離乳食のピーマンは工夫すれば赤ちゃんでも美味しく食べられる!
「赤ちゃんの離乳食にピーマンを食べさせても平気なの?」「大人の私でも苦いのに、赤ちゃんが食べるわけないでしょ」と思うママもいるでしょう。
たしかにピーマンは独特の苦みや青臭さがあり、子供の苦手な野菜の上位にランクインする食材です。しかし、ピーマンは調理法や下ごしらえをほんの少し工夫するだけで、苦みを抑えて劇的に食べやすくすることができます。
鮮やかな緑色は食卓の彩りを良くし、他の食材の味を引き立ててくれる素晴らしいアクセントになります。離乳食の段階ごとの調理法やレシピ、先輩ママの好き嫌い克服体験談などを参考に、ぜひ離乳食のメニューに取り入れて、色々な味を楽しめる子供に育ててあげましょう。
ピーマンが作る離乳食の「おいしさ」と「彩り」4つの魅力
ピーマンと聞くと「栄養のために食べさせなきゃ」と肩に力が入りがちですが、ピーマンには赤ちゃんの五感を刺激して食事を美味しく楽しくしてくれる魅力がたくさん詰まっています。
1食卓をパッと明るくする鮮やかな緑色のもと「βカロテン」
ピーマンの鮮やかな緑色は、色素成分であるβカロテンなどのカロテノイドによるものです。この色は、離乳食のプレートに彩りを加え、赤ちゃんの「これは何だろう?」という視覚的な好奇心を強く刺激してくれます。
ピーマンの色が赤や黄色だと味わいが違う!?
緑のピーマンが成熟すると赤ピーマンになり、独特の青臭さが減ってフルーティーな甘みが増します。また、ピーマンと同じ仲間であるパプリカは、肉厚でさらに甘みが強いため、緑のピーマンの苦味がどうしてもダメな赤ちゃんには、黄色や赤のパプリカからスタートして味に慣れさせるのもおすすめです。
2さっぱりとした風味とみずみずしさのもと「ビタミンC」
ピーマンに含まれるビタミンCは、料理にほんのりとした爽やかさとみずみずしさを与えてくれます。お肉や卵など少し脂気のある食材と組み合わせた時に、口の中をさっぱりさせてくれるため、赤ちゃんも飽きずにパクパク食べ進めることができます。
3加熱しても残るほどよい食感のもと「カルシウム」
ピーマンにはカルシウムや食物繊維が含まれており、これらが組織を支えているため、離乳食でクタクタに茹でてもペーストやみじん切りの中に「ほどよい食感」が残ります。月齢が上がってきた赤ちゃんが、奥の歯ぐきで「カミカミ」する練習にぴったりの食材です。
4料理に深みとアクセントを加える「鉄分」
ピーマンには微量ながら鉄分も含まれており、これが特有のコクと風味を作り出します。ほんの少量をスープやカレーの風味付けとして加えるだけで、料理全体の味がキュッと引き締まり、味に深みが出ます。
離乳食でピーマンやパプリカはいつから?おすすめは中期後半
ピーマンやパプリカは、アレルギーの心配が少ないため初期から与えることは可能ですが、赤ちゃんにとっては果肉が硬く、薄皮の処理など調理が少し大変な食材です。
また、赤ちゃんは本能的に「苦み」を警戒する性質があるため、色々な食材の味に慣れてきた離乳食中期の後半(生後8ヶ月頃)や後期から、しっかりと加熱処理して苦味を抜いたものを少しずつ慣らしていくのがおすすめです。
離乳食のピーマンが劇的に食べやすくなる!下ごしらえのコツ
赤ちゃんがピーマンを「ぺっ」と出してしまう最大の原因は、独特の「苦み」と、口の中にペラッと残る「薄皮」です。この2つを簡単な下ごしらえで取り除くことで、驚くほど食べやすくなります。
離乳食で使うピーマンの基本の下ごしらえ方法
- ピーマンを縦に半分に切り、中の種とワタを取り除きます。特に、種の周りの「白いワタ」の部分に強い苦み成分が集中しているので、包丁で削ぐようにしてしっかり取り除いておきましょう。
- ワタを取ったピーマンを、沸騰させたお湯に入れてクタクタになるまでしっかり茹でます。
- すぐにたっぷりの冷水にさらして、色止めとアク抜きをします。
- 指で薄皮をつまんで、ツルッと剥がしとります。
ピーマンの苦みの大半はワタや皮にあるため、下ごしらえで皮を除いておくと口当たりも滑らかになり、甘みが引き立って美味しく食べやすくなります。
茹でる以外にも、電子レンジ、裏ごし器、ガスコンロを使って簡単に皮を剥く裏ワザがあります。
電子レンジ・裏ごし器・ガスコンロでの下ごしらえ裏ワザ
- 電子レンジで:縦半分に切ってワタを取ったピーマンを耐熱皿にのせ、ふんわりラップをして600Wで30秒〜1分ほど加熱。加熱後、すぐに冷水にさらすと皮がシワシワになり、簡単に剥けます。
- 裏ごし器で:ワタをとってクタクタに茹でたピーマンを、スプーンの背や木ベラを使って直接裏ごしします。網の目に皮だけが残り、果肉だけが下に落ちるため、皮むきとペースト作りが同時にできて一石二鳥です。
- ガスコンロで:縦半分に切ってワタをとったピーマンを、フォークで刺してガスコンロの直火で表面が黒く焦げるまであぶります。加熱後、冷水にさらして焦げた皮をこすり落とすように剥きます。※パプリカなどでよく使われる手法です。火傷に注意しましょう。
離乳食のピーマンを冷凍保存する方法
下ごしらえをして皮を剥いたピーマンは、一度にまとめて処理して冷凍保存しておくと、使いたい時にサッと取り出せて非常に便利です。きれいな緑色なので、お粥やスープに少し彩りを加えたい時にも重宝します。
月齢に合わせて食べやすい大きさに細かく刻み、冷凍用のジッパー付き保存袋に入れて薄く平らに伸ばして冷凍しておきましょう。凍る前に菜箸でマス目状に筋をつけておくと、1回分ずつパキッと折って使えます。
またピーマンの粒感に慣れる前は、ペースト状にしたものにお湯(またはだし汁)を加え、製氷皿に入れてキューブ状に冷凍するのがおすすめです。凍ったら保存袋に移し替えておくと便利です。
【月齢別】苦味を感じさせない美味しいピーマンレシピ
こちらでは、後期・完了期のピーマンレシピをご紹介します!食べない時はピーマンの量を減らして風味付け程度に調節すると、同じメニューでも食べてくれることがあります。
苦みは赤ちゃんが本能的に警戒する味でもあるため、無理強いすると食事自体が嫌いになってしまうことがあります。「今日は一口でも食べられたら花丸!」くらいの気持ちで、少量ずつゆっくりと進めて大丈夫です。
離乳食後期(生後9~11ヵ月)のピーマンレシピ
じゃがいものトロミやでんぷん質の甘みが、ピーマンの青臭さを優しく包み込んで食べやすくしてくれます。
ピーマンとジャガイモのポタージュスープ
材料:ピーマン、ジャガイモ、水、ベビーフードのコンソメ(または野菜スープ)、粉ミルク(調乳済)または牛乳
- 下ごしらえして皮を剥いたピーマンと、柔らかく茹でて皮を剥いたジャガイモを一緒にミキサー(またはブレンダー)にかけ、なめらかなペースト状にする
- 小鍋にペースト状の野菜、水、コンソメを入れて弱火で軽く煮込む
- 最後にミルク(牛乳)を加えて味をまろやかに整える
- 声かけ例:「みどり色のとろとろスープだよ〜。お芋の味がして美味しいね!」
- つまずき対処法:それでも青臭さを嫌がる場合は、甘みの強い玉ねぎやかぼちゃのペーストを少し足すと、さらに飲みやすくなります。
離乳食完了期(生後1歳~1歳半)のピーマンレシピ
1歳を過ぎると、歯ぐきでつぶせる固さのものが食べられるようになり、ピーマンレシピの幅も一気に広がります。
ピーマンは少量の油と一緒に炒めることで、苦味がマスキング(コーティング)されてマイルドになるという料理の法則があります。細かくみじん切りにしてバターや油で炒めてから卵で包むと、絶品の美味しさになりますよ。
彩りピーマンオムレツの作り方
材料:ピーマン、玉ねぎ、人参、しいたけ、卵、牛乳、サラダ油、バター極少々
- 下ごしらえしたピーマンと人参、玉ねぎ、しいたけを細かいみじん切りにし、少量の油をひいたフライパンでしんなり甘みが出るまでしっかり炒める
- ボウルに卵をほぐし、少量の牛乳と1の炒めた野菜を混ぜ合わせる
- フライパンに少量のバターを溶かし、卵液を流し入れて箸で軽くかき混ぜる。固まってきた部分から巻き込んで、ふんわりなるように仕上げる
離乳食のピーマンが食べられない!先輩ママの克服体験談
食べやすいように皮を剥いて下ごしらえしても、やっぱりピーマン!独特の香りを敏感に察知して避けてしまう子の率は高いようです。先輩ママたちは、子どものピーマン嫌いをどのように克服したのでしょうか?今日から真似できるリアルな裏ワザ体験談を見ていきましょう。
A主役ではなく、ひきたて役に徹する
娘が離乳食中期の後半になって、最初にピーマンを与えたときに、「ぺーっ」と舌で押し出されたので、それからは「なんとかしてピーマンを食べさせなくては!」と躍起になっていました。そんな私の思いとは裏腹に、どんなレシピを試しても、やっぱりピーマンだけ「ぺーっ」。そこでいろいろ試行錯誤したのですが、ピーマンを「主役のおかず」にしようとするから目立ってしまってダメなのだと気づいて…。
大好きなはんぺんや豆腐などに、ピーマンやにんじんなどを混ぜた「野菜あんかけ」を少しかけるスタイルにしました。はんぺんや豆腐がメインで、あんかけのピーマンはあくまでもひきたて役。にんじんも加えることで見た目の彩りも良くなり、あんかけのとろみのきいた食べやすさも手伝って、娘の大好きメニューになりました。
Aケチャップとチーズの最強コンビ!ピザトースト
手づかみで食べたくなる離乳食後期。息子のピーマン嫌いを克服しようと考えたのが、「ピーマンのピザ風トースト」です。食パンを縦に細長く切って手づかみしやすい形にしたものに、ケチャップを薄く塗り、下茹でしてみじん切りにしたピーマン、玉ねぎ、コーン、最後にとろけるチーズをのせてオーブントースターで5分ほど焼きます。
子供の好きなピザ風のケチャップ味と濃厚なチーズがピーマン独特の風味や苦みを隠してくれ、なおかつ手づかみで楽しく食べられるということで、子供も喜んで食べてくれました。
A油で炒めて縦に切る!苦みを消す裏ワザ
1歳を過ぎ、いろいろな食材を食べるようになった娘ですが、ピーマンだけは苦手な様子。離乳食中期から後期にかけてはペースト状にしたものをいろいろなメニューに混ぜてごまかしていたのですが、離乳食も完了期になったので、少し調理法を変えてみることにしました。調べると「ピーマンの苦み成分は油に溶けやすい」と分かったので、調理の前に多めの油でピーマンをしっかり炒めてみました。さらに、ピーマンは「繊維に沿って縦に切った方が苦みの細胞が壊れず感じにくい」と知り、そのとおりにしてみました。
それで、素材の風味をマスキングしやすいお味噌で味付けする「ピーマンと豚ミンチの味噌炒め」を作ってご飯にのせると、パクパク食べてくれるようになりました。ちなみに、ピーマン嫌いのパパも、このレシピなら文句を言わずに食べてくれます。
A王道だけど効果絶大!カレーに隠す
離乳食中期の頃からピーマンがダメな息子。無理に与えることもしなかったのですが、1歳を過ぎた頃から「食わず嫌いをなおすためにも少しは食べさせたいな」と思いました。そして、子供が大好きなカレーに混ぜるのが一番だと思って、ドライカレーに挑戦しました。一度しっかり柔らかく茹でてから細かく刻んだピーマンをカレーに混ぜ込むと、見た目にもピーマンの緑色が目立たず、カレーのスパイシーな風味で完全に苦味が消え、パクパク食べてくれました!





