赤ちゃんの手足バタバタはいつから?原因や寝ない時の対処法5つ
赤ちゃんが手足をバタバタしているのを見て、「どうしたの?」と不安に感じたことはありませんか?
赤ちゃんは新生児の頃から動画撮影で人気のお尻をプリッと動かすギャラン反射など、ママが見慣れない動作をすることもしばしばあり、手足をバタバタさせる行動もその一つ。初めて見るママは「あんまり激しくバタバタするけど、どこか痛いの?」と心配になることもあるでしょう。
けれど、赤ちゃんが手足をバタバタする理由や時期、落ち着かせる対処法を知れば、ママに何を伝えたいのかを考えるのに役立つはずです。
赤ちゃんが手足をバタバタする理由とは
赤ちゃんが泣くことでママに気持ちを伝えるのと一緒で、赤ちゃんが手足をバタバタすることには、いくつかの理由があります。
赤ちゃんが手足をバタバタするのをしっかりと観察することで、赤ちゃんがママに何を伝えたいのかが分かるようになるかもしれません。
赤ちゃんが自主的に運動機能のトレーニングをしている
生まれてからすぐに立ち上がるキリンやシマウマなどの草食動物と違って、人間は運動機能が未発達のまま生まれるため、赤ちゃんの頃から自力でトレーニングを積む必要があるのです。
そのため新生児期を過ぎると、赤ちゃんは抱っこしている最中に突然反り返りをしたり、身体をねじったりベッドの上でキックをしてずり上がったりなどのトレーニングもはじめるようになるのです。
赤ちゃんが手足をバタバタさせていても機嫌が良さそうであれば、気が済むまでバタバタさせてあげましょう。
手足をバタバタさせて出る音などで遊んでいる
2ヶ月を過ぎると赤ちゃんは好奇心旺盛になり、周囲のさまざまな物に関心を持ち始め、動くものを目で追ったり、音がする方に目を向けたりするようになります。
赤ちゃんが自分の手を見つめるハンドリガードと同じように、手や足が興味の対象となって、自分の腕の動きを見たりバタバタと音を立てたりすることを楽しんでいることがあるのです。
楽しそうに手足をバタバタさせているときは、赤ちゃんが一人で遊んでいるのだと思って、好きなようにさせてあげましょう。その後、指しゃぶりなどによって自分の手を認識することで、徐々に手足への関心も薄れていきます。
ゲップが出そうで気持ちが悪いので手足をバタバタさせてもがいている
授乳の後、ゲップをしないですぐに平らな布団などの上に赤ちゃんを寝かせると、授乳のときに一緒に飲み込んでしまった空気がお腹に残っているせいで、苦しくて手足をバタバタさせる赤ちゃんがいます。
こんな時の赤ちゃんは機嫌が悪く、激しく泣きながら手足をバタバタさせているので、赤ちゃんの様子をしっかり確認しましょう。
お腹の中に空気がたまると圧迫されて不快に感じるほか、空気と一緒にミルクを吐き戻してしまうこともあるため、新生児~生後3ヶ月くらいまでの低月齢の赤ちゃんには、様々な方法を駆使して授乳後のゲップをさせてあげるようにしてください。
手足をバタバタさせることでママに何かをアピールしている
赤ちゃんは、泣くこと以外で自分の欲求を訴えようとする際に、手足をバタバタさせて意思表示をする場合があります。
赤ちゃんの欲求はさまざまで、「暑い」「寒い」「眠い」「お腹が空いた」などの生理的欲求のほか、「不安を感じる」「寂しい」「抱っこしてほしい」などの精神的な欲求があります。
ママの姿を見た途端に手足をバタバタしたり、泣きながら手足をバタバタする場合は要注意。ママに何かしてほしいとアピールしているサインです。
赤ちゃんの手足バタバタはいつからいつまで?生後2~3週間から増える
赤ちゃんの手足バタバタがいつからかについては、実はママのお腹の中にいるころからすでに始まっていると言われています。
生後2~3週間くらいになると多く見られるようになりますが、赤ちゃんの手足バタバタがいつまで続くかについては、個人差があり具体的な月齢を言うことはできません。
生後5~6ヶ月頃になると、ハイハイの準備のために仰向けで寝ていても足をバタバタさせることがあります。この時期はうれしいことがあると笑い声を上げるだけでなく、手足をバタバタさせることで身体を使って喜びを表現することも覚えてきます。
手足のバタバタを落ち着かせる5つの方法
赤ちゃんの手足のバタバタがエスカレートすると、機嫌が悪くなって火がついたように泣き出したり、興奮してなかなか寝むれなくなったりすることもあります。
「どうすればいいの?」と不安になってしまった時には、ここで紹介する5つの方法を参考にして、赤ちゃんの状態に適した対処をしてあげましょう。
1おくるみでおひなまきしてあげる
赤ちゃんが手足をバタバタして寝ない場合や、目覚めて泣いてしまう場合には、産院からの退院の時に赤ちゃんをくるむのに使った「おくるみ」でおひなまきをしてあげると、赤ちゃんは安心して眠ることができます。
おくるみでくるまれるとママのお腹のいた頃のように安心するので、赤ちゃんの眠りに対する不安や恐怖を取り除くことができるのです。
また、おくるみは低月齢の赤ちゃんにみられる原始反射の一つであるモロー反射による夜泣きや、途中で目覚めてしまうという場合にも効果的。温かいおくるみに包まれて、安心してすやすやと眠ってくれるはずです。
2ミルクを飲んだら縦抱きでゲップを出す
おっぱいやミルクを飲んだ後で、お腹に空気がたまって苦しくて手足をバタバタさせているときは、縦抱きにしてゲップをさせてあげましょう。
首がすわらない新生児のうちは、縦抱きはしない方がいいといわれていますが、赤ちゃんの首をしっかりと支えて、赤ちゃんを担ぐようにママの肩に赤ちゃんの顔を乗せてあげると安心です。また、スリングを使っても縦抱きを上手にすることもできます。
ゲップが出ていないのに赤ちゃんが眠ってしまった場合、心配になってしまいますが無理に起こして出す必要はありません。お腹に溜まっている空気は、オナラになって外に出ることもあれば、眠っている間に自然に吐き出すことができます。
3赤ちゃんが不快に感じる要因を取り除く
赤ちゃんは不快感を訴えるために、手足をバタバタしている場合があることから、赤ちゃんが不快の感じている要因を取り除いてあげることで、手足のバタバタを落ち着かせましょう。次のようなことを確認して、赤ちゃんの様子をみてみましょう。
・おむつは汚れていないか
・お腹はすいていなにか
・部屋の温度が暑すぎたり、寒すぎたりしないか?
・一人で寝ていて寂しくはないか?
・ママに甘えたいのではないか?
赤ちゃんの甘え泣きについては、区別できるようになると育児が楽になります。赤ちゃんの甘え泣きの聞き分け体験談を参考に、泣き声に耳を澄ませてみましょう。
4声かけをしてあげる
新生児が魔の三週目を迎えて、急に手足をバタバタするようになる場合があります。この頃は、赤ちゃんがママのお腹の中と外の世界との違いを認識し始め、不安を感じている時期。
ママの存在が赤ちゃんにとって一番の精神安定剤になるので、赤ちゃんが手足をバタバタさせたら優しく声をかけてみましょう。赤ちゃんからママの顔がよく見える位置から「どうしたの?」「そろそろ起きようね」などの言葉を優しくかけることで、赤ちゃんはママがそばにいると分かって安心します。
また、家事などですぐに手が離せない場合は、とりあえず離れた場所からでも「ちょっと待っててね」「今すぐ行くよ」と声をかけてあげると、たとえ泣き止まなくても赤ちゃんは少し安心します。
5機嫌がよければそのまま見守る!ただし夜は落ち着く環境を作って
機嫌よく手足をバタバタさせて赤ちゃんなりに遊んでいるときは、無理にやめさせようとせず、そのまま見守ってあげましょう。
特に、新生児から2ヶ月くらいまでの間は、自分の手を見つめたり、メリーなどの動くものを見たりしているだけでも楽しいと感じる時期なので、そっとしておいてあげることが赤ちゃんの成長につながるのです。
ただし、手足をバタバタしすぎて興奮してしまうと、寝つきが悪くなってしまう場合があることから、部屋を静かにしたり暗くしたりして、赤ちゃんが落ち着く環境を作ってあげることが大切です。
先輩ママは赤ちゃんの手足バタバタにどう接したの?
赤ちゃんの手足バタバタを初めて見たときは、びっくりしたという先輩ママも多いようです。当時はバタバタされて困っていたのに、成長とともに手足のバタバタが見られなくなって残念に思っているママも!今しか見られない赤ちゃんの仕草、穏やかな気持ちで見守って、子育てを楽しみたいですね。
A元気な姿がかわいかった
うちの息子も新生児の頃、よく手足をバタバタさせていました。最初見たときは未知の生物の行動のようで不思議に思いました。
見慣れてくると、なんだかキックやパンチをしているように見えて、「いけ!いけ!」と声をかけると、ますますご機嫌になって、どや顔で(笑)手足をバタバタさせていたように思います。男の子なので、元気に手足をバタバタさせる姿は本当に頼もしく、可愛かったです。
でも、忙しい毎日の中で、いつのまにか手足のバタバタを見られなくなったので、もっと動画に撮っておけばよかったと悔やんでいます。
A授乳中に蹴られてイタタ・・・
とにかく元気いっぱいで手足のバタバタも激しかった娘。女の子なのにこんなにおてんばでいいのかと思ったくらい。そういえば、お腹の中にいたときから激しく蹴っていたので、これは生まれる前からの性格なのでしょうね。
元気なのはいいことだけど、ギャン泣きするときに手足をバタバタさせると迫力あったし、バタバタが止まらなくて興奮し過ぎてなかなか寝ないことも…。一番困ったのは授乳中にもよく蹴られたこと。でも、授乳中に手足をバタバタさせていたのは、途中でゲップしたくなったり便秘でお腹が張っていたりしたときだったので、お腹が苦しかったようです。
授乳を途中でやめてゲップさせたり、縦抱きにしておっぱいを飲ませたりして対処しましたが、それでも蹴られるときがあったので、これはもう性格としか思えません!2歳になった今も超おてんば娘です。
A泣きながら手足をバタバタさせる姿に…
おっぱいをたくさん飲んでいて、標準より少し大きめだった息子。機嫌よく手足をバタバタして遊んでいることも多かったのですが、一番印象に残っているのが、おっぱいが欲しいときに手足をバタバタさせて顔を真っ赤にして泣く姿です。
本当におっぱいが欲しいのだと、全身を使って表現しているようで、その切羽詰まった感に「早く飲ませてあげなくちゃ!」という気持ちにさせられて、家事の途中だろうがなんだろうかおっぱい優先にさせられていました。
ここまで強く意思表示をするのは、おっぱいのときだけなので、よほど食い意地がはっていたのでしょうね。そして、今でも食いしん坊なのは変わりません(笑)
子育て4コマ漫画:赤ちゃんの手足バタバタには色んな理由があった
赤ちゃんの手足バタバタの理由がわからず見当違いの対応をするママも、さくさんの子育て漫画のように実際にはたくさんいます。
新生児が手足をバタバタさせて寝ない時などは理由を見つけて対応してあげたいものですが、どんなに育児に長けているママでも、赤ちゃんの全ての要望を叶えることはできません。
あまり激しく手足をバタバタされると、「もしかして私に抱っこされるのが嫌なの?私のこと嫌いなの?」なんて勘違いするママもいるでしょう。
けれど赤ちゃんを理解しようと頑張るママの気持ちは、赤ちゃんの心にしっかりと届いています。その証拠に、後でうんざりするほど色々な形で甘えを表現してきます。
「子供の気持ちがわからなくて」と言うママが入園後から思春期に向けて増えますが、手足バタバタを機に赤ちゃんをしっかりと観察して気持ちを汲み取ろうとすることは後の子育てに大変役立ちますので、前向きに捉えて対応しましょう。