ホットカーペットの電気代に関する記事

『ホットカーペットの電気代節約術6~古いと電気代が高い?』

ホットカーペットの電気代、あなたはいくつ節約術を実践していますか?これからのポイントや他の暖房器具との電気代の比較もしています。

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ホットカーペット電気代節約術6!買い替えはどのメーカーが得?

家計を預かる者にとって頭が痛いのは、冬の時期にホットカーペットなどの暖房費がかさんで電気代が高くなること!でも、気温の下がる時期はインフルエンザなどの感染症も蔓延しがちなので、できるだけ電気代を抑えつつ暖かい環境で生活したいですね。

今回は、ホットカーペットの特徴と誤解、ホットカーペットの電気代節約術、2016~2017年国内流通5社ホットカーペットの電気代比較他の暖房器具との電気代比較古いホットカーペットとの電気代比較についてご紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。

ホットカーペットの特徴と誤解

ホットカーペット(電気カーペット)とは、カーペットの内部に電熱線を仕込み、電気の力で床を暖める家電製品をいいます。私たちの体は、直接触れる部分が熱を持つことで暖かさを感じやすいため、ホットカーペットは満足度が高い暖房器具。

ただし、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まりやすいので、ホットカーペット部屋全体が暖まる器具と誤解している人は不満を持ってしまうことも…。ホットカーペットは接する部分を暖めることが目的の暖房器具ですので、部屋の空気を温めようと設定温度を高くして長時間使用しても、期待する程あたたかさを感じられないばかりか、電気代も高くついてしまいます。

カーペットは表面だけを温めるという使い方をすれば、性質上電気代が安いのが嬉しい特徴の一つ。こたつを置くスペースがとれない場所では重宝する暖房器具でもありますので、利用目的に合わせて使用しましょうね。

ホットカーペットの電気代6つの節約術

冬の家庭におすすめの暖房器具であるホットカーペットですが、もう一工夫して使うことで家庭の暖房費がもっともっと節約ができるんです。あなたはいくつ取り組んでいますか?

保温アルミシートを使う

ホットカーペットは冷たい床に接しているので、ただ床に敷いただけでは熱が床から逃げていってしまいます。このもったいない状態を避けてムダな電気代をカットするために、断熱性のある保温アルミシートを使いましょう。

1枚敷くだけで、これまで「中」で使っていたホットカーペットを「弱」設定にしても、充分暖かく感じることができるなど嬉しい節約効果がありますよ。

使わない時はスイッチOFF

ホットカーペットの多くは、全面、1/2面と暖める部分を切り替えて使うことができます。ところが、電源のONとOFFは行っても、「使う場所の設定変更までしたことない」「え!うちのも変えられるのかなぁ?」なんて、使用する場所を意識していない人が意外と多いんです。使っていない部分を通電したままにしておくと、その分の電気代が無駄になってしまいますよ。

家族全員が使う時は全面を暖め、一人で使う時は必要な部分だけに切り替える、使わない時はスイッチをOFFにするなど、ご家庭の状況に合わせてスイッチをOFFすることで、ホットカーペットの消費電力を抑えて電気代をもっと節約することができますよ。

サイズダウン

ホットカーペットのサイズは、家族向けの大きなものからキッチンで足元を温めるミニサイズまで、さまざまなサイズのものが市販されていますね。大きいサイズのホットカーペットは、広い面積を暖めるためその分電気代が高くなってしまいます。

「大きいサイズを購入したものの、実際は一部分しか使用していない」「スイッチの切り替えが面倒」という状況であれば、無駄に電気代がかかっている今のホットカーペットからのサイズダウンも検討してみましょう。

ひざ掛けやこたつと組み合わせる

ホットカーペットをただ敷いているだけでは表面から熱が逃げていきますが、ひざ掛けをかけて熱を閉じ込めることで、熱を逃がさず体に行き渡らせることができます。また、ホットカーペットの上にテーブルを置いているご家庭であれは、テーブルをこたつにすることで、こたつの電気を入れなくても内部が暖かくなりますよ。

厚手カーテン等で室温をアップ

ホットカーペットで部屋の空気を暖めることはできませんから、いくらホットカーペットをつけていても、室温が下がるとやっぱり寒くて居心地が悪くなってしまいますよね。部屋にこもる熱の大部分はガラス製の窓から外に逃げていってしまうので、冬は厚手で床までしっかり届く長めのカーテンを窓にかけるなど、室温の低下を防いでホットカーペットの暖かさを満喫しましょう。

窓ガラス断熱デザインシート ホワイトスノー

ニトムズ

約4mm×45cm×180cmの3層構造の断熱シート。窓からの冷気をシャットアウトしてくれます。室内の温かい空気が冷たい窓に当たらないため、結露も抑えられますよ。

窓に水を吹きつけて貼るため、簡単に貼ってはがせるのも魅力的!絵柄にはフラワーピンクもあります。

http://www.nitoms.com

出かける15分前にはスイッチオフ

ホットカーペットは一度暖まると、電源を落としても10~15分位は暖かさを保つことができます。ですから、お出かけの予定がある場合には家を出る間際に電源を切るのではなく、少し早めにホットカーペットの電源を切って電気代を節約しましょう。わずか数分のことであっても、毎日の習慣にすれば電気代をけっこう節約できますよ。

他の暖房器具より電気代は安い?

工夫次第では光熱費の節約ができるホットカーペットですが、エアコンなどの他の電気だけで温める暖房器具と比べると、電気代はどう違うのでしょうか?それぞれの暖房器具の特徴と比較しながら、電気代について調べてみました。

エアコンや電気ストーブとの比較

空気全体を暖め9る役割を担うエアコンや電気ストーブと違い、電気カーペットはある程度暖かい部屋で使用することが多い家電。そのため、実際の消費電力が定格消費電力を下回ることが多く、実際に支払う電気代は安くなるケースがほとんどです。

一方、エアコンは空気の温度や湿度を細かく調整しながら送風をするので消費電力が大きいですし、室温が下がった状態から設定温度まで一気に上げる時に、消費電力が高くなります。
また、今回電気代を比較したハロゲンやカーボンヒーターを使った電気ストーブも、意外と電気代がかかるんですよ。

1時間あたりの電気代

  • ホットカーペット(3畳用) ⇒ 約13.5~23.0円
  • エアコン(8畳用) ⇒ 約4.5~35.1円
  • 電気ストーブ ⇒ 約27.0円

比べてみると、ホットカーペットがお得ですよね。
広い空間全体を素早く暖めたい場合はエアコンを、トイレや洗面所など限られた場所を短時間だけ暖めたい場合には電気ストーブを、家族がそろっている部分だけをスポット暖房したい場合にはホットカーペットを使うなど、ニーズに合わせて暖房器具を使い分けるといいですね。

こたつとの比較

こたつはホットカーペットと同様に部屋の空気を暖めることはできない暖房器具ですが、電気代は圧倒的にこたつの方が安いです。布団で暖かい空気を閉じ込める分、暖房効果も高いんです。

1時間あたりの電気代

  • こたつ ⇒ 約2.2~4.6円

ただし、こたつはこたつ布団を広げる十分なスペースがないと使うことが難しいので、スペースが十分にあってより電気代が安い暖房器具を求めている場合はこたつを、そうでない場合はホットカーペットを使うなど、賢く使い分けていきましょう。

流通5社ホットカーペット電気代比較

新たにホットカーペットの購入を考えている人は、どうせお金を出して買うなら、性能がよく電気代がお得な製品を選びたいですよね。ホットカーペットは国内外のいろいろなメーカーから発売されていていますが、国内各メーカーのホットカーペットの電気代はどう違うのでしょう?

メーカーが発表している一時間の電気代は?

こちらで電気代をご紹介するホットカーペットは、国内流通主要メーカーのうちの5社パナソニック、山善(YAMAZEN)、千住(TEKNOS)、広電(KODEN)、富士通ゼネラルの商品です。各メーカーが2016~2017年に販売したホットカーペットの中から2畳用と3畳用を選び、取扱説明書などに記載されている電気代を比較しました。

メーカー 2畳用の電気代 3畳用の電気代
パナソニック 6.2~8.6円
DC-2HAA1A
8.6~12.3円
DC-3HAA1A
山善(YAMAZEN) 8.9円
SUS-200
13.2円
SUS-300
千住(TEKNOS) 13.5円
TWA-2000B
19.4円
TWA-3000B
広電(KODEN) 8.0円
LWC-2060MBM
11.0円
LWC-3060MBM
富士通ゼネラル 7.0円
HC-20F3
10.3円
HC-30F3

選んだ製品がそのメーカーで販売しているすべてのホットカーペットではありません。また、同じメーカーのホットカーペットでも、機能により消費電力に違いがあります。
でも、この表を見る限りではパナソニックがお得で、千住製品は電気代が高い気がするのではないでしょうか?

実は、メーカーが出している電気代目安は室温など計測条件が違うため、一概に「このメーカーのホットカーペットがお得!」とは言えません!

そのため、ホットカーペットを購入する際は、取扱説明書に記載されている定格消費電力を目安にするとよいでしょう。定格消費電力とは、その家電でかかるMAXの電力量のことです。

定格消費電力による一時間の電気代は?

こちらでご紹介する電気代は、先程ご紹介した商品の取扱説明書などに記載されている、定格消費電力より算出した電気代(電気料金新目安単価1kWhあたり税込27円として計算)です。

メーカー 2畳用の電気代 3畳用の電気代
パナソニック 13.0円
DC-2HAA1A
18.9円
DC-3HAA1A
山善(YAMAZEN) 14.0円
SUS-200
20.0円
SUS-300
千住(TEKNOS) 13.5円
TWA-2000B
19.4円
TWA-3000B
広電(KODEN) 13.8円
LWC-2060MBM
19.4円
LWC-3060MBM
富士通ゼネラル 13.8円
HC-20F3
19.4円
HC-30F3

※小数点第2以下は四捨五入

定格消費電力による一ヶ月の電気代は?

ご家庭により実際の使用時間に違いがあると思いますが、家族が集まる夕方から夜にかけて一日5時間1ヶ月(30日間)ホットカーペットを使用した場合、各メーカーのホットカーペットの電気代はいくらになるのでしょう?

メーカー 2畳用の電気代 3畳用の電気代
パナソニック 1,944円
DC-2HAA1A
2835円
DC-3HAA1A
山善(YAMAZEN) 2,106円
SUS-200
2997円
SUS-300
千住(TEKNOS) 2,025円
TWA-2000B
2,916円
TWA-3000B
広電(KODEN) 2,066円
LWC-2060MBM
2,916円
LWC-3060MBM
富士通ゼネラル 2,066円
HC-20F3
2,916円
HC-30F3

※小数点以下は四捨五入

今回のホットカーペットメーカ別電気代比較では、どのホットカーペットを選んでもメーカーによる電気代に大きな差は見られませんでした。けれど、ホットカーペットは使用するサイズにより電気代の差が大きいことがこの表より分かりますよね。

お住いの地域にもよりますが、一般的に暖房が必要になるのは11月から3月までの約5ヶ月間。サイズや商品によっては、5ヶ月で5,000円も差がでます。

また、カバーを使用した場合と使用しない場合、温める面積の切り替えなどにより、同じホットカーペットでも消費電力にかなりの差が出ます。新たにホットカーペットを購入する際は、カーペットの切り替え機能などにも注意して選びましょうね。

古いホットカーペットの電気代は高い?

エアコンや冷蔵庫などは古い製品よりも新製品を使った方が省エネで、電気代も節約できると聞いたことがありますよね。けれど、ホットカーペットは内部に電熱線を設置しただけのとてもシンプルな家電。古いものも新しいものも消費電力に大きな差はありませんので、どちらも他の暖房器具と比べると省エネ。

ホットカーペットは耐久性に優れた家電製品ですので、中には買い替えずに20年前の古い製品を使っているご家庭も…。でも、電気代の面ではOK!ただし、古い製品は電源コードの劣化などが原因で発火することがありますので、長年愛用しているホットカーペットはときどき点検して安全性を確かめましょう。

古いホットカーペットの点検項目

  • コードに損傷がないか
  • 通電に異常はないか
  • プラグや本体などが熱くなり過ぎていないか
  • 焦げ臭くないか
  • カーペット表面に電熱線による焼け焦げの跡がないか
  • タイマーが壊れていないか
  • ヒーター配線に折クセや重なりなどの異常がないか

また、古いホットカーペットの中にはリコールの対象になっている製品もありますので、自宅で古い年代のホットカーペットを使っている場合は、安全かどうかを経済産業省のHPで確認しましょうね。

暖房費全体の節約術も見直そう

私たちが便利に暮らすために必要な家庭の光熱費は、冷房の必要な夏と暖房が必要な冬の時期に一気に高くなり、家計を圧迫しますよね。日本は特に冬の期間が長いので、家計の節約のためには冬の暖房費の節約はかかせません。ホットカーペットを上手に利用して、暖かいながらも快適なお家を作りましょう。

「節約」というと、爪に火を灯すような我慢ばかりのイメージがありますが、家庭の節約は我慢でなく工夫することが大切です。ホットカーペットの使い方だけでなく、衣類やその他の暖房器具の使い方も見直して、冬の暖房費を賢く節約していきたいですね。

この記事を書いたライター

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。

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