グリットとは?高める方法に関する記事

『グリットの高い子供は成功する!?IQより大切なチェック』

グリットが高いほど成功するといわれるグリッドですが、パパやママの育て方によっても高さが変わります。成功者の多くが高いグリッド、お子さんと一緒にパパやママも測定してみてはいかがですか?家庭でのグリットの養い方についても詳しく解説します。

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グリット測定で子供が成功者になるかわかる!?高める8つの方法

親になれば誰しも、「子供には成功して確実な人生を歩んで欲しい」と、将来の幸せを願いますよね。そのため、ある親は人生の成功をお金や権威を得ることと考え、子供のIQを高めようと早期教育をするでしょう。また、ある親はスポーツでの成功を願って習い事への送迎をしたり、円満な家庭を築けるようにと願ったり…。つまり、成功とは多岐に渡るため、親はそれぞれの方法で子供を導いているのです。

そんな、子供の幸せを願うパパやママに知っておいて欲しいのが、最近NHKの番組でも取り上げられて話題になった「グリット」です。今回は、子供が成功を手にするための指標となるグリットの意味、グリット測定、家庭でできるグリットを高める方法についてご紹介していきます。

グリットとはどんな意味?

「グリット(Grit)」とは、気骨や根性、ガッツを意味する英語で、私たち人間が何かの目標を立て、粘り強く長期間をかけて目標を達成する意思や力、物事に対する情熱や、何かを成し遂げて成功しようとする気力を表す言葉です。このグリットという言葉は、ペンシルバニア大学心理学教授のアンジェラ・リー・ダックワース氏が、「人生を成功させるための因子」として提唱しています。

「人生の幸せとは何か」と考えたときに、お金であったり、安定した仕事であったり、人から尊敬を集めることなどをイメージするのは当然ですが、どんなにそういったものに憧れても、それを欲しいと思えなくては得ることができません。

ダックワース氏は、「天性の知能や才能と成功は関係ない」と考えています。人生において何かを掴みたい時、私たちは目標を立てて努力しますが、いくら天分の才に優れIQが高くても、グリットなくして成功を収めることができないというわけです。「十で神童、十五で才子、二十過ぎればただの人」ということわざもありますよね。つまり、どんなに能力が高くても、成功には継続的な努力が必要だということです。

子供のグリットを測定してみよう!

グリットは目に見えるものではありませんが、ダックワース教授は12問の質問を通してグリットを数値化する試みをしています。シカゴの公立高校2年生数千人に対し、質問をアンケート調査という形で実施。その後1年以上にわたって追跡調査をした結果、高いグリットの数値を示した生徒ほど卒業率が高く、逆に数値が低い子は中途で学校をやめているという実態が明らかになりました。

もしかしたら、子供の将来を予測することができるかもしれないグリットの高さ。我が子がどれだけのグリットを心に蓄えているか、ちょっと測定してみませんか?

準備するもの

グリット測定は、12の質問に対して該当する番号をメモに書き留め、最後にそのメモの書き留めた番号を見て計算して数値を出します。次の物を用意しましょう。

  • メモ用紙
  • 鉛筆またはペン
  • 電卓(必要な人のみ)

グリット測定方法

まずはグリット測定12の質問事項が、これからご紹介する回答のどれに該当するか、番号をメモしましょう。

【回答】

  1. そうではない
  2. ややそうではない
  3. どちらともいえる
  4. ややそうである
  5. そうである

グリット測定12の質問事項

  • 何を始めても、途中で投げ出さない
  • 働きものである
  • 目標達成のために挫折やスランプを乗り越えた経験がある
  • 結果がなかなか出なかったり挫折したりしても、やる気を失うことはない
  • 何年もかけて目標を達成した経験がある
  • 一生懸命、役割や勉強に励む
  • 興味のあることが年々変わらない
  • 新しい課題やアイディアが現れても、それまでのものへの興味をなくすことはあまりない
  • 一定期間執着した課題やアイディアなのに、暫くしたら飽きてしまうということはない
  • 何ヶ月も一つの課題に集中して取り組むのが得意だ
  • 自分で決めた目標に対して、違う結果を選ぶことはあまりない
  • 興味を持って追及したくなることが、数ヶ月毎に変わるということはない

お疲れ様でした。いかがでしたか?ちょっとドキッとする質問も、当然と思う質問もありますよね。
それでは次に、各質問への回答として選んだ番号を合計しましょう。
合計した数値÷12=お子さんのグリット」の数値です(小数点以下第2位まで)。

グリットの測定値は、子供が回答するか親が回答するかによっても違いが出てくるでしょう。けれど、子供自身に答えさせてもいいですし、親が客観的に子供を評価して答えても構いません。なぜなら、グリットの数値だけで子供の将来が決まるわけではないからです。

平均値を3と捉えると、成功を阻んでいる我が子の特性や今後進むべき方向性が、グリットの数値によって明確になるでしょう。ここでより重要なことは、「うちの子すごい!」「うちの子ダメじゃん」と評価することではなく、12の質問事項から人生で成功する人物像をより具体的に知ることなのです。

子供のグリットを高める8つの方法

子供のグリットを測定したことで、数値の低さに衝撃を受けたパパやママもいるかもしれませんね。けれど、安心してください。グリットは天与の才能ではなく、子供が人生経験で身に着けることができるもの。つまり、早いうちに子供を良い方向に導いていくことで、グリットをさらに向上させることができるのです。

子供が人生において一番影響を受けるのは、身近にいて信頼の対象となるパパやママの生き方。次の方法を意識して、親子でグリットを高めましょう。

グロースマインド・セットを意識する

子供にグリットを身に着けて欲しいのであれば、まずは親がグロース・マインドセットという考え方を意識して子供に接しましょう。

グロース・マインドセットとは

IQなど知能の高さは生まれつき変わらないわけではないので、己を信じて挑戦や失敗を繰り返し、失敗から次にどうすれば成功するかを学び、それを次に活かすという努力を続けることが大切だという考え方

私たちはちょっと問題にぶつかると、生まれ持ったものが悪いのだ、自分は悪くないのだなどと言い訳をしがちですよね。そして問題に直面したとき、諦めて問題から逃げてしまうこともあります。
これは、問題を避け、集中できなくなり、努力しても効果がないと思い込み、批判を無視し、他人の成功を恐れるため、自分の限界まで能力を発揮できないフィックスト・マインドセットという考え方に陥るためです。

グロース・マインドセットとは、そんなフィックスト・マインドセットとは対極となる考え方。
課題を受け入れ、障害があってもやり通し、痛み失くして成功がないと考えて努力し、批判から学習し、他人の成功から刺激を受けるため、目標に到達しやすく多くを達成できるのです。

フィックスト・マインドセットのような固定観念は、自分の目標をどんどん下げていく免罪符となり、せっかく持っているグリットも低下させてしまいます。まずは親がグロース・マインドセットを意識することで、おのずと子供への声かけや行動が変わってくるはずですので、自分の背中を見せることで子供に「積極的に努力をすれば未来は変わる」ということを教えていけるといいですね。

子供の夢を決して否定しない

「夢はいつか叶う」という考え方はとても大切な考え方です。本来子供が心を開き、一番先に将来の夢を語るパパやママが子供の夢を否定してしまっては、子供は将来に希望をもち、努力を始めることすらできません。これはフィックスト・マインドセットを子供に教えることになるだけでなく、自分を「できない人間」と子供にイメージさせてしまうことにもつながるのです。

親が言いがちな夢を否定するセリフ

  • 医者になるにはお金が掛かるから、うちでは無理よ
  • 小説家なんて、なれっこない
  • 海外の大学なんて心配で行かせられない
  • 喘息があるから、あなたにはムリよ
  • 画家で食べて行けるのは一握りの人間よ など

子供は親がネガティブなイメージを口に出すことで、「それが自分だ」と己にレッテルを貼ってしまい、そのレッテルを信じ込んでイメージ通りの人間になろうとすると、アドラー心理学でも考えられています。

親が絶対に無理だと思っていた夢を、小さな頃からの努力で実現させた成功者はたくさんいます。また、ひたすら努力を惜しまない人には、よき協力者が表れて助けてくれることもあります。子供に起こる未来は誰にもわからないのです。

ですから、子供にかける手間を惜しんだり、親から離れていく子供の姿を不安に思ったりするのではなく、どうせなら素敵なレッテルを子供に貼り、子供のグリッドを信じて夢を応援してあげましょう。

親子で学歴や知性への見方を変える

私たち親は次のように学歴や知性を重視した固定観念を持ち、それを子供に押し付けることがありますよね。

  • 立派な人になるために、良い成績をとりなさい
  • 良い大学に入れば、お金を稼げる仕事に就ける
  • しっかり勉強して、医者や弁護士になればお金に不自由しない

こうした学歴や知性重視の固定観念は、以前にも増して近年否定されてきています。東大生でも就職活動で内定をもらえなかった会社に、もっと低い偏差値の大学を卒業した人が就職できたなどの、厳しい社会の実態が明らかになってきたからです。昔と違って、今は一人一人の個性が認められ、自由な生き方を自分自身の実力で選べる時代になったのです。

ところが、親が学歴や知性を重視する見方に固執すると、子供から本当にやりたいことを奪ってしまったり、「成績が悪い自分はダメな人間なんだ」などという間違った挫折感を植え付けたりしがちになるため、グリットの育成を妨げやすいのです。子供のグリットを高めるためにも、親が学歴や知性重視の考え方を見直してみましょう。

共感力を育む

私たち人間は、集団で社会生活をする生き物ですよね。人生の成功も、自分一人では成し得ません。そのため、多くの成功者たちが「成功には共感力が必要」と考え、グリットとあわせて成功者に求められる能力だと注目を集めています。共感力には人を勇気づける力があります。その力は自分にも相手にも発揮されるんですよ。

共感力とは

相手の目線で物を考えて共感でき、相手から「この人ならわかってもらえる」と信頼される力のことです

例えば、共感力の高い人は相手の目線で物事を考えられるため、自分への批判から素直に失敗を受け止める勇気を持つことができ、失敗から多くを学べます。また、相手を勇気づけられるため、相手はより力を発揮できるようになりますし、自分のよき協力者となってくれることがあります。

幸いなことに、共感力もグリット同様に生まれ持ったものではなく、パパやママ等の身近な人の影響を受けながら、子供自身が育んでいくものです。パパやママがお手本を示すことで、子供の共感力を養っていきましょう。

オポジップスゲームをする

人生で成功を勝ち取るためには、不屈の精神が必要です。オポジップゲームとはその名の通り、一つの問いかけに反対語(opposites)を言うゲーム。グリットを高め、強い意志を子供に持たせるのに役立ちますので、今日からさっそく生活に取り入れてみましょう。

例えば…

  • 難しくて困る
    ⇒ やりがいがあって面白い
  • 失敗してしまった
    ⇒ もう一度トライするチャンスがある
  • もういやだ
    ⇒ もっと頑張ろう

何かあったときに反対の発想を連想する訓練をしておくことで、高い壁にぶつかってしまった時などに、ポジティブな考え方に頭を切り替えられるようになります。子供と楽しく遊びながら、親子で負けない精神グリットを養っていきましょう。

子供の失敗を笑わない

子供の心の中に充分なグリットが備わっていれば、ちょっとくらいのことで挫折することもなくなるのですが、まだまだ成長していないときに失敗を笑われてしまうと、子供は強い劣等感と羞恥心をもってしまい、自分の夢や目標に向かってチャレンジする気力を失ってしまいます。

子供にとってパパやママは絶対の存在で、パパやママのちょっとした一言やからかいが、子供の心に大きな傷を作ってしまいます。パパやママは外で何かしらを頑張っている子供を家庭で打ち砕き、勇気をくじく存在になっていませんか?子供の夢や希望をサポートしてあげる存在であることを心掛けましょうね。

子供のモチベーションを高める

子供にとって将来は遠い先の話で、人生における夢や希望を実現させるためには、数年間にわたってグリットをもち続ける気力が必要になります。長く一つのことに打ち込むモチベーションを上げるために一番良いのは、子供をパパやママが認めて、積極的にほめてあげることです。

親になるとどうしてもテストの点や成績表などの、目に見えるもので子供を評価してしまいがちですが、努力する姿をほめられると子供は「もっと頑張ろう」という気力を維持することができます。子供の良いところを探してどんどん褒めて、グリットを高めていきましょう。

いろいろなことに挑戦させる

子供のグリッドを高めるためには、自分が情熱をかけて打ち込める夢や目標を持ち、さまざまなことにチャレンジし、失敗し、失敗から学んで継続しつづける経験を重ねること大切です。「まだ早い」「危ない」などと、命の危険があるわけでもないのに、親が何もかもお膳立てしたことしかやらせなかったり、全てを制限してしまったりしては、挑戦も、失敗も、克服する経験も積めないのです。

親にとっては不安な失敗も、子供にとっては成功の糧となる貴重なチャンス!親のエゴで子供のチャレンジ精神を損なわないよう、失敗すると予想できても子供のさまざまなチャレンジを認めて、失敗したらチャレンジした勇気や失敗を認めてそこから学べた勇気を褒め、グリットを育てていきましょう。

子供のグリットを育てて将来の成功をさせましょう

時代は変化しています。これまでのように親が敷いたレールを疑問に思わず歩む生き方、IQを高めることに偏る教育では、猛スピードで多様な変化を遂げている社会で成功するのは困難な世の中になったのです。男女を問わず地域や国、民族の垣根を越えて、さまざまな価値観を持つ人と競う時代へと移り変わっているのです。

そういったグローバルな世界で生き残り何かを成し遂げるためにも、職人のように一つの道を究めるにも、グリットは必要不可欠な資質。グリットは誰もが自分で養い、身に着けていくことのできる能力ですので、パパやママが子供に良いお手本を示すことで、子供の中に自分を輝かせる強い心をプレゼントしていけるといいですね。

この記事を書いたライター

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!