出産女神とは?陣痛中に降臨したママたちの超面白い爆笑発言エピソード
出産女神が降臨する陣痛室や分娩室。陣痛が来たばかりの頃は「ウーン。フーフー。ヒーハー」と、本人も周囲も真剣勝負。特に初産のママは痛みと緊張と不安でいっぱいなのですが、そんな最中突然女神がやってきて、妊婦さんの口から思わぬ爆笑発言が飛び出すことがあるんです。
今回は出産女神とは何か、女神降臨で笑わせてもらえる人、陣痛と共にやって来た出産女神が降臨したママ達の周囲を笑わせた爆笑発言、そのエピソードを体験談形式でご紹介します。さらに、パパや家族がそんなママに対してどのように声をかければいいのか、具体的な対処法も合わせて解説します。
出産女神とは?
今回ご紹介する体験談上の「出産女神」とは、実際に存在する女神様のことではありません。陣痛開始から赤ちゃんを産むまでの間の妊婦さんがまるで女神が降臨したかのような意味不明な面白い発言をすることから、近年「出産女神が降臨した!」「出産女神発言」「あの時の妻はまるで出産女神だった」などと言われるようになったという話です。
出産女神が降臨したかのような爆笑発言をした妊婦さんは、「何であんなことを言っちゃんたんだろう」と後で恥ずかしくなることもありますが、記憶に残る思いや笑いのネタとなることも多いので「私のお産ではどんな出産女神が降臨するのかな?」と、赤ちゃん誕生と共に楽しみするのもよいでしょう。
極度の緊張や痛みの中にいると、人間の脳はパニックを回避しようとして普段では考えられない思考回路を働かせることがあります。「なぜこんなことを?」と思うような発言も、実はママの心が限界を超えないようにするための防衛本能の一つと言えます。決して恥ずかしいことではなく、命がけで頑張っている証拠なのです。
本物の出産女神はいるの?
神話の中では多くの出産女神の存在が語られていています。
例えばメソポタミア神話の「ニンフルサグ(Ninhursag)」という出産の女神。子孫繁栄を司り、人類創生に貢献した女神です。人類創生というと「アダムとイブ」を思い浮かべる人が多いと思いますが、メソポタミア神話の中でニンフルサグは夫である水神「エンキ」と共に、人類創生を行う十四柱の出産の女神たちを粘度から生み出します。
またギリシャ神話には出産や結婚を司る「ユノ(Juno)」という女神もいますし、エジプト神には「トゥエリス(Touaris)」という出産の女神もいます。日本神話の中にも多くの安産の神様が登場します。
出産女神の降臨で笑わせてもらえる人
出産女神が降臨して笑うのは医師や看護師、助産師、付き添いのパパのみと思いきや、実は思わぬ立会人がアナタの見えないところで笑わせてもらうことがあります。
勘のいい人はもうお分かりでしょう。そうです。同じタイミングで陣痛がきて陣痛室にいる妊婦さんです。
出産女神は爆笑発言だけでなく「あの発言で話しかけるきっかけができた」というママ友までもたらしてくれることがあります。「昨日出産したママさんですよね。フフッ」からスタートするママ友とのご縁。後に子育ての不安を一緒に乗り越えられるママ友の縁の始まりになったというケースもあります。
陣痛室で妻が突然おかしなことを叫び始めた時、夫としてはどう反応すべきか迷うかもしれません。ここで絶対に避けたいのは、冷静にツッコミを入れたり、「何言ってるの?」と否定したりすることです。ママはパニック状態の中で必死に戦っています。パパは決して笑ったり否定したりせず、ただひたすらに受け止める姿勢が求められます。
| NGな声かけ・対応例 | 望ましい声かけ・対応例 |
|---|---|
| 「え?シャワーなんて今は無理に決まってるじゃん」と正論を言う | 「そうだね、汗かいて気持ち悪いよね。うちわで扇ぐね」と共感し代案を出す |
| 「触らないで!」と言われて、すねて部屋の隅でスマホをいじる | 「ごめんね、今は触られたくないんだね。そばで見守るね」と少し距離を置いて待機する |
| 「何わけのわからないこと言ってるの(笑)」と嘲笑する | 「うんうん、そうだね」と意味がわからなくてもただ相槌を打つ |
Qあなたの出産女神発言やその理由などの体験を教えて!
これから出産を迎える妊婦さんにとっては不安な出産女神降臨かもしれませんが、実際に女神が降臨したママ達はどの段階で女神発言が飛びだし、自分の発言や周囲の反応などについてどんな感想を持ち、産後の今はどのように受け止めているのでしょう?
ここでは体験談を分類し、それぞれのシチュエーションでなぜそのような発言が出たのか、そしてその時にパパや家族はどうサポートするのが正解だったのかを解説します。
記憶にない!出産女神発言
陣痛の痛みがあまりにも強くなると、意識が朦朧とし、自分が何を言っているのか分からなくなることがあります。このパターンの場合、ママ自身が「今の状況(痛みや不快感)」から逃れたい一心で、突拍子もない要求を叫ぶことが多い傾向があります。
「シャワー!」
28歳の初めてのお産の時です。陣痛が始まり10時間くらい経過していて、分娩台に上がってからのことなのですが、暑くて汗だくになっていた私はとにかくベタついた体が嫌で、ひたすら「シャワー!」と叫んでいたようです。
横で夫が聞いていて「今は無理だよ」と普通に答えていたそうですが、私はとにかく必死で聞こえませんでした。後で夫から「ずっとシャワーって言ってたね」と言われ恥ずかしかったです。
今考えると分娩時に叫んでしまい恥ずかしかった気持ちはありますが、自分を精一杯出せた良いお産になったし、思い出になったと前向きに思っています。
分娩時に叫んでもスタッフの方等は特に気にしていない様子だったので、自分が叫びたい時は叫んでも大丈夫だと思います。
陣痛中は体温が上がり、大量の汗をかきます。痛みに耐えるだけで精一杯の状況で、さらに「汗のベタつき」という不快感が加わると、不快感への許容量が限界を突破し、このような発言に繋がります。
パパが「今は無理だよ」と正論で返すのは、一番やってはいけないNG対応です。痛みに耐える妻に対しては、「そうだね、シャワー浴びてさっぱりしたいね」と共感を示すことが第一歩です。その上で、「冷たいタオルで顔を拭こうか?」「うちわで扇ぐね」など、今すぐできる不快感を取り除くサポートを提案しましょう。妻が「シャワー!」と叫ぶたびに、額の汗を優しく拭ってあげるだけで、ママのイライラは少し和らぎます。
「私に触らないで!変態!やめて」
第二子の出産の時、3日間陣痛に苦しみやっと分娩台にあがった時に出産女神が降臨してきたようです。主人がビデオカメラを録画してくれていたので、後から知ってとても恥ずかしくなりました。
分娩台に上がってから、助産師さんがマッサージをしているのがわかって「私に触らないで!変態!やめて」と発言しておりました。このビデオを見たのは退院してからでした。
産後私は普通に助産師さんにお世話になっていたので、後から教えてくれた主人に怒りを覚えましたが、出産女神発言でなぜか嬉しくなった主人が「子育て頑張ってイクメンになる!」と言ってくれたので、出産女神が降臨してきてくれて良かったと思えています。
極度の痛みの中では、肌への接触が過敏に感じられ、助産師さんのマッサージや夫が手を握る行為すら「攻撃」と脳が誤認してしまうことがあります。これは動物が傷ついた時に神経を尖らせる防衛本能と同じです。
もしパパが腰をさすっている時に「触らないで!」と拒絶されたら、決して「せっかくマッサージしてやってるのに」と腹を立ててはいけません。「わかった、ごめんね。そばにいるから、触ってほしくなったら言ってね」と、すぐに手を離して見守る姿勢に切り替えましょう。状況は刻一刻と変わるため、数分後には「やっぱりさすって!」と要求が変わることも珍しくありません。
理由がわからない!出産女神発言
意識が飛びそうになる中で、なぜか普段から気になっていた言葉や、頭の片隅にあったキーワードがポロッと口から出てしまうパターンです。
「Yes, I can」
私が32歳の初産の際、まるで出産女神が降臨したかと思わせる発言をしました。その発言はズバリ、「Yes, I can」です。それは分娩がかなり進んで、産まれる直前のことだったと記憶しています。
なぜそのような発言をしたのか理由は定かではありませんが、ちょうどその頃アメリカ大統領の物まねをする人が流行っていて、私自身大好きで頻繁にその言葉を口にしていたからではないかと思います。
側でその発言を聞いていた人は助産師さんと主人でした。後で聞いたところ、いきなり叫んでかなりびっくりしたと言っていました。出産を終えた今、出産女神が降臨したかのような発言をして少々恥ずかしいですが、私も必死だったので、今では良い思い出です。
分娩時に叫んで何か発言してしまうことを恥ずかしいと思っている妊婦さんは、どうぞあまり恥ずかしがらずに自分の思いの丈を叫んでみてほしいと思います。
自分を奮い立たせようとする心理が、たまたま流行語の形でアウトプットされた好例です。「私ならできる!」という自己暗示のメカニズムが働いています。
こうした脈絡のない言葉が飛び出した時、パパは絶対に「えっ?何急に?」と笑ってはいけません。笑われると、ママは「真剣にやっているのに茶化された」と感じ、後々まで根に持つことになります。「そうだね!Yes, you can! 頑張れ!」と、同じトーンで肯定し、一緒に戦っているスタンスをアピールすることが、夫婦の絆を深める鍵となります。
「トイレ~!お腹空いた~!」
私が25歳で1人目の出産のときです。まだ10分を切る間隔のときで長女は誘発だったので陣痛とかまったくわからず、これがそうなのか?程度で助産師さんに相談しに行き、陣痛室に行ったら陣痛が始まって主人に連絡。すぐにきてもらいましたが「トイレ~!おしっこ行きたい!」「お腹すいた~!」って叫んでいたそうです。
理由はわからず、お腹が空いていたわけでも破水したわけでもなかったのに。主人が近くで聞いていたそうですが、「まぁ、よっぽど痛くて錯乱してたんだね」って言っていました。
出産女神かはわかりませんが、今思えばなんで叫んでいたんだろうって思います。長女のときは、丁度分娩ラッシュでいっぱい人がいましたが、意外にみんな自分のことで精一杯なのでたくさん叫んじゃってください。
陣痛による骨盤周辺の圧迫感を、脳が「便意」や「尿意」と勘違いすることは非常に多く見られます。また、体力を激しく消耗するため、「お腹が空いた」という生存本能に直結するサインを出すこともあります。
「さっきご飯食べたばかりでしょ」と事実を突きつけるのではなく、「ゼリー飲料飲む?」「一口お茶飲む?」と、すぐに摂取できるエネルギー源をサッと口元に持っていくのがデキるパパの対応です。トイレに行きたいと言われた場合は、自己判断で歩かせず、必ず助産師さんを呼んで「妻がトイレに行きたいと言っているのですが、動いて大丈夫でしょうか?」と確認を取りましょう。
「パパなんかいらない!見るな~!」
28才で3人目の出産の時に女神が君臨しました。子宮口が全開で分娩台に上がったとき、すでに出そうな状態でいきみたくてもいきんだらいけない状態の時に突然女神がやってきて、つい大きな声で「パパなんかいらないじゃないか!見るな!」と気がつくと叫んでいました。
女神が私の中に乗り移る感覚です。怖いですけどイタコ的な(笑)。なんであんなことを言ったのかなぁとも思いますが、“人間も動物なんだ!猫がお産の時と一緒じゃないか!隠れて産むもんじゃないか!見るな!パパなんていらないじゃないか!”と心の底から思ったんでしょうねぇ。
お医者さんは自分の手を私が爪の跡が残るくらいめちゃくちゃ握っていたのもあって、驚いた顔をしていました。看護師さんが「まあ、まあ」と私を諭すような感じで話しかけていたのを思い出すと噴いてしまいます。
実際人間は動物だし、本能に従っただけと思うようにしています。そういう経験ができたのも、出産のおかげかな。「自分の中の動物を感じることができた人は、私しかいない!すごいでしょ?」と家族には笑い話として話しています。まあ、お産の時って通常な時じゃないし、女神が少しでも気を紛らわせようと助けてくれたと思えば、恥ずかしいことじゃないですよ。女神に感謝です。
動物が外敵から身を隠して出産するように、人間の奥底に眠る野生の本能が呼び覚まされた状態です。陣痛の痛みの中で「自分だけがこんなに苦しい思いをしているのに、のんきに見ている夫が許せない」という怒りに変換されることもよくあります。
ここでパパが「ひどいな、せっかく立ち会ってやってるのに」と傷ついて退室してしまうのは最悪の展開です。「ごめんね、辛いよね。見ないように少し後ろに下がるね」と視界から外れつつも、声が届く距離で待機するのが正解です。ママは本心からパパを嫌いになったわけではなく、理性が飛ぶほどの痛みに耐えているだけなのです。
思っていることが声に出た!?出産女神発言
陣痛中は目を閉じて痛みに耐えていることが多いため、逆に聴覚が過敏になり、周囲のスタッフの会話の断片を拾ってパニックを起こすことがあります。
「たなかさぁーん!」
訳のわからない出産女神発言をしたのは、20歳での初産の時でした。私は自宅で破水し、病院へ駆けつけてそのまま入院でした。破水してから数時間で分娩台へ上がったのですが、謎の発言が起きたのは分娩台でのことでした。
その時はすでに陣痛のピークで、もう自分が誰なのか、どこに意識があるのか分からない程痛みでもがいていました。その横には駆けつけてくれた女友達が、あれよあれよと分娩台へ上がった私にそのまま付き添って来てくれていました。
会陰切開をする直前、私は鬼の形相で「たなかさぁーん!どこなの!?」と叫んでいました。そう叫んだ瞬間のことは僅かに記憶に残っていますが、その前後や叫んだ理由は覚えていません。
出産後、立ち会ってくれた友人に言われたのですが、切開の前に看護師さんが「たなかさんが来ないと切開できないわ。たなかさんは今どこなの?もう切るよ」という会話をされていたらしいのです。その場にいた友人は思わず笑ったそうで、後からとても恥ずかしい思いをしました。
私は薄れた意識の中で「たなかさん早く!」と思ったのでしょう。その心の叫びを現実で思いっきり叫んでしまっていたのです。冷静に考えると自分でも笑っちゃいます。でも過ぎてしまえば、それも出産の思い出になりこうして面白おかしく話せるので結果オーライです。
周囲の会話が耳に入り、「早く今の苦痛を終わらせてくれるキーパーソン(たなかさん)を呼ばなければ!」という焦りが直結した状態です。
付き添うパパや家族は、ママが安心できるように「今、先生を呼んできているからね」「あと少しで準備が整うから大丈夫だよ」と、周囲の状況を優しく実況中継してあげると良いでしょう。見えない・わからないという恐怖がパニックを増幅させるため、状況をこまめに伝える声かけがママの安心材料になります。
「体が硬いの!!」
女神発言をしたのは、30歳の時に第一子を出産したときのことでした。息子は本当になかなか産まれなくて、出産まで三日間もかかってしまいました。超難産で最後の方は意識もうろうとしていました。陣痛室に2日間入院したのは、その時入院していた中で私だけでした。
ようやく分娩室に行けるという時、陣痛の合間に猛ダッシュでスリッパも履かずに分娩台に行きました。それから驚いたことが、分娩台の脚を置く場所が遠いこと遠いこと。私はもともと体がとっても硬くて、その台に脚をのせることができませんでした。
助産師さん3人が脚を広げるのですが全く足が開かず、「痛い痛い」と叫んでいる人は他にもいるのですが、私はひたすら「体が硬いの!」と女神発言をしていました。出産中にこのような発言をする人は他にいなかったみたいです。
もう必死すぎて。結局、助産師さんに脚を支えられながらの出産となりました。これも助産師さん達にとっては初めてだったそうです。反省しました。発言もそうですが、助産師さんに初めてのことをさせてしまったことが恥ずかしかったです。「でもまあ無事に出産できたし、いっか」と開き直っています。
「陣痛の痛み」よりも「足が開かない恥ずかしさや物理的な無理」に意識がフォーカスしてしまった例です。極限状態では、脳が一番処理しやすい目前の課題に全意識を向けることがあります。
パパは「えっ、足開かないの?」と驚いたりせず、「硬くても大丈夫だよ、助産師さんがうまくやってくれるよ」「無理しないでいいよ」と全肯定しましょう。ママが感じているコンプレックスや焦りを、「今のままで十分頑張っている」と認めてあげることが大切です。
初産でパニックになった!出産女神発言
初めて経験する強烈な感覚を、脳が知っている語彙の中で無理やり表現しようとした結果、おかしな例え話になってしまうパターンです。
「うわー!なんかなんか出る出る!大根!」
20歳で初めての出産の際、初めての痛みに本当に驚いてしまって意味不明な出産女神発言をかなりしていたようでした。
陣痛室に入って6時間くらい待機して先生に子宮口を見ていただいたのですがまた全然開いてなかったようで「まだまだかかります」といわれたのですが、私には産まれてくるような感覚があり、絶対産まれてくると思い「うわー!なんかなんか出る出る!大根!」と、この発言です。
この時の意識ははっきりとしているのですが、本当に産まれてくるような感じがしましたし、頭出てきたように感じて“出てきてしまう!”と思いました。
旦那がずっとそばにいてくれていたのですが、その場でも「まだ産まれていないよ、見えてもいないよ」と言って笑っていましたし、後々「変なこと言ってたよ~」と言って笑われました。
私は出産を終えてからも笑い話になっていますし、恥ずかしいというような気持ちは一切なかったです。今では私も笑って、いい思い出です。
赤ちゃんの頭が骨盤に下りてくる感覚は、経験したことのない強烈な圧迫感です。それを表現する際、咄嗟に出た単語が「大根」だったという微笑ましいエピソードです。
夫の「まだ産まれていないよ」と笑い飛ばす反応は、ママの性格によっては「真剣に訴えているのにバカにされた」と大喧嘩に発展するリスクがあります。ここは「何か出そうなんだね!先生を呼んでくるね!」と、ママの感覚を最優先に信じて即座に行動するのが理想的なパートナーの姿です。
「これほんとに出てないの!?」
29歳のGW真っ只中の事でした。初の出産で予定日を1日超えていました。深夜に陣痛が5分感覚で来て、その日に入院となり、昼頃には出産かな?と思っていたのですが、丸一日かかっても生まれず「いたたた…」とうめき、助産師さんが1時間ごとに検査に訪れます。
分娩台に上がるまでは何とか平静を保っていたのですが、分娩台に上がって10分、激痛すぎて旦那の手を握りながら「いきんじゃダメよー、まだよー」と言う助産師さんに向かって、「出てます!出てますよね!?何か出てるんですけど!!いきんじゃう!!もうでちゃうからああああ!!」と絶叫の私。旦那は無言で見守っています(かける言葉がないと言っていました)。
助産師さんは「まだまだ、ゆっくり深呼吸して…」と言いかけていたのですが、「これほんとに出てないの?でてる!でてるよ!」とちょっとキレ気味に言っていました。その後もひたすら「出てる!出てる!」を叫び続け、分娩に立ち会った医師には「元気だねえ(笑)」と言われ、結局中々出てこなかったので、吸引されて我が子が誕生しました。
出た瞬間も「出た!かわいい!泣いてる!かわいい!」と何故か全力で叫ぶ私。全体的に叫びっぱなしの私でしたが、叫ばないと意識を飛ばしてしまいそうで。内心は赤ちゃんじゃない別のものが出て来ている気がして叫んでいました(笑)。今ではいい思い出です。何か言って気を紛らわすのもいいと思いますよ。
「いきんではダメ」と言われても、体が勝手に押し出そうとする反射(排臨の感覚)は自分の意志ではコントロールできません。「出てる!」という叫びは、その抗えない反射に対する恐怖と戸惑いの表れです。
旦那さんが無言で見守っていたというのは、悪くない選択です。下手になだめようとして「出てないよ、落ち着いて」と言うと逆効果になるため、「一緒に深呼吸しよう!ふー、うん、ふー、うん」と、呼吸のリード役を買って出るのがベストなサポートになります。
「うんちが~」
23歳の頃、1人目の出産で出産女神発言をしました。陣痛がなかなか進まず「たくさん動いて」と言われ、まだ痛みもそこまででしたのでひたすら病院内を歩かされていました。やっとのことで分娩台に上がれて痛みも大分強くなりしんどくなって来たころの発言です。
ものすごい便意が…。痛いし動けないし我慢できないしと、訳も分からない状態になり、とりあえず「うんちが~」と叫びました(笑)
助産師さんには「大丈夫、それはうんちじゃないよ、赤ちゃんだよ!」と何度も言われましたが、私はひたすら同じ言葉を叫び続けました(笑)
助産師さんも最後の方は「もういいや。出していいよ。大丈夫」と励ましてくれ、うんちではなく娘がスポッと産まれてきました。隣で見ていた旦那さんは状況が状況だけに笑ってはいけないと思ったのか「必死に我慢していた」と言っていました。
赤ちゃんの頭が直腸を強烈に圧迫するため、医学的にも「猛烈な便意」として感じられるのはごく自然なことです。妊婦さんの多くがこの「本当に出てしまったらどうしようという羞恥心」と戦っています。
パパが笑いを必死にこらえていたというのは、素晴らしい配慮です。もしここで吹き出していたら、ママは深く傷ついていたでしょう。パパは「出ても大丈夫!助産師さんが綺麗にしてくれるから気にせずいきんで!」と、羞恥心を取り払う力強い言葉をかけてあげると、ママは安心して力を振り絞ることができます。
よくある疑問(FAQ)
| よくある疑問 | 回答・解説 |
|---|---|
| 陣痛中に大声で叫んだり暴言を吐いたりしたら、スタッフに迷惑ですか? | 産婦人科のスタッフは毎日のように同じような状況を見ており、ママが極限状態にあることを熟知しています。暴言を真に受けることはなく、むしろ「赤ちゃんを下ろそうと必死に頑張っている証拠」として温かく受け止めてくれます。遠慮せずに感情を出して大丈夫です。 |
| 夫が立ち会う予定ですが、もしひどい言葉をぶつけてしまって傷つけたらと不安です。 | 出産前に「痛みがピークになると、理性が飛んでひどいことを言ってしまうかもしれないけれど、本心ではないからね。ただのパニックだから気にしないで」と、事前に夫婦で話し合い、予防線を張っておくことをおすすめします。パパも心構えができます。 |
| 出産女神発言をしないように、痛みを我慢して静かに耐えるべきですか? | 声を出すこと自体は、息を吐き出す動作に繋がるため、決して悪いことではありません。痛みを我慢して体を硬くし、息を止めてしまう方が、赤ちゃんに酸素が届きにくくなりマイナスです。「声を出しながら息を長く吐く」ことを意識すれば、叫んでも全く問題ありません。 |
出産女神をポジティブに受け入れよう!
出産前の妊婦さんは陣痛の痛みへの不安、初めて出産への恐怖、無事に出産を終えられるかなど不安になっている人が多いのですが、出産女神が降臨する分娩台に上がる前後の頃は自分の発言を気にして恥じらっている場合ではありません。ママが頑張らないと赤ちゃんも苦しいので、しっかりと呼吸して赤ちゃんに酸素を送ってあげる必要があります。
ですから「笑われようが何だろうが、黙って口を結んで酸素を赤ちゃんに送れないよりずっといい!」と、出産女神降臨をポジティブに受け止めましょう。子育て中は出産の苦しみや喜び、ありがたみを忘れやすいので、明るい出産の思い出ができれば子育てに役立つ可能性もおおいに高まるでしょう。
そして立ち会うパパやご家族は、どんな奇想天外な発言が飛び出しても、絶対に否定せず、笑わず、全てを温かく肯定して受け止めてください。妻の命がけの戦いを一番近くで支え、共感し、一緒に呼吸を合わせること。それが、出産という一大イベントを夫婦の強固な絆に変える最大の秘訣です。出産女神の降臨を、ぜひ夫婦で乗り越える素敵な思い出にしてくださいね。

