子育てコーチングの方法とはに関する記事

『子育てコーチングとは?子供のやる気を引き出す会話術』

子育てコーチングとは、会話が基本となった子供のやる気を引き出す方法です。子供への接し方や子供とのコミュニケーションの取り方に自信がないママは、子育てコーチングがおすすめ。ここで紹介する効果やポイントを参考にして、今日から早速はじめましょう。

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子育てコーチングとは?知っておきたい子育ての極意

親として、子供にどう接したらいいのか?また、子供の能力をどのように伸ばしてあげたらいいの?とお悩みのママは多いはず。「お母さんのやり方マニュアル」でもあれば助かりますよね。

そんな子育てのやり方に悩んでいるママにおすすめなのが、「子育てコーチング」です。

子育てコーチングとは具体的にどのようなことを行うのか、ここでは、そのポイントや効果、注意点についてご紹介します。子育てコーチングについて知ることで、子供との親子関係を築き方が見えてくるはず。
子育てコーチングについて理解して、子供を上手に成長させる接し方を学んでいきましょう。

そもそもコーチングってどういう意味?

「コーチ」と聞くと、スポーツなどで技術の指導や訓練をしてくれる人を重い浮かべる人が多いでしょう。

しかし、もともとコーチ(coach)とは「馬車」という意味で、バッグなどの皮製品で知られるアメリカのブランド「コーチ」のロゴにも馬車があしらわれています。

馬車に人や物を乗せて目的地まで運び届けるという意味が転じて、ビジネスにおいてコーチングとは、人の成長を促すための人材育成の方法のこといいます。

また、目的を達成するためにパフォーマンスを向上させるという意味では、スポーツのコーチと同じ意味だともいえます。

子育てコーチングってどんなことをするの?

子育てコーチングとは、「問いかけ」「考える」「答える」「傾聴する」という4つの過程において、子供と対話を重ねることによって「気づき」を促し、子供のやる気を引き出す方法です。

対話の中では、ママの問いかけに対して子供が考え、その答えを傾聴することで、新たな問いかけを投げかけることにつながります。

ママが行う問いかけと傾聴には、子育てコーチングにおいて重要なポイントとなります。子供と対話を行なう際は、次のようなポイントを心がけましょう。

問いかけのポイント

「問いかけ」とは、ただ質問するということではなく、子供に考えさせるためのきっかけを与えることをいいます。

例えば、「どうしてテストで20点しかとれなったの!」と頭ごなしに責めるのではなく、次のように、子供がその結果に対して自発的に考えることを促すような問いかけを行うといいでしょう。

  • 「今回のテストで20点をとった原因は何?」
  • 「良い点数が取れなかったのには何が足りなかったの?」
  • 「次のテストにむけてどのような準備が必要だと思う?」

このようなママの問いかけに対して、子供は自分で考えて答えを導き出そうとします。また、「次のテストでは○○点以上とる」など、目標を立てさせることも大事です。これらの一連の流れが子供の気づきにつながります。

傾聴のポイント

「傾聴」とは、英語では「アクティブ・リスニング」といって、文字通り「耳を傾けて聴く」ということです。

といっても、ただ相手の話を聞くのではなく、積極的に話を聴くことによって深く相手を理解することが目的です。傾聴する際は、次のようなことを心がけると子供は話しやすくなります。

  • 「へぇー」や「そうなんだー」などのあいづちを打つ
  • 「○○なんだね」と相手の言ったことをオウム返しする
  • 表情や姿勢など見た目に変化をつける

これらのことを心がけることで、子供は「理解されている」「共感してもらっている」と感じるのです。傾聴はコーチング以外にもカウンセリング等に活用されています。

子育てコーチングによって得られる5つの効果

実際に子育てコーチングを行うことで、一体どのような効果があるのでしょう。ここからは、子供が成長していくうえで得られる5つの効果についてみていきましょう。

1問題点が明らかになる

ママの問いかけについて考えることで、自分でも気づかなかったことに気づくことができるようになります。ママと対話を重ねることによって、子供が漠然と抱えていた問題点が具体的に洗い出されていくのです。

問題点を自分で理解することは、目標を立てたり目的を持ったりすることにつながり、向上心を得ることができます。

2自分に自信がつく

子育てコーチングの対話で、具体的に自分で目標を立てることによって、実現した際に達成感をより味わうことができ、「頑張ればできる」という自信につながります。

それにより子供の自己肯定感を高まると、自分を大事にするだけでなく他人のことも大事にするようになり、人との関わり方も上手くなっていきます。

3コミュニケーション能力がアップする

コーチングは、ママの問いかけに対して考えて、相手に自分の考えを伝える訓練にもなることから、対話の積み重ねによって、コミュニケーションの質の向上にもつながります。

自分の考えや気持ちを相手に理解してもらえたという経験が増えことで、他人とコミュニケーションを取る意欲も高まりますよ。

4考え方が柔軟になる

子供は自分本位の考え方が強い傾向にあることから、人と話し合うことによって、自分とは違う考え方があることに気づくことができます。

このような積み重ねによって、物事をいろいろな角度から考えることができるようになると、固定観念に捉われない柔軟な考え方が身に付くようになるのです。

5日常の中で目的意識が生まれる

成功体験を積むことによって、目標を達成するためにはどうすればいいのかを常に考えるようになり、さらに、目標を達成することで、さらに新たな目標へのチャレンジへとつながります。

目標の実現をサイクル化することで、常に目的意識を持つことができるので、物事へのやる気を持続させることにつながります。

子育てコーチングを行う際の注意点

子育てコーチングは、決して難しく考える必要はありません。コミュニケーションに少し工夫をする、というくらいに気楽に考えて始めてみるといいでしょう。

あまりママが頑張りすぎると逆効果になる可能性があるので、次のようなことには注意が必要です。

感情的にならない

ママが感情的になってしまうと、子供は言いたいことがあっても何も言えなくなってしまいます。子育てコーチングでは、子供が言いたいことを落ち着いて話せるような環境作りが大切です。

たとえ、対話の中で腹の立つことがあっても、まずは冷静になって子供の言うことに耳を傾けることに集中しましょう。

子供の考え・行動を否定しない

子育てコーチングでは、「やってみよう」というポジティブな気持ちを引き出す必要があるため、「○○ちゃんは△△だからダメなのよ」のような否定的な言い方はNGです。

さらに、「お友達はできるのに、どうして○○ちゃんだけできないの?」のような、他の子との比較も、子供の自尊心を傷つけてしまいます。

自分の意見を押しつけない

子育てコーチングを行う上で、親が子供を支配しているような関係性は、子供の反発を招く恐れがあります。「いいから黙ってお母さんの言うこと聞きなさい」なんて言うのはもってのほかです。

対話では子供の自主性を優先し、必要だと感じた場合にのみアドバイスをするようにしましょう。

うわべだけの勇気づけはNG

「大丈夫。○○ちゃんならできるよ。頑張って!」のような、うわべだけの励まし方には、実は説得力がありません。勇気づけを行なう際は、子供のやる気や自信を引き出す励まし方が大切です。

「○○ちゃんは△△だから、お母さんはできると思うよ」というように、なぜできるのか子供が納得するように、きちんと理由を説明することでやる気や自信を引き出すことにつながります。

時には見守ることも大事

親は子供に問題が起こった時、つい自分のことのように考えてしまいがちなため、「私が何とかしなければ!」と躍起になるあまりに、子供の問題にズカズカと入り込んでしまうことに…。

よかれと思って行う親のそのような行動は、子供が自分で考えて解決しようとする「自主性」が育つきっかけを奪ってしまうことにつながります。

さらに、子供は親の存在をウザいと感じて反抗的になったり、問題が起こっても親に知られないように隠したりすることにつながりかねません。

普段から過干渉にならないよう心がけ、信じて見守ってあげることが大切です。そして、子供がサポートを必要とした場合には手助けをしてあげることで、いい親子関係を築くことができるでしょう。

この記事を書いたライター

小笠原蓮香

趣味は野球観戦!カープ女子がライバルのアラフォー腐女子です。