点的に拭き上げる
玄関や下駄箱の大掃除のコツは、手が良く触れる場所の手あかをしっかり落とすことです。また、ホコリや砂は室内側から外側に向けて、しっかりと履きだしましょう。
- 照明・天井→靴箱→玄関ドア→玄関タイルの順番で掃除
- 汚れの種類で洗剤を使い分ける
- 泥や砂は掃除機の先にトイレットペーパーの芯を挟んで吸い取る
- 靴箱は掃除後に半日ほど扉を開けたままにする
玄関や下駄箱の手あか汚れは重曹スプレーで落とせますが、なかなか落ちない玄関タイルの掃除は汚れの種類ごとに洗剤を使い分けると落としやすくなります。
下駄箱は拭き掃除の後に風通しを良くして、中までしっかり乾燥させましょう。活性炭入りのシートを敷いたり、乾燥剤を入れたりしておくのもおすすめです。
ベランダや外回り|集合住宅は砂ぼこりの近隣への迷惑に注意
ベランダなどの外回りの大掃除のコツは、アパートやマンションなどの集合住宅の場合、砂ぼこりで下の階や隣に迷惑をかけないこと。集合住宅でのベランダ掃除のやり方を確認しておきましょう。
まずはベランダや外回りのゴミを捨て、湿度が高いと砂ぼこりが舞いにくくなるので、できれば年末休暇前の風がない小雨の日をベランダの大掃除の日に選びましょう。
年末休暇の時期に大掃除をする場合は、濡れた茶殻や細かくちぎった濡れ新聞紙を撒いてから掃くと、ほこりが舞いにくくなります。
- 風が少なく湿度の高い日を選ぶ
- ベランダはちぎって濡らした新聞紙を撒いてから掃く
- 手すりや窓の外側は重曹スプレーで落とす
ベランダなどの外回りは排気ガスで汚れているので、重曹スプレーを使いましょう。排気ガスに含まれている油を重曹が分解してくれるので汚れを落としやすいです。
廊下|隅のホコリを履き出してから掃除機をかける
廊下の大掃除のコツは、ホコリが溜まりやすい隅を先に振る歯ブラシなどで履き出してから、掃除機をかけることです。
壁の下部についている巾木(はばき)にもホコリが溜まりやすいので、ブラシや掃除機でほこりをとってから、重曹ペースト(水15ml:重曹30ml)とメラミンスポンジでコーキング部分を白くキレイにしましょう。
大掃除のカーテンの洗い方のコツ!レールにかけて干そう
大掃除でカーテンを洗濯する家庭では、コツを知っているとアイロンを手間が減らせます。洗い上がったカーテンは、そのままカーテンレールに引っ掛けて干しましょう。
濡れたまま干すのが気になるかもしれませんが、冬場は乾燥していて暖房もつけるため加湿になり、空気中のホコリもキレイに下に沈みやすくなります。
大掃除のカーテンの洗い方の流れ
- 掃除機でカーテンのホコリを吸い取る
- お部屋の掃除の前にカーテンを外す
- 重曹を溶かした水につけ置き洗いをする
- カビやシミがある場合は部分洗いをする
- 洗濯後はカーテンレールに吊るして干す
カーテンはネットに入れて洗いましょう。ネットの幅に屏風たたみにするのがカーテンの洗い方のもう一つのコツです。こうすると汚れ落ちがよくなり、洗濯機でもシワになりにくいです。
カーテンを大掃除のどの順番で洗うかは、家の大きさや大掃除のやり方により異なりますが、ホコリ落としや窓掃除が終わってから干すため、タイミングを見計らって洗いましょう。
大掃除はコツをしっかりとおさえて、時間も手間もムダなくキレイに時短掃除をし、気持ちのよい環境で大晦日と新年を迎えましょう。