赤ちゃんの一人遊びの時期に関する記事

『赤ちゃんの一人遊びはいつから?月齢別のひとり遊びの種類』

赤ちゃんの一人遊びは必要?放っておいても大丈夫?一人遊びをしない?など、ひとり遊びについての疑問にお答えします。

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赤ちゃんが一人遊びをはじめる時期と月齢別の遊び方

洗濯や掃除、食事の支度などをしながらの赤ちゃんのお世話に、体力の限界を感じているママは多いはず。毎日忙しいママにとって、少しの時間でも赤ちゃんが一人で遊んでくれたらどんなに楽か分かりませんよね。逆に、中には「小さな赤ちゃんが一人で遊ぶことなんてできるの?」と首をかしげるママもいることでしょう。

赤ちゃんの一人遊びは、赤ちゃんの成長の証といっても過言ではありません。寝てばかりいる時期から様々なものに興味を示す好奇心旺盛な時期、自我が芽生えて自己表現を始める時期など、赤ちゃんの一人遊びは月齢ごとの変化していくのです。ここでは、そんな赤ちゃんが一人遊びを始める時期や月齢別の遊び方をご紹介。

「一人遊びをしている時、ママはどうすればいいの?」「一人遊びをするのは自閉症のせい?」など、ママのひとり遊びについての疑問にもお答えします。

赤ちゃんの一人遊びはいつから?

何か道具を使って一人で遊ぶという意味では、寝返りやお座りが上手にできるようになった生後9ヶ月あたりから一人遊びができるようになる赤ちゃんが多いようです。これは、9ヶ月頃になるとおもちゃの使い方が分かるようになるほか、一つのことに対する集中力が備わってくるからです。

ただし、大人が考えるいわゆる一般的な「遊ぶ」という行為以外にも、好奇心が旺盛な赤ちゃんにとっては、身の回りの全てのことが遊びにつながります。一人でじっとしていても一人遊びをしている場合もあるので、そういう意味では、周囲の物が見えて興味を持ち始める生後2ヶ月頃から一人遊びを始めている赤ちゃんもいるといえます。

赤ちゃんに一人遊びが必要な理由

パパ・ママ・お友達など、自分以外の誰かと一緒に遊べるようになることは、赤ちゃんの成長に欠かせないことですが、一人遊びをすることも赤ちゃんの成長には不可欠なのです。一人で遊ぶことによって集中力や想像力が養われるほか、自分のペースであれこれ考えて試行錯誤するという経験は一人遊びでしか得られません。

さらに、このような経験が、自己を肯定する自尊心を高め、自分への自信につながるので、保育園や幼稚園に入園した際にママと離れるという状況に置かれても、不安や孤独を感じてギャン泣きすることが少ないのです。何より、赤ちゃんが機嫌よく一人遊びをしてくれたら、ママも家事がはかどるので助かりますよね。

【月齢別】赤ちゃんの一人遊びの種類

一言で1人遊びと言っても、赤ちゃんの月齢や性格によってその遊び方はさまざま。月齢が低くおもちゃをまだ使えない赤ちゃんでも、意外なものが遊び道具に早変わりするのです。赤ちゃんが成長するにつれて一人の遊び方がどのように変化するのか、月齢別にみていきましょう。

生後2~3ヶ月頃の赤ちゃんの一人遊び

寝てばかりいた新生児の頃と違い、起きている時間が長くなり、周囲のさまざまなものに関心を持ち始めます。首が座り視覚や聴覚が発達してくる時期なので、寝たままの状態で顔を動かして動くものを目で追ったり、音がする方を向くようになります。この時期の赤ちゃんには、次のような一人遊びをする様子がみられます。

手足をバタバタする

産まれたばかりの新生児が手足をバタバタすることがありますが、この時期になると赤ちゃんは手足をバタバタして一人遊びをするようになります。これは好奇心旺盛な赤ちゃんが自分の手足が興味を持ち始めて、手足をバタバタさせてその手足の動きを見たり、物音を聞いたりして遊んでいるのです。また、手足のバタバタは手足のトレーニングにもつながることから、赤ちゃんが楽しんでいるようなら無理には止めずに、放っておいてあげましょう。

ハンドリガード

ハンドリガードとは、直訳すると「手をじっと見つめる」という意味の、この時期の赤ちゃん特有の仕草です。手足バタバタと同じように、自分の手に興味を持つことにより、自分の手を見つめたり、手でグーを作ってみたり、時には手をパックンとくわえるなどして、手の感触を確かめているのです。ハンドリガードを始めたということは、視力が発達し、好奇心が芽生えつつあるという証拠でもあります。

ベッドメリーなどのぶら下がりおもちゃを見る

赤ちゃんをベッドなどに仰向けに寝かせて、ベッドメリーのようなぶら下がりおもちゃを動かすと、動くものを目で追うという絶好の一人遊びができます。最初はただ動いているものをぼんやりと眺めているだけでも、そのうち距離感が分かるようになり、手を伸ばして掴もうとしはじめます。また、この時期には色の区別がつき始めるので、カラフルなおもちゃを目の前で動かしてあげると興味を持つようになります。

生後4~6ヶ月の赤ちゃんの一人遊び

この頃の赤ちゃんは、寝返りをするようになり視界の変化を楽しむようになります。さらに首が座り、物を握ることが上手になるので、一人遊びの範囲もぐんと広がる時期でもあります。具体的には、次のような一人遊びがみられます。

気になるものを手に取る

持ちやすいものなら手で握って持つことができるようになるので、おもちゃを手に持って遊ぶことができるようになります。キラキラしたものや音が鳴るものなどに好奇心がくすぐられます。また、早い子ではお座りができるようになって、そばにあるティッシュを引き抜いたりできるようになるので、誤飲にはくれぐれも注意しましょう。

口に入れたり噛んでみる

この時期は、おもちゃを口に入れて感触を確かめたり、歯がためのために噛んだりすることもあります。上下の前歯が生え始るこの時期は、歯の生え始めのムズムズや不快感によって泣いたりぐずったりする「歯ぐずり」が始まることから、歯茎にむずかゆさを解消するために、赤ちゃんはおもちゃやタオルなどの身近なものを噛むようになるのです。

生後7~9ヶ月頃の赤ちゃんの一人遊び

おすわりやハイハイができるようになって視界が変化するようになるうえに、好き場所に移動できるようになるので行動範囲が広がります。おもちゃ以外のものが興味の対象になることがあるので、赤ちゃんの手が届く場所には危険なものを置かないように心がけましょう。

動くおもちゃを追いかける

ミニカーなどを追いかけたり、転がるボールを取りに行こうとしたり、自由に動けることが嬉しくておもちゃを追いかける一人遊びに夢中になります。また、追いかけている対象物を見失って、機嫌を損ねたて泣き出してしまったり、おもちゃに夢中になるあまりに、危険な場所に入ってしまう恐れがあるので注意が必要です。

音や手の感触を楽しむ

新聞紙や雑誌などをビリビリ破ったりクシャクシャにすることで、その音や感触に夢中になることがあります。パパやママが新聞や雑誌を熱心に読んでいると、余計に興味がそそられるのかもしれませんね。手の届く場所にある物は何でも触ってみたくなることから、戸棚にストッパーをかけるなどの対処が必要になってきます。

生後10ヶ月以降の赤ちゃんの一人遊び

この時期になるとたっちをしたり伝い歩きを始めるので、行動範囲がますます広がります。運動能力の発達だけでなく、知的能力が発達するので、おもちゃの使い方を理解して遊べるようになり、集中力が身について一人遊びの時間がだんだん長くなっていきます。

積み木やブロックなどを組み立てる

この時期は、これまで握るだけだった手の動きも器用になって、小さなものを掴んだり指でつまむことができるようになります。また、考えたり工夫したりすることができるようになるので、積み木やブロック、知育玩具で楽しく遊ぶことができます。

ごっこ遊び

1歳半頃になると、まねっこ遊びなどができるようになり、自分の想像の世界で遊ぶようになります。特に。女の子はママの真似をしたがるので、ままごと遊びやおもちゃの包丁と食べ物を使って、ママが普段しているよう料理などの一人遊びをすることもあります。

一人遊びをしている赤ちゃんへの上手な接し方

これまではママがいなければ夜も日も明けない状態だった赤ちゃんも、一人遊びができようになると、自分の世界を楽しみ始めます。そのような、赤ちゃんが一人遊びに集中しているときや夢中になって遊んでいるときは、邪魔をしないようにそっと見守ってあげることも大切です。

ただし、赤ちゃんの一人遊びはほんの短い時間なので、遊びが一段落すると手持ち無沙汰になってしまうことも…。そんなときは、別の遊びを与えてみたり、「何して遊ぶ?」などと声をかけて、次の遊びに進めてあげるとよいでしょう。

一人で遊べない赤ちゃんに一人遊びを促す5つの方法

ママと過ごす時間が長い赤ちゃんの中には、1歳を過ぎても一人遊びが苦手な子もいます。ただし、一人遊びができないのではなく、ママと離れることに不安を感じたり、まだ一人遊びの楽しさを体験していないだけなのです。一人遊びを上手にできないと遊ぶ力が身につかないことから、次のような方法で一人遊びができるように促してあげましょう。

1同年代の子が遊んでいる場所に行く

一人遊びが苦手な子には、自分と同じくらいの月齢の子が遊んでいる場所に出かけて、どのように遊んでいるかを見せてあげるといいでしょう。遊び方や一人で遊ぶことが楽しいということを学ぶことで、「遊びたい!」という気持ちが芽生えてきます。近所の公園や児童センターなど子供が集まる場所に連れて行って、周りの子を観察させてあげるといいでしょう。

2一人遊びを習慣づけする

ご飯やお昼寝の時間が決まっているように、一人で遊ぶ時間を決めてあげると、「この時間は一人で遊ばなければいけない」と理解して、一人遊びをスムーズに受け入れてくれます。一人で遊ぶことが当たり前になると、ママに構ってもらえなくてもぐずらなくなるので、ママも一息つけて楽チンになりますよ。

3一人遊び用のおもちゃを用意する

一人遊びをしないという子には、一人遊びがしやすいおもちゃを用意してあげましょう。積み木やブロック、お絵かき、知育玩具などの、その子の興味や関心に合わせたものがおすすめです。普段、遊び慣れているものよりも、目新しく新鮮なものの方が夢中になる場合があるので、楽しく遊べそうなものを一緒に選んで購入するものいいかもしれません。

4一人遊びに興味を持たせる

いくら一人で遊べるおもちゃを用意しても、遊び方が分からなければ子供は興味を持ちません。まずは、ママが一緒に遊んであげることで、一人で遊ぶ方法を教えましょう。遊び方が分かってきたら、さりげなく離れて様子を見守るようにしていきましょう。

5赤ちゃんが一人で過ごす時間を作る

後追いがひどく、ママが離れると遊ぶのをやめてしまう子は、短い時間その場を離れてすぐに戻ってくるという行動パターンを何度か繰り返してみましょう。ママがすぐに戻ってくるということが分かれば、赤ちゃんは安心して一人遊びに集中できるようになります。一人でいることに慣れたら、徐々に一人で遊ぶ時間を延ばしていきましょう。

一人遊びと自閉症の関係とは?

赤ちゃんが一人遊びをしてくれると、ママとしては家事もはかどるし楽な反面、自分の世界に浸る姿に自閉症なのではないかと心配になってしまうママは多いようです。自閉症の症状はさまざまなので、一人遊びばかりしているからといって必ずしも自閉症であるとは限らないのです。

周囲の人に持たずに一人遊びばかりするということ以外に、社会性やコミュニケーション、想像力の面で症状が認められた場合に疑われます。一般的に3歳くらいに診断されることから、その年齢になって次のような症状が見られる場合は、かかりつけ医に相談するようにしてください。

注意すべき自閉症が疑われる症状

  • 子供と目線が合わない
  • 同年代の子供と遊ぶことができない
  • その場の状況を理解するのが苦手
  • 言語能力の発達に遅れがある
  • 自分の好きなことばかり繰り返す
  • 聞かれたことに正しく答えることができない
  • おもちゃで変わった遊び方をする
  • おもちゃよりも数字や記号、アルファベッドに興味がある
  • 味覚や嗅覚、聴覚などの感覚などが異常なほど敏感
この記事を書いたライター

小笠原蓮香

趣味は野球観戦!カープ女子がライバルのアラフォー腐女子です。