出産は大仕事!あなたにとって最良の里帰り出産の時期を選びましょう
出産という劇的な体の変化と、慣れない育児に不安を覚える初産ママにとって、とってもありがたい里帰り出産。上の子供の面倒も合わせて見てもらえる経産婦さんにとっても、里帰り出産にはメリットがいっぱい!
とはいえ、長い期間パートナーと離れて生活の拠点を移すわけですから、里帰り後のパートナーの生活環境や、出産後のパートナーの育児への関わり合いなど、心配なタネも付きませんね。
そんな里帰り出産に適した時期についてご紹介します。
里帰り出産の時期は35週まで
里帰り出産の時期は、妊婦さんの体調や家庭の事情により様々ですが、妊娠経過に問題がなければ、一般的に妊娠8~9ヶ月頃の、妊娠週数32~35週の時期を選ぶ人が多いようです。
仕事を持つママであれば、産休に入る時期も里帰りの時期の目安ですが、あまり遅いと交通機関の制約や予定日前に産気づいた場合、道中での出産となってしまうのは心配です。
遅くても妊娠35週までには里帰りするのが安心ですね。
里帰り先が自宅から近い場合
里帰り先が近い場合は、主に出産後のママの補助が目的の里帰りとなります。
そのため里帰り出産の時期は、出産直前から、1ヵ月検診やお宮参りの時期までのママが多いようです。
特に同じ市内に里帰り先がある場合は、自分の自宅に頻繁に戻って夫の世話もできますし、夫が頻繁に訪ねることができるので、妊婦さんにとっては非常に安心できる里帰り出産になるでしょう。
けれど夫にとって、妻の里帰り中はやはり寂しく、妻の実家に長居することや頻繁に通うことが負担になる場合もあります。また、新生児の頃から家族一つ屋根の下で暮らさないことによって、父性の芽生えを感じにくくなることもあります。
実家が近い場合の里帰り期間の決め方
パートナーの気持ちを配慮して、里帰りの期間を決めましょう
里帰り先が遠い場合は32~34週
移動が車や電車になるにしろ、飛行機になるにしろ、長距離の移動はデリケートな母体にかなりの負担をかけてしまいます。後期の安定期に入った妊娠32週ごろが目安となりますが、どんなに遅くなる場合でも34週までには、里帰りすることが大切です。
また、何かあっても気楽に実家に帰り、ご両親に助けてもらえる距離ではないので、体力の回復をみて自宅に戻ることが大切です。
そのため里帰り前に、早めに里帰り出産をすることをかかりつけ医に相談して、妊娠経過を診ながら、医師の意見を踏まえて里帰り時期を決めると良いでしょう。
また里帰り先が遠い場合の里帰りする期間は、出産前とあわせて2~3ヶ月のママが多いようです。やはり一か月検診を受けてから、安心して自宅にもどりたいですね。赤ちゃんが生まれた後は、滅多に行き来ができない分、両親や親せきなどに沢山赤ちゃんを見せて可愛がってもらうといいでしょう。
実家が遠い場合の里帰り期間の決め方
里帰りから帰宅したあとは、夜中の授乳や夜泣きなどで眠れず体力が落ち、体力勝負の期間が続きます!そのためママの体のことを重視して里帰り出産の期間を決めましょう。
リスクの高い出産の場合
誰もが赤ちゃんの無事な成長と誕生を期待するものですが、妊娠・出産にリスクはつきもの。
多胎などの母体にも赤ちゃんにもリスクの高い妊娠状況の場合は、里帰り出産の里帰り時期は、どう考えればいいのでしょうか?
この場合は、ママと赤ちゃんの健康を一番に考えて、なんといっても早めに里帰り準備を進めることが肝心です。
場合によっては入院管理が必要になるケースもありますので、定期的な健診はかかさず、医師の意見をきいて無理のない里帰り時期を選びましょう。
双子や多胎妊娠の場合は30週
双子などの多胎妊娠の場合は、妊娠30週前後で管理入院が必要と判断する産院が増えています。
また、リスクが高い分、出産後のママの安静はとても大事。
ママの回復や赤ちゃんの成長経過を確認するために、産後も1~2ヵ月が里帰り先で過ごすことになることが多く、トータルの滞在期間が長期間に及ぶことが予想されるケースです。
里帰り先と自宅との距離にもよりますが、リスクの高い妊娠・出産で里帰りをする場合には、よりパートナーとの連絡を密にしましょう。
ママが感じている不安をパートナーと共有して、二人の心の距離が離れないように!
その方がママの心も軽くなりますし、妊娠経過をママと共有することで、パートナーも父親としての自覚を持ちやすくなります。
何らかのリスクがある以上、里帰り中もママは油断大敵。
ムリに家事を手伝うなどと遠慮をしないで、助力を得られることに感謝して親に甘えて生活をしましょう。
里帰り時期を調整すべきリスクの高い妊娠
- 多胎妊娠
- 40週より早く生まれる可能性のある場合
- 帝王切開での出産が予想される場合
- 糖尿病や高血圧、妊娠中毒症などの合併症がある場合
- 母体に婦人科疾患がある場合
- 赤ちゃんの成長不良が見られる場合
里帰りで飛行機を使う場合の注意
自宅が遠方である場合、飛行機を使った里帰りで注意する点は、飛行機に搭乗できるかどうかということ。
航空会社によっては搭乗できる妊婦の妊娠週数を制限していたり、週数によって医師の診断書を持参することを義務付けていたりするところもありますので、早めに航空会社に相談をしておきましょう。
また、海外からの里帰り出産の場合は、航空会社の搭乗規制がさらに厳しくなりますので、気をつけましょう。
ANA・JALの国内線の場合
ANAやJALの国内線に搭乗する場合は、妊娠35週まで一般客と同様に搭乗できます。
妊娠中の搭乗には、下記の条件を満たすことが必要です。また、上の子の同伴に対しても、チャイルドシートの利用等の制限があり、路線によっては2歳未満の幼児の同伴はできないことがありますので、チケットをとる前に航空会社への確認が必要です。
<妊娠36週以降の搭乗の場合>
- 妊娠36週以降の搭乗には、医師の診断書が必要です。
- この診断書は搭乗日の7日以内に、医師が「搭乗に対して健康上の問題がない」と記したもののみ有効となります。
- 出産予定日の7日前までの搭乗には、産科医の同伴も必要になります。
里帰り出産のデメリットとは!?
里帰り出産は母体と赤ちゃんの健康のためには、とてもいいことなのですが、大きなデメリットもあります。
実は妊娠9ヵ月から出産までの、ちょうど里帰りしてしまう時期は、男性が親であるという自覚が芽生える大事な時期なのです。
この時期に父親の自覚が芽生えないと、産後の育児や家事に非協力的になったり、子供への父親としての愛情が希薄になったりして、日増しに夫婦喧嘩が増えて、産後クライシスを招くこともあります。
<里帰り出産のデメリット>
- 出産過程を知らないことで、男性側が育児に興味をもたなくなる
- 離れて暮らしたことによって、夫婦の気持ちがすれちがってしまう
- 家事や育児を親任せにすることで、ママが家事や育児をしなくなる
里帰り出産する時に気をつけること
里帰り出産をする場合は夫婦でよく話し合い、里帰り出産のデメリットについてお互いに理解をしておきましょう!里帰りをする前に十分に夫婦の絆を深め、里帰り中もLINEやメール、電話を利用してマメに連絡をとりましょう