ハーバリウムのとっても簡単な作り方!100均グッズで安く安全に
近年大人気の「ハーバリウム」とは植物標本のことですが、作り方はとっても簡単ですので100均グッズを使えば安価に手作りすることができます。
ハーバリウムの市販品は素敵なのですが高価ですし、一定期間品質が保てる本格的なハーバリウムを自宅で手作りすると材料の入手が困難だったり、費用がそれなりにかかったりと手が出せない人もいるでしょう。
ですから流行っている間だけでも安く作ってインテリアとして飾りたいという人には、100均グッズで作るハーバリウムがおすすめなのです。子供のお友達へのプレゼントや夏休みの自由研究工作にもおすすめです。
ハーバリウムの作り方で重要なのは、液漏れしないガラスの容器を選ぶこと
一般的にハーバリウムを作る時はガラス瓶を使いますが、プラスチックボトルも使えます。しっかり蓋をして密閉できるものであれば形は選びません。
湾曲して丸みのあるガラス瓶はレンズ効果で中の花がクローズアップされてとても美しいですし、長さのある瓶ならほっそりとした茎や葉も含めることで、花のふくよかさを強調することができます。円錐のフラスコ型や試験管型であれば、より植物標本っぽい雰囲気を醸し出すことができるのでおすすめです。
ガラス瓶は100均のホビー用品売り場やキッチン雑貨売り場で安価に購入できますが、インテリアとして飾る場合は安定感がある容器のほうが安全です。ある程度ガラスが厚く、重みがあるボトル選ぶといいでしょう。
100均のプラスチックボトルは軽量で割れることがないので小さなお子さんのいる家庭にはおすすめですが、膨張や熱には弱いです。日の当たる場所に飾ると内部の保存液が膨張してあふれることがありますので、飾り方に配慮しましょう。
ハーバリウムの作り方!100均の造花と洗濯のりで手作り
まずは100均グッズの中でも扱いやすくご自宅にもありそうな、100均の造花と洗濯のりを使ったハーバリウムの作り方をご紹介します。ドライフラワーやプリザーブドフラワーを使用していないので、ハーバリウム風なのですが、扱いやすいので初心者や子供におすすめの素材です。
洗濯のりはハーバリウムオイルよりとろみと重みがあるので、花が浮かびにくくて作りやすいです。
また造花はドライフラワーやプリザーブドフラワーと違って壊れにくいので子供でも扱いやすく、ピンセットが上手く使えない場合は割り箸でつまんでもOK。
本物そっくりに作られている造花ですので、ぱっと見では本物かどうかわからないほどクオリティが高い作品を、子供でも約10分で作ることができますので、夏休みの自由研究工作や雨の日の幼児との遊びにもおすすめです。
ハーバリウム作りに使う100均で購入した材料
- 密閉できるガラス瓶かプラスチックボトル
- 造花
- 洗濯のり
- ピンセット
- ハサミ など
ハーバリウム作りに洗濯のりを使う際のボトル選び
洗濯のりはどうしても透明度が低いので、大きなボトルで作ると濁りが気になります。洗濯のりを使って作る場合は小さめの容器を使い、小さめのハーバリウムを作りましょう。
小さめの容器であれば透明度が低くても発色が強い造花はきれいに浮かび上がりますし、逆に作りものの細かい部分が隠れるので、幻想的な作品に仕上がります。
使う造花の素材は問わないのですが、花芯などが毛羽立ったものは次第に毛羽が脱落し、内部が汚くなってしまいますので、造花を使用する場合はパーツが分離したり脱落したりしないシンプルな造花を選んでください。
100均の造花と洗濯のりで作るハーバリウムの作り方
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使用するガラス瓶を消毒します。グラグラと沸いたお湯で2~5分程度煮沸したら、瓶の口を下にしてフキンの上に置き、内部を完全に乾燥させましょう。急ぐ場合はドライヤーを使うと便利です。 -
造花はハサミで切り分けておきます。 -
ガラス瓶に好みのデザインで造花を入れます。このとき花を360度瓶の外側に向くように配置すると、きれいな作品になります。 -
造花を入れ終わったらガラス瓶に、上から静かに洗濯のりを注ぎます。密封したあとに温度差洗濯のりが膨張しますので、満タンに注がないようにしましょう。 -
最後に中の空気を抜くために30分ほど置いてからフタをすれば、100均の材料を使ったインテリア・ハーバリウムの完成です。空気を抜いておかないと、後で膨張して液漏れすることがあるため注意しましょう。
ハーバリウムを綺麗に作るコツ
ハーバリウムはただポンポンと花を投げ入れていっても、きれいな作品にはなりません。花を上手に配置することが大事です。上手くイメージがつかめない場合は、ネットなどでハーバリウムの画像を探してみて、お手本にするといいでしょう。
ちなみに細長いボトルは長さのある草花を入れるのに向いていますので、異なる色の花を層のように重ねて詰め込むのもおすすめです。細長いボトルを使用して作る場合は、花の配置が狂いやすいのでピンセットや割り箸を使うと上手くいきます。
ハーバリウムはドライフラワーやプリザーブドフラワー、ハーバリウムオイルを使用した場合も劣化しますが、洗濯のりも劣化しますので1~2ヵ月を目安に作り替えることをおすすめします。
ハーバリウムと100均グッズでアレンジ!キーホルダーの作り方
家庭のちょっとしたインテリアにおすすめのハーバリウムですが、軽量で丈夫な小さめのプラスチックボトルを使うと、キーホルダーにアレンジすることもできます。
こちらも、万が一液漏れした際のトラブルを考えて、子供に持たせても安全な洗濯のりや100均の造花を使用した作り方をご紹介します。
ハーバリウムと100均グッズのキーホルダーの材料
- 小型の化粧水入れ
- 木工用ボンド
- 造花
- 洗濯のり
- キーホルダー金具
- 皮ひも
今回のキーホルダーづくりに使ったボトルは、100均のコスメ売り場にある化粧水などの液体を漏らさず携帯できる、小容量の透明なプラスチックボトルです。
ハーバリウムと100均グッズのキーホルダーの作り方
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プラスチックボトルの場合は加熱すると収縮してしまうため、煮沸消毒ができません。きれいに洗った後に除菌用のアルコールやエタノールで内部を拭き、しっかり乾燥させて消毒しましょう。 -
先ほどご紹介した作り方と同じ要領で造花と洗濯のりをボトルに詰めたら、キャップにボンドを付けてしっかり蓋をしめ、最後にキーホルダー金具とビーズで飾った皮ひもを取り付ければ、ハーバリウム風のキーホルダーの完成です。
皮ひもの結び目は、ぶら下げて揺れることで次第に解けてしまいますので、結び目の部分にはボンドを付けて接着しておくようにしましょう。
動くたびにボトルの中でユラユラ揺れる草花を見ているのは、なんだかちょっと癒されます。とっても簡単でお友達にプレゼントしても喜ばれますので、ぜひ親子で作ってみてください。
100均やドラッグストアにあるハーバリウムオイルの代用品
ハーバリウムオイルとして使用されているミネラルオイルは、ベビーオイルにも使用されているオイル。そのため100均グッズの中では「ベビーオイル」も、ハーバリウムオイルの代わりとして使用できる代用品です。
ベビーオイルは洗濯のりよりも濁りにくいため完成度が高く、大きめのボトルにおすすめですが、ボトルの大きさによっては数本必要になるため費用は高くなってしまいます。
また、ドラッグストアで販売している「グリセリン」又は「流動パラフィン」を使っても、洗濯のりより透明度の高いハーバリウムオイルを作ることができます。グリセリンも流動パラフィンも500ml入りで、600円弱~1,000円弱で購入できます。
ハーバリウムオイルと100均などで手に入る代用品の大きな違いは「透明度」
ボトルに色鮮やかなドライフラワーやプリザーブドフラワーが浮かぶ市販のハーバリウムは、生花店や雑貨店でも最近見かける機会が増えてきたインテリア雑貨。保存状態がよければ約1年は楽しめるため、母の日や誕生日などお祝い用のプレゼントとしても人気があります。
市販されているハーバリウムはどれも本格的な保存液(ハーバリウムオイル)を使用して作られています。大きさにもよりますが市販のハーバリウムの相場は1,500円~5,000円ほどと高価。このお値段はプロが作ったセンスの良さや手間だけでなく、ハーバリウムの品質の良さにも関係しているんです。
ハーバリウムオイルには不純物が含まれていないため、液の透明度や花の色鮮やかさが代用品と違います。また代用品の洗濯のりやベビーオイルには、ハーバリウムオイルに比べて色移りしやすいという難点があります。
ただし子供と一緒に作ることが目的の場合、慣れるまで手に触れても失敗しても安心できる材料を使うのがおすすめ。100均の洗濯のりやベビーオイルであれば、親が見守るだけで子供に自由に楽しませることができます。
ハーバリウムオイルを購入する場合、初心者にはミネラルオイルがおすすめ
ハーバリウムを母の日などの大人向けのプレゼント用に作りたい場合は、ハーバリウムオイルをネットで購入し、ドライフラワーを自分で作ってインするとより本格的で華やかに仕上がります。
ハーバリウムオイルには「ミネラルオイル」と「シリコンオイル」の2種類がありますが、初心者には花が浮きにくい「ミネラルオイル」がおすすめです。
ただし寒冷地の方にプレゼントする場合は「シリコンオイル」を選びましょう。
ミネラルオイル(流動パラフィン)は安くて作りやすい反面、気温が氷点下になると濁りやすいという難点があります。
シリコンオイルは高価ですが、色落ちしにくく気温が下がっても濁りにくいため、プロが選ぶことが多い高級ハーバリウムオイル。
ただしミネラルオイルよりも花が浮いてしまいやすいため、初心者は長めのボトルを選び、ドライフラワーの茎をボトルより少し長めにカットしてボトルに詰め、オイルを徐々に注いだりして作りましょう。花以外のビー玉や貝殻などの素材を入れると、浮くのを上手くおされられます。
ハーバリウムには100均の色付きポプリを使用しないで!
着色料を使って色付けされている100均のポプリは、色が溶けだして保存液が濁る原因になります。ポプリやドライフルーツを入れたい場合は表示をよく確認し、着色されていない天然素材のものを購入しましょう。
100均で未着色のポプリが手に入れられない場合やカラフルなドライフラワーを使ってハーバリウムを作りたい場合は、100均グッズとお好みの生花を使ってドライフラワーを自宅で作るとよいでしょう。
ドライフラワー用の粒子が細かい乾燥剤(シリカゲル)はホームセンターや手芸店でも購入することができますが、実は100均でも取り扱っています。お値段以上にハイパワーで、吊るして作るドライフラワーよりも色鮮やかなドライフラワーが早く簡単に作れます。
シリカゲルと電子レンジを使ったドライフラワーの作り方
- 密閉容器にシリカゲルを敷き、その上に生花を置く
- 上から花が隠れるまでシリカゲルを静かに入れる
- 蓋はせずに600Wの電子レンジに20秒かける
- 様子を見ながら電子レンジを繰り返して乾燥させる(合計1分~1分半ほど)
- シリカゲルは高温になるので、完成したドライフラワーはピンセットで手早く取り出す
電子レンジを使わない場合も、シリカゲルを入れた容器を数日~1週間置くと完成します。完成したドライフラワーは崩れやすいので、ピンセットで取り扱いましょう。
ハーバリウムをより可愛く作るのに便利な100均アイテム
よりインテリア性の高いハーバリウムにしたい場合は、100均や家庭にある次の様な廃材を活用するとよいでしょう。ボトルの中や外に加えるだけで、より洗練された作品ができあがります。
- ビーズ
- ラメパウダー
- ビー玉
- プラスチック製のクリスタル
- 貝殻
- プラスチックフィルム
- リボン
- 麻ひも など
こちらはビー玉や麻ひもを使った作品です。ビー玉をハーバリウムに入れるとキラキラと光を反射して、華やかさを増します。硬さや色が対照的なビーズを入れることで花の色が引き立ちますし、無駄な空間が埋まって豪華な雰囲気に。
シンプルな麻ひものリボン結びは、華やかなハーバリウムの印象を壊さずに可愛い印象を添えてくれるので便利です。
瓶のキャップ部分にリボンを巻くとちょっと豪華になりますので、お誕生日などの手作りプレゼントにする際の装飾におすすめ。ただし細いリボンや花の色と対照色を選んで、中の花の印象を壊さないようにしましょう。
ハーバリウムだけじゃない!流行りのインテリア小物たち
室内を素敵に飾ってくれる流行りのインテリア小物はハーバリウムだけではありません。折り紙を使って作るバーンスターもインスタ常連の流行インテリア小物です。
100均グッズを使えば可愛いリースなども手軽に作れますので、ぜひ時間のあるときは100均巡りをして素敵な小物を集めてみましょう。