離婚率で見る都道府県の格差に関する記事

『離婚率が高い都道府県ランキングと地域や男女の離婚理由』

離婚率は都道府県で差があることをご存じですか?地域に根差した文化にも原因があるようです。世代特有の離婚も検証します。

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どうしても気になる!日本の離婚率を都道府県別に検証

離婚が高い都道府県はどこでしょう?やはり人口密度が高い東京都なのでしょうか?
離婚は結婚する時よりエネルギーを消耗すると離婚経験者が口をそろえて言います。そんな心配なんて起きるわけないと、幸せな未来を確信して結婚しても、時が経つにつれ、「この人で良かったのかしら?」と徐々に疑問が増えていきます。日本全国津々浦々、同じような疑問を抱えている人はたくさんいます。

既婚者なら、一度は脳裏に必ずよぎる「離婚」の二文字。具体的な行動に出る前に統計面からも離婚について検証していきましょう。

都道府県別ランキングで見た離婚率

3組に1組離婚していると言われている日本の夫婦。実は、都道府県で離婚率が大きく異なることが2014年9月に総務省が調査し公表しているデータで分かっています。

離婚率の高い都道府県トップ10
順位 都道府県 離婚率

順位

1位

都道府県

沖縄県

離婚率

2.59

順位

2位

都道府県

北海道

離婚率

2.09

順位

3位

都道府県

大阪府

離婚率

2.08

順位

4位

都道府県

宮崎県

離婚率

2.08

順位

5位

都道府県

福岡県

離婚率

2.04

順位

6位

都道府県

和歌山県

離婚率

2.01

順位

7位

都道府県

高知県

離婚率

1.94

順位

8位

都道府県

東京都

離婚率

1.92

順位

9位

都道府県

鹿児島県

離婚率

1.87

順位

10位

都道府県

熊本県

離婚率

1.86

全国1位は沖縄県で、2位は北海道です。3位には大阪府がランクインしています。

離婚率の低い都道府県トップ10
順位 都道府県 離婚率

順位

1位

都道府県

新潟県

離婚率

1.41

順位

2位

都道府県

秋田県

離婚率

1.42

順位

3位

都道府県

富山県

離婚率

1.47

順位

4位

都道府県

山形県

離婚率

1.47

順位

5位

都道府県

島根県

離婚率

1.5

順位

6位

都道府県

福井県

離婚率

1.51

順位

7位

都道府県

岩手県

離婚率

1.55

順位

8位

都道府県

石川県

離婚率

1.58

順位

9位

都道府県

岐阜県

離婚率

1.6

順位

10位

都道府県

長野県

離婚率

1.63

逆に離婚率が低いのは、新潟県や富山県などという結果です。
なんとなく共通点がわかるようなという印象ですが、具体的には何が原因なのでしょうか?

ダントツ1位の沖縄県!若年層の結婚やDVや経済的な問題が理由

全国ランキングでも1位の沖縄県ですが、若年層の離婚率が高いことが特徴です。また、できちゃった婚が多いのが離婚率の高い原因と言われています。沖縄の男性は独占欲が強く妊娠してから結婚という流れが多いのです。

次に家庭内暴力の多さも原因にあげられます。初婚年齢が早いので、お互い精神的に未熟なため、ささいなことで大きなトラブルに発展する事例が多発しています。実際、家庭内暴力の相談件数が全国でも上位にランキングしています。

そして、全国でも低収入世帯が圧倒的に多いのも大きな理由で収入の低さが離婚率の上昇に拍車をかけていると言えます。おおらかな土地柄のため離婚経験者でも結婚している時と変わらず周囲と接していくことができるので、離婚に抵抗がない県民が多いのも特徴です。

大阪府は率業率も高いため離婚率が高い

日本が誇る大都会の一つである大阪府。高収入世帯が多いように思えますが失業率も高いため、離婚につながってしまう例が後を絶ちません。自己主張が強い人が多いという事実よりも、収入の低さが家庭円満を壊してしまうのです。

女性がしっかりしている新潟県や富山県は離婚率が低い

逆に新潟県や富山県はどうして離婚率が低いのでしょうか?この2つの県に限らず、離婚率の低い県は、女性がしっかりしており、仕事をしている女性が多い傾向にあります。ある程度女性の地位が高い方が家庭円満につながると言えます。

また、豪雪地帯に当たる地域が多く、一致団結して家族で耐え乗り越えて行く必要があるため、元来忍耐強い人が多いのも特徴です。ちょっとしたことで離婚には発展しなさそうですね。

年齢層別に見た離婚率の高い世代

離婚率を年齢層で分析すると、若年層と熟年層で特に多いという統計結果が出ています。なぜ若年層と熟年層が多いのでしょうか?熟年離婚は最近現れた傾向ですが、若年離婚と熟年離婚に至る離婚の理由に迫ってみましょう。

10代、20代の高い離婚率

若い世代で離婚率が高いのは、精神的な未熟さ、経済的な負担、同世代に独身が多いので交流しにくくなり孤立するなど、様々な原因があります。

できちゃった婚が特に多いのが若い世代の特徴で、過酷な育児を乗り越えたり、教育費を捻出する経済力に欠けたり、遊びたい時期なのに子供がいるせいで仲間と遊べないなど、ストレスがどんどんたまってしまいます。2人とも若いと歩み寄らない傾向にあるということもあり、溝は深まるばかりで、容易に離婚に至ります。

近年急増中の熟年離婚は妻から切り出すことが多い

最近、特に増えているのが熟年離婚です。子供たちが自立し老後の蓄えも十分あり、介護保険などの制度も充実しています。独身の老後対策も以前より整っていることから、老後ひとりで暮らしていく事に抵抗がありません。

熟年離婚の多くは妻の方から切り出します。夫は退職後、妻と一緒にのんびり老後を楽しもうなどと思っていると、予期せぬ妻からの申し出があり、びっくり仰天するのです。妻は二人きりの生活がかえって息苦しく思え、老後は一人でのびのびと暮らしたいと願う人も多く存在します。実際、定年退職後ずっと自宅にいる夫を鬱陶しく思うのが原因で突然死する妻もいるくらいです。

そんな実話を知れば、熟年離婚を夫に切り出す妻がいても不思議ではありません。

夫と妻で異なる離婚したい理由

離婚に至った理由を夫と妻それぞれの場合で見ていきましょう。両者からの申し立てで一番多い離婚理由第1位は、「性格の不一致」だということはよく知られています。性格の合わない男女が、同じ屋根の下で暮らしていたら息苦しいので離婚を決断するのは当然と言えます。

離婚理由の2位以下は、夫と妻で大きく差が出てくるのが興味深く男女の性差や時代背景の変化が関係してきます。

妻の離婚理由は家庭内暴力や経済的暴力モラハラなどが原因

一昔前は、夫の思い通りにならない場合妻に容赦なく暴力をふるっていた実例が数えきれないくらいあったことはよく知られています。「養ってもらっているのだから当然、暴力をふるわれるようなことをした自分が悪い」と素直に従う妻が正しい時代だったのかも知れません。

しかし女性の人権が認められ地位が向上した現代では、夫に暴力をふるわれても、何も行動しない妻の対応が間違っているという風潮がすっかり浸透しています。

そんな夫からの暴力から逃れる一つの方法が離婚です。また、女性の社会進出が当たり前となると、夫以外の異性と交流する機会が増えました。すると、夫以外に気になる男性が現れ、エスカレートして離婚に至ってしまうケースもあるようです。

家庭内暴力と同じように問題視されるようになった夫による精神的虐待も大きな離婚原因です。モラルハラスメントとは夫による妻への、言葉による暴力や虐待を指します。今まで我慢していたこのモラハラも離婚理由として認められるようになりました。

結婚後も働き続ける女性が増えたとはいえ、育児や家事との両立なので高い収入は期待できません。夫の収入に頼らざるを得ない状況の中、家庭に一切お金を入れず、そのお金をギャンブルなどで使い果たしてしまう場合も、妻からの離婚申し立ての大きな動機となります。

夫の離婚理由は人間関係や金銭問題

家庭以外に多くの出会いの場があるため、妻以外の女性とも交流の機会があります。そのため、他の女性と結婚するために現在の妻と離婚したいという夫もいます。

妻の家族と上手く行かないから、という離婚動機も少なくありません。妻の実家に同居したのはいいが、結局居心地が悪く妻と子供と別居しようにも妻が従わない場合によくある例です。

働いていた独身時代の金銭感覚が忘れられず、夫の収入を高い買い物につぎ込む妻に嫌気がさし、夫が離婚を決意する例も多く見られます。

離婚は地域・年齢・男女で大きな差が出る

それぞれの都道府県の歴史的背景や根付いた地域文化、世代別の常識や社会的環境、男女の性別や経済的負担の違いによっても離婚事情が異なることがわかりました。いざ離婚すると固く決心しても裁判の手間や費用の負担だけでなく子供の親権や周囲への理解、そして離婚後の生活設計など様々なハードルを越えなくてはなりません

離婚を本気で考えている人も、関心だけある人も、今回の記事のランキングの検証を参考にして再度離婚について考え直してみてください。

この記事を書いたライター

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。

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