産後の夫婦仲を改善する方法に関する記事

『愛を見失いたくない!産後の夫婦仲の不安を解消する5つのポイント』

子供ができてからが家族作りの本番スタート!?産後の夫婦仲を良いものに変える、5つのポイントを要チェック!

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産後の夫婦仲は冷めやすい!産後クライシスの原因と関係修復・改善のポイント5つ

大好きなパートナーと結婚し、待望のお子さんが生まれることは、多くの人にとって幸せなことでしょう。しかし、実は産後こそ夫婦仲の危機、いわゆる「産後クライシス」を迎えやすい時期だと言われています。

出産と育児によって妻側の負担が急増し、それまでの夫婦関係が変化することで、すれ違いや衝突が増えてしまうのです。

このページでは、産後の夫婦仲が悪化する主な原因と、夫婦関係の修復・悪化防止に効果的な具体的なポイントをご紹介します。産後の夫婦関係で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

うちも産後クライシスかも?夫婦仲が悪くなる原因と発生時期

「産後クライシス(産後危機)」とは、出産後に夫婦の関係性が急激に悪化し、愛情が薄れてしまう状態を指す言葉です。これは、主に肉体的・精神的ストレス、そしてそれらが引き起こす夫婦間のコミュニケーション不足が原因で起こります。

産後クライシスは、産後半年から3年程度続くことが多いとされていますが、特に産後1年以内は心身の変化が大きく、最も注意が必要です。また、二人目以降の出産でも、上の子の世話や家事が加わり、さらに負担が増えるため、産後クライシスが起こりやすい傾向があります。

産後に夫婦仲が悪化する具体的な原因は以下の通りです。

<妻側の肉体的なストレスと変化>

  • 妊娠・出産によるホルモンバランスの急激な変化
  • 慣れない育児による睡眠不足や慢性的な疲労
  • 出産による体のダメージ(傷の痛み、骨盤の歪みなど)からの回復が不十分なこと
  • 抜け毛や体型変化、母乳育児など、急激な身体の変化への戸惑い

<妻側の精神的なストレス>

  • 「母親としての責任」という重圧感
  • 育児に追われ、自由な時間や一人になる時間がないこと
  • 夫(旦那)の育児や家事への理解・協力が不足していると感じること
  • 日中の大人との会話がなく、社会から孤立しているような感覚(ワンオペ育児の心理的負担)
  • 社会に所属していない、取り残されているという不安感

そして、これらのストレスの根底にあるのが、夫婦のコミュニケーション不足と「温度差」です。

命がけの出産を経て「母親」として育児に奮闘する妻と、今まで通りに仕事や趣味に時間を費やそうとする夫(旦那)。この男女間の「親になる」ことへの意識や行動の温度差は、あって当然のことかもしれません。

しかし、その温度差を放置し、コミュニケーションを怠ると、妻の不満は蓄積し、やがて夫婦間に大きな亀裂を生み、最悪の場合、離婚へとつながるケースも少なくありません。

離婚を回避したい!産後の夫婦仲を改善・悪化させないポイント5つ

夫婦仲を末永く良好に保つには、「お互いを理解しようとする努力」と、「お互いのために何ができるか考える」というコミュニケーションが不可欠です。もしパートナーとの気持ちのすれ違いを感じたら、お子さんのためにも、夫婦関係の修復に努めることを考えてみましょう。以下に具体的な改善ポイントをご紹介します。

 情報と気持ちを共有し、問題を一人で溜め込まない

日々の育児や子どもの情報を、会話やLINEなどを活用して積極的に共有しましょう。特に夫(旦那)は赤ちゃんと接する時間が少ないため、子どもの成長を知らせることが「パパとしての自覚」を促すきっかけにもなります。

また、食事や晩酌の時間などに「今日もお疲れ様。何か変わったことはあった?」と夫(旦那)の仕事や出来事を聞いたり、自分の今日の嬉しかった話や、育児で困っていること、悩んでいることなどを相談してみましょう

出産後の女性はホルモンバランスが急激に変化し、精神的にも不安定になりやすい時期です。一方で夫側も、家族が増えたことによる責任や、妻に甘えられなくなった寂しさ、育児に参加できていない疎外感などで、精神的なストレスを感じている可能性があります。

お互いがストレスを感じやすい時期だからこそ、気持ちや悩みを正直に伝えあい、支えあうことが、産後クライシスを乗り越える鍵となります。

 家事・育児の依頼は具体的な言葉で、感謝を必ず伝える

忙しいママにとって、夫(旦那)の協力は欠かせません。協力を十分に得るためには、「どのように頼むか」が非常に大切です。

「何をして欲しいか」を曖昧にせず、「使った食器を水につけておいてくれる?」「お風呂の前に赤ちゃんのおむつ替えをお願い」といった、誰にでもわかる言葉で具体的に説明しましょう。男性は特に、具体的な指示がないと動けない、あるいは何をしていいかわからない場合があります。

さらに、家事や育児で夫が手伝ってくれた際には、必ず「ありがとう」という感謝の言葉を添えましょう。言葉に出して伝えることで、夫は「自分の行動が認められた」と感じ、次も協力しようという意欲が湧きます。

夫(旦那)の家事や育児が、妻より完璧なことは稀です。そこで、完成度や上手下手を評価するのではなく、「やってくれたこと」という優しさと努力を評価して、感謝の言葉を伝えるようにしましょう。

パパがまた協力したくなる感謝の言葉の例

  • 「ありがとう!〇〇のおかげで本当に助かったよ」
  • 「〇〇してくれて、すごく嬉しいな」
  • 「〇〇のことは、あなたに任せれば安心できるわ」
  • 「さすがパパだね、やり方が上手になってきたね」
  • 「この子、パパにやってもらうと嬉しそうだね」

 夫(旦那)の家事・育児へのダメ出し(クレーム)を避ける

例えば、あなたが忙しい中でせっかく作った料理を「マズイ!」と心ない言葉で評価されたら、どんな気持ちになるでしょうか? 育児疲れで気が立っていると、強い言葉で反論したくなるかもしれません。それと同じように、夫(旦那)の協力への「心無い言葉」は夫婦関係を悪化させる大きな原因となります。

一般的に、男性は家事の経験や知識が女性よりも不足していることが多く、妻から見ると「なぜこんなこともできないの?」と思うようなことも多々あります。また、家事のやり方は育った家庭によって異なるため、「当たり前」の基準が夫婦間で違うことも理解しておきましょう。

もしやり方を変えて欲しい場合は、「ダメ出し」ではなく「教える」という姿勢で、具体的に優しく伝え直すことが重要です。強い口調や過去のことを持ち出すのは避けましょう。

注意!こんな言い方はケンカの元

  • 「私、今から洗濯やらないといけないんだけどな」
  •  ⇒ (正しい伝え方)「オムツ替えしてくれる?それが終わったら洗濯するね」

  • 「お風呂くらい入れてくれたっていいじゃない」
  •  ⇒ (正しい伝え方)「パパに入れてもらうと喜ぶから、お風呂いれてあげて欲しいな」

  • 「なんでこんな靴下のたたみ方するのよ、いつも言ってるでしょ!」
  •  ⇒ (正しい伝え方)「ここはこうして…こうするとコンパクトだよ。そうそう上手!」

  • 「いちいち言わなきゃわからない?」
  •  ⇒ (真実)言わないと分かりません。根気強く、優しく伝え続けましょう。

 夫(旦那)に「パパ」としての意識と時間を共有してもらう

女性はホルモンの影響や授乳、おむつ替えといった物理的な育児を通して、比較的早期に「親」としての自覚(子育てスイッチ)が入りますが、男性はこの自覚を持つことに時間がかかることが多いとされています。特に、休日など一人の時間を優先して、遊びや趣味、飲み会などに頻繁に出かけようとする夫(旦那)とは、きちんと話し合う時間を持つことが大切です。

子育てが始まれば、自分一人の都合を優先させるのではなく、家族の都合を優先することは親の義務であり、夫婦で共有すべき責任です。ここをしっかりと共有し、意識改革を促すことで、夫(旦那)の協力的な姿勢を引き出すことができます。

具体的には、休日のうち何時間かは子どもと一対一で過ごす時間を作ってもらったり、家族でのお出かけの機会を意識的に増やしましょう。子どもとの触れ合いが増えることで、自然と「パパ」としての自覚と愛情が深まっていきます。

「家族の都合を優先すること」は、良い家庭を作る上で不可欠であることを、感情的にならずに冷静に伝え、理解を求めましょう。

 夫婦それぞれが自分自身の時間とリフレッシュの機会を持つ

親になれば家族が最優先になるのは当然ですが、それはママ自身が心身ともに健康で元気だからこそできることです。24時間体制で毎日子どものことばかり考えると、ストレスが溜まり、イライラが爆発し、夫婦仲の悪化を招いてしまいます。

心身をリフレッシュし、精神的な余裕を取り戻すためにも、「自分だけの時間」を意識的に作るゆとりを持ちましょう。

例えば、赤ちゃんが早めに寝付いた夜には、自分の好きな本や雑誌を読んだり、音楽を楽しむ、または軽いストレッチをするなど、趣味ややりたかったことをする時間にあてましょう。

さらに、休日には夫(旦那)に子どもを預かってもらったり、実家やファミリーサポート、一時保育の利用も積極的に検討し、週に一度など決まった時間で自分のための休日を作ることも有効です。

赤ちゃんから離れて自分の時間を持つと、精神的な余裕が生まれます。この精神的なリフレッシュは、育児ストレスを軽減し、パートナーとの良好な関係を維持するために非常に大切です。

焦らないで!良い夫婦関係を築くためには「時間」と「努力」が必要です

産後に夫婦仲の不安や不満を感じても、焦る必要はありません。産後クライシスは、夫婦が「親」として、また「家族」として再構築するための試練の時期とも言えます。最初から全て分かり合える夫婦は存在しないのです。喜びを共有し、不満や愚痴も建設的に伝え合うことで、人生のパートナーとしての絆は深まります。

そのためにも、夫婦のコミュニケーションは最も大切です。毎日短時間でも構いませんので、夫婦二人で顔を合わせてゆっくりと話す時間を作ることを、ぜひ心掛けてみてください。お互いへの理解と努力を続けることで、必ず良好な夫婦関係を取り戻し、より強い絆を築くことができるでしょう。

この記事を書いたライター

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。