折れない心の作り方とはに関する記事

『折れない心~心が折れそうな時に必要なレジリエンスの意味』

折れない心の育て方とは?問題に直面した時でも立ち向かうしなやかな心を育むために、「回復力」「抵抗力」を意味する心理学用語レジリエンスの概念を伝授します。子供が自己肯定感や自尊心を持つためには親の言葉や態度が重要です!

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折れない心を作るには?ストレスに負けない子供の育て方

お母さんなら誰でも、「子供には挫折して欲しくない」と思うものです。これから先の人生、失敗して心が折れそうな時もあるでしょう。しかし、すぐに諦めてしまっては、人間的に成長することができません。失敗しても乗り越えられるよう、子供をたくましく育てるためには、どのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。

今回は、「折れない心」をキーワードとして、心が折れやすい子供の特徴や、折れない心を育てるためのポイントなどについて解説します。逆境に強い心を作るヒントをたくさん紹介しますので、子育ての参考にしてくださいね。

子供のうつ病が増えている?!

大人がかかることの多いうつ病が、子どもにも増えていることをご存じですか。コミュニケーション能力が求められる現代、子供の社会でも友達関係が複雑化しています。

スマホの普及により、学校から帰った後でも友達とのやり取りが続くので、人間関係のトラブルから逃れられず、うつ病になってしまうケースがあるのです。

また、「些細なことで落ち込む」「周囲の評価を気にする」など、自分に自信を持てない子供は、うつ病になりやすい傾向があります。さまざまな不安に負けないためには、子供のころから意識して、折れない心を育てることが大切なのです。

折れない心とは

心が折れるとは、「途中でくじけて、頑張れなくなってしまうこと」を言います。心が折れやすいと、困難に直面したときに、立ち向かおうとする意欲がないため、解決することができません。そのため、折れない心を持つことが重要となります。

「折れない心」と言えば、何があっても負けない、「強い心」をイメージする人が多いのではないでしょうか。しかし、困難なことが起こった時でも、しなやかに対応することができる、「柔軟な心」を持つことが大事です。

例えば、太い木の枝が強風で折れてしまうように、いつも困難に立ち向かってばかりでは、何かの拍子にくじけてしまう恐れがあります。強風に身を任せる柳の枝のように、しなやかな気持ちでいた方が、本当の意味で強いと言えるのです。

心が折れやすい子供の特徴

難しい問題に直面した時、すぐに諦めたり落ち込んだりする子供には、共通の特徴があります。心が折れやすい子供の特徴を4つにまとめました。

自尊心が低い

自尊心が低い子ほど、心が折れやすい傾向にあります。自尊心とは、ありのままの自分を受け入れて、尊重する気持ちのことを言います。自尊心が低いと自己肯定感が得られないため、「どうせ自分はダメなんだ」と自分自身を責めてしまい、いつまでたっても自信を持つことができません。

また、自分に自信がないため、何かに依存しやすい傾向もあります。このようなことから、自尊心が低いと困難な問題を解決する前に諦めてしまうのです。

何事も諦めやすい

心が折れやすい子供は、すぐに諦めてしまう傾向があります。人間は、問題を解決することで自分に自信を持ち、成長していくものです。しかし、何に対してもすぐに諦めてしまうと、最後までやり遂げた時の達成感を得るという経験を得ることができません

そのため、自分に自信を持つことができず、新たな問題に直面した時に、すぐ諦めてしまうという悪循環にはまってしまうのです。

マイナス思考が強い

マイナス思考が強いと、行動する前から失敗することばかりを考え、行動に移すことができません。マイナス思考を持つ子供は劣等感が強く、「自分なんて何をやってもダメ」「自分ができるはずがない」と考えがちです。

自分のことを棚に上げ、できないことを人のせいにしたり、苦手なことから逃げてしまったりする場合もあり、問題解決する前から心が折れている状態と言えるでしょう。

小さな変化に影響を受けやすい

心が折れやすい子は、他の人が気にしないような小さな失敗でもダメージを受けてしまいます。周りの様子に敏感に反応し、些細なことに一喜一憂してしまうと、精神的に疲れてしまいます。その結果、何をやっても長続きせず、心が折れやすい状態となってしまうのです。

他者を受け入れるのが苦手

他人の性格を受け入れることができず、凝り固まった考え方をしている子は、心が折れやすいと言えます。柔軟な心を持つには、他人や自分の良いところを認めることが大事です。自分中心の考え方しかできない子供は、自分よりも優れている子供の存在に悔しさを感じます。

他者と自分との違いを認めることができないため、自分自身の良さを認めることもできません。気持ちの持ち方が固くなり、柔軟な考え方ができないので、ちょっとしたことで挫折しやすくなるのです。

大切なのはレジリエンスの強さ

最近のビジネスシーンでは、目に見える成果を求められることが多く、社員同士の関係が悪化して、孤立してしまう傾向があります。しっかりとした会社組織を作るためにも、ストレスに強い人材が求められることから、「レジリエンス」という言葉が注目されているのです。

子供の折れない心を育てるためにも、レジリエンスの強さが重要となるでしょう。ここでは、レジリエンスの意味や、心の鍛え方についてご説明します。

レジリエンスの意味

レジリエンスとは、「回復力」「復元力」「抵抗力」などの意味で使われる心理学用語です。一般的に「逆境に直面した際、精神的なバランスを維持できる能力」と定義されています。

難しい問題が起こった時に、不安や失敗などのネガティブイメージを持つことが多いですよね。しかし、ピンチがチャンスに変わることがあるように、不安や失敗にはポジティブな面もあります。このように、不安や失敗を前向きにとらえ、しなやかな心を作るのがレジリエンスなのです。

レジリエンスを鍛えることが折れない心を作る

昔より、人とのコミュニケーションを重視するようになった現代では、ストレス社会を生き抜いていくためには、レジリエンスを鍛えることの必要性が求められています。折れない心を作るために、レジリエンスをいかにして鍛えるかに注目が集まっています。

例えば、社員に逆境力を身につけさせるために、レジリエンス・トレーニングを取り入れる会社が増えています。どのような流れでトレーニングを行うのかをまとめました。

【レジリエンス・トレーニングの主な流れ】

  • マイナス思考から抜け出す
  • 失敗からスムーズに立ち直る
  • 逆境から立ち直った経験を次に生かす

折れない心を育てるために必要な4つのこと

大人になってから強く生きていけるよう、折れない心を育てるためには何が大事なのでしょうか。折れない心を育てるために、必要なことを4つご紹介しますので、子育ての参考にしてください。

自分自身への信頼感

自分の持っている力を信じることが、折れない心を育てる近道です。自分のことを信用できないと、ほんの少しハードルが上がっただけで、すぐ諦めてしまったり挫折してしまったりすることがあります。自分を信頼するためには、「自分ならできる」というイメージを常に持ちながら行動することが大切です。

折れない心を育てるためのポイント

親は、「どうせ無理だから」と諦めがちな子供をサポートし、成功体験を積ませることで、自分自身への信頼感を高めていきましょう。

感情のコントロール

折れない心を作るには、感情のコントロールが重要です。目先の失敗や成功に一喜一憂しないで、広い視野で物事を捉える必要があるためです。

折れない心を育てるためのポイント

子供の失敗や成功に関わらず、「次も頑張ろうね」と促してあげることで、結果だけに振り回されない心を育てましょう。

自尊心

自尊心とは、自分の考えや性格などを大事にすることを言います。自尊心を養うには、誰にでも長所と短所があることを理解し、全てにおいて完璧を求めすぎないことが重要です。

また、自分だけでなく、他人を思いやることも教えていきましょう。自分を大事にできる人は、相手のことも大事にできる人です。親が率先して、他人を思いやる態度を見せれば、子供にも自然と身に付くはずです。

折れない心を育てるためのポイント

周りの大人が子供の存在を認め、大事に育てれば、子供自身もありのままの姿でいいと感じ、自尊心が育っていきますよ。

楽観的な考え方

折れない心を持つために、楽観的な考え方ができるように育てましょう。子供が成長する上で、どうしてもできないことが必ずあるものです。「今はできなくても、いつかはできる」という考え方を持たせることで、またチャレンジしてみようと前向きになることができます。

折れない心を育てるためのポイント

子供が過去の失敗を思い出してくよくよしていたら、「そのうちできるようになるよ」と声を掛け、肯定的に受け入れられるように促しましょう。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

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