子育てへの後悔に関する記事

『子育ての後悔トップ10!先輩ママだからわかる失敗への対処』

子育てを後悔したくないアナタ、後悔する先輩ママと同じ轍を踏まないように、こちらでご紹介するありがちな後悔TOP10や後悔した時にすべき対応などを知っておきましょう。乳幼児の共働きのワーママも専業主婦のママも必見ですよ。

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子育ては後悔ばかり…失敗しない育児を望むママへのアドバイス

子育てをしていると、「これで良かったのだろうか」と後悔や反省の念を抱くことは少なくありません。しかし、後悔や反省は、より良い子育てを目指すための前向きな姿勢の表れとも言えます。今、子育て真っ最中のママにとって、できるだけ後悔の少ない育児を目指したい、そして、もし後悔した時にどうすればいいのか、失敗を乗り越える方法も知りたいのではないでしょうか。

そこで今回は、先輩ママが後悔したことのトップ10、子育てを後悔するママの割合、共働きと後悔の関係、そして後悔した時の対処法など、今日から役立つ情報やアドバイスをご紹介します。

子育てで後悔していること~トップ10

多くの先輩ママたちが後悔している子育ての失敗には、一体どのようなものが多いのでしょうか。お子様がまだ小さい頃には気づきにくいものの、成長を目の当たりにした先輩ママだからこそ分かる、親の子育ての仕方による子どもへの影響。その中から、先輩ママたちが「あの時こうすればよかった…」と感じた子育ての後悔トップ10を見ていきましょう。

厳しく叱り過ぎた

子育てを振り返った際に、多くの先輩ママが後悔している最も多い理由が、お子様を厳しく叱り過ぎたことです。小さなお子様は、大人の都合を考えて行動することが難しいため、親の言うことを聞いてもらえず、つい厳しい口調で叱ってしまうことがあります。しかし、それが原因で、お子様の成長と共に親子の会話が減ったり思春期に反抗的な態度につながったりすることがあります。

子育て中の今、お子様の委縮した顔を見て後悔していませんか。

口を出し過ぎた

経験が足りないお子様を育てるためには、ある程度のアドバイスは必要ですが、お子様の行動一つひとつに大人が先回りして過度に口出しすることは、望ましくない影響を与えることが知られています。親からの過干渉を受けたお子様は、常に緊張を強いられたり、自分を否定されたと感じたりして、自尊感情(セルフ・エスティーム)を育むことが難しくなる場合があります。

今でも、お子様の神経質になっている様子を見て、ご自身の態度を反省することはありませんか。

感情的になってしまった

子育て中は、お子様が騒いだり、親の言うことを聞かなかったりすると、イライラしてつい感情的になってしまうことも多いものです。お子様にとって親は、最も身近で信頼を寄せる相手です。その相手に感情をぶつけられると、お子様は怯えたり、強い不快感を抱いたりします。成長したお子様から、その態度をそっくりそのまま返され、後悔の涙を流す親御さんもいます。

ショックを受けたお子様の姿を見て、ご自身の対応にショックを受けることはありませんか。

甘やかしすぎた

我が子はとても可愛いため、ついつい甘やかしてわがままを受け入れたり、欲しがるものを際限なく買い与えたりしてしまう親御さんは少なくありません。お子様は一度甘やかされると味を占めてしまい、要求をエスカレートさせて次々に要求してくることがあります。成長してから注意しても反抗され、「過去に戻ってやり直したい」と後悔することもあります。

あなたも今、可愛らしいお子様の顔に利己的な一面を見つけ、「しまった」と後悔していませんか。

愛情を示し足りなかった

お子様は言葉だけでなく、スキンシップによって愛情を実感することが重要であることはよく知られています。しかし、忙しさや体調不良などで親に余裕がないと、イライラしてスキンシップどころではなくなることがあります。また、ご自身の育った環境から「スキンシップは不要」と考えたり、しつけを優先するあまり、愛情を示すことが不十分になったりすることもあります。そのため、お子様の行動が不安定になった時、初めて愛情不足を後悔することもあります。

また、「愛情を示す=スキンシップ」と誤解し、お子様の意思を否定して自分の思い通りにしようとしたり、話をよく聞かなかったり、兄弟や他人と比較したり、無神経な言動でお子様の心を傷つけることなどでも、お子様は愛情不足を感じます。その結果、成長したお子様との間に心理的な距離ができてしまうこともあります。

お子様の態度を見て、「もしかして愛情不足かもしれない」と不安になっていませんか。

褒めなかった

「子供は褒めて育てるもの」とよく言われますが、実際にお子様を育てている最中は、つい小言が多くなり、褒めることがおろそかになりがちです。お子様にとって、身近な両親に褒めてもらえることは、やる気を起こす何よりの原動力となります。褒められずに育つと、将来「自分なんて…」と自信を持てない人間に育ち、困難に立ち向かう力(グリット)の低さに苦しむ我が子の様子を見て、「どうしてこんなことに…」と後悔するママもいます。
グリット(Grit)とは、やり抜く力や情熱を指す心理学的な指標です。お子様のやる気や粘り強さを伸ばすために、ぜひ参考にしてみてください。

お子様がまだ幼い今でも、すぐに物事を投げ出して諦めてしまう姿を見て、将来を心配していませんか。

勉強しろと言い過ぎた

私たち大人は、テストの点数や通知表の数字でお子様を評価してしまいがちです。しかし、お子様にとって、頑張っている過程ではなく結果だけを重視され「勉強しろ」と言われることは、つらいものです。お子様にはそれぞれ才能を発揮する分野がありますので、勉強以外に夢中になっていることがある子なら、親に理解されず、なおさらつらいでしょう。

その結果、親の言葉に反発して勉強への意欲だけでなく、何もかもにやる気を失い、夢中になれることがないお子様の姿を見て「何でもいいから夢中になって取り組めることを応援すればよかった」とお子様の将来を悲観し、ご自身の子育てを後悔してしまうこともあります。

宿題をしないお子様を叱り、お子様がふてくされて部屋に籠ったことで「言い過ぎたかもしれない」と後悔していませんか。

期待を押しつけ過ぎた

親であれば、お子様の将来に期待をし、勉強も習い事もと、色々と期待を押し付けてしまいがちです。しかし、これはお子様にとっては大きなプレッシャーになります。楽しんで積極的に取り組んでいるように見えるお子様でも、無理をすることでストレスになり、心身のバランスを崩してしまうこともあります。「私が期待し過ぎたことが不登校の原因になったのかもしれない…」と深く悩んでいるママもいます。

また、親は期待するからこそ良かれと思って励ましの言葉ご褒美でお子様の心を動かそうとしがちですが、そうした働きかけによって、かえってお子様の内発的なやる気をくじいてしまうことがあります。この現象をアンダーマイニング効果と呼びます。親は励ましの言葉やご褒美を与える際には十分注意が必要なのですが、知らずに裏目に出てしまい、「あの時ご褒美をあげたから…」と、お子様のやる気を潰したことをひどく後悔することもあります。

最近元気がなくなったお子様を見て、「これまで期待を押しつけ過ぎたかもしれない」と不安になっていませんか。

なんでもフォローしすぎた

小さなお子様はできないことが多く、失敗を恐れるあまり、親はつい先走って手助けをしてしまいがちです。しかし、この親の過剰なフォローが、お子様の成長に裏目に出て、親御さんを後悔させることが多くあります。お子様にとって失敗は成長に欠かせない大切な経験です。失敗から世の中を知り、困難に立ち向かう自分に自信をつけていきます。

何でも親にフォローされたお子様は、自主性が育たず、なかなか自立ができません。大きくなっても親離れや自立ができずに親に依存してしまう傾向があります。そんな我が子の姿に、「こんなはずではなかった」と後悔する親御さんが多いのです。

あなたはお子様の失敗を、ご自身で解決させていますか。

10悪いトコロばかりを指摘してしまった

大好きなパパやママから悪いところばかりを指摘されれば、お子様は自分自身にも人生にも希望を持つことができなくなってしまいます。大人はお子様を指導しようと、ついつい厳しい視点で注意しがちですが、指摘ばかりではお子様は自信をなくし、やる気も削がれてしまいます。

親からは一生懸命に見えなくても、お子様はお子様なりに一生懸命やっているものです。素直だった我が子が、何事にも意欲を持てない姿に変化していく様子を見て、初めてご自身の子育ての悪かった面に気づき、「もっと良い面を見て才能を伸ばしてあげればよかった」と後悔してしまう母親もいます。

あなたは一日何回お子様を注意し、何回褒めていますか。

子育て中に後悔するママの割合

子育て中に不安になり周りを見渡すと、他のママたちは自信をもって楽しく子育てしているように見え、さらに不安が募ることがありますね。

しかし、厚生労働省による2015年度の「子育て世帯の状況」調査によると、子育てに不安や負担を感じる15歳未満の子供を持つ親の割合は72.4%という結果でした(男性が7割弱、女性は8割弱)。多くの方が、子育てに対して何らかの不安を抱えていることが分かります。

また、2011年に小学生以上の保護者を対象に行われたベネッセの調査結果では、8割以上の母親が「子育てで後悔していることがある」と答えています。およそ3割の母親は「後悔していることがたくさんある」「乳幼児期に戻って子育てしたい」と考えていることがわかりました。この結果から、先輩ママの子育ての後悔を通じて、乳幼児期の子育ての大切さが伝わってきます。

共働きは子育てを後悔するもとになる?

共働きのワーキングマザーから、「この子は小さい頃から保育園で苦労しているから」「寂しい思いをさせている気がして」という言葉をよく聞きます。専業主婦と共働きママでは、後悔の仕方に違いがあるのでしょうか。

共働きママは、社会に出ている分、広い視野を持ってお子様と向き合うことができるというメリットがありますが、日本の社会ではいまだに「母親が仕事をしていると、子供がかわいそう」という風潮が根強く残っています。そのため、子育ての壁にぶつかると、共働きママは「私がそばで見守れないからだ…」と、ご自身の至らなさを深く後悔する傾向があります。

しかし、専業主婦だって「四六時中一緒にいたのに…」と、共働きママと同じように、ご自身の至らなさを深く後悔することがあります。お子様が何らかのトラブルを抱えれば、母親は後悔の念を抱きがちです。専業主婦であっても共働きであっても、子育てに後悔して自信を失い、悩んだり苦労したりするのは同じです。専業主婦であること、共働きママであることにこだわらず、ご自身のスタンスでお子様に向き合っていくことが大切です。

子育てへの後悔と母親の自信

母親は、自信がないまま子育てをスタートするものです。次第に自信をつけていっても、お子様が成長するに従いさまざまな問題が浮上することで、母親としての自信を失い、ご自身の子育てを後悔することもあります。ご自身が生み出し、人格形成に大きく関与した責任の大きさは、時に母親を精神的に追い詰め、心の不調につながってしまうこともあるほどです。

お子様のことで学校から呼び出しを受けたり、将来に希望を持てなかったり、不登校になったり、家庭内で反抗的な態度をとったり…と、親になると、赤ちゃんを育てている時には想定外の問題に直面することもあります。「うちの子に限って…」という事態に、子育てへの自信を一気に失う母親は決して少なくありません。

しかし、そうした結果やお子様の姿を「悪い」と決めつけるのは、いかがなものでしょうか。お子様の行動がご自身の価値観や常識の範囲内に収まらないからといって、お子様もご自身の子育ても否定してしまって良いのでしょうか。

お子様は失敗から多くを学びます。休むこと、他人や自らを傷つけること、やる気を失うこと…。これらは、未来への通過点です。そうした時期を経て、人として成長しようともがいたり、エネルギーを蓄えたりと、お子様はお子様なりに未来へと自分のペースで歩んでいるのです。

ですから、母親は子育ての自信を失っている場合ではありません。「私なりに一生懸命育ててきた。誤りや至らない点もあったかもしれないけれど、それはこれから改善すればいい。私なりにも一生懸命育てたこの子は、いつか必ず何かを掴みとって立ち上がるはず」と、ご自身の子育てへの努力を評価し、お子様を信じることが大切です。ご自身が自信を持たなければ、人生経験の乏しいお子様が自信を持てるはずがありません。

お子様にとって「唯一無二のお母さん」であることを自覚し、後悔した時ほどマイナス感情に流されっぱなしにならず、まずはご自身が前向きになりましょう。お子様は親の背中を見て育ちます。あなたの変化が少しずつお子様に浸透していきますので、焦らずご自身の努力をまずは評価できるようになりましょう。そして結果に後悔するのではなく、お子様の心を理解する努力を惜しまず、お子様の頑張りに目を向けて喜びを増やしていきましょう。

失敗させない過干渉な子育てによる後悔

日本では少子高齢化が進み、お子様は親にとっても社会にとっても貴重な存在です。そのため、大切にする傾向が強まり、最近は、お子様に必要以上に干渉してしまったり、失敗して嫌な思いをさせないようにしたりする、過干渉・過保護な親御さんが増えています。

しかし、こういった過干渉や過保護な子育ては、失敗から学ぶというお子様の貴重なチャンスを奪ってしまい、自立を妨げるというデメリットが指摘されています。親にとっても遠くない将来、子育てを後悔するリスクが高いので、過干渉や過保護になっていないか、ご自身の子育てを見直していきましょう。

子育てを後悔した時にしたい対応

子育て中のママは、時に悩み、ご自身の子育てに後悔して落ち込んでしまうこともありますが、お子様は日々成長を続け、子育ては休みなく続いていきます。後悔したからといって、あなたの子育てが失敗というわけではありません。後悔した場合は、一度しっかり心を休め、ご自身の子育てを見直していきましょう。

失敗したと思ったら謝る

お子様が間違ったことをした時、親は素直に謝罪するように求めますよね。それであれば、ママだって子どもに対して誠意をもって接する必要があります。後悔や失敗は、次回の成功や改善に向けたチャンスです。お子様を傷つけてしまった場合は真摯に向き合い、ご自身の良くなかった点を治す意思をお子様に示して安心させてあげましょう。

子育てへの後悔について見直す

ご自身の子育てに失望して後悔する理由は人それぞれ違いますが、「これではお子様にとって良くない」と判断した場合には、ためらわずに改善する姿勢を示すことが必要です。積極的にご自身の子育てを見直し、良くなかった点や間違った部分を前向きに改善していきましょう。

育児にイライラしていないか考える

お子様に対して好ましくない対応をして後悔するケースのほとんどは、イライラしているなどの追い詰められた状況に大人が陥っている時に起こります。イライラや感情的になることは、間違いや後悔のもとです。心に余裕をもてるように、子育て中はイライラを上手にコントロールする方法を積極的に探していきましょう。

子供の気持ちを考える

子育てを後悔しないために一番大切なことは、親がお子様の幸せを願い、お子様の気持ちを尊重することです。ママはお子様の身近にいすぎて、お子様を自分と同一だと勘違いしてしまいがちです。しかし、お子様の人生はお子様のもの。お子様の人権や気持ち、意思を尊重するように、ご自身の意識を変えていきましょう。

子育ての後悔と向き合うのは素敵なこと

ご自身の子育てに疑問を持つことも自信を持つことも、どちらも親にとってはとても難しい側面があります。そのため、親になると子育てを後悔しがちになりますが、ご自身の子育てを後悔することは、決して悪いことばかりではありません。むしろ、これからの子育てを改善し、お子様と一緒に親も人として成長するための大事なステップになる、素敵なことなのです。

ご自身の子育てを振り返って、素直に反省したり、良い所を認めたり、様々な面を感情的にならず客観的に見ることはとても大切です。どんな失敗をしても、そこから学び、改め、自分を信じて前を向いて子育てを続ける親の姿は、少なからずお子様に良い影響を与え、親の人格に磨きをかけてくれます。

思い通りにいかず、努力の結果もなかなか出ないために後悔しがちな子育てですが、自分やお子様を責める姿を見せるのではなく、許したり待ったりする寛大な心を見せることで、お子様の心にじんわりと沁みていくはずです。先輩ママが子育てで後悔したのと同じ道をたどることがないよう、乱れる心を鎮めて、子育てを通して愛情をお子様に伝えていきましょう。

この記事を書いたライター

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!