加湿器を買わずに潤す15の方法!おすすめエコグッズで保湿しよう
乾燥がひどくなる季節は、肌対策やウィルス撃退のためにも加湿が必要不可欠。ところが乳幼児のいる家庭では、加湿器によるやけどの事故が起こりやすく、消費者庁からも注意喚起されているほど。「加湿器を使わずに加湿する方法ってないの」と悩むママも少なくありません。
こちらではそんな子育て中のママのお悩みを解消できる、加湿器なしで加湿できる11の方法、簡単に手作りできるエコな簡易加湿器4種の作り方、快適な湿度と加湿への注意点をご紹介していきます。
加湿器の購入を迷っている方、オフィスや病院、旅行先のホテルなど、自分の判断で加湿器が置けない環境で乾燥に悩んでいる方にもおすすめですので、ぜひ参考にしてみてください。
加湿器は不要!気軽に潤せる11の方法
加湿器がないご家庭やオフィス等でも、次のような方法を実践すれば、お部屋の空気を無理なく加湿することができます。
1水拭き掃除をする
室内の湿度をあげたいのなら、室内で水を使うのが一番手っ取り早い方法です。フローリングでも、畳でも、効果に変わりはありません。掃除機やモップでざっと埃を取り除き、毎日のお掃除のついでに硬めに絞った雑巾で床や机を水拭きするだけで、お部屋の空気に水分を与えることができます。
2洗濯物を部屋干しする
毎日出る洗濯物は室内の加湿にもってこい。いつもは外に干している洗濯物を室内で干せば、簡単に湿度不足を補うことができます。
香りの良い柔軟剤を使えば、お部屋に湿度と香りをプラスできます。ただし室内干しはカビを作りやすく、生乾き臭も作りやすいので、室内に干す洗濯物はシャツ2~3枚程度にしておきましょう。
3濡れたタオルを使う
濡らして絞ったタオルをバタバタと室内で振るだけでも、簡単に、かつスピーディーに加湿ができます。
ホテルや旅館などの室内は普通の家屋より乾燥が激しく、数時間で喉がガラガラ、目がゴロゴロなんてこともよくあるのですが、お風呂で使ったタオルをハンガーにかけて室内に置いておくだけでも、湿度不足を改善できます。
4水を入れたコップを置く
美術館などでも見かけますが、空気が乾燥しがちなお部屋には水を入れたコップを置いておくのも良い手です。自然に水が蒸発することで、適度に湿度を補うことができます。
スピーディーに湿度をあげたい時は、水ではなくお湯を使うのも一つの方法。ラベンダーやカモミールなどのアロマを1滴プラスしておくと、湿度とともに良い香りも広がります。
ただしお湯を使う際は、何かのはずみで倒れるなどのアクシデントによる、小さなお子さんの火傷に十分に注意しましょう。
5霧吹きで水を吹きかける
霧吹きやスプレーでお部屋にシュッの水を吹きかけるのも、室内の加湿に効果的です。これにもアロマオイルをプラスしておけば、加湿とルームミストで一石二鳥、消臭スプレーやルームミストを購入する費用の節約もできます。
乾燥の激しい暖房中の室内の場合は、暖房器具の側にあるカーテンやクッションなどの布製品に吹きかけておくことで、長時間一定の湿度を維持できます。
6カーテンを洗濯する
お部屋の中でもかなりの面積を占める布製品のカーテン。洗濯したら濡れたままカーテンレールにかけて干すのも、お部屋の湿度向上にとても貢献します。
ただし窓にかかっているカーテンを一気に洗濯してしまうと、湿度が上がり過ぎてしまいますので、湿度対策の場合は毎日の洗濯にあわせてカーテンを一日1枚ずつ洗濯していくのがポイントです。
7観葉植物を育てる
植物は葉から常に水分を放出していますので、加湿のためにお部屋に観葉植物を置くのはおすすめです。
風水に良い観葉植物を選ぶのも良いのですし、ポトスやガジュマルのような葉が大きな観賞植物もよいです。日光の少ない室内でよく育ち、自然な湿度を維持しやすいです。
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土を使うのではなく水耕栽培用のジュエルポリマーを使ったり、いらなくなった保冷剤を再利用して使ったりすると、より保湿に効果的です。
8水槽で魚を飼う
飼育の手間が嫌でなければ、湿度の維持のために室内に水槽を置いて、メダカや熱帯魚を飼うのは加湿に効果的な方法です。水面から水分が常に蒸発するため、想像以上に加湿できます。
ゆらゆらと泳ぐ魚を見るのはヒーリング効果がありますし、子どもの知的好奇心の向上にも役立ちます。
9やかんでお湯を沸かす
最近はオール電化の家庭も多く、電気ポッドでお湯を沸かす人が多いのですが、やかんを使ってお湯を沸かせば蒸気の力で手軽に加湿ができます。
休憩時間にお茶を入れる際は、ぜひやかんを使う習慣をつけ、お部屋の乾燥を程よく改善しましょう。
10鍋物を献立に取り入れる
冬に定番の鍋料理も、具材が煮えるときの蒸気で部屋を簡単に加湿できます。
体も暖まって冬の暖房費の節約にも貢献しますので、寒い時期は湯豆腐や白夜鍋などを定番メニューに加えましょう。一緒にショウガなどの体が温まる食材をプラスするのがおすすめです。
11入浴後に風呂場の戸を開けておく
お風呂に入った後は換気扇を回して浴室の戸を閉めておくのが一般的ですが、部屋の加湿をするのであれば、入浴後に扉を開けて加湿するという方法も有りです。
歌手のGACKTさんもホテルに宿泊する際はまず浴槽にお湯を貯めて部屋を加湿すると、バラエティ番組で語っていました。
ただし湯船にお湯を張ったままだと、小さな子どもの浴室事故やカビの原因になりますので、入浴後に浴槽の湯を抜き、扉を開けて水蒸気を室外に出すだけにしておくのがおすすめです
超簡単!4種のエコ簡易加湿器の作り方
家電の加湿器は湿度コントロールが楽ですが電気代がかかりますし、吹き出し口を触った乳幼児のやけども少なからず起こっています。かといってハイブリッド式を買うにも値段が高い!
そんなご家庭に便利なのが、身近なものを使って簡単に作れる手作りエコ加湿器。
キッチンペーパー・コーヒーフィルター・新聞紙・フェルトで安く簡単に作れますので、自宅だけでなく、ママのオフィスの机周りや入院先の病室などのプライベートな加湿にも、ぜひ活用してみてください。
1キッチンペーパーの簡易加湿器
料理に使うキッチンペーパーは吸水性が良いので、部屋に湿度をプラスする簡易加湿器にも活用できます。お部屋のアクセントにもなる、花束のような加湿器を作ってみましょう。
キッチンペーパーの簡易加湿器の材料
- キッチンペーパー 2枚
- 花瓶
- キッチンペーパーは2枚を重ね、端から蛇腹に折り、両端を丸く切っておきます。
- 真ん中をひねりながら芯を作り、1のキッチンペーパーを花びらのように広げ、水を入れた花瓶に差せば完成!
キッチンペーパーの他にも、お菓子やお皿の下に敷くレースペーパーなどで同様の簡易加湿器が作れます。色や模様がついているものだとより華やかな印象になりますので、いろいろ作ってみてください。
2コーヒーフィルターの簡易加湿器
オフィスの必需品のコーヒーフィルターでも、簡易加湿器が作れます。無漂白のものだとナチュラルな印象に。
オフィスの乾燥が気になる日は、休み時間にササッと作ってさりげなく机に置くことで、デスク周りの乾燥した空気を潤すことができます。
コーヒーフィルターの簡易加湿器の材料
- コーヒーフィルター 4~5枚
- 輪ゴム
- コップ
- コーヒーフィルターは1枚ずつ端から蛇腹に折り、先端を丸く切っておきます。
- コーヒーフィルターを花のように開きながら、4~5枚をまとめて輪ゴムで止め、水を入れたコップに入れれば完成!
コーヒーフィルターが水を吸うと、フィルターが重みでコップの底に沈んでしまいます。できるだけ浅いコップを使うか、ラップをクシャッと丸めてコップに入れて、深さの調整をするといいでしょう。
3新聞紙の簡易加湿器
毎日届く新聞紙とジャムの空き瓶を使って、簡易加湿器を作ってみましょう。
部屋全体の空気の湿度をあげるほどの効果はありませんが、高い位置やエアコンの風の通り道に置いておくことで、加湿した空気をお部屋に拡散させることができます。
新聞紙の簡易加湿器の材料
- 新聞紙 数枚
- ジャムの空き瓶
- 新聞紙をジャムの空き瓶の高さにあわせて四角く切っておく。
- 2枚くらいを重ねてクルクルと巻いていき、空き瓶が一杯になるくらいに詰めます。水分が蒸発する面積が大きくなるように、新聞紙は大きめの筒に巻きましょう。
- 中に水を注ぎこめば、新聞紙を使った簡易加湿器のできあがりです。
こちらはリボン付きのゴムを使って飾ってみました。紙を使った簡易加湿器は、1日しか持ちません。新聞紙と水は、毎日取り換えて下さい。
4フェルトの簡易加湿器
布端の処理のいらないフェルトも、吸水性が良く簡易加湿器作りに活用できます。紙製とは違って耐久性がありますので、一度作れば繰り返し水を入れて使えて便利です。
フェルトの簡易加湿器の材料
- フェルト 2~3色
- 輪ゴム
- マグカップ
- 花を作るフェルトは細長く切り、二つ折りにしてハサミで細い切れ目を入れます。
- 端からクルクルとフェルトを巻き、輪ゴムで止める。コップの大きさにあわせていくつかの花を作り、水を張ったコップに入れ、緑色のフェルトはクルッと丸めて隙間に差し込めば、フェルトを使った簡易加湿器が完成!
フェルトの場合は2~3日は水を足しながら加湿に使えますが、フェルトがホコリで汚れたら、水洗いをして一度乾燥させ、再利用しましょう。カラフルなフェルトを使えば華やかなインテリアにもなりますので、乾燥しがちな病院に入院している人への差し入れにもおすすめです。
快適な室内の湿度とは?
「湿度」とは、空気中に含まれる水分の割合のこと。普段はあまり気にならないのですが、ジメジメとした梅雨の時期は気分が暗くなる、乾燥のひどい冬の時期は寒さが身に染みるなど、私たちの心と体に大きな影響を与えます。
私たちが快適に過ごせる湿度は、40~60%です!
現代の住宅は気密性が高く、エアコンなどで一年中室温をコントロールしているために、室内は湿度不足を起こしやすい傾向があります。
冬は湿度が高い方が体感温度は高くなるので、節約の意味でも加湿器の使用が推奨されていますが、気をつけなくてはいけないのは夏も同じ。冷房のために室内の湿度を下げ過ぎてしまう傾向があり、気をつけないと肌や粘膜が乾燥し肌トラブルや体調不良の原因となってしましますので、室内は1年を通して50%の湿度を維持することを心掛けましょう。
けれど旅行先のホテル、帰省先、ママのオフィスなどには、必ずしも湿度計があるわけではありません。
もし湿度計が無い場合は?
氷水をガラスコップに入れて様子をみましょう!程よい湿度が保たれていれば、すぐにコップの外側に水滴がつくのですが、2~3分経っても水滴がつかない場合には、室内の空気が乾燥している可能性が高いといえます
加湿する場合の注意点
空気が潤っていれば健康に良いかと言えば、必ずしもそうとは限りません。加湿しすぎることで窓や壁に結露ができてしまうと、室内がカビだらけになるリスクがあります。
カビは建材を傷めるだけでなく、悪臭やアレルギーなどの原因になりやすいので、加湿は湿度60%までとし、ほどほどの加湿を心掛けましょう。
病院などでは、加湿器を使用することで雑菌を拡散させるリスクがあるということで、使用を禁止している場合もあります。外出先で加湿器が禁止されている場合は、簡易加湿器であって使用許可をとるなど、周りの迷惑にならないように配慮しましょう。