衣替えをカジタンしよう!衣類収納にかかる家事時間を短縮する技
衣替えのシーズンになると気が重くなる主婦が増えますが、収納家事の元凶となっているクローゼットも家族の服もあなた達の資産。夫婦で働いて稼いだお金を支払って手に入れた財産の一部なのですから、クローゼットの扉を開いて暗い気持ちになるのではなく、時間をかけずに美しく管理していきたいですね。
そこで忙しいママに是非おすすめしたいのが、季節の変わり目や日常の収納家事を時短(カジタン)できる衣替え術。要領よくスッキリ収納できて手抜き感もゼロですので、衣替え前の憂鬱な気分が楽になり、衣替え中も衣替えを終えてからも爽快な気分でクローゼットの扉を開けられますよ♪
衣替えは気が重い!衣類収納に悩む理由
「ニオイのつかない♪ムシューダ® 」のCMでお馴染みのエステー株式会社が行った調査によると、60.3%の主婦が衣替えを好きでなないという結果が浮き彫りになりました。日頃から衣類収納への次のような不満を抱える主婦にとって、衣替えは嫌な問題を目前に突き付けられる家事ですよね。
衣類収納に主婦が悩む原因
- 収納スペースが少ない
- 一度にまとめて片づける時間がない
- 毎日片づけられない
- 自分ひとりで家族の分も収納している
- 整理整頓ができていない
- 収納した場所がわかりにくい
- カビが気になる
- 出し入れがしにくい など
同調査では主婦が効率化したい家事1位2位3位の掃除と料理に続き、4位が日常の衣類収納37.3%、6位が衣替え29%と現在行っている衣類の収納や衣替えが非効率で満足できていない主婦が多いことも判明しました。
イクメンパパが増えているとはいえやはり主婦が担う子育てや家事負担の割合は高く、核家族化や女性の社会進出、不景気の影響によるパートなど子育て中のママは大忙し。どうにか効率よく済ませてしまいたいものの、衣替えは日常の衣類収納の仕方によって作業時間が大幅に変わるため、収納スペースなどクローゼット全体の見直しが必要で気が重くなる主婦も多いのです。
衣替えの時期と気温
衣替えの時期といえば幼稚園児や学生の制服は6月1日と10月1日。ただし、気温の低い北海道の一部地域では6月15日頃と9月15日頃、温暖な奄美諸島や沖縄では5月1日と11月1日です。
一方、社会人のスーツの衣替えや家族の衣替えはこの時期と少しズレます。スーツや普段着は気温によって衣替えをしましょう。
春物 | 20~24℃ | 秋冬用スーツ → 春夏用スーツ 半袖or長袖 |
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夏物 | 25℃以上 | 半袖 |
秋物 | 16~20℃ | 春夏用スーツ → 秋冬用スーツ |
冬物 | 15℃以下 | コート・セーターなどの 厚手の冬服 |
春夏用スーツへの衣替えが必要になるのは気温が16℃以上になってから。近年の平均気温を見ると16℃を超えるのは東京都5月、大阪府4~5月ですが、どちらの地域も毎月最高気温が16℃を上回る日がありますので、一度に衣替えをせず気温差の激しさに対応できるように衣替えを徐々に進めることが大切です。
一方、秋冬用スーツへの衣替えが必要となる気温20℃を下回る時期は、近年の平均気温で東京10月、大阪10~11月。コートが必要となる15℃を下回る時期は東京も大阪も11月からです。
家事の時間を短縮!カジタン衣替え術8
今年の衣替えはカジタン術を取り入れたクローゼット全体の見直しを行うことで、衣替えと一緒に日常の衣類収納が楽になるシステム作りもしてしまいましょう。
効率よく衣替えを行う一番のコツは、“衣替えは一気に行う”という意識を捨てること。衣替えでは「一度にまとめて片づける時間がない」と悩む必要はないのです。意識改革を行うだけで気分がグッと楽になりモチベーションもアップしますよ。
1圧縮でスペース確保
衣替えの時短術に衣装ケースを増やすという方法があります。衣装ケースを人数×季節の数だけ用意すれば衣替えをしないで済みますので、衣替えにかかる家事の時間は大幅にカットできます。けれど、実際は多くの主婦が衣装ケースを増やすスペースがないため実践できずに苦労しています。
そこでおすすめしたいカジタンできる衣替えの方法が、手軽に増やせてスペースを取らない圧縮袋による衣替えです。
ムシューダ圧縮パック 衣類用
エステー株式会社
衣類専用の圧縮パックで、中に脱酸素剤を入れてから圧縮します。防虫剤を入れないためニオイの心配もありません。セーター20着、ジャンパー6着程度が入り、1/2に圧縮できるのでコンパクトに収納できてスペースの心配も解消できます!別売で脱酸素剤もあります。
こうした圧縮袋を使えば収納スペースの少なさを解消できるため、お悩みやストレスがかなり改善しますよ。
2クローゼット内の定位置を決める
片づけには「整理」と「整頓」がありますよね。「整理」は元の位置に戻したり不要なものを減らしたりすること。「整頓」は適切な位置に配置すること。この考え方は衣替えや衣類収納にも役立ちますよ。
クローゼットの中を整頓してどこに何を収納するのかを明確にすれば、あとは頭を使わず機械的に整理するだけですので作業は一気に進みやすくなります。
また、靴はその靴専用の靴箱やシューズケースを決めて箱で保管することで、迷わず衣替えが進められてカジタンできると共に、必要な時にすぐ取り出せるようになります。収納した場所がわかりにくいという主婦に多い衣替えのお悩みが解消できますね。シューズケースを同じ種類に揃えれば、いつみても綺麗に収納された下駄箱になります。
3破棄・保管だけでなく保留で仕分け
クローゼット内の定位置を決めたら次は整理です。衣服を捨てるか定位置に収納するかのどちらかの作業をしなければなりません。ところがこの「捨てる」という作業がなかなか行えないために、衣替えが効率よくできない主婦が少なくないのです。
- いつか誰かにあげたり売ったりしたい
- いつかまた赤ちゃんが生まれたら使うかも
- 痩せたら着るかも など
衣替えのために折角時間を作ったのに、捨てるか保管するか悩んでいる間に時間ばかりが経ってしまうアナタ。悩む時間をカットしてサクサク仕分けを進めるために、思い切って悩む衣類は捨てないで保存するという衣替え術を試してみましょう。
コツは「破棄」「保管」「保留」の3種類にポイポイ仕分けるだけですから、選択肢が増えてあっという間に仕分けが終わり、これまで衣替えの仕分けに使ってきた家事時間を大幅に短縮できますよ。圧縮袋を使えば保留も気楽にできますね。
半年後に保留にした圧縮袋を見たら、意外とアッサリ処分できるものです。
4衣替えは気温に合わせて徐々に行う
「春が近づいてきたなぁ」「秋の気配がする」など季節の変わり目近づいてきたら、衣替えを意識して洗濯するようにしましょう。意識して洗濯していれば衣替えのためにわざわざもう一度しまい洗いをしなくても、乾いた時に「これはもう衣替えしよう」と畳んで収納できます。
衣替えシーズンに意識する洗濯のコツ
- 温かい風呂の残り湯を使って洗濯する
- 最後は流水ですすぐ
- しまう服は洗濯後に収納スペースへ
- 半年後に着られない服は破棄か収納
温かいお湯で洗濯すると衣類に付着した汗が溶け出すだけでなく、洗剤の酵素の力もしっかりと働くため汚れをすっきり落とせますし、流水ですすぐことで衣類が雑菌臭くなるのを防ぐこともできます。衣替えでしまい込む衣類は最低でも半年間収納しますので、洗濯方法を意識的に変えて衛生的に保管しましょう。
衣替え用に家族の人数分の保管用と保留用の圧縮袋を用意し、「これは来年までもう着ないだろうなぁ」と思った服を洗濯後にきれいに畳んでポイッと入れることを繰り返すうちに、衣替えはいつのまにか完了してしまいます。袋いっぱいになったら圧縮して空きスペースにしまうだけですので、特に衣替えに時間を割く必要がなくなりカジタンできますよ。
5コートやスーツはまとめてカバー
コートやスーツなど吊るして収納する衣服の場合、衣替えシーズンになるとクリーニング店に出すご家庭が多いですよね。ところが、戻って来た服をビニールカバーにかけたままクローゼットにしまうことで、スーツやコートにカビが発生してまたクリーニングに出したり、最悪処分することになったりする恐れがあります。ビニールカバーは必ず外して収納しましょう。
その際、ホコリよけにスーツやコートを1着ずつ通気性のよいカバーにかけ替えている方もいますが、それでは衣替えの度に時間がかかって大変!スーツを数着まとめて収納できる衣装カバーを使えば、いちいちカバーを掛けていた時間をカジタンできますよ。
ムシューダ まとめて防虫カバー
エステー株式会社
クリーニングから戻った衣服のビニールカバーを外して掛けるだけのカジラクグッズです。色も落ち着きのあるベージュですので、クローゼット内の見栄えもスッキリ。防虫剤がセットできますのでホコリだけでなく虫に食べられる心配もありません。スーツやコート5~7着をまとめて収納できます。
6クリーニング店の保管サービスを利用
大型のカーペットや布団などはクリーニングに出して、そのままクリーニング店の保管サービスを利用するととっても便利!しまい洗いが不要になりカジタンできるだけでなく収納スペースの心配もなくなります。物が減るということは、その分頭の中の整理整頓もしやすくなりストレスも減りますよ。
保管サービスを行っているクリーニング店の多くが集配サービスも行っていますので、電話一本するだけで玄関まで取りに来てくれます。今お願いしているクリーニング店に電話して確認してみましょう。
7小物はバッグ収納で衣替え
帽子や手袋などの季節の小物は季節のバッグに入れて衣替えすれば、ホコリや収納スペースの問題が解決します。スポーツバッグなどの大型のバッグに小型のバッグを収納すれば、さらに収納スペースを確保できますね。
また、衣替えの際に小物が引き出しのどこかに紛れて失くしてしまうことが多いのですが、季節のバッグ内に収納することで家族の誰かが発見するため紛失しにくくなります。
8シワ取りは浴室の湯気を利用する
最後は圧縮パックから取り出した衣類のシワ対策です。しまい洗いをして収納しても長期間圧縮パックに入れた衣服はどうしてもシワになってしまいますが、全ての衣服をハンガー収納するスペースはなかなかありませんので、最終的に洗い直しやアイロンがけをする方も多いです。その家事時間、ぜひカジタンしましょう!
圧縮パックから取り出してシワがついた衣服は、ハンガーにかけて浴室の湯気の中に吊るすことでシワがとれます。
シャワーなどで湯気だらけになった浴室の物干しにかけて翌朝まで放置。湯気のパワーでシワがきれいに伸びますよ。朝シャンの後に干して夕方まで放置するのもおすすめ。このカジタン技を使えば、衣替えのアイロンがけに費やす時間を大幅に短縮できます。
ただし、これも一度に全部行うと負担ですので毎日チョロチョロ行いましょうね。
衣服だけじゃない!主婦が行う4つの衣替え
季節の変わり目に行う衣替えは衣服だけではありません。次の製品も衣替えが必要ですので、衣類と一緒に忘れずに行いましょう。お手入れの仕方は生地や素材によって異なりますので、洗濯表示を確認してから行いましょう。
1布団の衣替え
季節の変わり目は秋冬の羽毛や厚手の毛布、春夏の肌掛けや夏掛けとの衣替えが必要になります。大物なので家族全員の布団の衣替えとなると忙しい主婦には大仕事。
一番のカジタン衣替え術はクリーニングに出すことですが、費用の関係上そうもいかない場合は一度に行わず天気を見ながら少しずつ進めること。そして、パパの休みの日に布団の出し入れを手伝ってもらうのが布団の衣替えをカジタンするコツです。
布団の衣替えをする際はカバーを外し、掃除機を使って埃やダニを落してから晴れた日に2~3時間天日干し。布団を取り込んだら掃除機をかけ、布団が冷めたら消臭除湿剤と一緒に圧縮パックや布団袋に入れてダニやカビから布団を守りましょう。また、布団カバーには汗や皮脂がしみ込んでいますので、衣類用漂白剤とぬるま湯を使うとすっきり洗濯できますよ。
2カーテンの衣替え
カーテンには夏は室内を涼しく冬は暖かく保つ機能があり、近年性能の高いカーテンも出回っているので節電対策に使用しているご家庭も多いですね。春夏用のカーテンと秋冬用のカーテンを使い分けしているご家庭では、カーテンの衣替えも必要になります。
カジタンのコツはシワに沿ってきれいに折りたたみ、軽く絞ってカーテンレールに干すこと。これでシワが伸びてアイロンがけが不要になります。カーテンを衣替えすることで付着していた汚れがきれいになるため、カビや埃のアレルギー対策、たばこのヤニ対策にもなりますよ。
3カーペットなどファブリックの衣替え
電気カーペットや毛足の長いカーペット、ひざ掛けや冬物クッションカバーなど冬用ファブリックを使用しているご家庭では衣替えが必要になります。カジタンのコツはシワに気をつけること。カーペットやクッションカバーは畳むより丸めて収納袋にいれた方がシワになりません。
また、洗濯表示にしたがって汚れを落としてから、カビやダニ対策を行うことも忘れないで下さいね。
4ブーツやサンダルなど靴の衣替え
春先の衣替えで片づけるレザーブーツはブーツ内に除菌消臭剤をスプレーし、外側は専用ブラシで泥や埃を落としてからレザー専用クリームで磨き上げて専用の箱に入れて保管します。
サンダルなどの靴もきれいに汚れを落としてしっかりと乾かして箱に入れて保管し、新しく出した靴には防水スプレーをしておくと汚れを落としやすくなりカジタンになりますよ。
衣替えのモチベーションアップ体験談
衣替えなどの整理整頓に気分を晴れやかにする効果があることは、よく知られていることですし皆さんも実体験で既にご存知でしょう。それでも中々やる気になれない時、他の主婦の方々はどのように衣替えのモチベーションをアップしているのでしょう?
必要に迫られてからスタート
昨年から下の子が高学年になったので働きはじめました。そのため衣替えのことをすっかり忘れていました。肌寒くなってきたので思い出してハッとしたのですが、子供は風の子で私以外はまだあまり寒いと感じていなかったのでどうにかセーフ。かといって休日も忙しくまとまった時間がとれなかったため、不安を抱えながらも隙間時間で毎日少しずつ衣替えしました。
結局、そのシーズンに困ることは何もなくて何とかなるものだと気づいたので、それからは衣替えの意識が薄れて気が楽になりました。気づいた時にやるのが一番モチベーションをアップできますよ。
材料を発掘できる宝の山だと思う
我が家はパパと子供達2人、犬1匹の4人+1匹の家族です。結婚前と比べて衣替えする服の量はやはり増えましたが、私にとっては嬉しい行事でもあります。何故なら、着なくなった服や使わなくなった小物は趣味であるリメイクの材料にできるからです。
子供達の服を愛犬の服にリメイクしたりバッグを作ったり、ボタンや飾りは全て取り外して髪飾りなどにリメイクし、残りは雑巾にするために四角くカットしています。使い捨てできるので節約になりますよ。雑巾や材料が乏しくなると衣替えのモチベーションがアップして、むしろ待ち望む気持ちになります。
お金に換算
以前は毎日なんだかんだと忙しくてまとまった時間が作れないため、衣替えはできればしたくないと思っていたのですが、ある日たまたま朝の情報番組で「あなたはそのスペースにいくらかけていますか?」という言葉を聞いたんです。確かにお金に換算すると結構な額を支払っていることになります。
それ以来、衣替えのシーズンには「クローゼット=お金」と考えるようになり、衣替えのモチベーションをアップできています。