謝らない夫に疲れた…謝らせる?諦める?夫の心理や4つの対処
生まれも育ちも違う男女が結婚生活を営んでいれば、時には意見が衝突したり不満をぶつけて夫婦喧嘩になったりすることがありますよね。そんな夫婦喧嘩で仲直りをする際、あなたのご家庭ではどちらから折れて謝っていますか?
意外と「夫が謝らない!」という不満をもっている女性が多く、なかには謝らない夫に失望して、仲直りはするものの夫に根強い不信感をもってしまう妻も…。
今回は、自分が悪くても謝らない夫の事例や、心理状態、謝らない夫への対処法などを、詳しくご紹介していきます。
謝らない夫に疲れる妻が抱える実情とは?
結婚生活を維持するためには、夫婦喧嘩をしても仲直りをすることが必須。ところが、夫側に非がある場合の仲直りの仕方はそれぞれの夫婦で大きく違いんです。
夫が非を認めて素直に謝罪するケースもあれば、夫が贈り物をして妻の機嫌を取って責任をうやむやにして関係修復を図るケースも…。中には、夫が絶対謝らないまま冷戦状態が続き、仕方なく妻が折れて何となく元の状態に戻る家庭もあり実にさまざまです。
こういった中で、多くの奥様が憤慨している「夫が悪いのに、謝らない!」という状況は、どのように作られていくのでしょうか?実際の体験談も紹介しながら、謝らない夫の実情について解説していきましょう。
喧嘩になる原因
謝らない夫との夫婦喧嘩の理由は、多岐にわたります。一般的な夫婦喧嘩と同様に、特別なものではありません。
- 家事の負担
- お金の使い方
- 子供や家族と過ごす時間の使い方
- 生活習慣 など
喧嘩のきっかけとしては、何気ない夫婦の会話の流れで、「○○して欲しい」という妻側のお願いから始まることが多いようです。
夫が謝らなくなった時期
夫が謝らなくなった時期はさまざまで、結婚前から謝らなかったという人もいれば、新婚当初から、結婚から数年経ってからなぜか謝らなくなったなど、家庭によっても違います。
「子供が生まれた頃から」「一度大きな夫婦喧嘩をしてから意固地になった」など、夫が謝らなくなったことにきっかけがある場合も確かにあります。けれどその多くは、夫の性格が頑固、弁がたつ、プライドが高いなど、自分の非を認めにくい性格であることが多いです。実は、「承知で結婚したものの、夫婦喧嘩を繰り返す中で、夫の謝らない性格に腹が立つようになった」という女性が多いのです。
言葉でも謝って欲しい
私と夫は知りあって8年目、結婚して4年目で、3歳と1歳の男の子がいます。夫はもともと交際していた頃から頑固な人だなとは思っていましたが、口論になっても自分が悪かったときは「…ごめんね」と、最後には謝ってくれました。
結婚当初は夫婦喧嘩になってもそんな調子で仲直りができていたのですが、初めての子供が生まれた時の写真を夫のミスで台無しにしてしまったときに、自分が悪いことを認めないばかりか、「管理していないお前が悪い!」と逆切れ。それ以来、夫婦喧嘩になっても絶対に謝りませんね。
仕方なしに「私も謝るから、あなたも謝って」といっても、「俺は謝らない」と謝ることはありませんが、そのかわりにその後しばらくはお花やデザートを買ってきて、本人では態度で謝っているつもりのようです。
夫が謝らない理由(妻の予想)
女性は男性よりも会話でのコミュニケーションを重視します。そのため、夫に悪い所があるのであれば、当然謝罪の言葉を求めるわけですが、意に反して夫が謝ってくれないと悲しいですよね。妻としては夫が謝らない理由を次のように考えることが多いです。
謝らない夫は「俺は謝らない」の一点張りで自分の内面を語ることはないので、妻としてはなぜ夫が謝らないのかわからずに、ただ不満を募らせてしまったり、「もしかして、私が悪かったのかしら」と自問自答してストレスを抱え込んでしまったりします。
夫が謝らない理由と歳の差
夫婦仲や夫婦のあり方は各家庭によって違いますが、基本的に夫婦の関係は対等であることが基本です。ところが、夫が謝らなくなるケースでは、夫が妻よりも年上で自然と夫婦生活をリードする立場にいたり、夫が経済的に優位な立場にいたりすることが多いのです。
逆に妻よりも夫が年下の場合は、素直に自分の非を認めて謝罪する傾向がありますので、「夫があやまらない=夫の方が結婚生活で立場が強い」という力関係があるようです。なんだか企業のパワハラっぽいですね。
舐められている?
私の夫は、自分が悪くても夫婦喧嘩をしても謝らない夫です。夫は私よりも9歳年上で、私は20歳の大学生の頃に社会人だった夫の知り合い、大学卒業後就職もせずにお嫁さんになりました。
当初はとても甘やかしてくれたのですが、子供も生まれ何かと意見が衝突するようになってきたら、絶対に謝らない人だとわかりました。一応私が折れて、仲直りを使用と誘うのですが「怒ってないし」と一点張りで不機嫌な態度をとっています。
夫は会社で責任のある立場にもついていて、外では人に謝れないような人ではなく、夫としても父親としても模範的な男性だと思うのですが、夫婦喧嘩になるとダメな人に変わります。私よりも、いいえ、子供達より子供っぽいので、もう謝らせることはあきらめています。
謝らない夫への妻の対処
何度か夫婦喧嘩を繰り返す中で、夫が謝らない性格だと気付いた妻の大部分は、「なんとか、夫に謝らせなくては」と考えて、次のような対処をしてしまう傾向があります。
- 謝ることを繰り返し要求する
- 自分も謝る代わりに、夫にも謝ることを要求する
- 謝らせることをあきらめる
多くのケースでは妻の方もムキになってしまい、口論から夫婦喧嘩にエスカレートし、夫婦関係が不安定になってしまうことが多いので注意が必要です。
謝らない夫とのケンカで子供が受ける影響
女性はどうしても子供を第一に考えますので、ちょっとした言い争いになった時に夫が謝る態度を見せないと、「子供の良いお手本にならない」と気が気ではないのですが、男性は子供の目は気にならないことが多いです。
夫婦で言い争いになった場合、夫が折れないと口論がエスカレートして夫婦喧嘩になりやすいのですが、口論であっても夫婦のすれ違いを見せることは、子供に良い影響を与えません。まして、ケンカや無視が頻繁になると、子供の心を深く傷つけ、人格形成に悪影響を与える恐れもあります。
口論や夫婦喧嘩になった時は無理に夫に謝罪を求めるのではなく、ちょっと冷静になって子供の前ではいさかいごとを納めるように自制した方が、子供への影響が悪くなりませんよ。
絶対に謝らない夫の心理
私達は小さなことから「悪いことをしたら、謝罪をする」という社会のルールを学んで成長します。謝罪をすることは物事の責任を明らかにして、相手の気持ちを思いやる行為なので、これをうやむやにされると、女性としては夫の愛情自体を疑ってしまうわけです。けれど、謝らない夫は決して社会のルールを知らないわけでも、妻に対して愛情を感じていないわけでもありません。
男性は社会の中で常に競争をしていることが多く、一般的に「謝る」ということは、「自分の立場を不利にしてしまうことだ」という心理が働くことが多いんです。女性にとっては夫婦の仲で謝ることに上下関係は感じませんが、男性側は謝ることで「夫としての立場がなくなる」「二度と家族のリーダーになれない」という危機的な心理に陥りやすいのです。そのため、どうしても妻に謝罪の言葉を言えないということが多いんです。
また、男性は女性ほど感情的ではなく、言葉でのコミュニケーションも苦手。結婚生活を通して自分と妻との心の距離をより近いものだと感じ、妻が自分を理解してくれていると強く思う心理が働きます。つまり、無意識に妻に甘えてしまうんですね。
そのため、「妻だから、気持ちをわかってくれる」「言葉でなくても、態度で察してくれる」と勝手に思い込んでしまい、謝れなくなってしまうのです。
謝らない夫はモラハラ夫?
夫の方に非があるのに夫が謝らないことが長引くと、夫の態度が精神的DVとも言われる「モラルハラスメント」なのではないかと感じる妻も多いですね。確かにモラハラ夫の代表的な特徴の一つに、「正しいのは自分で、自分は決して間違っていない」と思い込んでいるということがあげられます。
ただし、夫が妻を追い詰めるために謝らないのか、それとも妻に対して意地を張っているなど、どのような理由があって謝らないのかによっても、モラハラなのかどうかよく考える必要はありますね。
むしろ、あまり妻がしつこく謝罪を要求することも、妻から夫に対するモラルハラスメントととられかねない面がありますので、妻の方も自分の態度を見直す必要があるかもしれません。
謝らない夫に謝らせる4つの方法
絶対に謝らない、自分の非を認めない夫に言葉で謝ってもらいたい時、妻はどうすればいいのでしょうか?
すべての場合で夫を謝らせることができるわけでないのですが、上手に夫に自分の気持ちを伝え、穏やかに夫を謝る方向に向かせていく方法を4つご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
1一旦冷静になる
夫に謝らせる対処法で一番大事なのは、妻が一旦冷静になってみることです。自分が相手に対して「謝れ!」と思っている時は、自分自身が理性を失っていて、夫の心や気持ちを考えられなくなっている状態。理性のタカが外れて夫を傷つけてしまう可能性がありますよ。
この状態で夫に対峙しても、夫は意固地になって謝らなくなってしまうので、妻はいったん頭を冷やして、冷静に対処しましょう。
2謝ってほしいことはしっかり伝える
夫に謝ってもらいたい時に、妻の方が不機嫌な態度や乱暴な態度で「私、怒っています!」と伝えるのは、好ましくありません。これでは夫に、「言葉にしなくても、態度で示せばいい」と思い込ませてしまいます。
謝ってもらいたい自分の気持ち、謝ってもらえないことで悲しい気持ちは、きちんと言葉で夫に伝えましょう。面と向かって夫が聞いてくれない場合には、メールやLINEを使ってみるといいですよ。
3夫を責めない
夫との対応の中で、「あなたが謝らないことがいけない」と妻が夫を責めてしまうと、夫は寄り意固地になってしまいます。そのため、夫が逆切れしてしまったり、他に責任を転嫁して言い逃れをしてしまったりするようになりますので、夫を非難することはやめましょう。
夫の行動や態度の中でどんな部分が自分を傷つけるのかを、客観的夫に伝えていく方が、謝らせるのには効果的ですよ。
4謝ったら妻が喜ぶことを教えましょう
夫が何とか自分を曲げて謝ってくれた時、妻が「やった!」という態度では、夫は、「妻に有利に立たせてしまった」ことに不安になってしまいます。これでは二度と謝ってくれなくなりますので、妻は夫が謝ってくれた時には、「ありがとう」と自分のストレスが軽くなったことに感謝の気持ちを伝えましょう。
しばらくの間は夫をもてはやし、「謝ることは、夫婦関係にとっていいことだ」ということを夫に刷り込むことが大事ですよ。こうすることで夫は謝ることに抵抗感をなくして、喧嘩になっても意地を張らずに謝ってくれるようになりますよ。
謝らない夫と離婚したくなったらすべき2つ
夫婦として一緒に暮らす中で、夫が自分に非があることをどうしても認めずに謝らないと、妻は生活に失望してしまい「もうこれ以上の生活は無理!」と離婚を考えてしまうこともよくあることです。ただし、妻がカッとなってしまって離婚に突き進むのは好ましくありません。
まずは、もう一度自分や夫のことを見直して、離婚したいのが「夫が謝らないから」なのか、「二人の関係に将来性がないから」なのかをしっかり見分けていきましょう。
離婚したいという思いが、「夫が謝らないから」であって、夫に少しでも愛情を感じているのであれば、離婚は早計です。もう一度夫と話し合うことでお互いの気持ちを是正できることも多いはずですので、あきらめずにチャレンジしてみてくださいね。
1離婚にかかる費用や手続きをチェック
本当に離婚をするのであれば、それが円満にできるか、家庭裁判所で調停を設けるかによっても違いますが、当然手間も時間もかかります。さらに弁護士が必要な場合はそれなりの費用が掛かりますし、離婚した後の生活をどうやって経済的に支えていくのか、子供がいる場合はどちらが引き取るのかなど、いろいろ考えなくてはいけないことは多いはずです。
夫が謝らないことでカッとしていると、こういった大事なことをすっ飛ばして考えてしまいがちですが、こういった費用や手続きの手間を冷静に考えることで、いったん頭を冷やし、本当に自分は離婚をしたいのかどうかを見極めましょう。
2結婚したメリットを考える
離婚をしたいと考えたなら、自分の結婚生活を振り返ってみましょう。その生活は幸せでしたか?そして、その幸せは手放しても良い程度のものですか?しっかり考えましょう。夫が謝らないことに不満を抱えていると、その結婚生活は自分の苦労だけで成り立っていたと考えてしまいがちですが、夫婦の生活の中では夫が支え、我慢したこともたくさんあるはずです。
夫と結婚して得ることができたもの、嬉しかったことをもう一度見つめ直して、本当にこのまま離婚することが自分の幸せなのかどうかを、しっかり見つめ直して判断をしていきましょう。
謝らない夫に賢い妻が実践する4つの対処
謝らない夫でも離婚はしたくないと思うとき、「じゃあ、私が我慢すればいいの?」と思うとなんだか釈然としませんよね。そうやって我慢をしていると、ますます夫への悪感情が募ってしまい、いつの日か爆発するかもしれません!
謝らない夫と長く生活を共にするなら、妻に我慢は禁物。謝らない夫と穏やかに生活ができるように、賢く上手に夫をコントロールしていきましょう。
1自分に非がある場合はきちんと謝る
夫に悪い部分を誠実に謝ってもらいたいと思うなら、妻であるあなたも夫に対して誠実でなくてはいけません。もしあなたが自分にも少しは非があると思うなら、まずあなたが夫に謝ることで、夫にも謝らなくてはいけないことを意識させていきましょう。
「謝ったら負け」と考える女性は多いのですが、夫婦生活はあくまでも対等で、勝ち負けを論ずる必要はありません。夫婦円満のためには、こういった考えて捨ててしまうことをおススメしますよ。
2ほどよい距離を保つ
人と人とが集まれば、意見の衝突が起こることは仕方のないことですが、お互いに相手がパートナーでなければ、もう少しうまく立ち回れるってことはないですか?夫婦はお互いの距離が近すぎて、無意識に「ここまで言っても大丈夫」なんて甘えてしまいがちですが、そんなことはないですよね。
夫婦であってもほどよい距離を保つことは大事なことです。自分も相手に遠慮したり、相手の立場を思いやったりすることで、相手に「自分の努力が足りなければ、結婚生活が破たんしてしまうかもしれない」という意識を持たせ、お互いに夫婦生活を維持する努力していきましょう。
3形だけでも夫を立てる
謝らない夫は、もともと素直になりにくい性格の男性です。こういった面を治してもらいたいと思うからこそ妻はムキになってしまうわけですが、いい大人の性格は簡単に変えることはできませんし、そういった強い性格は夫の魅力の一つでもありますよね。夫の性格を否定するのではなく、謝れない夫の立場を理解して優しく接しましょう。
謝れない夫は、形だけでも自分が夫婦生活の優位に立っていれば安心し、妻へも素直になる余裕を持つことができますから、腹の立つことはグッと引っ込めて、夫を良い気分にさせることで妻が生活をコントロールしていきましょう。
4夫婦の時間を大事にする
夫婦となり子供ができると、どうしても父親と母親の役割ばかりを重視しがちですが、夫婦喧嘩のない夫婦円満の生活の原点は夫婦にあります。子供中心だけの生活をせず、たまには夫婦で過ごす時間をゆっくりとって、夫に自分を守るべき妻だということを意識させておきましょう。
謝らない夫は得てして能力があり、自分に自信のある男性です。上手に夫を盛り立ててあげれば、しっかりと妻や家庭を守る良い夫でもありますので、謝らないことだけに目を向けず、夫婦として仲良くなっていくことにもっと、もっと目を向けていきましょう。
謝らない夫への自分の態度もチェック
夫婦喧嘩をして明らかに夫が悪いのに、夫が素直に謝ってくれないことは、妻にとってストレスのかかることです。夫婦喧嘩をした興奮も手伝って、より夫に対する憤りが溜まってしまいますが、夫にも謝れない事情のあるのかもしれないと考えることは、二人の今後の生活のためにとても大切なことですよ。
夫婦生活はお互いの協力と譲り合いの中で成り立っていますので、夫が譲れないときには、妻が譲ってあげるのも、夫婦円満の秘訣です。自分の怒りを鎮めるよりも夫婦喧嘩からの関係改善を第一に、やさぐれている旦那様に優しくして上手にコントロールしてあげてくださいね。