情操教育とペット効果に関する記事

『【情操教育】絵本など手軽に実践できる6つの方法/ペット効果』

子供の心を育てる情操教育の原点は、家庭です。今日から誰でも始められる、子供の情操教育のポイントをご紹介します。

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【情操教育を始めよう】絵本など家庭での6つの方法とペット効果

子供が生まれると、どうしても気になってしまうのが子供の教育ですね。以前は子供の教育というと、詰め込み型の知育教育や、幼児期から始める英語などの早期教育などがもてはやされましたが、最近は情操教育という言葉をよく耳にします。

情操教育とは、そのまま解釈すれば子供の情操の発達を促す教育であるといえますが、なんだか意味が曖昧で、首をかしげてしまうパパやママも多いのではないでしょうか?

なぜ子供に特別な教育を与えたいのか。子供を育てていく中で、子供は何を学ばせ、何を体得させていけばいいのか。
今回はそんな、親なら誰でも迷ってしまう子供の教育問題の中でも、情操教育に焦点をあわせて一緒に考えていきたいと思います。

情操教育とは?

「情操教育」とは道徳や芸術、宗教などの社会的価値をもった感情や意志を養うための教育、つまり心を育てる教育であると言われています。いわゆる天才児を作るための、「知育教育」や「早期教育」とは異なるものなのですが、この実は「情操教育」と「知育教育」の二つには、類似点が多いといわれています。

情操教育も知育教育も教育の内容こそ違いますが、本来長い人生をかけて獲得していく知識や心の成長を幼児期からわが子に体験させ、特定の教育を施すことで身につけさせ、人生を有利に歩ませてあげたいという親心は一緒です。
けれど情操教育には、子供が自分で感じ、自分で考える力を伸ばすことに重点を置いているという特徴があります

情操教育の4形態

  • 科学的(論理的)情操教育

事象を観察して、「自分で考えようとする気持ち」を養う教育

  • 道徳的(倫理的)情操教育

社会生活に必要な、「道徳心」を養う教育

  • 美的情操教育

絵画や音楽などを通して、「豊かな感情」を養う教育

  • 宗教的情操

宗教観を通して、「いのちを大切にする心」を養う教育 

身近な生活から始める6つの情操教育

今の世の中では情操教育を学ぶ場はさまざまにあり、何人かが集まってスクール形式で学ぶものや、一対一の対面式で学ぶものなど、教育の目的も方法も無数にあります。もしあなたが何か子供に学ばせてあげたいな、と思うのなら、まずは「どんな子供に育ってもらいたいのか」を考えて、家庭でも実践できる生活に根差した教育から始めるのをおススメします

教室で学ぶだけでなく、親子や家族と一緒に、継続して学んでいけるものであれば、子供も飽きずに続けることができますね。情操教育は、子供がワクワクして、自分から楽しんで学ぶことにこそ意義があります。
興味や関心が向く方向は子供それぞれで違うので、お子さんの性格や個性を尊重して、子供の豊かな感情を育み、可能性をグンと広げることができる教育を選んでいくといいでしょう。

自然に触れる

海や山で自然に触れて親しんだり、ペットや昆虫などの生き物や、植物を育てたりしていく中で、豊かな愛情を育てていくことがでると考えられています。

芸術や異文化に触れる

近くの美術館や博物館、展示会、展覧会、ピアノコンサートなどの芸術や異文化に触れることで、知識や見識を広め、表現方法や想像力を身につけることができると言われています。

スポーツ

スポーツをすることで意欲や達成感、努力の大切さを学び、強い心と体を作ることができたというスポーツ選手も数多くいます。

音楽や絵画などの芸術に親しむ

童謡を歌ったり、お絵かきをしたりすることで、自由な発想と創造心を養い、豊かな感性が育つと考えられています。

絵本の読み聞かせ

絵本の読み聞かせを通して登場人物に感情移入したり、ストーリーの展開を想像したりと、想像力や豊かな情感が養われると言われます。絵本を使った英語の勉強が、大人でも楽しくて続けられると話題になったりしましたし、絵本のメインは絵ですから、英語が読めなくても子供は楽しく見ることができます。子供の初めて英語学習じゃないですけど、英語の絵本を親子で一緒に見るのもおすすめです。

家族の宗教行事に参加させる

お盆やお墓参り、法事などに参加させたり、お坊さんや神父さんのお説教などを聞かせたりするなど、宗教行事に参加させることで、自分や他人の命を大切にする心が育まれると考えられています。

情操教育は将来の仕事にも役立つ!?

子供の教育の場といえば、小学校ですが、小学校の中にも情操教育のプログラムは昔から盛り込まれています。小学校で習う算数や国語などのように答えが決まっている教科の勉強に対して、音楽や図工、体育や道徳などのように答えのない、子供達が自由で素直な発想で学ぶ教科は情操教育であると位置づけられています。心の教育の大切さは、昔から重要視されていたようですね。

情操教育を通して養われるのは、生きるための心であり、生活に必要な能力です。せっかく高度な知識を得ても、その知識を上手に使えないのであれば無駄になってしまいますよね。得た知識をさらに発展させ、より良い形で使うためにも、「心」が必要なのです。情操教育で得られた物の見方やコミュニケーション能力は、将来仕事をする際にもいきてくると期待がもたれています。

情操教育に期待される効果

  • 自主性

自ら進んで物事に取り組む姿勢を養う

  • 創造力

豊かな発想で物を生み出す力を養う

  • 表現力

自分の意志や感情を表現し、相手に伝えるコミュニケーション能力を養う

  • 社会性

団体行動のルールや協調性を体得する

  • 知的好奇心

何にでも興味を持ち、意欲を持って学ぶ姿勢を養う

情操教育を行う上での注意点

情操教育と同じ性質を持つ知育教育、早期教育に弊害があるといわれるように、情操教育にも同じ弊害があります。
そうです!ともすれば親の期待だけがエスカレートしてしまうというのが、情操教育で気を付けなくてはいけないことにあげられます。

情操教育は子供主体で、子供の意思を尊重して行われなくては効果が得られません。ピアノやバイオリンなども情操教育ですが、意外と親の気づかぬところで弊害に悩まされることもあります。パパやママがテクニックの向上やコンクールでの成績などに夢中になり、子供の意思を置き去りにしていないか、常にパパやママが自分自身を振り返ってチェックすることが大事だといえますね。

また、課題をこなせない子供に対して否定的になってもいけません。「褒められた」という自己肯定感があってこそ学ぶ楽しさが生まれますので、せっかくの子供の芽を摘むことがないよう、パパもママも子供の意思を尊重しつつ成長を見守るよう心掛けましょう。

子供と接する時のポイント

  • 子供を褒めましょう

情操教育は答えのあるものではありませんので、どんなものでも子供が表現したものは尊重して、褒めるように心掛けましょう

  • 子供を理解しましょう

子供の表現したものを理解するように努めましょう

  • 肯定的なアドバイスをしましょう

「ここが良くない」という否定的な言い方はせず、子供が迷っていたら、具体的かつ肯定的なアドバイスをして、子供のやる気をサポートしましょう

ペットを飼うと情操教育になるって本当?

子供をアレルギーや事故から守るために、子供が小さいうちは犬や猫などのペットを飼うことをあきらめるパパやママも少なくありませんが、実は子供が小さい時こそ生き物を飼うということが、子供の心を豊かにする情操教育への効果が高いとも言われています

ただし、ペットへのしつけやお世話が行き届かないことで、家族やペット双方に悪影響を及ぼすことがありますので、ペットが情操教育の道具になってしまわないように、家族として大切にしましょう。そういった親の姿も、子供への教育となるでしょう。

子どもの優しい心が育つ

ペットと共に暮らし育てることで、他の動物、昆虫、魚、そして他人を愛おしむ心が培われると言われています。
特に親がペットを大切にする姿を見たり、一緒に遊んだり、両親と一緒にお世話をすることで、ペットは無機質で傷みや悲しみを感じない生き物ではなく、家族であり大切にされるべき命であることや、人間だけでなく、人間以外の他の生物の命も尊ぶことが大切であると学ぶことができるでしょう。

安定した心が育つ

犬や猫を飼った経験のあるパパやママはご存知かと思いますが、小さい子どもや赤ちゃん、飼い主が泣いていると、犬や猫は近寄ってきて舐めたり体をこすりつけたりして慰めてくれます。また、苦しそうにしているとク~ンク~ンと心配そうに側で鳴いたり、寄り添ったりしてくれます。

これは犬や猫の母性本能が強いことが理由なのですが、こういったペットの優しさ、ペット柔らかさや温かさ、ペットとのスキンシップは子供の情緒を安定させる効果があると考えられています。

子どもの運動不足を防ぐ

ペットは活動量が多いので、ペットに付き合っているうちに子供の運動量も多くなり、体力や強い体を養うという効果が期待できます。特に犬やミニブタを飼っているご家庭では、毎日の散歩を子どもと一緒にする方も少なくありません。

さらに休日には家族でピクニックやドッグランにでかける機会が増えると、家に閉じこもってゲーム三昧にならず、運動量はグッと増える可能性が期待できます。

子どもを危険から守ってくれることも!

ペットの中でも犬は集団意識の強く、同じ集団に属すると認識した子供に危険が及ぶ場合は注意をする性質があるので、親が目を離した時に起きがちなちょっとしたトラブルから、子供を守ってくれることも期待できます。

例えば、ママがトイレに入っている最中に、いつも吠えない飼い犬の鳴き声が聞こえ、慌てて行ってみたら、赤ちゃんがママの化粧品を悪戯して食べてしまい、慌てて処置をしたためことなきを得た…など、特に大型犬は幼児並の知能があるなどとも言われているため、ママにとっては心強い育児のパートナーになってくれることもあります。

ペットと暮らすための注意

ご両親にアレルギーや喘息があるご家庭では、小さなお子さんがアレルギーを発症する可能性がありますので注意が必要です。また、その他のご家庭でもこまめに掃除をし、空気清浄機を活用するなどして、デリケートな子供の体を守ることも忘れないようにしましょう。

情操教育の基本は家庭です

子供に対する教育と聞くと、高額な教材を購入しなくてはいけないものや、「お教室」など料金の発生する習い事を思い浮かべてしまいますね。実際に今の世の中には、さまざまな情操教育をうたった教室があるのは事実です。
でも、ここまでご紹介した情操教育の内容は、パパやママが意識すれば、全部家庭の生活の中でも体験できるものばかりであるということに気付いて頂けたでしょうか。

本来の情操とは、親子の触れ合いから生まれる温かな心や、親から子供へ伝えられていく教えです。子供と一緒におやつを食べたり、公園で遊んだりすることも、立派な情操教育なのですよ。無理に「教育」と肩ひじを張る必要はありませんから。普段の生活を楽しみながら、子供の成長も失敗も上手に受け入れて、子供の可能性を伸ばしていく教育をしていけたら、ステキですね。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

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